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創世神『智の神エンデ』が認識したことで無から生み出されたとされる異世界アル・ワース。

しかし法と秩序の番人であるはずの魔従教団が他の世界から人・軍・機動兵器をこの世界に呼び込み、時には戦乱に介入、「アル・ワースの存続」という目的の元に不可解な行動を起こしていた。


その一方で、バイストン・ウェルへ還るはずのショウらがこの世界に流れ着く奇妙な現象も起こっている。

これに関してショット・ウェポンは物質世界を「生の世界」、バイストン・ウェルを「死の世界」、アル・ワースを「生と死の狭間の世界」と評し、

この3つの世界から送られるエネルギーによって維持されているという。そのエネルギーは戦争の世界が平和になれば平和の世界で革命が起こり、革命の世界で戦争が始まるという巨大な歴史のサイクルによって生み出されていた(ちなみに、『バディ・コンプレックス』はいずれにも属さず、『グレンラガン』『ワタル』の層界山、『クロスアンジュ』『ナディア』は元々アル・ワース所属)。


しかしそんな世界は聞いたことがないとフェラリオのチャムは訝しんでいた。













それもそのはず。

創世神エンデとは無慈悲な神ではない。

己の欲望に忠実な魔獣であった


概要編集

CV:田中秀幸

アル・ワースの創造主にして、魔従教団が信仰する「智の神エンデ」の正体。次々と異界人がアル・ワースに召喚されていた黒幕でもある。

その正体は聖獣、そして宇宙からエネルギーを直接吸収する「高次元生物」とよばれる存在。

藪からスティック

その外見は、鋭い牙が生え裂けた口、逞しい四肢、巨大な樹を生やした巨体を持つ四足獣の前頭部に、狼のような顔と人型の身体を持つ上半身が生えた異形の怪物である。知らない人が見たら神と思えず植物怪獣の類と勘違いされても致し方ないだろう。

肉体は、アル・ワースの自然に満ちる物質「オド」そのもので構成されており、背部の大樹は魔従教団の聖地である「真実の世界樹」とリンクしており、アル・ワース各地に実る「知恵の実」に宿った人々の想いや感情が集まるようになっている。


歴史を裏で操っていた全ての黒幕という意味では、天魔大帝・ユニクロン・オーボス・ザイクロイドアノド・ナルトのカグヤ・封神演義の女媧と並ぶ強大な存在・・・・・・のはずだったが、このゲームはワタルがメインストーリーの作品のため下記の不快な味を食べた事により咽るというギャグ描写も担当する事に。


目的編集

一言で言えば『食欲』。

しかしエンデが求めるものは単なる食べ物のような穏やかなものではなく人間の発する様々な感情、それも人間の痛みや苦しみ、悲しみや憎しみ等の負の感情。しかも宇宙のエネルギーを取り込めるエンデにとって食べる行為は生きる為のものではなく、単なる快楽や娯楽でしかない。


アル・ワースを創り出した目的、それは3000年前のアンチスパイラルとの戦いまで遡る。

当時、スパイラルネメシスの発生を恐れ、その原因となる螺旋力を持つ生命体を滅ぼそうとするアンチスパイラルとの戦いが全宇宙規模で勃発した。その戦いの最中、エンデはその強靭な意思によって、認識宇宙内に自らが住まう「生と死の狭間に存在する世界」としてアル・ワースを創り出した。そして、アンチスパイラルとの戦いで生き延びた人間達、即ち食糧となる感情を持つ生物をアル・ワースに招き入れたのだった。これがアル・ワース創造神話の真相である。

魔従教団の役割とは、アル・ワースの平和を守ることではなく、戦乱をコントロールし戦いをエンデに捧げることであり、さらに組織で最上位の権限をもつ導師というのもエンデの代弁者でしかなく彼らはエンデの傀儡にされていたのだった。


