本編最終回のネタバレを含みますので閲覧には注意して下さい。
概要
希望を抱くのが間違いだなんて言われたら、
私 そんなのは違うって 何度でもそう言い返せます
きっといつまでも言い張れます
アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の主人公・鹿目まどかの、いわゆる最終形態である。通称アルまど様。
公開直後は女神まどかという仮称も用いられたが、BD/DVD第6巻の特典ブックレットにて公式名称が確定。以降、設定資料や商品名など全てこの名称で統一された。
経緯
インキュベーターと魔法少女の全ての真実を知ったまどかは、ついにキュゥべえと契約し魔法少女に変身する。
その契約のための願い事は「全ての魔女を生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で」。
まどかは宇宙の法則をも変え、永遠に魔女を消し去るという概念、魔法少女達を救済する「神」に等しき存在へ進化した。まさしく一姫当神・超因果。その願いと神々しく変身したまどかを表したタグである。
神々しいまどかの姿はそれまでの魔法少女と違い、翼を持ち、白と桃色を基調としたドレスにロングヘアのツーサイドアップへ変わっている。また、瞳は金色になっている。
時空を越えて、絶望し魔女に堕する今際の際の魔法少女達を、魔女化させることなく安らかな眠りへと誘うまどか。
そしてその宇宙全体を再構成するほどの巨大な祈りの対価として、彼女を魔女に変えるべく莫大な呪いと絶望がまどかを襲うが、「魔女を生まれる前に自ら消す」という願いどおりに己自身もろとも抹消。すべての魔女と共に、鹿目まどかはこの宇宙から消滅した。あと、一度だけであるが、なんと全宇宙全次元を崩壊して、構築しなおすと言うとんでもないことをしている。後、干渉されないと言う能力までもっている。
再構成された宇宙では、皆を見守る存在のまどかが、力を使い果たし消滅する魔法少女を迎えに来るシステムに変わった。マミはこれを円環の理と呼んだ。
マミや杏子をはじめ、人々の記憶から彼女の存在は消えたが、タツヤや詢子などには「まどか」という名前が懐かしく感じられる程度には残された。
キュゥべえ達も、そして彼らが仕掛ける宇宙救済のための魔法少女システムも依然健在だが、敵は魔女ではなく「魔獣」というものに代わり、キュゥべえが狙うエネルギーも魔法少女が魔女に変わる瞬間に発生するのではなく、魔獣を倒すことで得られるグリーフシードに似た黒い欠片を集め少しづつ稼ぐという仕組みに変わった。
そして、まどかから別れを告げられリボンを託されたほむらだけが、唯一まどかと、彼女のいた旧世界のことを記憶している存在となった。
余談
- 「過去と未来の全宇宙の魔女と戦う」「元人間の神」「最も新しい神」などは、ニトロプラス制作の『斬魔大聖デモンベイン』に登場する「旧神」と共通する部分が多い。
- キャスト座談会を収録したDVD購入特典CD「魔法少女たちのお茶会」にて、まどかのCVを担当した悠木碧氏が語ったところによると、最終回の脚本のト書にはこの状態のまどかを指して「ハイパーアルティメットまどか」と書いてあったとのこと。
- 脚本とト書きを書いた虚淵玄氏は、この勢い重視のネーミングが定着してしまったことについてTwitterやオーディオコメンタリーにて度々反省の弁を述べていたが、さすがに諦めた模様。①、②
テレビ版全12話ではアルティメットまどかは「概念」「円環の理」といった表現をされており、「神」という言葉は用いられなかった。新編【叛逆の物語】で初めてキュゥべえにより一回、ほむらにより一回「神」という言葉で表現された。
魔法少女まどか☆マギカポータブルではほむらルート(原作準拠ED)にはカットされているため姿を確認できないが、まどかの使用魔法の一つ「シューティングスター」を使用するとこの姿のカットインが入る。
意外と知られていないが、魔法少女まどか☆マギカ PRODUCTION NOTEにて、理由は不明だが"カミの毛の先は必ずフレーム外"という設定が記載されている(おかげで引きの絵だと無茶苦茶長くなる。さすがにフィギュアなど一部の関連作品には途中で途切れているのもあるが)。
