基礎データ
他言語版での名称
英語 | Genesect |
---|---|
イタリア語 | Genesect |
スペイン語 | Genesect |
フランス語 | Genesect |
ドイツ語 | Genesect |
概要
むしタイプ初の伝説・幻カテゴリに入るポケモン。
1回目の配布でBW1は対象外だが、ケルディオ・メロエッタ共にBW1でもデータ上は存在している。BW2で入手したものをBW1に交換で送ることで、バージョンによるそれぞれ独自の図鑑説明文を読むこともできる。
3億年前に存在した古代のむしポケモンがプラズマ団の手で化石から復元され、戦闘兵器として改造された。本来なら化石ポケモンとして扱われるはずだが、改造されたためかいわタイプではなくはがねタイプになっている。
全身人造物らしい鋭角的なラインで構成されており、下半身はハッサムに近い。
特徴的な背中の砲台は、ホワイトでの図鑑説明によれば「背中の大砲がパワーアップした」とある一方、BW2では「背中に砲台を付けられた」とあり、もともと備えていたのかはっきりしない。
スマブラ3DS/WiiUではアイテムのモンスターボール、マスターボールから登場。
ジャンプ移動しながら「テクノバスター」を撃った後、地形を貫通する長距離レーザーを発射して相手を攻撃する。ちなみに、イナズマカセット或いはそれに酷似したカセットをつけている。
人の手を加えられたという辺り、初代人造ポケモンであるミュウツーに通ずるものがある。スマブラのミュウツー参戦の動画ではミュウツーとゲノセクトが共演するシーンが見られた。
尚、ミュウツーにはミュウという元になった遺伝子の素体が有るのだが、ゲノセクトにも当然ながら「改造元になった古代のむしポケモン」が存在するはずである。現状存在する古代のむしポケモンはアーマルドが該当するが、体型も生態も何もかもが違う為アーマルドを改造してゲノセクトにしたわけではないだろう。一体プラズマ団は何を見つけ出して復元したのだろうか…
名前の由来は英語名から考えて「ゲノム」+「インセクト(昆虫)」。ただ、「殺戮(Genocide)」+「インセクト」というニュアンスもあるかもしれない。
その設定からか、人気は高く、ポケモン総選挙では6位、ポケモン・オブ・ザ・イヤーでもイッシュ部門のトップ30位入りを果たしている(特にポケモン・オブ・ザ・イヤーは地方部門でもランキングに入っている伝説・幻のポケモンが少ないことからも人気の高さが窺える)。
第一報
公表はコロコロコミック2012年8月号。数号前でメロエッタが公表されたことを考えると、なんかタイミングがおかしい。
記事内では専用技としてタイプが自由に変更できる技を覚えると書かれていた。
その専用技はこおり・ほのお・みず・でんきの4タイプに変更できるとあり、さばきのつぶてという技に類似しているが、その威力は…。
記事内ではチラーミィが一撃で倒されていた。つ、強すぎる・・・
2012年8月11日~2012年9月14日までの期間、ニンテンドーWi-Fiコネクションを通じて配信が開始された(ただしBW2のみ)。
いつものことだが、前日10日の夜には受け取れるようになっていた。
2013年1月から2月10日までポケモンセンターで2匹目が配信された。
こちらは親名がプラズマではなくP2ラボになっているが、映画の公開前の2匹目の配布は異例である(1回目と異なりBW1も配信対象)。
劇場版では
2013年劇場版ポケットモンスターのメインポケモンにも決定。仮タイトルは「神速のゲノセクト」。こちらは主役となるゲノセクトの体色が色違いの赤となっており、通常のゲノセクトより素早いとか。
また、このゲノセクトは高速飛行形態にフォルムチェンジするとか。フォルムチェンジというよりも変形といったほうが近い気がする。
また、映画版では赤いゲノセクトのほかにそれぞれのカセットを持つ量産型ともいうべき個体が登場する。
2013年2月、正式な映画タイトルが「ポケットモンスター神速のゲノセクト ミュウツー覚醒」であると発表。同時にミュウツーとのW主演が実現した。
監督コメントによれば、「人の手によって存在する」という共通点を持つゲノセクトとミュウツーがぶつかり合い、それをどう乗り越えていくかがテーマだとしている。
「神速」を冠するにふさわしいスピードのバトルにも注目が集まった。
