概要
偉大なる航路"新世界"に位置する国家で、王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴが国王を務める異色の国である。
"愛と情熱とオモチャの国”と呼ばれ、訪れた者は『花の香り』『料理の香り』『島の女性の踊り』『生活するオモチャ』に心を奪われるという。国は本島と小島(グリーンビット)で構成されており、グリーンビットは周辺海域に生息する凶暴な魚(闘魚)のせいで船で近づくことができない。オモチャが普通の人間のように人格を持って生活をしており、「妖精がいる」という伝説が出回るなど、色々とファンシーな国である。
国内では国王ドフラミンゴ率いるドンキホーテ海賊団などのドンキホーテファミリーが非常に強い権力を持っており、彼らが所有する建物では警官すら気安く入る事は出来ない。
800年前までドフラミンゴの先祖であるドンキホーテ一族が統治している国であったが、同一族が世界政府創設に伴い政府の本拠地聖地マリージョアへ移住するため、リク王一族に王権を譲渡し国を去った。しかし、10年前にドンキホーテ一族の末裔であるドフラミンゴが海賊団を引き連れ帰還し、リク王一族を排除して王権を再び握った。
それからというもの、近隣諸国がバランスを失って国家間の戦争が絶えなくなり、花ノ国やプロデンス王国などは今も戦争被害を受けている。その裏には闇のブローカーである“JOKER”ことドフラミンゴによる兵器の密貿易があり、戦争を激化させる要因となっている。
ドンキホーテ一族が王位に座っていたころは小人族が奴隷として働かされていた過去を持つ。リク王一族は、王位についた後にその事実を知って小人族に謝罪し、お詫びとして「人間からの窃盗行為を"妖精の仕業”として黙認する」とした。これが後に妖精伝説の始まりである。しかし、ドフラミンゴが現れてからは再び小人達は奴隷として動員されだしている。
基本情報
国名 | ドレスローザ |
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首都 | 不明 |
君主 | リク・ドルド3世 |
領土 | ドレスローザ、グリーンビット |
原作での関わり
主人公ルフィ率いる麦わらの一味と王下七武海の1人トラファルガー・ローの海賊同盟が、王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴ率いるドンキホーテ海賊団の保護下から浚った元世界政府科学者にして人工悪魔の実SMILEの元SADの製造者であるシーザー・クラウンの身柄を、ドフラミンゴ達に帰す場所として立ち寄った。そこでは、ドフラミンゴの策略によりルフィの義兄ポートガス・D・エースが食べていた悪魔の実であるメラメラの実を賞品とした闘技大会が開かれており、ルフィはこの術中にまんまとハマって大会に参加してしまう。この闘技大会で、ルフィは先代国王一族の生き残りレベッカと出会い、この国がドフラミンゴに奪われた悲劇の国である事実を知る。また、シーザー引き渡しサイドでは、ローがドフラミンゴの策略により「七武海を辞めた」という嘘の情報を握らされた事で窮地に立たされ、他の仲間達もドフラミンゴが入国時から一味とローの監視の為送り込んでいた部下達の魔の手により追い込まれていく。中盤以降は、国の暗部が表沙汰となった国内の安定化を図るため、ドフラミンゴが島全域を徐々に縮む強靭な糸のカゴで囲い、この糸が島全土を切り刻む前に反体制派を狩らせようと島民達に強要すると共に、無作為に操り糸を放ち人々に同士討ちをさせる地獄絵図を展開する。この状況を打破するため、一味、闘技大会の有力選手の一部、旧王家などが一丸となってドフラミンゴ達と激戦を繰り広げた。なお、この戦いで協力関係となった闘技大会の選手達は後に麦わらの一味初の傘下の海賊となっており、一味にとって大幅な戦力強化となった。
