川崎市
かわさきし
概要
1924年(大正13年)7月1日に市制施行。戦後人口が急速に増加し1972年(昭和47年)4月1日に政令指定都市に移行。当初の区分は川崎区、幸区、中原区、高津区、多摩区。人口増加のため、1982年(昭和57年)、宮前区、麻生区が誕生し現在に至る。
しかし最近は川崎区・幸区・中原区の急速的発展により人口増加率で横浜を逆転している。
北西から東南に極端に長細く、小田急線沿線・田園都市線沿線・東横線沿線でそれぞれに独立した生活圏を築いている。市内交通では市域を縦断する唯一の旅客路線としてJR南武線があるが、並行して貨物専用のJR武蔵野線が走る(かつては川崎市営地下鉄の計画もあった)。
中心市街地は川崎駅周辺で、この他、武蔵小杉・溝の口・新百合ヶ丘が川崎市の副都心となっている。特に武蔵小杉はタワマンが数多く建設されるなど発展著しい。
何かと治安が悪いというイメージを持たれがちであるが、それは上記の長細い地形の関係上東南に位置する川崎区・幸区及びその周辺のみの話である。それ以外の中原区・高津区・宮前区・多摩区・麻生区はそんな事はなく、全くの別世界と捉えた方がいいだろう。
各区の特徴・名物
川崎区
市の臨海部に位置する。
大型ターミナル川崎駅の所在地である他、関東のローカル線鶴見線の終点扇町駅もある。
臨海部が数々の企業の工場で溢れる工業地帯で栄える他、初詣参拝ランキング第3位の川崎大師、かつてプロ野球で2球団(大洋ホエールズとロッテオリオンズ)が本拠地としていた川崎球場を客席などの施設の大部分はなくして改修した川崎富士見球技場、川崎競馬場などがある。
川崎駅周辺の再開発で都会化が進み人口が増加している一方、ホームレスなどのごろつきも多く大分改善はされたものの今もなお治安は悪い。2015年には「川崎国」発言で有名になった川崎市中1男子生徒殺害事件の現場にもなってしまった。
幸区
「さいわいく」と読む。川崎駅西口、つまりラゾーナ川崎はこちらの管轄。
川崎駅には経由しない横須賀線が伸びており、かつては操車場だった新鶴見信号場が位置する。現在は操車場跡地がある新川崎駅を中心に再開発が進行中。
駅数は少ないがいずれも乗換駅である。
中原区
ここ数年で最も発展した区。
かつては庶民的な住宅街だったが、武蔵小杉駅に横須賀線新駅が出来湘南新宿ライン停車駅となった事やこの区にのみ停車する東急東横線の副都心線とみなとみらい線直通の影響で地方から移住者が殺到し、再開発が進行したことから地価が高騰し、川崎市一の高級住宅街に変貌を遂げた。将来的には東急目黒線を介して相鉄・東急直通線の停車駅ともなるためさらなる発展が期待される。
サッカーのJリーグで川崎フロンターレがホームタウンとしている等々力陸上競技場もこの場所に位置する。(ちなみにかつてヴェルディ川崎というチームもあったがホームタウンを府中市に移転して東京ヴェルディとなった)
宮前区
走っているのは東西を横断する東急田園都市線(と鶴見貨物線)のみで、唯一乗換駅を持たない区。南北部は陸の孤島化している。
東京メトロ半蔵門線の車両基地である鷺沼車両基地はこの区にある。
ブルーラインが最も近い。