概要
モガの村周辺に広がる広大な森林地帯。モガの村はこの森の恩恵を受けて生活している。
モガの村東の橋か、農場から向かう事が出来る。
ギルドからは「孤島」と呼ばれている狩猟フィールド。
シリーズの中でも雰囲気の良さが人気である。
初めてmh3プレイヤーが足を踏み入れる狩り場であり、過去作でいう森丘や密林、後の遺跡平原や古代林ポジションである。
仕様
チュートリアル後はメニューからいつでも探索を終了して帰還する事が出来る。
モンスターを討伐する度に資源のポイントが貯まっていき、村に帰った後で報告をすると還元される。
フィールドは北部、中部、南部の3エリアに分けられており、各エリア毎のモンスターの繁殖状況や、森全体の特産品の多寡は日によって変化し、村長の息子に2日後までの森の状況を教えてもらえる。
特定種のモンスターが繁殖中のエリアには、その種のモンスターがわんさかいる。
専用BGMのあるモンスター以外は、孤島の汎用BGM「海と陸の共震」が流れる。
mh3Gにて
モンスターハンター3Gでは、序盤は下位クエスト相当の昼の森のみ、上位クエスト到達後は昼の森か上位クエスト相当の夜の森かを選択して行くことができるようになる。
しかし、クエストをこなすにつれて、夜の森に様々な大型モンスターが現れるようになり、ついには魔窟、魔境とまで呼ばれるようになってしまった。
何故そんな不名誉な称号を賜ったのかと言えば、その顔ぶれに本来ならばまず孤島に住みつかないであろうモンスターが混じっているから。
以上の彼らは孤島に出現するクエスト(イベントクエストを含む)があるのでモガの森に出現するのは当然、というか自然な流れであるとも考えられる。
そして生態系ブレイカーのイビルジョーは何処にでも出現する…というか、イビルジョーからすれば住みやすく獲物の豊富な孤島は超豪華なディナー会場に違いない。
_が、問題はここからである。村クエスト上位中盤以降は
砂原にいるはずのボルボロス、ディアブロス&ディアブロス亜種らを筆頭に、水没林のドスフロギィ&フロギィ、凍土のドスバギィ&バギィ、火山のラングロトラ、ウラガンキン&ウラガンキン亜種と、モガの森から遥か彼方の地に生息しているはずの大型モンスターがこぞってわんさか登場するのである(もう移住した方がいいんじゃないかな)。
幾ら孤島が気候や食料に恵まれていたとしても、地理的にも気候的にも相当離れているはずの砂原やら火山やら凍土からこいつらがわざわざ孤島に移住する理由とはなんだろうか?
モガの森に出現するモンスターの詳細を見ても、そのモンスターが孤島に移動した理由、方法などの肝心な情報の大半は、ご丁寧にも「不明」とされている(大人の事情である]。
この一件について村長のセガレは「ナバルデウスの地震の影響で、生態系が狂い始めているからだ」という見解を示している(プレイヤーからすれば狂い始めているどころかすでに相当狂っているように見えるが)。
ちなみに3Gでは近所の厄海で原因不明の海水温度の上昇を伴う地鳴りが発生しており、それに伴い孤島地方そのものに何か起こってるのかもしれない。だとすれば原因はむしろこっちではないだろうか?
更に言うなれば、火山(猛暑地域)のモンスターはウラガンキンまで出ているのに凍土(極寒地域)のモンスターは元々いるギィギを除けばバギィ一味しかやって来ない。
孤島地方そのものが暑くなっているということなのだろうか…?
まあ大方、モーションに氷雪のエフェクトが付くモンスターばかりで登場させづらかったのだろうが。
上記の問題の発生は偶然の一致かもしれないが、解決後に孤島の生態系も明らかに回復しているのも怪しいところではある。
ちなみに、セガレは新しいモンスターが現れたことを毎回知らせてくれる。
お決まりの言葉は「夜の森を散歩してたら○○を見ちまったんだ」。
最終的には「いったいどれだけ増えれば気が済むんだろうな」と呆れたような(プレイヤーのお気持ちを代弁したような)台詞も出る。
そしてこんな場違いなモンスター達にもちゃんと寝床や捕食場所が存在する。
ドスフロギィとドスバギィはドスジャギィと同じくエリア6の鳥竜種の巣で休眠するが、巣にジャギィ・ジャギィノス・バギィ・フロギィがいる場合、同じ仲間以外からは攻撃されてしまう。
ボルボロス、ウラガンキン、ディアブロス、ドボルベルクの寝床はエリア7。
ウラガンキンとディアブロスはエリア2で休眠をとる事もある。
そしてボルボロスは初期位置のエリア2の地面に潜ったり、転がって泥を補給したりする。
近くに川が流れているからなのだろうが、流石に砂原の泥沼ほど地面は流動していないはずである。
いったいどうやって砂利の中を泳ぎまわるなどという芸当を見せているのだろうか?
