概要
『仮面ライダースーパー1』の主人公、沖一也が変身する仮面ライダー。
スーパー1は自ら望んで改造された改造人間。その体は脳神経を除いてほぼ全て機械であり、宇宙開発の為に作られたサイボーグなのだ。
データ
身長 | 185cm |
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体重 | 80kg |
ジャンプ力 | 100m(ひと跳び) |
変身に必要な風のエネルギーを取り込むために、ベルトの風車「サイクロード(サイクロイド)」が展開する。なお、主動力は体内の小型原子炉。
テラフォーミング用に改造されたので、両足の重力制御装置により自分の体にかかる重力を調節可能。そのためジャンプ力が100メートル(資料によっては『無制限』とも)。
宇宙空間での活動を想定し、体内熱を逃がす伝導体が両腕・両足にある銀の凹凸ライン内の器官・気圧調節用エアーチューブで循環しており、排熱に神経を使った設計となっている。
また、吐き出した息を再利用する循環型酸素ボンベで1か月の宇宙活動が可能。
漫画『仮面ライダーSPIRITS』では、NASAの月面の作業を手伝い、「仮面ライダーが戦闘以外で人の役に立つ」設計通りの活躍を見せた。
特徴
スーパー1は科学の粋を結集したサイボーグで、ファイブハンドと呼ばれる惑星開発用ツールを武器としているが、戦闘スタイルは一也の習得した赤心少林拳が基本。
防御力も相当で、自らの「スーパーハンド」を受けても平気な防御力を持っている。弱点は、メカが精密すぎる為チェックマシンで定期的なメンテナンスが必要な事。モチーフはスズメバチ。
装備
ベルトのスイッチを押し、「チェンジ、○○○ハンド!!」 の掛け声で換装される。
五色の形状の違う腕で構成されており、状況に応じて使い分ける。
- スーパーハンド ―― 変身時に装着している銀色の腕。腕の甲に赤い『V』の紋様が入っている。未知の生物との戦いを想定し300t(※)のパワーを持ち、格闘戦に優れている。側面に付いているフリンジ状の物は打撃の反動から内部のメカを守る衝撃吸収装置である。
- パワーハンド ―― 落下する50tもの物体を受け止めて投げ飛ばせる赤い腕。惑星開発で必要とされるであろう重量物運搬などを想定して設計されたもので、ガントレット上の甲板をもつ。最大で500tものパワーを発揮する。
- エレキハンド ―― 3億ボルトの電圧を発生させる青い腕。手の甲に金色の紋様、腕の甲に黄・赤・オレンジ・青・緑のラインが入っている。万が一惑星開発時に電力が失われた際、電源装置の代わりになる。「エレキ光線」という必殺技をもち、連射も可能で耐性(絶縁性)が無ければ分解される程の威力を持つ。後に黄金病に感染した人々を治療する為の「浄化光線」がチェックマシーンにより組み込まれた。
- 冷熱ハンド ―― 右手から高熱火炎、左手から冷凍ガスを発射する緑色の腕。右腕は配管がむき出しだが、左腕は外装に覆われている。これも惑星開発用のものであり、炎の惑星と氷の惑星での活動を補助する目的としてる。
- レーダーハンド ―― 「レーダーアイ」と呼ばれる子機を射出し、周囲10kmを探知可能な金色の腕。手の甲に青い円形のパーツ、腕の甲にレーダーアイが付いている。レーダーアイは攻撃用ミサイルとしても使用でき、バチンガルにパワー・エレキ・冷熱ハンドを奪われた際に活躍して以降、切り札として要所で活用されている
(※)第1話のヘンリー博士の台詞より。東映監修(石森プロ未監修)の『仮面ライダーの超常識』(双葉社刊、2016、P181)にも同様の記述が見られる(ただし、本来なら"スーパーハンド"と記載されるべき場所が「パワーハンド」だと誤植されている)。一方で、『仮面ライダー画報』(竹書房、2001年、P141)では破壊力『30t』と0が一桁削られた数値となっている(こちらの書籍は東映と石森プロの監修あり)。後者が単なる誤植なのか、それとも両プロ間での共通見解なのかは不明だが、イメージソングである「ファイブハンドロック」でも30tとなっている。一方で第9話のドクターガイガンの発言では1万メガトンと大幅に跳ね上がった数値になっている。赤心少林拳会得でパワーアップしたのかフルパワーで撃った場合の数値なのかは不明。ちなみに、同回ではドグマファイターは3万tの槍を持っているが、気にしてはいけない。
