DISC(ジョジョの奇妙な冒険)

でぃすく

当記事では、『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するホワイトスネイクにより作り出されたDISCについて記載。

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目次 [非表示]

1 概要

2 DISCの性質

3 主なDISC一覧

3.1 スタンドDISC

3.2 記憶DISC

3.3 他

4 余談

5 関連項目

概要

プッチ神父のスタンド「ホワイトスネイク」は、他者の記憶やスタンドなどをDISC化する能力を持つ。第6部では、そのDISCが物語の鍵を握っている。

能力の詳細については「ホワイトスネイク」の記事を参照のこと。当記事では、DISCの性質と、作中に登場した主なDISCについて羅列する。

DISCの性質

記憶DISCを体に差し込めば、その記憶を読むことができる。
スタンドDISCを体に差し込めば、そのスタンドを使うことができる。ただし、差し込まれた者との相性が合わなければ弾き返される。
一度差し込まれたDISCは、差し込んだ部位に衝撃を与えれば外に抜ける。
DISCはグニャグニャして弾力があり破壊不可能。折り曲げるなどすると変形し、その後元に戻る。
DISCの取り出し元が死亡してもDISCは残る。
DISCをこの世から消し去るには、死にゆく者の肉体に差し込む方法以外ない。

主なDISC一覧

スタンドDISC

スタンド名	本編での動向等
スタープラチナ	空条承太郎から取り出したDISC。記憶DISCと同時に回収された。プッチ神父の欲するものは記憶DISCの方であり、その上他者に適合しなかったため、フー・ファイターズが守るトラクターのタイヤに他のDISCと共に収納された。その後フー・ファイターズとの戦闘を制した空条徐倫が回収、サヴェジ・ガーデン作戦でDISCを受け取ったSPW財団により空条承太郎に戻された。空条承太郎はこのDISCが戻ったことにより、記憶はないものの活動が可能になった。
フー・ファイターズ	元来の本体は不明。プッチ神父が湿地帯のプランクトンに本DISCを与え、知性を持った新生物のフー・ファイターズが誕生した。当初はプッチ神父の命令通り不要なDISCの護衛をしていたが、空条徐倫に敗北後彼女の仲間になり、プッチ神父と敵対した。物語中盤にフー・ファイターズが死亡したことによりDISCは消滅した。
ウェザー・リポート	ウェザー・リポートが死に際に残したDISC。空条徐倫に受け取られた後、最終決戦時に彼女からエンポリオに託された。エンポリオはプッチ神父のみが運命に干渉できることを逆手に取り、プッチ神父の手で自らの頭に本DISCを押し込んだ。幽霊の部屋にて純酸素を収集してプッチ神父を追い詰め、彼の頭部を殴り潰し殺害した。ホワット・ア・ワンダフル・ワールドではエンポリオが本DISCを使えるかどうか描写されておらず、DISCが旧世界と共に消えたのか、未だエンポリオが所有して使えるのかは不明である。
ハイウェイ・トゥ・ヘル	元来の本体は不明。プッチ神父からサンダー・マックイイーンへ与えられた。攻撃を受けたエルメェス・コステロにより頭部に衝撃を加えられて体外に排出、彼女に回収された。
マリリン・マンソン	元来の本体は不明。プッチ神父からミラションへ与えられた。空条徐倫から1000球キャッチボールを喰らい、記憶DISCと共に体外へ排出された。その後誰が所有してるのかなどは描かれていない。
リンプ・ビズキット	元来の本体は不明。プッチ神父からスポーツ・マックスへ与えられた。エルメェスのキッスによるラッシュを喰らい、記憶DISCと共に体外へ排出された。なお、リンプ・ビズキットは消滅したと記載されている。
プラネット・ウェイブス	元来の本体は不明。プッチ神父からヴィヴァーノ・ウエストウッドへ与えられた。
サバイバー	元来の本体は山小屋の番人。DIOから本スタンドの存在を聞いたプッチ神父がDISC化して所有し、グッチョへ与えた。
ヨーヨーマッ	元来の本体は不明。プッチ神父からDアンGへ与えられた。

記憶DISC

持ち主	本編での動向等
空条承太郎	プッチ神父が求める「天国へ行く方法」が刻まれた記憶であり、スタンドDISCと同時に回収された。プッチ神父と空条徐倫の手錠ファイトの最中、追い詰められたプッチ神父が死にゆくナルシソ・アナスイの体に投げ込み、空条徐倫に選択を迫った。彼女は本DISCを選んで手中に収め、SPW財団により空条承太郎に戻された。記憶DISCとスタンドDISCの双方が揃い、空条承太郎は復活を果たした。
ウェザー・リポート	過去編にて、プッチ神父が告げた「わたしはおまえの「兄」だからだ」という真実に動揺したウェザー・リポートの隙をつき回収された。後にドナテロ・ヴェルサスの裏切りにより、アンダー・ワールドで掘り起こされてウェザー・リポートの下へ返った。なお、空条承太郎と違いウェザー・リポートが行動不能になっていないのは、奪われた記憶の量の差異によるものだと推測されている。
サンダー・マックイイーン	エルメェスのキッスにより頭部に強い衝撃を与えられた際にホワイトスネイクに関する記憶が収められた記憶DISCが抜け落ちた。その後のエルメェスとの戦闘により再起不能の重傷を負ったが、本DISCを戻すと蘇生した。
ミラション	1000球キャッチボールによるダメージでスタンドDISCと共に体外へ排出された。本DISCの中のホワイトスネイクとプッチ神父に関する記憶は消去されていた。
スポーツ・マックス	キッスのラッシュを喰らい、スタンドDISCと共に空条徐倫らの手に渡った。本DISCには、ホワイトスネイクとプッチ神父の目的が記録されていた。

他

名称	概要等
コレクション	トラクターのタイヤに保管されていた、プッチ神父が集め続けた数多の記憶及びスタンドDISC。
空のDISC	命令を書き込み対象に差し込むことで、対象を命令通りに動かせる。「10m飛んだら『破裂しろ』」という無茶な命令をカエルに行わせることも可能。
視覚	対ヘビー・ウェザー戦にて、サブリミナル効果による攻撃に対抗するため、プッチ神父自らの視覚をDISCにし、一時的に盲目になった。
メサイア	「ヘンデル作「メサイア」ガーディナー指揮 '82年録音」。ホワイトスネイクにより生成されたDISCではなく、通常のCD。グッチョに差し込まれ、彼は「メサイア」を熱唱した。

余談

『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するキャラクターの多くは、洋楽のミュージシャンや楽曲等に由来する名前がつけられている。これは、作者の荒木飛呂彦先生が大の洋楽好きであるためであり、ファン間では「『ジョジョ』をはじめとする荒木作品は、荒木先生のプレイリスト」と冗談めかして言われている。

主人公達の愛称である「ジョジョ」もビートルズの「Get Back」の歌詞に出てくる名前が元ネタであるとされている。そんな随所に音楽が散りばめられ、テーマも「人間讃歌」であるというこの物語。その壮大な因縁の1つの終わりを担うプッチ神父のスタンドが、音楽を封じ込め流すことのできる「DISC」であるとは、言い知れぬ因果を感じさせる。