というか、泥浴びのための泥はどこにあるのだろうか…。
ラングロトラはエリア7のオルタロスを、ウラガンキンはエリア7の採掘場所から鉱石を、ディアブロスはエリア5の端っこに生えた雑草、ボルボロスはエリア2のオルタロスが捕食ポイントになっている。
さらに、ドボルベルクに至ってはエリア2の砂利(草の可能性もあるが)を食べる。
ラングロトラは主食が昆虫とされているためまだ納得できるのだが、ディアブロスの主食はサボテンのはず…。まあMH2の頃は花や木の実も食べていたので問題ないか。
食糧確保のしやすさという点では、苛酷な環境である火山や砂原よりは問題なさそうだが、普通の草や岩でもあれだけのパワーが出せるなら本当になんで火山や砂原にいたんだお前ら。
最大6頭までモガの森に出没するが、森の生態系は一体全体どうなっているのだ。
以上のことからモガの森は魔境と呼ばれる事が多い。
解説タイム
メタ的な結論を脇におけば、ナバルデウスの発覚と撃退に至るまで事細かにモガの村の状況と仔細を逐一監視し、場合によっては「全島民を一時避難」の指示まで出したMH3(G)のギルドが夜のモガの森の状況に関しては一切の干渉もせず村に任せて現状を放置している点から
夜のモガの森の苛烈な有様も、ギルドにして見れば「放置していても問題は無い」と言う見解なのであろう。
生態系の破綻(環境不適応生物の闖入)、脅威生物の多数跋扈、昼と夜での生態系の激変、それら全てに対するハンターの数々の憶測を知ってか知らずか、ギルドからは一切の説明も無く、受付嬢のアイシャでさえ、素知らぬ態度で夜のモガの森に関してはノーコメントを貫いている
(唯一、村長のセガレが、夜のモガの森の近況や新展を口頭で軽く伝達してくれる程度)。
MHX(X)では「孤島」として同一フィールドでの狩猟や採集が可能となった一方でクエスト受注以外ではこのフィールドへの立ち入りが認められず、様々な村々を変転と移動する中、モガの村へは来訪が認められていない。
龍歴院としては「夜のモガの森の異様は看過できない」状態だと判断し、竜ノ墓場、旧砦跡などで最終的にハンターランク解放までの真の実力を認められ、ハンターランクを上限までカンストした生粋の歴戦のプロハンターであろうともクエスト無しでのモガの森への立ち入りは、昼夜、共に認められていない。
そして「孤島」では新たに「二つ名」の一部も跋扈し、それらを狩猟するクエストが別途存在する。
そんなモガの森を自由に探索できるMH3(G)のハンターは、やはり歴々のハンターとは異なる実力を内に秘めているのか、モガの村からの絶対的な信頼を得られてこそ為せる偉業なのか……。
余談
ここまでくれば「もう全てのモンスターを出してしまっても良いのではないか」とさえ思えてくるが、ハプルボッカは常に半身を埋めている都合上柔らかい砂が必要なため、ウルクススは腹の甲殻で雪面を滑るので、砂利の多い土地や草原では満足に動けず、アグナコトルは身体に纏う溶岩や氷がなく(ボルボロス亜種も纏う氷雪が無い)、ジンオウガ亜種は共生関係にある蝕龍蟲が孤島に余りおらず、出現することはない(闘技場では全部強引に解決していたりするが)。
草食竜の繁殖期に真っ先に飛んで来そうな(ティガレックス)ですらそもそもMH3及び3Gには出てこない。
しかし、孤島に出現するクエストがあるはずのガノトトス亜種、ナルガクルガ亜種、住む分には問題なさそうなギギネブラ、ベリオロス、ドボルベルク亜種は出現しない。
ギギネブラに至ってはエリア4にギィギ達が大量繁殖しており、たまに洞窟の外に姿を現すこともあるにもかかわらず成体のギギネブラは一匹も生息していない。やはり凍土の環境下でなければダメなのだろうか(メタ的に見れば、ギギネブラが実力を発揮するには天井が必要であり、凍土のフィールドじゃないと登場させにくいというだけかもしれないが)?