実際、本編や劇場版においてもこの設定は守られているので、アルティメットまどかの絵を描く際はこのことを考慮した方がいいだろう。
劇場版
TV版では最終盤で登場する形態であり、劇場版でも本来は後編に登場するはずである。
しかし、予告編に登場していたり、前編のオープニングにいきなり登場したり、前編のエンディングにもダメ押しで登場したりと、全く隠す気がない。
以下、『叛逆の物語』のネタバレを含みます |
---|
「叛逆の物語」においては、美樹さやかや百江なぎさといった救済した魔法少女達を、眷属とすることが可能であることが明らかになった。また眷属とした魔法少女たちが自身から生まれた魔女や使い魔を、仲間として一緒に戦うことも可能にしたのである。
上記の2名はまどかがキュゥべえの妨害を受けた時に、魔女の力を携えて救援に駆けつけている。
また、神としての記憶を失えば元の人間に戻ることが可能ということが明かされた。また神としての記憶は祝福された魔法少女たちも共有しており、人間のまどか自身が思い出すか眷属となった魔法少女が記憶を与えることで神としてのまどかに戻ることができるのである。
本作ではソウルジェムが限界を迎えたほむらを彼女が迎え入れることによって、物語が完結するはずだったのだが、襲われてしまった。
余談だが、その瞬間に発したまどかのセリフが、妙に嫌らしく聞こえる物だったということで、一部の視聴者の間で物議を醸している。
マギアレコード
過去と未来と現在から宇宙の向こうまで、魔法少女たちを見守り続ける女神様。
全ての魔法少女たちを知り尽くして祝福を授ける彼女には、知らない事は何もない。
しかし彼女は、生まれてはじめて知らない魔法少女を見つけてしまった。
(『マギアレコード』内のプロフィールページより)
スマートフォン向けゲームアプリ『マギアレコード』にも登場。この状態の彼女が実装されることはビッグニュースとして扱われており、その内容を当てるイベントがネット上で開催された。
マギレコ一周年記念サービスの一環として期間限定で実装されたものの、そのあまりの強力さや、原作やマギレコのメインキャラがまだ全員仲間入りしていないことから賛否両論ある模様。
CMでは日本全国に薔薇園の魔女、薔薇園の魔女の手下、???魔女の手下が大量発生して人々に絶望を振りまいているところに現れてこれを一掃、光を取り戻した。かっこいいけど出来れば魔女になる前に救済してあげた方が……
引き当てると「びっくりした」「また誰かとお話できるなんて思ってなかった」と、人間だった頃を思わせる少女らしいリアクションを見せてくれる。心のどこかにはやっぱり寂しさがあるのかもしれない。
ちなみに、自己紹介での名乗りは「鹿目まどか」で、自分から「アルティメットまどか」と名乗ったことは一度もない。
ゲーム上の性能
バランス崩壊とまではいかないが、それでも編成に組むと攻略難度が下がるくらい強い。
最大の強みはEXスキルのHP自動回復で、バフではなく状態変化扱いなので解除されにくいメリットがある。またアルティメットまどかが戦闘不能になってもEXスキル効果は付与され続ける為、メモリアが未凸であっても編成に組む価値はある。
実装当初は精神強化がなかったが2年の時を経てついに精神強化が実装。
元々高水準であるATKやDEFをさらに上げることができるだけでなく潜在スキルも強力で、
・毎ターン自身のHPとMPを回復する「ナーシングケア」
・火・水・木属性ダメージカット状態が永続付与される「エナジーシールド・アデプト」
・自身を含むメンバー全員の全ディスク効果を3ターンの間上昇させるアルまど専用スキル「オールディスク・サークル」
など、ますます強さに拍車がかかる事態に。
サポートキャラとして設定しているプレイヤーがかなり多い関係で編成に組み込みやすいため、第1部後半などの強い敵との戦闘で苦戦している人は起用することをお勧めする。
