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名古屋本線の編集履歴

2017-02-16 07:51:32 バージョン

名古屋本線

なごやほんせん

名古屋本線とは、名鉄の運営する鉄道路線。

曖昧さ回避

名鉄では、名古屋本線にのみ「本線」と付く。

本線でない「名古屋線」は、近鉄の路線である。

※とはいっても、近鉄に「本線」と付く鉄道路線はない。「田原本線」は、田原本(たわらもと)へ行く路線である。


概要

豊橋~名鉄岐阜間99.8kmを結ぶ。ほとんどの区間でJR東海道本線と併走する名鉄の中核路線で、愛知県を南東から北西に縦貫しており、笠松駅近くの木曽川を渡った北は岐阜県に入る(以下、名古屋本線を「本線」と記す)。

他社との直通はしていないものの、豊橋~平井信号場間はJR飯田線(旧豊川鉄道線)との併用区間になっている。飯田線の下地、船町の両駅には名鉄の列車は停車せず、乗り換えは豊橋で折り返すか豊川線豊川稲荷まで行く必要がある。これについては後述。

複雑な生い立ち

名古屋駅の北東にあった押切町駅~岐阜間は名古屋電気鉄道→名古屋鉄道(初代)→名岐鉄道が、神宮前~豊橋間は愛知電気鉄道が建設し、愛電・名岐が合併した名古屋鉄道(2代目)が東枇杷島~神宮前を建設した。

名古屋電気鉄道は当初柳橋にターミナルを置き、そこから一宮(注:今の名鉄一宮ではなく、岩倉から一宮駅西口へと路線が伸びていた)や犬山、津島まで路面電車区間から直通運転をするインターアーバンとして建設されたが、電車賃が高いと抗議された結果路面電車は名古屋市電となり、郊外線は名古屋鉄道として切り離されて本格的な鉄道となった。その後清洲まで伸びていた路線を岐阜まで伸ばす方向に舵を切り、その途中で笠松を通って岐阜に向かっていた美濃電気軌道(とその取り巻きの今の竹鼻線や各務原線など)を合併し、木曽川の橋を完成させて名古屋から岐阜間の路線を完成させた。

愛知電気鉄道は常滑線を建設後、豊橋までの路線を建設。いざ豊橋延伸というところで豊川鉄道の抵抗にあい、その結果「両者で1本ずつ線路を持ってそれを共同で複線として使おう」という契約をした。これは愛電が名鉄に、豊川鉄道が国鉄、そしてJRになった後も契約は維持されているため、後述するような事態が起こっている。

その後、両者とも接続していた鉄道会社を合併していき、それぞれの路線網を築くが、1935年に両者は合併、名古屋鉄道となり、名岐鉄道の路線は名岐線を中心とした「西部線」、愛電の路線は豊橋線を中心とした「東部線」となった。この新会社成立後最大の課題は「東西の連結」となり、設立後から両線を繋ぐ地下トンネル工事が開始、1941年新名古屋、のちの名鉄名古屋まで開通した(この際押切町~東枇杷島間と、押切町~柳橋間での名古屋市電(旧名古屋電気鉄道市内線)への乗り入れは廃止された)。1944年に金山橋まで繋がって全通したが、この時は金山橋~新岐阜の西部線は600V、金山橋~豊橋の東部線は1500Vだったため、金山橋で乗り換えが必要だった。当時の流行・流線型車両がいもむしなまずと2つあるのはこのためである。1948年に西部線を1500Vに昇圧して東西直通を開始、同時に新岐阜~豊橋を名古屋本線と改称した。

現在は一部区間で最高速度120km/hでの運行が行われている。愛電1社によって造られた東部線は直線が多いのに対し、西部線はいくつもの路線をつなげた形のためカーブが多く、スピードアップのネックになっている。枇杷島分岐点~神宮前間は支線からの列車も乗り入れるため日中でも1時間30本前後という高密度になっており、神宮前~金山間を複々線化するなど混雑緩和を図っているが、名鉄名古屋駅付近は地下で周りも他のトンネルに囲まれているなどが原因でホームを増やす、複々線化などの拡張が困難となっている他、本線だと須ケ口~堀田間で待避ができないなどこの路線最大のボトルネックとなっている。

種別

ほぼ本線にわたり運行されている種別と運用のみ扱う。(中部国際空港方面などへ直通するミュースカイ快速急行、神宮前~東枇杷島にしか入って来ない常滑線と犬山線の運用は除く)

共用区間は名鉄側は1時間の乗り入れ本数が6本までなど、飯田線が優先されているため、特急と急行のみの運行である。

快速特急、特急

原則一部特別車編成で運行されるが、名古屋発東岡崎行き最終と中部国際空港発岐阜行き最終(いずれも特急)は全車一般車となる。系統は

  1. 岐阜~豊橋(上り豊橋方面快特、下り岐阜方面特急)
  2. 犬山線直通の新鵜沼~豊橋(上り特急、下り快特)
  3. 常滑線直通の岐阜~中部国際空港(特急)