感情を食い漁りながらアンチスパイラルや他の聖獣との戦いに備えて力を蓄える一方、もう一つの目的があった。それは『新たな肉体』。3000年、あるいはそれ以上という長い時を生きている高次元生命体とはいえ、やがては寿命=死がやってくる為、それを恐れたエンデは新たな肉体となる自らのスペアを用意しようと考えた。

そして必要な因子とは、

  • エンデの心=魔従教団の教主
  • エンデの肉体=ゼルガード
  • エンデの生命=高次元生物の幼体であるホープス

の3つである。

魔従教団が術士達に教主を目指すように仕向けていたのは、謂わば「エンデの心」を育成する為で、これら三つの因子を融合させ完成した器にエンデが憑依することで転生が完了する。


長らく魔従教団を操作しながらアル・ワースという名のエサ場で感情の味を堪能してきたが、3000年という長い時を過ごした為か、既にアル・ワースの人間の感情だけを食することに飽きており、やがて別世界の人間の感情を食らうことに興味を持ち始めていた。次々と異界人がアル・ワースに召喚されていたのは、エンデが異界人の感情の味を確かめる、謂わば「試食」をする為であった。

様々な戦乱の裏で、異界人の感情を密かに食らっていたエンデは、アル・ワースの人間とは異なる感情に味を占め、アル・ワース以外の世界も全て自分のエサ場にすることを目論む。エンデの認識で生み出されたアル・ワース、その創造主の認識が他の世界に向いた今、アル・ワースは崩壊する


最終決戦編集

前作同様、魔獣エンデとの戦いは「通常ルート」と「困難ルート」の2つが存在し、それぞれ異なる展開を見せる。

  • 通常ルート

エンデ「…恐レヨ、人間…。我コソハ…」

ワタル「出たな、魔獣エンデ!」

エンデ「何!?」

遂に姿を現すものの、なぜか名乗る前に名前を呼ばれる奇妙な状況に(実はホープスが密かに主人公以外の面々に教えていた)

だが自身の存在を予め知っていたエクスクロスに驚きながらも、エクスクロスの発する感情や想いを吸収しつつ、彼等の目の前で「食事」と称してアル・ワースの星を飲み込んでしまう。更にその強大な力と意思によって暴走状態のセルリック(※1)を彼の搭乗機ごと大量に複製する等、仮にもアル・ワースの創造主としての力を振るってエクスクロスを苦しめる。

この状況を打開するべく、主人公はパートナーをゼルガードのコクピットから脱出させ、ホープスと共にエンデの体内に特攻して内部から破壊しようとする。エンデはゼルガードを飲み込み、新たな肉体に生まれ変わろうとするが、すぐさまゼルガードを吐き出してしまう。

実はエンデは悲しみや憎しみの感情を好むが、それとは逆の愛や希望などの正の感情を嫌っており、仮に食すとしても悲しみや憎しみを引き立てるためのスパイスとしか思っていなく、大量に取り込むのは唐辛子の塊を突っ込まれるような苦痛となる。イオリ主人公時はアマリへの、アマリ時はホープスの主人公への愛の感情が、結果的に主人公の身を護ると同時にエンデを弱体化させることになったのだった。

更に飲み込まれていたアル・ワースの星も吐き出される形で復活、アル・ワースの人々の応援をブルーウォーターを通して受けたエクスクロスに次第に押され始め、激闘の末に敗北する。最期は自身が死ぬことへ恐怖しながら、創造主である自身を失ったアル・ワースが存続できるわけがないと負け惜しみを叫んで消滅した。


ゲームではラスボスらしく、気力一定値で命中・回避が上昇する『極』・1ターンに3回動く『3回行動』と凶悪なスキルの数々を持つ。それに加えエースボーナスは『気力130以上で自軍フェイズ開始時、精神コマンド覚醒が掛かる。』となっている為、条件が揃ってしまうと実質4回行動。しかも通常武器の命中率修正が+80%と異常な高さを誇り、ひらめき無しだとほぼ回避不可能レベル(しかも気力ダウンのおまけ付き)。一応、脱力等は効くので、気力は上げさせないように気をつけたい。