長らく通常まどかと共に最強キャラクターとして評価されていたが、2021年8月に登場したまどか&いろはが非常に強力な性能を持っていたため最強の座を譲ることに。しかし相対的に最強ではなくなっただけであるため強いことには変わりはない。2022年現在もサポートキャラとして未だに根強い人気がある。
基本データ
ディスク構成
Accele | Blast(縦方向) | Blast(横方向) | Charge |
---|---|---|---|
×2 | ×1 | ×1 | ×1 |
最大ステータス
レアリティ | レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|---|
★4 | Lv.80 | 23113 | 7227 | 6265 |
★5 | Lv.100 | 29143 | 9114 | 7,906 |
コネクト「待たせてごめんね」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | 与えるダメージUP〔Ⅶ〕 状態異常耐性UP 確率でサヴァイブ 状態異常解除 |
★5 | 与えるダメージUP〔Ⅸ〕 状態異常耐性UP 確率でサヴァイブ 状態異常解除 |
マギア1「もう絶望する必要なんて無い!」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | 敵全体にダメージ〔Ⅴ〕攻撃力アップ(全体/3T)全ディスク効果UP(全体/3T)ダメージカット(全体/3T) |
★5 | 敵全体にダメージ〔Ⅶ〕攻撃力アップ(全体/3T)全ディスク効果UP(全体/3T)ダメージカット(全体/3T) |
その威力もさることながら、まさに「神のご加護」と言うべき凄まじいバフを味方に与え、マギアを受けて生き残っている相手も一気に片付けてしまう。
マギア2「みんな、いつまでも私と一緒だよ」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★5 | 敵全体にダメージ〔Ⅸ〕攻撃力アップ(全体/3T)全ディスク効果UP(全体/3T)ダメージカット(全体/3T) |
キャラクターの性格上ドッペルを持たない代わりに☆5かつマギアLV5まで育成させるとドッペルに相当するマギアの解放が可能となる。
EXスキル「救済の祈り」
魔力開放 | 効果 |
---|---|
HP自動回復(Ⅰ)状態異常耐性(Ⅰ) | |
最大 | HP自動回復(Ⅱ)状態異常耐性(Ⅲ) |
開幕時にメンバー全体に付与される。
作中での動向
テレビアニメ本編の内容をほむら視点でプレイバックした内容で、アルティメットまどかはその出来事が刻まれた見えないレコードを心の奥から取り出し、心の中にある大切な友達との思い出が眠る秘密の部屋で見ている。
魔法少女ストーリー
以下、『マギアレコード』メインストーリーに関わる重大なネタバレを含みます |
---|
- 1話「さよならの先に」
- 話はテレビアニメ本編最終話に遡る。上述の通りまどかは自らの願いを叶え、概念だけの存在、女神と化した。
- そうしたある時、まどかは何故か違和感を感じ始める。それは自らが干渉できないため魔法少女たちを救済することが不可能である特殊な宇宙があること、そしてその起点にあるのが神浜市であった。
- 2話「逆転する生死」
- まどかはその世界の神浜市を注意深く観察する。ほむらは何度も周回を繰り返す中で神浜市にある強い因果に引きつけられた、それが違和感の一つだった。そしてそのきっかけとなったのが謎の少女とほむらとの接触だった。
- これがきっかけとなってほむらを始め、この世界のまどかなど多数の魔法少女が神浜市を訪れては運命を交錯させることとなる。他の世界ではあり得なかったことが起きてしまっているのである。
- そしてそれ以上に重大な問題として柊ねむと里見灯花の存在だった。本来ならば2人は魔法少女にならない運命だった。それどころか、環うい、ねむ、灯花と立て続けに病院で死んでいたはずだった。そんな2人がこの特異点の神浜市で魔法少女となり、マギウスの翼を率いて魔法少女を宿命から解き放つ、神となったまどかと同じ事をやろうとしていたのである。
