概要
アムロ・レイとνガンダムが謎の光を発し、阻止限界点を超えたはずのアクシズの半分を押し返した謎の現象。
宇宙世紀の世界観において、後世で「アクシズショック」と呼ばれることになる。
物理法則もあったもんじゃない現象に最も衝撃を受けたのは連邦軍上層部だったようで、戦後数ヶ月には既にこの名が浸透している。
科学的な理屈
サイコフレームはサイコミュを高密度に集積したことで人の感応波を集積して物理エネルギーに転化する機能を獲得していたようで、実際に軍の調査班は「地球壊滅の恐怖を前に全人類の無意識が危機感を共有、νガンダムのサイコフレームを依り代に膨大な物理的パワーに転化させ、サイコ・フィールドを発生(させてアクシズ阻止限界点の外側へと弾き出した)」と言う見解を出している。
が、研究すればするほどサイコフレームはなんで光るかわからないなどオカルトな面が明らかになり、数年後にはもっとメチャクチャな現象を引き起こすマシンすら生まれたことを考えればどこまで本質をつているか怪しい。
後世への影響
あ り ま せ ん 。
後述の通り、アクシズショックとニュータイプ、そしてジオニズムの組み合わせは、あまりにも危険過ぎた。
真実を嘲笑いながら闇に葬るしかなかったのである。
大きすぎる奇跡は個人には影響を与えても、政治には受け入れがたかったのだ。
だがその結果、アクシズショックの30年後も、そのまた30年後も宇宙世紀の世界は変わることなく、
最終的に時代は人の業に押し潰され新たな時代に取って代わられる。
宇宙世紀世界観のガンダムが売れれば売れるだけ、人の心の光は無意味なものになってゆくんだ。
悔しいだろうが仕方ないんだ。
連邦政府の対応
そういうわけで普段は本気を出さない地球連邦政府が本気で真実の隠蔽に動いた。
「アクシズの軌道が逸れたのはロンド・ベルの作戦が成功したからであり、その際の発光現象は爆発で飛散した破片が大気の摩擦熱で焼かれ生じたもの」と発表したのである。
当事者の一人にしてニュータイプホイホイたるブライト・ノアを息子の不祥事をダシに遠回しな脅迫で口封じしてまで、である。
「ニュータイプを人柱に人類の集団無意識がサイコミュによってエネルギーに転化された」と言う事実はジオンとの戦争を西暦時代の泥沼の宗教戦争の再来に変えてしまう恐れがあったのも事実ではあるが、この奇跡を嘲笑するかのごとき対応は、現場で奇跡に感銘を受けた者達を連邦政府への更なる失望に突き落とすことになった。
挙句の果てにサイコフレームはUC計画下で開発が続行され、ニュータイプを殺すニュータイプ(専用機)が生まれ、10年も経たずに(規模こそ小さいが)ラプラス事変などアクシズショックが度々再来することになる。
影響を受けた人物
説明不要、人の心の光否定論者筆頭。
人の心の光否定論者筆頭その2。
しかし、2022年初頭の後付により人の心の光などなんの意味もない生きた証左から影響を受けすぎた故に連邦に失望して拗らせた男へと極端から極端への転身を遂げた。
と極端から極端に揺れ動いた男。
ホワイトベース正規クルー生き残りにしてフォーミュラ計画に携わるサナリィ重役。
ボッシュの設定追加に引きずられる形でアクシズショックを間近で目撃した人物となった。
そして、それに伴う矛盾からボッシュ共々オールズモビルに内通していた疑惑も発生。
そうなるにたるバックボーンがあるのも説得力を増す。
連邦軍特殊部隊シェザールの隊長。
事件から数年しか経っていないこともあり、いい意味での影響が強い。
押し返し参加組の一人。一年戦争時代から付き合ってた仲間たちも一緒である。
後の戦乱にて当時の光景を思い出し、戦闘による爆発を「憎しみの光」ではなく「生命の輝き」と評した。
押し返し参加組の一人。ブライト以上に近くで奇跡を目撃した男。
アクシズショックを持って退役したため、後世の歴史には影響を与えていない。
……はずだが、今考えると色々と邪推できてしまう。
「一年戦争からの叩き上げで大佐かつオールドタイプの側」という、その気になれ軍の動きそれなり以上の影響を与えられるであろう英雄である。またアクシズショックの光を見て一年戦争時の戦いの時に自分が関わった少女を思い出した。
彼の咎(無茶な行動の末に当時はまだ貴重なジェガンを壊した)をこれ幸いと前もってサイコフレームを巡る暗闘から退場させた可能性を考えられなくもない。
アクシズショックの影響で連邦軍人を志した「連邦の青い閃光(初代)」。
100年以上先の時代で、ネジ曲がったアクシズショック信仰によって生み出された。
作品自体の扱いが微妙なのは気にするな。
メタ的な事情
『富野由悠季の世界展』in福岡美術館における公式図録内のインタビューによると
る。
サイコ・フレームについての指摘は、厳しいですね。映画のクライマックスにあれを持ち出したというのは、窮余の一策でも何でもない。「こういうことをやらなければSFっぽく見えないよね」っていうことだけです。だからその部分を拡大してシリーズを作るということは絶対にできないという自覚があった。もしそこを拡大して描いていったら、虚像を拝むカルトと変わらないことになってしまうからです。 |
とのこと。
スーパーロボット大戦シリーズでは
宇宙世紀と違い、個人で地球を壊せる連中が跋扈する魔境にて、人の心の光は確かな意味を持つ。
ガンダム史上最も憎悪に囚われた世界の棄民(※該当のスパロボ独自設定)が、
スーパー系の化物の総攻撃でボロボロの地球にこれ幸いと追い打ちをかけようとしていたのをたった数ヶ月でも思い留まらせたほど。
……なのだが。
こんなのとか。
こんなのとか増えてきて。
実際にやらかした娘まで出てきた。
シャア涙目。
(になったことは2021年現在、実は無い。わざと悪役やってたり、他のやつが落とした)
なので…
というわけで流石にツッコミを無視できなくなってきたのか、近年では他作品とのクロスオーバーにより壊せるけど壊しちゃいけない何らかの理由づけがされていることが多い。
ガンダム史上最低最悪のガンダムの細胞で満たされていて壊したらパンデミックで地球終了とか。
あるいはアクシズ落としが描かれないことが増えたり、果ては原作通りの展開の後の原作終了後参戦で歴代シャアで最も情けない奴が出てくる作品も出た(通称「生き恥ノースリーブ」「格納庫飯」)。
1アクシズ=1真ゲッターロボ?
多分。
Aでは「全部の機体が真ゲッター並みのパワーだったらなんとか(破壊できる)」と言われ
SC2では下位互換のゲッターライガーがこれまた質量的に下位互換のユニウスセブンの破片を破壊している
逆に上位互換の真ドラゴンは原作で月より大きいガニメデを破壊したし、
皇帝陛下に至っては「月ごとふっ飛ばしてやる!!」を有言実行した。
今後はますますアレがアニメ化した影響であんなのとかこんなのとかそんなのとか本格参戦不可避なのでシャアとスパロボスタッフの胃に穴が開かないか心配される。