神代ローマから始まったローマ人版の『ギリシャ神話』、最盛期は地中海全般の最大宗教となり、ローマ帝国最大のプロパガンダの材料として使われた。395年に元首の命で帝国全体で廃絶された。
ローマ人は紀元前600年頃からギリシアの影響を受けて、ローマ古来の神々をギリシア神話の神々と同一視する、いわゆる「ギリシア語への翻訳」が行われた。
アエネアス神話は紀元前4世紀にラティヌス神話をそっくり模倣したものであると考えられている。例としてアフロディーテ≒ヴィーナスだったりアポロン≒アポロ≒ソルだったりと、「この神はギリシャ神話では〇〇という名だがローマ神話では☓☓という名をもつ」という現象が起きるのはこのため。
2世紀あたりから太陽神中心の〈ミトラス教〉の宗教世界と融合し、3世紀の元首コンスタンティヌス1世が事実上のキリスト教のローマ人の元首となって以来、元老院保守層などの信仰にとどまり、4世紀の元首テオドシウス(テオドリック)大帝の勅法により、ローマ神話を運営する組織(神官たち)は解散した。
よく理解されていないことだがローマ人はローマ人で独自の神話をギリシア神話の輸入以前から存在していたが、ローマがギリシア神話共有圏に参加するようになってからギリシアの神々の設定を、ローマの神々の設定を組み替えながら発展してきた(ギリシャ神話の2大問題児がありえないぐらい美化されているなど)
たぶん、ギリシア神話とローマ神話はかなり違う性質を持っていたと思われる上、古代~中世までの人類は『神話と世の中と政治国家は現実の歴史は同じ時間軸でで動いている』という考え方を普通にしていたと思われるのところがあり『御まじない』や『魔法』などが本気の学術であった。
最盛期のローマ神話は(元首政時代)のローマ共和国(S.P.Q.R)全体でのローマ元首によるプロパガンダ材料であった。
変遷
1.ギリシャ神話系時代のローマ神話
ギリシャ神話で伝えられる、トロイア王国がヘラス連合軍(ギリシア都市国家)に破れ敗残兵側がイタリア半島に落ち延びて定住したことから『ローマの歴史』が始まる。
2.ギリシア神話を共有しつつも独自のローマ神話
BC753年のローマ建国から共和国家への政権交代(古代ローマ時代から共和制末期)、ローマ神話では神代ローマ建国の父ロムルスから7代のローマ王・元老院体制(クリアレクス)による統治が存在したが、ローマ王・元老院体制は腐れ.革命により2執政監による共和政府(クリアローマン.ローマ評議会政府)と元老院(セナトス.共和国セナトス)による共和主義政府が成立。
3.三人目の建国の父アウグストスによる共和国の再建
共和制末期から始まった永き混乱は、ユリウス・カエサルとその養子オクタビヤヌスが終わられた。オクタビヤヌスは全ての独裁職から身を引いて潔さを称えられ、『アウグストス(潔い者.尊厳)』の称号を得る。彼は引き続きローマ共和国の『第一人者』としての政治的発言権を与えられた。彼はかつてのローマ建国の父『アイアエネス』『ロムルス』に続く3人目の『建国者』である。そして『アウグストス』はローマ神話の神々と同じぐらい偉大な存在である。とアウグストスがパトロンとなった芸術家ウェルギリウスがプロパガンダ演劇『アイアエネス』の作中で創作した。
4.