また、ベリオロスも凍土や砂原と比べてスパイクの使用頻度も少なく、孤島への移動も飛行により楽に行えると思われるので生息していてもおかしくはない。
ドボルベルク亜種もディアブロスの一件があるなら過酷な砂原よりも孤島の方が断然良いはずだが…。
十分な広さの住処がない、食性の問題など、何らかの好まない理由が有るのだろうか?
ちなみに凍土のモンスターに関しては寒冷地方生物の共通の弱点となるカビの問題もある。
温暖湿潤な孤島ではカビが繁殖しやすく、真菌症で生きていけないからである(現実でも日本でペンギンの飼育をする際に南極では存在し得ないカビが引き起こす真菌症で失敗し続けた過去がある)。
ベリオロスにおいて通常種は冷え切った凍土、亜種は乾き切った砂原に生息しているのもこの点がうかがえる(凍土と砂原は理由こそ異なれどカビが繁殖できない環境と言えば共通している。)
ボルボロスに関しても通常種のみ来ていられるのは砂原在住とは言え、水分を含んだ泥に浸かったり纏ったりしているため真菌症には強いのだろう(今度は砂原に君臨しているディアブロス達が温暖湿潤な孤島に乱入していることに説明がつかなくなるが。一応、後付けとなるが百竜夜行でも直接襲撃する群れの一員…どころか統率者にすらなっていることから、ディアブロス自身にカビに対する抵抗性を持つ何かがあるものと考えられる)。
これに関しては、カプコンの対応が間に合わなかったからか、モガの森で簡単にモンスターの素材が手に入らないようにするための調整なのだろう。
特にガノトトス亜種、ナルガクルガ亜種、ドボルベルク亜種、ジンオウガ亜種はG級クエストのみに登場し、上位素材は存在しないので、オファーが来なかったのも頷ける。
また、散々魔境と言われたモガの森だが、実際には一度魔境になった後でも昼のモガの森は何にも変化しない。
つまり、生息地の異なるモンスターたちがモガの森に居座るのは夜の間だけである。昼の間はいったいどこにいるのだろうか?
夜のみモガの森にやってきて、朝になったら元の生息地に戻るのだろうか?不思議な話である。
そして、これだけの魔物の森に隣接するモガの農場とモガの村は本当に大丈夫なのだろうか?村在中のハンターには是が非でも頑張っていただきたい。
もっともそのモガの村人逹は、村長のセガレがガノトトスを釣り上げたり、村の子供たちがチャナガブルを釣り上げたり、漁師たちが飛竜種や海竜種を狩ってきたりする超人集団であるため、そこまで心配する必要はないのかもしれない。
狩猟船団に至っては対モンスター用の大槍も持っている上、船を最大まで強化すれば上位のラギアクルスを1人で狩ってくる事がある。
「ハンターなんか目じゃないのによぉ!」という団長の言葉はあながち間違いではないのである(まあハンターがもし船を強化させていなかったらそんな事言えないのだが。ピアスバグという例のバグもあったことだし)。
一応、我らが専属ハンターの擁護をしておくと、漁師たちがモンスターを狩猟できるのは、あくまで体調が非常に良い時のみである。
そう考えると、体調という不確定要素が絡まずにモンスターを狩猟できる専属のハンター(とオトモ)はやはり村にとって不可欠な存在といえる…かも。
あまり知られていないが、モガの森での狩猟記録は精算せずに放置可能。
その場合、狩猟記録は次回の精算時に持ち越されることになる、
そのため数回ほど精算しないまま続けて狩猟すると精算したときのアイテム欄がヤバいことになる。
受け取れる特産品の量には限界があるのでメリットは何もないが。