「おれは 偉い」
「偉い人間がやる事は全て正しい!!!」
概要
東西南北の海の治安を守る組織海軍支部。
本作主人公であるモンキー・D・ルフィが作中で最初に戦った海軍将校である。
名前の元ネタはヘンリー・モーガン。17世紀に実在した海賊である。ただし、その実力を買われて祖国大英帝国から私掠船認定を受け、海賊引退後は裁判官にまでのし上がった(その後、汚職がばれてクビになりアルコール中毒で病死した)異例の経歴を持つ。
プロフィール
本名 | モーガン |
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異名 | 斧手のモーガン |
年齢 | 42歳→44歳 |
身長 | 285cm |
所属 | 海軍第7支部軍曹→第153支部元大佐 |
出身地 | 東の海 シェルズタウン |
誕生日 | 4月13日 (シェルズタウン、たいさ=1,3) |
星座 | おひつじ座 |
血液型 | XF型 |
好物 | 高級な料理 |
初登場 | 単行本1巻 第4話『海軍大佐斧手のモーガン』 |
CV | 銀河万丈 |
容姿
かなり色黒な巨漢で、短く刈り込んだ金髪が特徴。
その二つ名が示す通り右腕は切り落とされ、巨大な斧が埋め込まれている。なお、柄のついた斧をそのまま埋め込んだようで、右ひじから斧の柄が皮膚を伸ばして突き出ている。
顎はかつてクロに砕かれ、「Möwe」(カモメ)と描かれた金属製のギプスをはめている。また、かなり愛煙家なようで常に葉巻を咥えている。
能力
「おれはこの腕ひとつでのし上がってきた」と断言する通り、完全な武闘派。
右腕に装着された巨大な斧を武器としており、その斬れ味は一振りしただけで近くにあったフェンスが真っ二つに切れる程である。
性格
昔は海賊と果敢に戦い、海賊に命乞いをするくらいなら迷わず死を選ぶ誇り高く真っ当な海兵であったが、海軍第7支部の軍曹だった頃(ルフィと遭遇する3年前)に海賊"百計のクロ”との戦闘に敗れ、部隊全員を皆殺しにされた。瀕死の状態で啖呵を切った彼の気骨を気に入ったクロが自分の死を偽装する計画に利用するため、部下のジャンゴに催眠術を掛けさせたモーガンに自分の身替りの船大工・ヌギレ・ヤイヌを基地へと連れ帰らせ、そして処刑させた。
クロ(の偽物)を捕えた功績と腕っぷしによってモーガンは軍曹から一気に少佐へと昇進し、やがて大佐へと登り詰めたのだが、催眠術の影響か人格が変わってしまったようで、やたらと階級や地位にこだわる発言(「貴様は、俺より偉いのか?」など)が多い。
本編初登場時は海軍支部の大佐という地位を振りかざし、自分に逆らう者はたとえ民間人でも容赦なく処刑する独裁者として君臨していた。
その一方で、息子のヘルメッポが父である自分の権力を笠に着た小悪党であった時は「何故俺がお前の揉め事に首を突っ込まなければいけない(もっとも、首を突っ込まなかったばかりに自分の像を完成直後に壊されてしまったのだが)」「殴る価値もねェウスラバカ息子」と見放すも、後述する脱走の際に人質に取ったヘルメッポから啖呵を切られた時に何を思ったのか殺さずに解放する等、いくらかかつての誇り高い海兵時代の性格が窺える場面もある。
活躍
初登場は東の海のシェルズタウン編。当時はシェルズタウンにある海軍第153支部を統括する人物であり、己の権力と暴力による恐怖政治で町を支配していたが、モンキー・D・ルフィとロロノア・ゾロの連携技により倒され、牢獄に入れられた。
その後のシロップ村編では、百計のクロの回想シーンで過去の姿が登場している(上述)。
ルフィ達に敗れてから後の姿については、扉絵連載である『コビメッポ奮闘日記』で描かれている。
囚人として海軍本部に移送するためにやって来たモンキー・D・ガープ中将に引き渡される予定だったが、ガープの隙を突いて脱走。あろうことか実の息子のヘルメッポを人質に取って小舟で脱走を図るも、ヘルメッポが涙ながらに「(海兵として)かならずお前を超えてやる!!」と言ったことで感銘を受けたのか、突然彼を解放しそのまま逃げ去っていった。
その後、扉絵連載『ジャンゴのダンス天国』にて、かつての仇敵であるクロネコ海賊団副船長ジャンゴとニアミスしているが、たまたまお互い寝ていたので気が付かなかった。
現在の消息は不明。
余談
- 前述の通り権力の塊のような人物だが、地位に固執し続けた結果脱走犯に落ちぶれ、「殴る価値もない」と見放していた息子が後に海軍本部の将校に登り詰めたのは何とも皮肉な話である。
- 『銀魂』のアニメ第50話では志村妙が挙げた映画の案として、明らかにこいつをモデルにしたであろう悪者が出てくる「つかめ! DRAGON BLEAPEACE」というパクリ企画が出ていた。
- 担当声優の銀河万丈氏は後にリク・ドルド3世(2代目)の声も担当している。