ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

原作はコミックス3巻「モモタロウ・タカシ」

タカシが昔話の世界でとんだ災難に遭うという内容。


話の流れ編集

5年3組の宿題で読書感想文を書くことになり、タカシらは図書室で本を探すことに。

タカシが何を読もうかと本棚と向き合っていると、活字が苦手なユタカコロコロコミックどこにあるかな?」と尋ねて来る。タカシは「図書室にそんなもんあるわけねーだろ」と冷静に返す。一方ユウジは「ロミオとジュリエット」に決めており、「こーゆー機会にこそ多くの名作に触れて教養を高めるべき」と話す。するとユウジが持っていた本から太郎ジェームズ…もとい、ロミオとジュリエットが飛び出し、本の内容を実演する。


続いてマサミは「アンネの日記」を手に取り読む。しかしそれは「7月10日、算数のテストが13点だった。みんなに笑われた。今日は白。7月11日、風呂場でおならをした。臭いを嗅いだら気分が悪くなった。今日はピンク。7月12日、今日は水色。きょう子ちゃんは何枚パンツを持ってるんだろう…」という同作からかけ離れた文章であり、表紙のタイトルをめくると「タカシの日記」とあり、しかも既に150巻まで出ていた。タカシ本人は顔面蒼白になり、きょう子本人から巨大ハンマーを食らう。その横で太郎は「タカシの日記」全150巻を売り出していた。タカシは「売るな!」と怒鳴るが、クラスメイトから静かにするよう注意される。


読書好きのきょう子は「銀の匙」「エリア随筆」「文学趣味」の3冊を選ぶ。太郎は「俺も凄い本に」と意気込むタカシを校庭に連れ出した。すると上空から巨大な本が降って来る。確かに「凄い本」ではあった。


結局図書室に戻り「世界文学全集」を読むタカシだったが、1行目で眠気に襲われる。その横ではリエが「あしながおじさん」を読んで感動しており、別の席では太郎が頭を浮かせて何かの本を読みながら笑っていた。級友が「静かにしてよ」と注意する中太郎は本を読んで感動していたと話す。「感動して笑うなーっ!」

果たして太郎が読んでいたそれは「桃太郎」で、「(小学校高学年にもなって)そんなの読んで感動してたの?」と嫌味を言うタカシに太郎は「名作」と勧めるが、「この年で昔話なんて」と返されとぼとぼと低学年コーナーに戻って行った。改めて静かに読書しようとするタカシだったが、今度は増殖した太郎の頭がいろいろな昔話の本を読んで笑っていた(瞬間くす玉が割れ「大感動」と出る)。呆れるタカシは図書室に張ってあった「名作ビデオ上映会」のポスターを見て視聴覚室に移動。「ビデオを見て本を読んだことにすればいい」と閃いたタカシが視聴覚室に入ると、早速ビデオの上映が始まり「タカシのももたろう」というタイトルが出てズッコケる。

