概要
『ハピネスチャージプリキュア!』第1話において、キュアプリンセス(白雪ひめ)が倒せなかったサイアークを鮮やかに倒し、素体となった女性を助けたキュアフォーチュン(氷川いおな)。その時キュアプリンセスから礼を言われるが「勘違いしないで!」と一喝、重ねてキュアプリンセスに対して「私はあなたを許さない! 絶対によ!」と言い放ち飛び去って行った。
その台詞のインパクトが強烈過ぎたのか、pixiv上にも「フォーチュンがキュアモジューレを持っているイラスト」がちらほら投稿されているのだが…
出処はいずこ?
そのモジューレがいかなる所以のものなのか、が論議の種となった。
仮説1
ひびいお
本来の持ち主とフォーチュンは中の人的な意味で某所における雇い主と使用人の間柄だった事があり、この際「何かのご褒美に貰ったのではないかという説。
劇中、命の危険に晒されながらも主人の影武者を務め上げた事がひとつの根拠となりそうだが…
かないお
もう一人の本来の持ち主とフォーチュンは中の人的な意味で接点が某所のマネージャー仲間としてあるがネタが少ないのであまりそういう仮説が提唱されてない。
考察
さすがに自身所有のモジューレそのものを譲渡する事は考えにくい為、「本来の機能は無いレプリカ(俗に言う「プロップ」)」なのか「メイジャーランドから別途取り寄せた物」なのか、という別の問題も発生する難点がある。
仮説2
中の人がソロ名義やユニットとして活発に歌手活動をしており、
またニチアサ&中の人繋がりの某番組において地下アイドルをしていたり…と、
元々音楽と関わりの深い環境にあった事から「自前のモジューレ」なのではないか、という可能性もある。ただし、「ハートのト音記号」を持っていたとしても自動的にモジューレも生成されるわけではない為、これも決定的な説ではない。
もしかすると、相方が向こうの出身だったりするのかも知れないが…。
もう一つの火種
モジューレの件とは別に、フォーチュンの台詞そのものに違和感を覚えた視聴者がいた。
「スイートプリキュア♪」のファン達である。
勘の鋭い方には察して貰えると思うが、プリキュアシリーズにおける「絶対に許さない!」の第一人者は、先述した他でもないモジューレ本来の持ち主…北条響と南野奏である。この事が新たな議論の火種となった。
響関連
- 「元々、その台詞は響=小清水さんの十八番だ。それを奪ったアンタ(フォーチュン)を俺達は絶対に許さない!」
- 「台詞そのものは『北条響を代表する台詞』ではあっても『北条響の専売特許』ではない。だから氷川いおな=フォーチュン=戸松さんが使っても何ら問題はない」
中の人(小清水さん)関連
- 「あれは大元の小清水さんですら『ネタにしないで』と懇願した程の、禁句のはずだったフレーズ。むしろ戸松さんが持って行ってくれた方が有り難い」
- 「いや、誰かが使う時点でどうしてもあの事を思い出してしまう。小清水さんの気持ちを考えるならそもそも使うべきではなかった」
楽屋ネタ関連
- 「重く考え過ぎ。フェアリードロップの『スマプリ』登場や報道の増子さんのように、作品間リンクのお遊びとしてポジティブに楽しむべきではないか」
…と、ファンの間でも単純な賛否に留まらず様々に意見が割れている。
結局のところ、一番許されないのはそもそも(偶発であっても意図的であっても)禁句のはずだったフレーズを、わざわざ「印象的な台詞になる事を見越して」採用したスタッフサイド、という事になるのだが。
その後の展開
第1話から衝撃的な展開で始まった「ハピプリ」であるが、事態が好転するまで実に4カ月近くかかってしまった。
一部ファン達からの批判
当初は「氷川いおな=キュアフォーチュン」という図式が表向きは伏せられていた(勘の鋭い視聴者達を除く)が、それでも「フォーチュンは許せん!」とキュアフォーチュン、ひいては氷川いおなに対しての嫌悪感を抱くファンが日に日に増えていった。その一部のファン達の意見を大筋にまとめると…
- 「いくら『白雪ひめ(ヒメルダ)の人間性』に致命的な問題があったとしても、いおな本人の言動は明らかにやり過ぎではないか?」という「いおなの行動を疑問視」型
- 「俺達の好きな潘めぐみにこれ以上嫌がらせをするなら、戸松遥なんて嫌いになってやる!」という「中の人ファン辞めます」型
