勇者(DQ1)
ゆうしゃ
ドラゴンクエストシリーズの数ある勇者の中から、初代『ドラゴンクエスト』の主人公であるものを区別するためのタグである。角のついた青い兜と青い鎧がトレードマーク。
勇者ロト(『ドラゴンクエストⅢ』の主人公)の子孫。冒頭で王様に招致され、りゅうおうの討伐とローラ姫の救出を命じられて旅立つこととなる。
しかし伝来の品全てを失っていた彼を王様がどうやって見出したのかは不明である。おかげで本当にロトの子孫なのか疑問を持たれることもあったが、冒険の末に、ラスボスのりゅうおうを倒すことに成功した。
エンディング後は「もし私の治める国があるならそれは私自身でさがしたいのです」とラダトームの王様に言い残した通り海を渡り、『ドラゴンクエストⅡ』の主人公たちの母国となるローレシア・サマルトリア・ムーンブルクの三王国を建国することになる。
ドラゴンクエストシリーズの主人公では珍しく、セリフを喋るシーンが一つだけ存在する。
容姿は優れており、町娘から好意を持たれてついて来られる一幕も。
『小説 ドラゴンクエスト』及び『CDシアター ドラゴンクエストⅠ』での名前は「アレフ」。
『小説 ドラゴンクエスト』ではドムドーラ出身にして、唯一の生き残りという設定。ドムドーラが滅びる直前に生まれ、キメラの翼でラダトームへ逃れ、ラダトームに出入りしていた鍛冶屋の男性に託され、難を逃れた。
『ドラゴンクエスト アイテム物語』と『ドラゴンクエスト モンスター物語』では放浪の末にドムドーラにたどり着いた戦士グレイが武器屋の娘と結ばれて男児をもうけ、時を同じくしてドムドーラを訪れたルビスの巫女もまた共に旅してきた青年と結ばれて女児をもうけ、そしてグレイの宿す太陽の血筋と巫女の宿す雨の血筋、この二つのロトの血が交わって生まれたものが勇者だとされている。そのためゆきのふの名を襲名したグレイの孫ないし子孫という事になる。
『剣神ドラゴンクエスト』で金髪を逆立てた容姿にデザインが変更され、その姿のまま『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』にも登場した(特定のカードイラストには旧作の姿で描かれている)。
Wii版『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードビクトリー』では、『剣神ドラゴンクエスト』の服装の上から今作の鎧・兜を身に着ける演出がある。『ドラゴンクエストライバルズエース』でもこちらの姿となっている。
本作のIFにあたる『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』では、りゅうおうの問いに「はい」と答えてしまったことから、壮絶な末路をたどったことが判明。ある意味、この作品の最重要人物といえる。同時に、なぜ勇者がトゥルーエンドであのような選択をしたのかについても説明されている。
『ドラゴンクエストモンスターズ+』では勇気を秘めいてるがやや小心でコミカルな人物として描かれた。
一人旅なので当たり前だが、作中に登場する全ての武器防具を装備可能。ただし、初代『ドラゴンクエスト』の仕様上かぶとは存在しないほか、盾についてはなぜかロトの装備がないため、最強装備は「ロトのつるぎ」「ロトのよろい」「みかがみのたて」になる。
能力はオールラウンダー…と思われがちだが、実は本作に限り主人公の名前でパラメーターの成長率が変わるという仕様があり、本当にバランスのいいオールラウンダーに育つかどうかは名前次第だったりする。
やはり一人旅ということもあり、後のシリーズのキャラクターと比較するとかなり特異な呪文習得をする。具体的には「ギラ系」「ホイミ系」「ラリホー」「マホトーン」と魔法使い系呪文も僧侶系呪文もバランスよく習得していくため、「初代にして例外」とも言える存在かも知れない。
ちなみに裸でレベル1だと、スライムベスに殴り殺されることも結構ある。スタート地点であるラダトームの城と店のある城下町は少し離れているので、装備を整える前に雑魚に撲殺されることもあると言う意味ではちょっと情けないかもしれない。
また、ファミリーコンピュータ版では敵の「ラリホー」で必ず眠らされてしまうためこちらの「マホトーン」が効くかどうかの勝負になりがちである。
声優
同氏は他にも『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』のドラマCDで初代賢王である大賢者カダル、『ドラゴンクエストⅩ』(Ver.5)では重要キャラである魔仙卿を演じている。
そして『ディシディアファイナルファンタジー』でも『ファイナルファンタジー』の主人公にあたる「ウォーリアオブライト」を演じており、関俊彦氏はドラゴンクエストシリーズとファイナルファンタジーシリーズの両方で「勇者」を演じることとなった。
同氏は他にも『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めてS』のDLCのボイスドラマにてシルビアの少年時代であるゴリアテ少年を演じている。
- 福地教光:舞台『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』
当時の『ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場』に参加していた夜麻みゆきは、たびたびこの勇者を描いており、作風と相まって幼くポワポワしたキャラクターとなっている。
例えばりゅうおうに対し、ロトのつるぎを見つけられなかったから「たけのやり」で代用したり(りゅうおうには「そんなもので倒されてたまるかいっ!」と突っ込まれた)、なぜかペロペロキャンディーを舐めていたりなど(夜麻もなぜかはわかっていない)。
ちなみに「ペロペロキャンディー」は『ドラゴンクエストタクト』にてアイテムとして登場していたりする。
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