- しかしマギウス達の未来は何度視ても分からないまま。そうした中でもう一人運命が変わった少女を見つける。環いろは、彼女も本来なら魔法少女になっていないはずだった。
- 3話「ささやかな大事」
- まどかはいろはを起点にこの世界を調べることにする。重要なキーマンである七海やちよを探るが、彼女に関してはその後の雪野かなえや安名メルの運命も含めて基本は変わらなかった。そして他の人々も変わりなかったため、いろは本人について調べることにした。
- しかし魔法少女になるまでの過程もそれほど変わりは無い。まどかは最終的にいろはの一挙手一投足を他の世界のいろはと比較しながら注意深く確認すると、ある一つの行動を見つける。
- ある日のこと。いろははある路地が学校への近道になるのかと確認しようとする。ここまでは他の世界でも同じなのだが、この世界においてはある些細な出来事が起こった。いろはは足に何かがあたり、蹴った感じを受ける。小さな石を蹴ったのだった。これだけでは些細な感じではあるが、これが枝葉のように広がって運命を変える、いわばバタフライ・エフェクトを発生させ、いろはたちの、そしてこの世界の運命を大転換させた、こう結論づけた。もちろんこれはほむらが周回を重ねた事による因果の蓄積も作用している。
- こうした改変によってまどかはこの世界に干渉することも未来を視ることもできない。しかし、無理に干渉してしまったら力の衝突でこの世界どころか宇宙まで消滅しかねない。まどかはひとまず見守り続けることにした。
- 「…それでも…未来の結果次第では干渉しなくてはならないかも…それがたとえ、あなたの祈りだったとしても…」
そしてマギアレコード第一部メインストーリーでも登場(ネタバレ注意)
ワルプルギスの夜との戦いで満身創痍となった魔法少女たちに空から羽を落とし、彼女たちを力づけた。
だが、そのほんの少しの干渉でもレコード(=マギアレコードの世界)が歪みかけたため、もうできないと考えている。
第二部のプレストーリーである「新たな息吹より」でも少しだけ登場している。里見灯花がアルティメットまどかの力を応用し、魔法少女たちを救済する新プランが実験段階で失敗していた時に登場。いろはとやちよに語り掛けた。しかし少しの干渉でもレコードが歪みかける為、いろはとやちよの二人に力を与えて立ち去ったと思われる。
その際決戦いろやちが誕生したのだが、このキャラクターは女神様と同じくドッペルが存在せず第2マギアとなっている。これは、「全ての魔女を生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で。」というアルティメットまどかの性質によりドッペルが出現しない可能性が高く、神様は知らず知らずのうちに里見灯花の実験に手を貸していたのかもしれない。
マギアレコード第二部メインストーリーの序章のムービーでもアルティメットまどかが登場しており、今後の動向に期待である。
テレビアニメ版
第一期のOPムービーでは口元のみが一瞬登場。第三期のスタッフロール後のラストシーンではいろはと共に本作の出来事を記したであろう書物「マギアレコード」を閉じる。
関連イラスト
関連タグ
カリスまどか まどかさん アルティメットまどかわいい まどか教
似て非なるもの:究極まどか先輩
カップやきそば現象:プリンセスハッピー ウルトラキュアハッピー アルティメットキュアハッピー アルティメットみゆき アルティメットはーちゃん 大満開友奈
彼女の男性版:ウルトラマンノア(孤門一輝/ウルトラマンネクサス) 神殺しのペガサス(ペガサス光牙/サジタリアス光牙/オメガ光牙) 始まりの男(葛葉紘汰/仮面ライダーガイム/極アームズ)ウルトラマンキング
中の人繋がり:アルティメットアイリス
その他:アルティメットグラヴィオン マジンカイザー ゲッターエンペラー
二次創作で生まれた概念:アルティメットマミ アルティメット杏子 アルティメットさやか アルティメットほむら
パロディ:アルティメットさつき