- 「実際に見ている女児達からすれば『嫌いな子がいれば暴言を吐いてもいい、無視してもいい』『プリキュアがやっているから(いじめは)正しいんだ』と思ってしまって『フォーチュンの言動に感化されていじめを肯定』するのでは?」という「今後への影響を懸念」型
という感じである。
1番目は「ヒメルダの人間性は決していいとは言えないが、だからと言ってキュアフォーチュンの行為を正当化していい訳ではない」と「初期でのキュアプリンセスの人間性を考慮した上で、いおなの言動を批判する」というスタンスである。
2番目は要約すると「ファンを辞めるか辞めないかは、そりゃあ個人の勝手だから放っておけばいいじゃんwww」的な話であるが、問題はそれだけではない。
それは「ダイヤモンドな先輩プリキュアの中の人が仕事仲間である」点がネックとなり「同じユニットメンバーでありながら、プリキュアとしての後輩(いおな)が、プリキュアとしての先輩(リッカさん)の顔に泥を塗る」的な意味で「来年以降、まだオファーが無い緑の人とかピンクの人が呼ばれなくなるんじゃないか?」と「2014年時点でプリキュアシリーズに未出演のsphereメンバーの今後を危惧する」などという意見も少なからず存在する。
だが、3番目の「フォーチュンいじめ肯定論」は仮に懸念が現実となれば、PTA辺りから「女児達の憧れであるプリキュアが他人のいじめを肯定する様な言動は、道徳的に言語道断である」などと批判され、最悪の場合「シリーズ10年の節目で番組打ち切り」という事態すら想定される「単なる冗談では済まされない問題」に発展しかねないため、怒りを抱くファン達も含め視聴者達は「事態の早期解決」を望んでいた。
プリキュアチーム解散危機
しかし、その後は事態は悪化する一方で「氷川いおなに対する不信感」が払拭される事は無かった。
「フォーチュンの正体が解禁」となった第19話でいおなとひめでお互い毛嫌いする仕草があり…
そして第20話で「アクシアの箱を開けてしまったことを大切な仲間であるはずのめぐみとゆうこに隠し続け、それをばらされて立場が危うくなったら逃げ出した」という状況を目の当たりにし、いおなのひめへの不信感は決定的となった。
それ以降はいおなとひめは会話をすることもできない状況が続き、その間はめぐみがいおなを「4人目のハピネスチャージプリキュア」として勧誘することで二人の和解を促していたが、ひめを信用できないいおなはそれを拒否し、再び単独で戦うことにしたのだった。
和解へ
しかし単独で戦うことの危険性を思い知ったのは図らずもいおなが忌み嫌っていたひめだった。ひめはめぐみとゆうこが仲間になったことで戦いへの恐怖心を克服できたが、それによっていおなを気遣うこともできたのである。
一方いおな=キュアフォーチュンは第21話でファントムにプリキュア墓場に引き込まれた上続く第22話で彼に変身能力を奪われピンチに陥るが、プリンセスが今まで自分たちが集めたプリカードを全て差し出し初めていおなに謝罪する。この時、いおなとひめの蟠りは少しは氷解し、プリカードでファイルを満たしたいおなはプリキュアの力を願いフォーチュンに再変身した。
変身&武器アイテム
しかし、問題はこの後。変身アイテムや必殺技アイテムで出てきたのは、フォーチュンピアノ、フォーチュンタンバリンという楽器系のアイテムである。ここまで来ると本当にスイプリを意識しているとしか思えない。
とはいえ、音楽がモチーフでないプリキュアで、楽器系のアイテムはパッションハープだのシャイニータンバリンだの事例はかなりあるので、あまり気にしてはいけないのかもしれない。
余談
こうして「(一応)和解」という形で幕引きを迎えた一連の騒動であったが、思わぬ形で「氷川いおなに対する批判」がぶり返す事になる。
それは「第32話でキュアフォーチュンがイノセントフォームに覚醒した」事で「変身もののセオリーを無視した」→「しかも真っ先に覚醒したのがキュアフォーチュンだった」という構図で、今回に限っては「いおな本人には落ち度が一切無い」にもかかわらず「空気嫁」「これ以上自分の好感度を落とすつもりか?!」などと、(前回ほどではないが)一部のファン達の間で不安と怒りが入り混じる事態になった。しかし第36話でハピプリメンバーで最後にめぐみがイノセントフォームに覚醒したことでその不安と怒りが和らぐことになるかもしれない。
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