…とこのようにスーパー1はメディアによってパンチの数値にブレが起こりやすいライダーでもあるのだ。
必殺技
必殺技の際には特定の型を決めるのが特徴。
- 梅花の型
厳しい修行の末に11話で習得した赤心少林拳の極意。その型は厳しい環境の中でも美しい花を咲かせる梅の花と包み込むように命を守る戦士の心構えを表す。
敵の攻撃を受け止め、カウンターに転じる型。
- スーパーライダー月面キック
代表的な必殺技の一つ。後方に満月を描くように空中回転し、キックを放つ。
キックの型自体は閃光キックと同様。
- スーパーライダー閃光キック
代表的な技の一つ。空中で特殊な型を取り、飛び蹴りを放つ。
- スーパーライダー旋風キック
閃光キックと同じ構えで放つが、
強化版にスーパーライダー稲妻旋風キックがある。
- スーパーライダー梅花二段蹴り
梅花の型を習得したスーパー1が梅花の型を取り、空中で回転してからの二段蹴りを決める。
- スーパーライダー日輪キック
空中で型を決めたのち、敵の頭部を三度蹴り込んだ後、キックでトドメを刺す。
- スーパーライダー月面宙返りキック
文字通り、月面宙返りを取り入れたライダーキック。
- スーパーライダー十字回転キック
空中で大の字になり、前方宙返りをしながらキックを叩き込む。
- スーパーライダー旋風二段蹴り
型を決めた後、敵に合計で5回キックを浴びせる。
- スーパーライダー反転三段キック
両足キック、背面ジャンプからのキックでトドメ。
- スーパーライダー水平線キック
直線上に放つキックではなく、延髄切りを基本としたキック。平行線上の敵を纏めて蹴り倒す。
- スーパーライダー天空連続キック
- スーパーライダー稲妻落とし
飛び蹴りをベースとした必殺技。相手にはスーパー1の姿が複数に分裂して見える。
- スーパーライダー空中殺法四段旋風蹴り
空中に飛び上がって複数体の敵に蹴りを連続で叩き込んで一掃する。
- 赤心少林拳諸手打
敵の首元に挟み込むようにしてチョップを叩き込んで敵を破壊する。
ヘビンダーに大ダメージを与えた。
- 赤心少林拳合掌
合掌して精神を統一し、敵の幻影を見破る。
- 蟷螂拳稲妻落とし
蟷螂拳の構えで宙返りし、敵にチョップを叩き込む。
- 四段旋風蹴り
『オールライダー対大ショッカー』で使用。敵の肩を飛び回り、宙返りしながら敵の顔を蹴る絶技。
オマージュ
- 『仮面ライダークウガ』32話で、おやっさんが買い物に行くスーパーマーケットの名前が「スーパー・ワン」である。
- 『仮面ライダーフォーゼ』に登場するフォーゼとメテオはそれぞれ、スーパー1の特徴である「宇宙活動用の様々なユニットを付け替えて戦う」事と「中国拳法」を受け継いでいる。また、フォーゼがロケットステイツの変身に使用するアストロスイッチは「ロケットスイッチスーパー1」である。
- 『仮面ライダードライブ』に登場するハーレー・ヘンドリクソン博士はスーパー1に登場したヘンリー博士と同じ、大月ウルフが演じている。なお、ハーレー博士の開発した仮面ライダーマッハの変身ポーズはスーパー1のオマージュ。
- テラフォーマーズの主要人物小町小吉はスーパー1と同じスズメバチの改造人間で、主要人物の多くが火星でゴキブリ人間と戦う為に改造手術を受けているので、スーパー1と同じ惑星開発用改造人間である。
ガンバライジング
2弾より参戦していたが、ガシャットヘンシン2弾までは昭和ライダーの中で唯一高レア化されていない上、Xの様な演出技持ちでは無かった。
その後、ガシャットヘンシン3弾にて「打撃ラッシュキャンペーン」の1枚として参戦から約4年ぶり初の高レア収録となり、ようやく現時点で参戦した全昭和ライダーが高レアで収録される事になった。
バトライド・ウォー創生
操作キャラとして参戦。原作通り中国拳法とファイブハンドを操るスタイル。技を順番にヒットさせていくことで最後に使用した技が強化される特徴がある。
梅花の形を模した型が攻撃技に取り入れられ、梅花の型の構えの後に両手掌底突きを行う。
演者
CV
スーツアクター
- 中屋敷鉄也(メイン)
- 河原崎洋夫(第7〜8話)
- 橋本春彦(第11〜13話他)
- 岩井潤一(代役)
- 上田弘司(トランポリン)
- 横山一敏/北村隆幸(『BLACKRX』)
- 渡辺淳/岡元次郎(『オールライダー対大ショッカー』)
関連タグ
仮面ライダーザビー、ムカチリコンボ、ハチマリンフォーム、ライトニングホーネット:「蜂」をモチーフにした後輩ライダー。