今までの長編ではボスキャラクターの思惑が少なからず実行され麦わらの一味を含む多くの人々が追い詰められつつも、最後には逆転するという展開が多かった。しかし、今シリーズは戦闘において苦戦はするものの、基本的に麦わらの一味とその仲間たちの計画が順調に実行されていき、ボスキャラクターであるドフラミンゴがひたすら追い詰められ続けるという異色なシリーズである。また、闘技大会が影響してか主要人物が非常に多いシリーズとなっている。
主要人物
- ドンキホーテ・ドフラミンゴ(ドンキホーテ海賊団所属で王下七武海及びドレスローザ国王)
- ディアマンテ(ドンキホーテ海賊団最高幹部)
- トレーボル(ドンキホーテ海賊団最高幹部)
- ピーカ(ドンキホーテ海賊団最高幹部)
- ラオG(ドンキホーテ海賊団ディアマンテ軍幹部)
- マッハバイス(ドンキホーテ海賊団ディアマンテ軍幹部)
- セニョール・ピンク(ドンキホーテ海賊団ディアマンテ軍幹部)
- デリンジャー(ドンキホーテ海賊団ディアマンテ軍幹部)
- シュガー(ドンキホーテ海賊団トレーボル軍特別幹部)
- ジョーラ(ドンキホーテ海賊団トレーボル軍幹部)
- ベビー5(ドンキホーテ海賊団ピーカ軍幹部で使用人兼殺し屋)
- バッファロー(ドンキホーテ海賊団ピーカ軍幹部で戦闘員)
- グラディウス(ドンキホーテ海賊団ピーカ軍幹部)
- ベラミー(ドンキホーテ海賊団傘下の海賊)
- ジーザス・バージェス(黒ひげ海賊団一番船船長)
- バルトロメオ(バルトクラブ船長)
- ガンビア(バルトクラブ(バルトロメオ海賊団)参謀)
- キャベンディッシュ(美しき海賊団船長)
- チンジャオ(花の国ギャング 八宝水軍第12代棟梁(隠居人))
- サイ(花の国ギャング 八宝水軍第13代棟梁)
- ブー(花の国ギャング 八宝水軍副棟梁)
- エリザベロー2世(プロデンス王国国王)
- ダガマ(プロデンス王国軍師)
- ブルーギリー(脚攻道格闘家)
- イデオ(XXX級ボクサー)
- ケリー・ファンク(隣国モゴラ王国の殺し屋でボビーの兄)
- ボビー・ファンク(隣国モゴラ王国の殺し屋でケリーの弟)
- スレイマン(ディアス海戦A級戦犯)
- オオロンブス(冒険家)
- ハイルディン(海賊傭兵)
- ダマスク(放火魔)
- マミー(呪術師)
- ジャン・アンゴ(賞金稼ぎ)
- アブドーラ(元賞金稼ぎでジェットの相棒)
- ジェット(元賞金稼ぎでアブドーラの相棒)
- ローリング・ローガン(軍隊長)
- メドウズ(剣闘士)
- アキリア(剣闘士)
- リク・ドルド3世/リッキー(前国王、剣闘士)
- スカーレット(リク王朝王女)
- ヴィオラ/ヴァイオレット(リク王朝王女、ドンキホーテ海賊団トレーボル軍幹部で殺し屋)
- キュロス/怒りの雷兵(反ドフラミンゴ体制リク王軍隊長、スカーレットの夫)
- レベッカ(剣闘士、キュロス夫妻の娘)
- タンク・レパント(ドレスローザ自衛軍隊長)
- イッショウ(海軍本部大将"藤虎”)
- メイナード(海軍本部中将"追撃のメイナード”)
- バスティーユ(海軍本部中将"鮫切りバスティーユ”)
- つる(海軍本部中将“大参謀”つる)
- センゴク(海軍本部大目付“仏のセンゴク”)
- CP‐0(世界政府諜報機関)
モデル
国の雰囲気はスペインをモデルにしており、町の描写でフラメンコのような踊りをしている女性が何度か登場したり、何かと"情熱”を誇張する辺りにその片鱗が垣間見られる。
なお史実のスペインでは独立戦争(半島戦争)により、ナポレオンの支配から脱却している。