(編集中)
ギリシア神話導入以前のローマ神 | 神爵 | 備考 |
---|---|---|
アイネエス | ギリシア神 | トロイア戦争のトロイアの武将、神代時代のローマ人の始祖神 |
ラティヌス | 主神 | ラテン人(ローマ人)の最高神、後の主神達(ユピテルなど)の称号となる、初代アルバ・ロンガ元首(神) |
アスカ二ウス | ギリシア神 | アイエネスの子、2代アルバ・ロンガ元首(神) |
マールス | 主神 | 最古級のローマ神、農業神・軍最高司令神 |
ソール | 太陽神 | 最古級に古いローマ神、現在はヤハウェの呼称のひとつ |
ギリシャから追加ローマ神 | ギリシャ神話 | 備考 |
アポロ | アポロン | 太陽 |
マーキュリー/メルクリウス | ヘルメス | 商業と泥棒の神。水星 |
ビーナス/ヴィーナス | アフロディーテ | 美の女神。金星 |
ディアナ | アルテミス | 狩猟と月の女神 |
マールス/マルス | アレス | 軍神(軍最高司令神)。火星 |
ジュピター/ユピテル | ゼウス | 主神、木星 |
ウラヌス | ウーラノス | 天王星 |
ネプチューン | ポセイドン | 海王星 |
プルートー | ハーデス | 冥王星 |
ミネルヴァ/ミネルバ | アテナ | 知恵の女神 |
プロセルピナ | ペルセポネ/ペルセフォネ | 春の女神 |
共和時代の追加ローマ神 | 出典 | 備考 |
ブルトゥス | 執政者 | ローマ王を追い出した初代執政官 |
アッピウス | 元老議員 | アッピア街道を作った |
大スキピオ | ローマ元首(コンスル) | 第2回ポエニ戦争で『カルタゴの悪魔』のハンニバルを打ち破ったローマ元首(コンスル) |
カエサル | 公認独裁者 | 執政官・第一人者オクタヴィヤヌスが神格化を推進 |
元首時代の追加ローマ神 | 出典 | 備考 |
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ロムルス | 初代ローマ王 | 17代アルバ・ロンガ元首、初代ローマ王アウグストゥスがローマ帝国ならびにローマの建国神とした |
アポロ | ローマ神・太陽神 | 『ローマ皇帝』の守護神 |
元首カエサル家時代 | ||
アウグストゥス | 『初代ローマ皇帝』 | 暗殺されたカエサルの遺志を継ぎローマ帝国を完成。崩御後セナートスが神格化、以後の元首の神格化が可能となる。 |
ティベリウス | ローマ皇帝 | 有能だがタイラントといわれるほど気味悪い元首であり。あまり人気が無かった |
カリグラ | ローマ皇帝 | 暴君 元首ネロが復活させた |
クラウディウス | ローマ皇帝 | ローマ元首とセナートスが承認 |
ネロ | ローマ皇帝 | 世界一有名な暴君ウェスパシヤヌス元首が復活 |
ガルバ | ローマ皇帝 | 元老院に記録抹殺されました^p^) |
オト | ローマ皇帝 | 元老院に記録抹殺されました^p^) |
ウッテリウス | ローマ皇帝 | 元老院に記録抹殺されました^p^) |
五賢帝時代 | ||
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ネルウァ | 議員・ローマ皇帝 | ローマ元首・セナートスが承認 |
トラヤヌス | ローマ皇帝 | 『最高のローマ皇帝』 |
ハドリアヌス | ローマ皇帝 | 『旅する』皇帝 |
アンティノウス | 一般人 | ハドリアヌス帝の愛人の少年 |
アントニヌス・ピウス | ローマ皇帝 | 『至高の皇帝 |
マルクス・アウレリウス | ローマ皇帝 | 『哲学皇帝 |
コンモドゥス | ローマ皇帝 | マルクスの息子、元老院に記録抹殺されました^p^) |
ぺルティナクス | ローマ皇帝 | はセウェルス元首に記録抹殺されました^p^) |
元首ヘリオガバルス時代 | ||
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ヘリオガバルス | ローマ皇帝 | 元老院ならびにローマ帝国の民から記録抹殺されました^p^) |
アレクサンデル・セウェルス | ローマ皇帝 | ヘリオガバルスの弟、治世13年 |
マクシミヌス・トラクス | ローマ皇帝 | アレクサンデルを自ら殺害した軍団長、顔面凶器の巨人 |
元首乱立時代(50数人)
- アウレリアヌス神 この時代唯一神格化したローマ皇帝
ディオクレアヌス時代
- ディオクレアヌス神 ローマ皇帝
- ガリエヌス神 ローマ皇帝
- マクシミヌス・ダイヤ神 ローマ皇帝
- (リキ二ウスはコンスタンティヌス1世に存在否定刑されました^p^)
- マクシミアヌス ローマ皇帝
- コンスタンティウス1世 ローマ皇帝
- フラウィウス・ウァレリウス・セウェルス ローマ皇帝
- マクセンティウス ローマ皇帝
- コンスタンティヌス1世 ローマ皇帝
コンスタンティヌス時代
キリスト教が導入され神格化廃止
- コンスタンティヌス大帝 崇拝された皇帝
古代ヨーロッパ時代
- テオドシウス大帝 崇拝された皇帝
関連タグ
・ローマ・・・ローマ神話の神官の中心都市。