が1時間2本ずつ運行され、2と3は金山で接続する。快速特急と特急は少し停車駅が違う(快速特急の方が少ない)が、朝と夜には特別停車が増え、一方新木曽川と笠松はラッシュ時名古屋方面の一部の特急が通過する。

急行

全線で運行される。本線内の急行は岐阜~豊橋、一宮~豊川稲荷(一部時間帯は大里か二ツ杁停車、東岡崎~豊川稲荷間準急)の2系統が1時間2本ずつ運行されるほか、津島・西尾線直通の佐屋~吉良吉田間の系統(全列車豊明停車、津島線内下りは普通、津島線内上りおよび須ケ口~名古屋間、一部時間帯西尾線内準急)も1時間2本運行される。朝夕時間帯には岐阜発着の羽島線直通列車も運行される(羽島線内普通)。名古屋以北では原則特急の退避を行わない。中京競馬場での場外発売日には一部の列車が中京競馬場前にも停車する。

準急

 国府~豊橋には設定されておらず、須ケ口・名古屋・神宮前・新安城・東岡崎のいずれかで急行や普通に種別変更されることが多い(詳細は「急行」「普通」の項を参照)。準急が停まるが急行は停まらない駅は、特別停車を行う急行が多かった駅である。

普通

全線を通す列車はない。本線の一部を走る

  1. 岐阜~須ケ口
  2. 東岡崎~伊奈
  3. 犬山線直通の東岡崎~東枇杷島~岩倉・犬山の系統
  4. 津島線直通の佐屋・弥富~須ヶ口~豊明(名古屋(上り)・神宮前(下り)~豊明間準急)

の系統によって1時間に2~4本運行されている。なお2と3は、東岡崎で列車番号と方向幕だけを変えてそのまま直通運転を行う運用も存在する。伊奈~豊橋間は線路容量の関係で普通列車は運行されておらず、急行を利用する。優等列車の退避が多く、駅間の速度は高いが、停車時間を含む表定速度は遅い。常滑線の普通は金山で折り返し、名鉄名古屋駅には入って来ない。

以上は昼間から夜にかけての一般的な話で、朝や深夜に運用する系統はその限りではなく、途中の駅で急行や準急に種別変更をする列車も多い。豊橋駅にはやはり入らない。


駅一覧

駅名準急急行快速急行特急快速特急ミュ-スカイ乗り換え路線備考
豊橋
  1. 東海道新幹線(JR東海)
  2. 東海道本線/飯田線(JR東海)
  3. 豊橋鉄道渥美線(新豊橋駅)、東田本線(駅前停留場)
JR飯田線と共用。
平井信号場JR飯田線との施設上の分岐点
伊奈
小田渕
国府名鉄豊川線(直通あり)
御油
名電赤坂
名電長沢
本宿
名電山中
舞木信号場
藤川
美合
男川
東岡崎
岡崎公園前愛知環状鉄道(中岡崎駅)岡崎観光夏まつり花火大会開催日に臨時停車あり。
矢作橋
宇頭
新安城名鉄西尾線(直通あり)
牛田
知立名鉄三河線
一ツ木
富士松
豊明
前後
中京競馬場中京競馬場での中央競馬のレース開催日等に臨時停車あり。
有松
左京山
鳴海
本星崎
本笠寺
呼続
堀田
神宮前名鉄常滑線(直通あり)
金山
  1. 東海道本線/中央本線(JR東海)
  2. 名古屋市営地下鉄名城線/名港線
山王
名鉄名古屋
  1. 東海道新幹線
  2. 東海道本線/中央本線/関西本線(JR東海名古屋駅)
  3. 名古屋市営地下鉄東山線/桜通線(名古屋駅)
  4. 名古屋臨海高速鉄道あおなみ線(名古屋駅)
  5. 近鉄名古屋線(近鉄名古屋駅)
栄生
東枇杷島名鉄犬山線(直通あり)
西枇杷島
二ツ杁
新川橋
須ヶ口名鉄津島線(直通あり)
丸ノ内
新清洲
大里
奥田
国府宮
島氏永
妙興寺
名鉄一宮
  1. 名鉄尾西線
  2. 東海道本線(尾張一宮駅)
今伊勢
石刀
新木曽川
黒田
木曽川堤
笠松名鉄竹鼻線(直通あり)
岐南
茶所
加納
名鉄岐阜
  1. 名鉄各務原線
  2. 東海道本線/高山本線(岐阜駅)

関連イラスト

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関連タグ

名古屋鉄道 名鉄

豊川線 西尾線 三河線 常滑線

犬山線 津島線 尾西線 竹鼻線 各務原線

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