今年もいつも通り映画館でのポケモン配信は行われ、特別な技を覚えた赤いゲノセクトが配信される。通常では覚えないしんそく、ギアチェンジ、ブレイズキックを覚えており、ややレパートリーが少なめで生かしづらかった攻撃も十分生かせるように。
性格はせっかち固定で攻撃、素早さが最高値で固定されている。
なお映画に先駆けて、本編のP2ラボ等で存在がほのめかされている。
赤いゲノセクトの声優は山寺宏一が担当し、4匹の通常色のゲノセクトの声優は、アクアカセットの水ゲノセクトが諸星すみれ・フリーズカセットの氷ゲノセクトが渡辺明乃・ブレイズカセットの炎ゲノセクトが古島清孝・イナズマカセットの雷ゲノセクトが佐藤健輔が担当している。
ゲーム同様プラズマ団によって化石から復元されるも施設から逃亡し、住処に帰るも3億年の間に変わり果ててしまった故郷にゲノセクト達はショックを受ける。
そこでゲノセクト達の声を聞いて彼らを救おうとミュウツーがやってくるのだが、赤いゲノセクトは彼女(?)を敵と見なしてゲノセクト達を従わせて攻撃し、新しい住処を求めて立ち去る。
その後3億年前の花が咲いていたポケモンヒルズを住処として、手先からゲノクロスと呼ばれる粘着質の液体を発射して巣を作る。しかし、それがヒルズに住んでいたポケモンとの争いの原因、果てはニュートークシティの危機、ミュウツーとの戦いとまでとなってしまう。なお、ゲノクロスは粘着質の繊維に変化する強力な物質だが、可燃性のため一度火がつくと消火が困難らしい。(ゲノクロスの名称及び性質は小説版参照。劇中では明言されていないと思われる。確認希望。)
ゲノセクト達の1匹である水ゲノセクトが、偶然サトシ達と出会い心を通わせ親しくなる。
性格は少々臆病でゲノセクト達の中でも子供っぽい。
ゲームでのゲノセクト
入手したゲノセクトを連れてP2ラボに行くとプラズマ団の研究員とのイベントが発生し、ゲノセクトの誕生の秘密について聞くことができる。
ゲノセクトは わが プラズマ団が カセキから 復活させて 科学の 力に よって パワーアップさせた ポケモン! 史上最強の ポケモンなのだ!! |
しかし…… Nさまは 科学力によって 改造された ゲノセクトを 気に入らなかった……! ポケモンという 完全な 存在を 科学によって キズつけた! そう いわれたのだ……研究は 中止となり この施設は 閉鎖された…… |
このあと研究員とのバトルが発生し、勝利すると
なにもかも 失ってしまった…… 世界を 幸せにする という 科学者の 本分を 忘れ ポケモンを 戦いの 道具に しようとした 報いか…… わたしは ゲノセクトから きっぱりと 手を引く ことにする…… |
という捨て台詞とともに、テクノバスターのタイプを変えることができる道具「カセット」を手に入れることができる。この時、ブラック2ならほのおタイプのブレイズカセットとでんきタイプのイナズマカセット、ホワイト2ならみずタイプのアクアカセットとこおりタイプのフリーズカセットをそれぞれ入手できる。
せっかくカセキから復活したのに、プラズマ団に嫌われ、最終的には生み出した研究者からも見放されてしまった。そのことを考えると、ゲノセクトとは少し哀しいポケモンである。
ちなみにこの研究員の名前は「ケンジ」だが、アニメに出てきた同名の人物とはおそらく関係ないだろう。
ちなみに海外ではBW2の発売(10月上旬)にあわせてゲノセクトがレベル15でWi-Fi配信された(日本ではレベル50)。おそらく日本で言うケルディオ、メロエッタポジションで旅のお供に連れて行く事を考慮した結果と想定される。
第8世代『剣盾』では、2020年11月20日~翌年4月30日まで実施される、幻のポケモンゲットキャンペーンにおいてボルケニオン、マーシャドー共々実装。1pに到達することでゲットできる。
「1pでゲットできる」と書くと何だか粗末な扱いにも見えてしまうが、実際のところこのイベントは所謂スタンプラリー形式であり、獲得ポイントが10pだろうと30pだろうとゲノセクトが貰えるのは一度きり。
(それを無視して大量にゲノセクトを確保しようとするならその分アカウントを増設するという裏技を用いるしかなかった)
価値が安いのではなく、忙しくてスタンプラリーが中々進められない人間にも優しい扱いと捉えるのがよいだろう。
その性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 |
