概要
広義には爆弾を搭載し地上の敵を空爆する目的で運用される軍用機。
狭義には、拠点攻撃を目的とした大型の「戦略爆撃機」に限りこう呼ぶ(B-29やB-52など)。
なお、この概念が登場するのは第一次世界大戦からであるが、同大戦の時にはまだ航空機の性能が充分ではなく、大型の硬式飛行船が使用された。
一方、軍艦/戦車などを攻撃対象とする小規模のものは攻撃機として別に分類されるが、爆撃能力を持つ以上、前述の通りこれらを爆撃機と呼ぶ言い方も全くの間違いではない。
現在は航空技術が進歩し、F-111やF/A-18等軍用機のマルチロール化が進み、戦闘機サイズでも第二次世界大戦中の爆撃機並みの搭載量を持てるようになったため、小型の軽爆撃機は事実上駆逐され、大型の戦略爆撃機も数を減らしつつある。
第二次世界大戦期の旧日本海軍においては、使途や規模に関係なく、魚雷を主武装とするものを攻撃機または雷撃機、急降下爆撃を行うものを爆撃機として分類したが、やはり後年の汎用化により、銀河「陸爆」流星「艦攻」と、実際にはその定義は曖昧である。(対艦「攻撃機」、急降下「爆撃機」の略と考えれば早い)
各国の主な爆撃機
アメリカ合衆国
- B-17フライングフォートレス
- B-24リベレーター
- B-25ミッチェル
- B-26マローダー
- A-26インベーダー
- B-29スーパーフォートレス
- SBDドーントレス
- SB2Cヘルダイバー
- A-1スカイレイダー
- B-36ピースメーカー
- B-47ストラトジェット
- B-52ストラトフォートレス
- B-58ハスラー
- XB-70ヴァルキリー
- B-1ランサー
- B-2スピリット
ソ連/ロシア連邦
日本
ドイツ
イギリス
- ブリストルブレニム
- ビッカースウェリントン
- ハンドレページハリファックス
- デ・ハビランドモスキート
- アブロランカスター
- イングリッシュ・エレクトリックキャンベラ
- ビッカース・ヴァリアント
- ハンドレページヴィクター
- アブロ・バルカン
- ブラックバーン・バッカニア
- BACTSR-2