そしてタカシはスクリーンに映った講釈師の太郎がそこから伸ばした腕に掴まれ、昔話の世界に引きずり込まれる…。

  • いきなり軍隊のコスプレをした謎の外国人が流れて来た桃に感動し触れると、桃は牙の生えた口を開き外国人を丸呑みしそのまま下流へと流れて行った。タカシが戸惑う間もなくツアーコンダクターの格好をした太郎が現れ、ここが自身の作った「モモタロウワールド」なる空間であり、ここでは名作の感動を体験できると話す。タカシは「鬼退治後大金持ちになり美女に囲まれて幸せに暮らす」という感動のエンディングを目指すことを決意。
  • 「もものりば」に着くと太郎は「このに乗っておばあさんに拾ってもらう」と説明、タカシは「そんなのすっ飛ばして鬼退治に」行こうとするが太郎は「ちゃんと(段階を踏んで)やらないとグッドエンディングにならない」と説得。タカシはしぶしぶ文句を言いつつも桃に乗るが、その時桃はジェットエンジンを出しものすごい勢いで川を下り、やがて離水し空を飛んで行った。「桃飛行機」
  • 改めて桃は川を下り、おばあさん(演:ジェームズ)が洗濯しているところまで流れ着く。その時後ろからミカンブドウリンゴなどいろいろな果物が流れてきておばあさんはスイカマジックハンドで取る(桃は嫌いらしい)。背後では太郎が果物を流しており、怒ったタカシが乗っていた桃をぶつける。
  • おばあさんは仕方なく桃を(大玉転がしの要領で)持ち帰り、おじいさん(演:太郎)と2人で分けて食べることに。ここでおじいさんは押入れを開き、9つあった大きな桃コレクションに10個目を追加しようとする。「こうしてタカシはおじいさんのコレクションとして一生過ごしたのでした。めでたしめでたし」
  • 改めて桃を切ろうとするおじいさんはマジシャンに早着替えし、桃に剣を刺していきジェームズの背中のファスナーを開く。すると中から全裸のタカシが現れ拍手喝采を受ける。全裸のタカシにおじいさんとおばあさんは「桃から赤ん坊(とてもそうは見えない)が出て来たぞ。きっと神様が授けてくださったんじゃ」と感動する。「これじゃ桃から生まれたことにならないだろ!」
  • そして桃から生まれたことに因み、その子は堀町タカシと名付けられることになった。「どこが桃に因んでんだーっ!」(以下この世界でのタカシは原則「桃太郎」と表記)
  • それから桃太郎はおじいさんとおばあさんにこき使われ、山へ芝刈り、川へ洗濯などを押し付けられる。「こうして桃から生まれた堀町タカシはおじいさんとおばあさんにこき使われ一生過ごしたのでした。めでたしめでたし」
  • 改めて桃太郎は鬼ヶ島へ鬼退治に出ることに。引き留めるおじいさんが桃太郎に布を被せると、「金」と書かれた腹掛け姿になり場所はいつの間にかリング上に。そこで「強くなってから鬼退治に行け」とクマと闘うことになるが、桃太郎改め金太郎は歯が立たなかった。しかしそこへ覆面レスラーの格好をした太郎が現れクマに勝つ。「お前が鬼退治に行けーっ!!」
  • 改めておじいさんは背中のハンドルを鬼退治に出る桃太郎に回してもらい、一等賞の玉手箱を出す。桃太郎が箱を開けると白煙が立ち込めおじいさんになってしまった。(ちなみに二等賞は大きなつづら、三等賞は小さなつづら、そして残念賞がきびだんご)
  • 改めてきびだんごをゲットした桃太郎がお供を探していると、サル太郎ブタ太郎カッパ太郎サンゾウ太郎ウマ太郎に会い、彼らは「天竺へ出発」と去って行った。「そりゃ西遊記だろーっ!!」
  • 桃太郎がしばらく歩いていると、光る竹を見つけ刀で切る。すると中からかぐや姫(演:きょう子)が現れ、打ち出の小槌を手に巨大化。それから罠にかかっていた鶴(演:マサミ)とお宿を探す雀(演:リエ)にも会い、桃太郎は鼻の下を伸ばす。しかし、3人にきびだんごを手渡すと彼女らは機嫌を悪くし、趣味の悪いカエル(演:ジェームズ)のオープンカーに乗って行ってしまった。「こうして桃太郎は一人で旅することになったとさ。めでたしめでたし」
  • お供のいなくなった桃太郎が海を見渡すと、砂浜の方で亀が子供(演:ユタカ、ユウジ)にいじめられていた。桃太郎は亀を助けるが、亀(演:メチャワル星人)は桃太郎を縄で縛り、甲羅に隠されていたUFOに結び付けて龍宮城に連行した。桃太郎は乙姫(演:あいこ)の命により宴まで牢に監禁されてしまう。
  • そして宴の場になり、花咲か爺さん(演:5年3組の先生)が枯れ木に灰を撒き桜の花を咲かせるという芸を披露。褒美として頬のコブを取ってもらう。しかし「コブが取れて、とっても喜ぶ」という親父ギャグに乙姫は怒り牢に監禁させる。「(缶と万年筆を手に)カンペン(勘弁)して~!」
  • 次は桃太郎の番。ここで田中太郎に茶釜に押し込まれ、桃太郎改め分福茶釜は田中太郎のリモコン操作により綱の上へ。田中太郎はリモコンのボタンを押すと、茶釜から生えたアームがボウリングのピンをジャグリングする。鑑賞していた乙姫は「ここで一生芸を見せ続けておくれ」とその芸を気に入り、分福茶釜の背中には薪が背負われており、火打石で着火されて燃える。熱さで悶える分福茶釜であった。そこへ消防士(演:太郎、ジェームズ)が駆け付け、鎮火する…と思いきやその火でバーベキューを始めた。埒が明かなくなった分福茶釜は胸の消火ボタンを開き、頑張って顎で押した。すると茶釜からミサイルが放たれ、龍宮城はあっけなく崩壊してしまった。
  • 岸に打ち上げられた桃太郎は目を覚ますと、沖の方に鬼ヶ島を見て今度こそ鬼退治に出る決意をする。すると鬼ヶ島大橋の開通式があり、殿様(演:太郎)の手によりテープカットが施される。桃太郎は「これで簡単に鬼ヶ島まで行ける」と安堵して進むが、2時間経っても鬼ヶ島には辿り着かない。それもそのはず、長い橋がジェットコースターのように入り組んでいたのだから…。
  • ようやく出口に着き、近くの茶店で休憩する…とのんびりしている場合ではなく、桃太郎は頭領の部屋へ通じる扉を開ける。しかしその先はUFOラーメンであり、田中太郎と2人で「おにぎりラーメン」を食べる羽目に。改めて「オニ」と書かれた扉を開け、頭領の部屋に押し入るが部屋には誰もおらず、タンスが1台あるだけだった。そのタンスを田中太郎が開け、虎柄のパンツと角付きアフロのカツラを身に着けになる。「お前が鬼だったんかい!」
  • 鬼は金棒で桃太郎の刀を割り、しきりに彼を追い詰める。とその時ジェームズ隊が現れ、桃太郎は「助けに来てくれた」と感動する。しかし彼らは鬼ヶ島から離れた位置にある岩礁に立っていたのだった…。
  • 埒が明かない桃太郎が鬼の胸に的があるのを見て、何か投げるものを探すが柱や地面の破片は綺麗さっぱりなくなっており、仕方なく残りのきびだんごを投げつけ、それが的中すると鬼は怒って口から火を吐き、桃太郎はきびだんごを1個投げつけ反撃。それは鬼の口に入り、食べた鬼は等身大に戻って正座し「家来にしてください」と懇願。桃太郎は「鬼を家来にすれば倒さなくていいんだ」と満更でもない笑みを浮かべるが、元の姿に戻った田中太郎が「タカシ、ストーリー勝手に変えたからダメ!」と宣言、その瞬間桃太郎の足元に穴が開き彼はそこに落ちて行った。