---|---|---|---|---|---|
71 | 120 | 95 | 120 | 95 | 99 |
攻撃・特攻の種族値が120、防御・特防の種族値が95のバランスタイプ。
素早さも99あるが、かなりの激戦区。一応オノノクスやサザンドラよりは速い。
防御の値に反してHPは71と少々不安な数値。
また、特性「ダウンロード」のおかげで高い攻撃と特攻をさらに引き伸ばして戦うことができる。
同じむし・はがねタイプの組み合わせとしてはハッサム・フォレトス・ミノマダムゴミのミノ・シュバルゴ・アイアントがいるが、ゲノセクトの戦闘スタイルはそのどれともまったく異なる。
プラズマ団によって改造されたおかげなのか、覚える技の範囲が非常に広い。とくに特殊攻撃に関しては技マシンでさまざまなタイプのものを覚えられるため、特殊中心に育てるとよいだろう。
物理攻撃はタイプがやや少ないが、特殊型でも「とんぼがえり」「ニトロチャージ」あたりなら追加効果と同時にそれなりのダメージも狙える。ダウンロードで攻撃が上がった場合のために覚えさせておくのもありだろう。
ただ、ほのおタイプに対抗できるものは後述のみずテクノバスターしかなく(おまけに使いづらく)、ゲノセクト自身のタイプからしても滅法弱いので注意が必要だ。
また、映画「キュレムVS聖剣士ケルディオ」の予告では飛行する姿を見せており、これ故か「そらをとぶ」を習得できる。爪があるのに何故か「いあいぎり」を覚えないが。
果てにはLVアップで「じばく」、技マシンで「だいばくはつ」が習得可能。
兵器として改造されたゲノセクトの末路と考えると悲しいものがある…。
ちなみにミュウを除けばこの例は幻のポケモン初。
専用技「テクノバスター」について
このポケモンのみが覚える「テクノバスター」という技がある。威力は85でノーマルタイプの特殊攻撃。カセットと呼ばれる4種の専用アイテムを持たせることによりタイプが変化する。
それによってほのお・でんき・みず・こおりの4タイプに変更できるのだが、ゲノセクトはそれらより威力・PP・追加効果の面でより高性能な「10まんボルト」・「れいとうビーム」・「かえんほうしゃ」全てを習得可能であるため、みずタイプ以外は利用価値が無いに等しい。
その上、アクアカセットはイベントの仕様上「ホワイト」及び「ホワイト2」でしか入手できない(流石にまずかったのかX・Y、ORAS、サン・ムーン、剣盾ではどちらのバージョンでも全種類入手できる)。
また、この技を使用するにしても、持たせたカセットによってゲノセクトの体の一部の色が変わるため、出した時点で相手にテクノバスターを覚えていることとそのタイプがバレてしまうという致命的なデメリットがある。
そもそもテクノバスターを使用せずともゲノセクトは多彩な特殊攻撃を使えるため、ほとんど気にしなくて良いだろう。
第6世代(X・Y)ではテクノバスターの威力が85から120に上昇。特殊技が尽く威力低下の憂き目にあった中での威力上昇である。
カセットでタイプがばれてしまうのは変わらないが、命中100のノーリスク威力120は侮れない。
ポケモンGO
2020年4月より、それまでのレジギガスと交代する形で、EXレイドのボスとして登場することが発表された。
また、それに先駆ける形で、これまた先代のレジギガスと同様、ゲノセクトを入手できる有料のスペシャルリサーチイベントが2020年3月20日~26日にかけて開催された。
しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、現在EXレイドの開催が中止されている状態にあるため、ゲノセクトのレイド進出に一時期ストップがかけられることとなった(そのため、長らくの間ゲノセクトを入手できるのは上記の有料のリサーチを手に入れていた者に限られていた)。
その後、2020年8月15日~21日にかけて行われたイベント「イッシュウィーク」でようやくイベント限定のレイドボスに抜擢され、事実上の一般配布が行われることとなった。
しかも、色違いも同時実装されたため、界隈は大いに盛り上がった。
スマブラ
モンスターボール・マスターボール枠として登場。単発のビームを数回発射した後、極太のレーザーを射出する。
関連イラスト
関連タグ
カブトプス…全体的なルックスが似ている。
ミュウツー…人工ポケモン繋がり。映画でも共演した。