プロフィール
生年月日 | 2016年2月10日 |
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英字表記 | Hayayakko |
性別 | 牡 |
毛色 | 白毛 |
父 | キングカメハメハ |
母 | マシュマロ |
母父 | クロフネ |
生産 | ノーザンファーム(北海道安平町) |
馬主 | 金子真人ホールディングス |
調教師 | 国枝栄(美浦) |
主戦騎手 | 田辺裕信など |
シラユキヒメ一族に属する白毛馬。母マシュマロはシラユキヒメの6番仔で、現役時は12戦2勝、白毛馬初の新馬戦勝利(京都ダ1400m)を挙げた。本馬が母の初仔。
馬名の由来はJRA公式では「速くて白い」となっており、要するに白い豆腐を「奴(やっこ)」と呼ぶのに掛けたものである。
戦歴
デビュー~3歳春
デビューは2歳(2018年)の6月と早く、当初は芝で走っていた。
2戦目の未勝利戦で勝ち上がりを決めるが、3戦目の2歳OP・アイビーステークス(東京芝1800m)で10頭立ての8着と大敗。これを機に4戦目からダートに転向した。
(なおアイビーSは翌2019年からリステッド競走、関東の素質馬が集まる出世レースとして知られる。ハヤヤッコの出走した2018年も1着はクロノジェネシス。さらにハヤヤッコに加えてトーラスジェミニ(七夕賞)、エメラルファイト(スプリングS、他にもオープンまで進んだ馬が複数おりなかなかのメンツである)。
2019年レパードステークス
2019年3月の500万下戦で2勝目・ダート初勝利を挙げ、重賞初挑戦は8月のレパードステークス(GⅢ)。
ユニコーンステークスやジャパンダートダービーを経た馬も多い中でハヤヤッコの戦歴は特に注目を集めるものではなく、15頭立ての10番人気(24.0倍)に留まっていた。
田辺裕信騎乗のハヤヤッコは前半を後方に控え、最終直線の入り口で外に進路を確保。末脚を発揮して追い込み、ゴール直前の激しい競り合いを制して重賞初挑戦初制覇を挙げた。
JRAの重賞を白毛馬が制したのは初のことだった。(地方交流重賞であれば、ハヤヤッコの伯母にあたるユキチャンが2008年の関東オークス(JpnⅡ)を制したのが初。)
オープン入り後
その後はダートのオープン戦線で活躍、2020年ブラジルカップ(L、東京ダ2100m)、2021年スレイプニルステークス(OP、東京ダ2100m)と2勝。
前半を後方に控えてからの直線一気の追い込みが主戦法のため、追い込みの猶予があるダート戦としては長めの距離と、直線の長い東京競馬場を得意とした。
一方、基本的に芝よりも不利と言われるダートの追い込み馬ということもあり、展開が向かない時は2桁着順も。重賞2勝目はなかなか遠かった。
芝へ再転向
6歳を迎えた2022年、年始の東海ステークスを14着と惨敗、これを機に芝への再転向を行うことになった。
芝再転向の初戦に選ばれたのは日経賞、今まで2100mが最長経験距離であったところ、2500mの長距離戦が選ばれた。これをタイトルホルダーの5着に粘る。
続いて天皇賞(春)に参戦したが、これは15着と大敗。
2022年函館記念
適性を探ろうと長距離戦に出してみたものの厳しかった、ということで芝復帰3戦目は7月の函館記念に登録。
函館競馬場の芝コースは寒冷地対策のため、パワーを要するといわれる洋芝を採用しており、さらに函館開催最終週で馬場が荒れ気味になることも、ダート慣れしたハヤヤッコには向くのではと予想された。
そして7月17日、函館は雨が降り続き、重馬場のどろんこ状態であった。
函館はJRAの10競馬場の中で最も直線が短く、追い込みは決まりづらい。浜中俊の駆るハヤヤッコは最内1枠1番から行き脚をつけ、いつもの追い込みとは異なり先行策を採った。好位のインで脚をため、3角から外に持ち出して4角先頭、そのまま押し切って約3年ぶりの重賞2勝目。ダート・芝の二刀流重賞制覇も果たした。
その後、重賞を転々とし、約2年が経つ。
2024年アルゼンチン共和国杯
アルゼンチン共和国杯には重賞善戦マンのクロミナンス、日経新春杯で後のGⅠ馬ブローザホーンに出遅れながら0.1差まで迫ったサヴォーナ等が並ぶ中、彼は道中最後方から上がり最速の末脚で8歳にして三度目の重賞を勝利。白毛牡馬としては初のGIIを勝利した馬になった。勝ち時計2:29.0は東京2500開催のレースレコードだった。
2024年有馬記念
次走は吉田豊騎手と共に有馬記念に出走。白毛馬の参戦は史上初となる。
余談
自分を白毛だと理解しているのか芦毛呼ばわりされるとキレる。