場面は夕暮れ時の戸成小学校正門に移り、きょう子達が行方知れずのタカシを心配していた。

とりあえず皆は下校するが、その頃図書室では全身を拘束されたタカシが本のページに閉じ込められ「ここから出せ」と泣いていた。本棚では、太郎の顔が付いた何冊もの本が高笑いし、図書室の外では警備員(演:ジェームズ)が見回りをしていた…。

図書室ではおしずかに!!


原作版との違い編集

  • タカシがモモタロウワールドを訪れるきっかけが、デパートのモモタロウマン人形である。
    • 冒頭、デパートでモモタロウマン人形の黄金バージョンを当てたタカシの横でジェームズが3日かけて出したモモタロウマン人形を組み立てると太郎になり、最後の一個としてタカシの人形をはめて完成した。怒ったタカシは「返してくれるのか」と太郎の背中のハンドルを回すが出たのは煙幕で、太郎とジェームズは忍者の格好で遁走。
    • その後、タカシがとぼとぼと店内を歩いていると、モモタロウマンの等身大フィギュアに人だかりが出来ているのを見る。横では太郎が店員と交渉しており、太郎とタカシは店員に案内され試着室で桃太郎の衣装を渡される。
    • その衣装を着て怒ったタカシは試着室のカーテンを開けるが、外は昔話の世界になっており、太郎が出した看板には「鬼を退治すれば等身大モモタロウマンフィギュアをプレゼント」とあった。
  • 桃を切ろうとするおじいさん(演:太郎)が頭と桃を入れ替え、桃に顔を描いてまた芝刈りに出る。
  • サンゾウ太郎が原作では「ハゲ太郎」。元ネタ的にもハゲ呼ばわりはまずかったか。
  • 鬼(演:太郎)の「ダブルカンチョー攻撃」を桃太郎は見破るが、次の瞬間角でカンチョーされスタートに戻る。今度は桃が2つあり、「スペシャルもも」と書いてある方に乗るが滝に落ち、最終的には自分がモモタロウマン人形になるというオチ。

そして…編集

3週間後、昔話の世界は更にハチャメチャになって帰って来た…。

関連記事

親記事

うちゅう人田中太郎 うちゅうじんたなかたろう

兄弟記事

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました