概要ら
巨人族をも凌駕する巨体と「大入道」の異名を持つオオトラフグの魚人。
どのくらいデカいかというと、巨人族としては異例の巨駆を誇るオーズ(67m)をもさらに上回る80m。
25歳という外見を考慮すれば意外と若い年齢であるが、それでも年齢不相応なくらいに非常にノンビリとしたマヌケな性格で、「だ」が言えず「ら」となる訛りでしゃべる。その為タイヨウの海賊団に加入するまでは仲間に良い様に利用された末に見捨てられたり、自身の悪気ない行いで周囲に騒動を引き起こすありさまだった。
リュウグウ王国簒奪クーデターに参加するも、麦わらの一味に敗北し魚人島を永久追放される。
元々はフライング海賊団船員だったが、船長のバンダー・デッケン九世に見捨てられて新魚人海賊団に一時加入。
成り行きとはいえクーデターに参加したため国外永久追放+入国禁止の処分を受けてしまうも後にジンベエの子分となり、彼の指揮するタイヨウの海賊団に正式加入した。
プロフィールら
本名 | ワダツミ |
---|---|
異名 | 大入道 |
年齢 | 25歳 |
身長 | 8000cm |
所属 | フライング海賊団船員→タイヨウの海賊団船員 |
所属船 | フライングダッチマン号→スナッパーヘッド号 |
出身地 | 偉大なる航路 魚人島 リュウグウ王国 |
種族 | オオトラフグの魚人 |
誕生日 | 2月9日 (フグ=29) |
星座 | みずがめ座 |
血液型 | F型 |
好物 | ペロリンキャンディ |
初登場 | 単行本62巻 第606話『深海の大冒険』 |
CV | 宮田幸季 |
能力ら
見た目通り巨体そのものが武器であり、フグの魚人なので水や空気を吸い込んで風船玉のように膨らむことも可能。膨らんでいる最中は空気が抜け出てしまうため口を開けっぱなしにできず早口となる。
このまん丸になった状態「メガ入道」で転がればどうなるかはご想像の通り(ジンベエとサンジに阻止されたが)。
しかも怪獣並みの体躯であるにも拘らず異常に薬が効きやすい体質で、1粒ごとに筋力が倍増するESの効果もきっちり受けて平常時のワダツミを一蹴する強さのクラーケンを逆に一発KOした。
もっとも、体を膨らませる器官の割合が多いためか、見た目の割に体が浮き沈みしやすく、それが敵対者に大きく吹き飛ばされる要因になることもあれば、少人数の魚人でもすぐに一時避難させられる長所になることもある(体質としては、空島(スカイピア)に登場したタコバルーンに近いか)。
技
- 威嚇 メガ入道
フグのように空気を吸い込んで巨大化する技。見た目通り空気デブのため、口を開くと空気が漏れもとに戻ってしまう。そのためメガ入道中は両手がお留守となってしまう。
活躍らぞ
魚人島編
遥か深海にて、魚人島を目指す麦わらの一味の旗艦サウザンドサニー号を巨大アンコウのアンコロと共に襲撃するも、モンキー・D・ルフィがスルメと名付けて手懐けた大ダコ「クラーケン」にボコボコに殴られて敗北。直後に海底火山が大噴火を起こしたため、フライング海賊団旗艦のフライングダッチマン号を抱えて逃走し、魚人街に退却した。
その後、フライングダッチマン号を曳航し、新魚人海賊団と同盟を組んだバンダー・デッケン九世と行動を共にする。ルフィに唆されて竜宮城を出たしらほしを発見すると、デッケンの命を受けて彼女を捕獲しようとするも、ルフィの「ゴムゴムのJET銃」で前歯を折られ、逃げ帰ってしまう。
再び本拠地の魚人街に戻るも、しらほしにフラれたデッケンは正気を失い、箱舟ノアをしらほし(の居る魚人島)にぶつけようとするという暴挙に出てしまい、その計画を知らされていなかったワダツミはノアから滑り落ちてギョンコルド広場に落下。
能力で飛ばしたものはデッケン自身でも停止できないので、しらほしを始末する道連れとして扱われてしまう。
デッケンに見捨てられ大泣きするワダツミだったが、新魚人海賊団幹部ゼオの嘘を信じ込んでリュウグウ王国簒奪戦に参加し、ゼオから受け取った「エネルギー・ステロイド」を呑むやスルメを一蹴。
しかし、ジンベエとサンジに足止めを喰らい、怒ったワダツミはサンジの挑発に乗ったフリをして限界まで膨れ上がり、転がって麦わらの一味を圧殺しようと試みるも、彼らの実力を甘く見すぎていたのが仇となってサンジの燃える蹴りで丸焦げにされてKOされる。
新魚人海賊団壊滅後は、入れる牢獄が無かったため魚人島永久追放刑を求刑され、気を失っている間にスルメによって新世界に捨てられた。
ちなみに前述のように巨体の割には非常に薬が効きやすい体質であったにもかかわらず、少量だったためかホーディ達新魚人海賊団の幹部連中と違って副作用で老化する反動は特に起きなかった。
扉絵連載『ジンベエの海侠一人旅』
その後扉絵連載で再登場。放浪していた所を「海神御宝前」の御供え物を受けて「わだつみごほうぜん」と誤読して拝借し、お礼として海底に沈んでいた遺跡を人間の町に引き揚げていた。
が、この海底遺跡は今や深海にすむ海獣の住処であり、それを知った海獣たちは人間の仕業と思い込み沿岸を荒らすという「大きなお世話」になってしまった。
ホールケーキアイランド編
結局この一件はジンベエによって手打ちとなり、反省したワダツミはジンベエの門下に下り、遺跡に眠っていた歴史の本文(ポーネグリフ)を持ってジンベエの主である四皇「ビッグ・マム」の元へと向かう。
他のタイヨウの海賊団とは会ってすぐに仲良くなったようで、ビック・マムとの縁切りから連れてきて早々その場を去ることに謝ったジンベエに「いーらいーら みんなと一緒でおれ楽しいろ!!」と述べている。
本編で麦わらの一味と再会した際は、自身の巨体とタイヨウの海賊団団員との連携で一味をサポート。追撃しようとするビッグ・マム海賊団の平構成員やシャーロット・オーブンから遠距離攻撃を受けつつも麦わらの一味を逃がすのに貢献。一斉砲撃を向けられたサニー号を、なんと海中の自分の口の中に引き込み空気も含んだ上で守るというという荒技すら行った(水中では首元のえらの呼吸に切り替わる魚人にとって水中で体内に空気を取り込むのは魚と同じく窒息を招くという命に関わる作用である)。
余談ら
- 名前の由来
『ワダツミ』とは日本神話の海の神様の名前。
ネプチューンがローマ神話、ポセイドンはギリシャ神話の海神の名前であり、海底の王国だけに海の神の名前が3つも出てきたことになる(神ではないオトヒメも海に関係している)。
- 中の人について
声優の宮田幸季はドレスローザ編にて、ドンキホーテファミリーの幹部デリンジャーの声も担当している。
こっちは「闘魚」の魚人の血を引くハーフであり、奇しくも魚人系キャラ。
- トラフグの魚人
実はオオトラフグという魚は存在しない(デリンジャーの「闘魚」もベタではなく角と牙を生やした巨大バケモノ金魚)。
また"カッパの河松"は普通のトラフグの魚人だが、姿は全然違うしフグのように膨れる描写もない(代わりに汚れた水で育った"毒魚"を食わされても死にはしなかった)。
同じフグの魚人なのに大違いだが、元々魚人の容姿は千差万別で血縁者でも全然似てないのが普通。なので彼らが似てなくても当然なのかもしれない。
関連タグら
- サンファン・ウルフ:ワダツミよりもさらにデカい図体を持つキャラクター。