イベント後は弱体化。スキルも幾つかランクダウンしている。


  • 困難ルート

こちらのルートでは、エクスクロスの面々はエンデの正体をホープスから聞いていない為、その神とは程遠いその強欲さを知り嫌悪される。

通常ルートとほぼ同じような戦闘を展開するが、こちらでは戦いの途中でアル・ワースの星を飲み込んでしまう。だが、アル・ワースを守るために戦ったエクスクロスを応援する人々の希望、すなわちエンデの嫌いな正の感情で満たされていた為、すぐさまアル・ワースの星を吐き出してしまう。

弱体化した後はエクスクロスの猛攻に押されるが、圧倒的な力でしぶとく粘り続ける。だが主人公とホープスの乗るゼルガードが体内に突入、真の力を発動したゼルガードに内部から攻撃され、エンデの人格は破壊され沈黙。だがゼルガードが脱出の後、状況が一変する。

主人公の相棒であるはずのホープスがエンデの肉体を乗っ取ってしまう。さらに自身がエンデと同様の存在(正確には幼体)であることを明かしエクスクロスの感情を喰らわんと襲いかかる。


こちらのルートでは出現後6ターン経過でゲームオーバーとターン制限付き。こちらでも弱体化&自軍回復イベントはあるが、エンデも体力を回復してくるので油断は禁物。しかもホープスが乗っ取った際にもHPが回復、しかも乗っ取られる前よりステータスが大幅に高くなっている。通常エンデ時に消耗しすぎないよう気をつけたい。なお、こちらでは出現する増援のパイロットがセルリックではなくウォルンタス(オリジナルのザコユニット用汎用パイロット)になっている。雑魚に構わずボスを集中攻撃したい。


撃破後、彼の手のひら返しには裏があったことが判明。崩壊しようとするアル・ワースを救う為に、それに必要な愛や希望や勇気といった正の感情を敢えて敵の立場から集める為であり、戦いを通して集まった感情を使いホープスがアル・ワースの存続を願ったことで崩壊を食い止めることに成功。その後、力を使い果たしたことでエンデの肉体は消滅した。


(※1)セルリック・オブシディアン。黒曜石の術士の異名をもつ魔従教団の法師。今作のライバルキャラである。


余談編集

  • 担当声優は田中秀幸氏。同氏は特報PVやオープニングデモでの『始まりのアル・ワース 神と獣、光と闇、過去と未来が集う世界 それは永遠に覚めぬ夢 大地は人の想いを吸い、木々には知恵の実が熟す 生と死の狭間に浮かび、誰にも知られず世界は回る すべては、智の神エンデの名の下に…』の語りの部分も担当している。
    • CV田中秀幸のバンプレストオリジナルキャラが他に居なかったことから誰がラスボスの声を担当するか早いうちに察したプレイヤーも・・・

  • スーパーロボット大戦Xが発売した2018年3月といえば星のカービィシリーズの新作が発売した時期でもあるが、あちらのラスボスも『エンデ』の名を持つ神まさかのラスボスかぶりである。こればっかりはタイミングが悪かったとしか言い様がない。

関連タグ編集

スーパーロボット大戦X バンプレストオリジナル ラスボス


























以下、「スーパーロボット大戦T・エクスパンションシナリオ」のネタバレ注意

エクスクロスに敗れ消滅したはずのエンデだったが、「スーパーロボット大戦T」の宇宙にてデボネアの暗躍によって復活。自身の肉体を創造するためネバンリンナを呼び寄せ、更に自分達の復讐の為に天駆やエクスクロスの…最も因縁深かった者達を呼び寄せた。肉体が復活するまではセルリックの姿で暗躍し、ネバンリンナに対してもその復讐心を煽り立てるなど悪辣さが増している。

激闘ルートではさらにネバンリンナ(アーケイディア)軍団と融合。

エクスパンションシナリオ及びVXT三部作のラスボス・鉄魔獣ネバンエンデとして立ちはだかる。

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