基礎データ
他言語版の名称
英語 | Chatot |
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イタリア語 | Chatot |
スペイン語 | Chatot |
フランス語 | Pijako |
ドイツ語 | Plaudagei |
概要
初登場は第4世代。『ダイヤモンド・パール』発売前から存在が明かされていたポケモン。
モデルとなった生物は恐らくボタンインコ。劇場版では海賊が連れているオウムのポジションを担当していたのでオウムもモチーフだろう。
名前の由来はペラペラ+ラップからだと思われる。英名もchat(英:おしゃべり)+parrot(英:オウム)の捩り。
頭部に音符を連想させるトサカがあり、尾はメトロノーム状になっている。瞼はピンク色。
小柄な割りに被捕獲率はディアルガ・パルキア並に低く、なかなかしぶといオウムである。
初登場したDPtではハクタイシティのマンションにいる男性とブイゼルと交換で入手できるのでそちらで入手した方が無難。
人の言葉を真似出来るのは、舌が人間のものとよく似ている為。群れが同じ場所に固まると何故か同じ言葉を覚えるという。彼らが人の鳴き声やポケモンの鳴き声を真似する理由は相手に自分の仲間だと思わせて難を逃れるための彼らなりの生存戦略である。うっかり彼らを煽るような鳴き声を真似した場合は、想像に難く無い。
LEGENDSでは群青の海岸に棲んでおり、鳴き声で他のポケモンを呼んで主人公にぶつけて来るという掘り下げられ方をされた。図鑑では『巧みに 人語を 模倣する 芸達者。 齢 重ね 経験を 積んだ者は 言葉の 意味さえ 理解するという』(原文ママ)と解説がなされており、知能も高いと推測される。
メトロノーム状の尾羽は実際にメトロノームの役割を果たしているのだという。
ちなみに、ゲームでの鳴き声は「ぺラップ〜♪」と聞こえるかなりわかりやすいものとなっている。
生息環境はオウム系なのだから、暖かい森林地帯やジャングルなのだろうと思いきや、第4世代では222ばんどうろや224ばんどうろなど、第6世代では12ばんどうろやアズールわん、ORASでは103ばんどうろや104ばんどうろ、ポケモンレンジャーバトナージではプエルタウンといった海沿いの地域に出現する傾向にある。
やはり、海賊のお供を意識したのであろうか…?
HGSSではシンオウサウンドを鳴らせばジョウト地方の塔系ダンジョンで出会う事ができる。
ゲームにおける特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
76 | 65 | 45 | 92 | 42 | 91 |
「とくこう」「すばやさ」がやや高いが、それ以外のステータスはほぼ絶望的に低い。
また、覚える技も物理技が圧倒的に多く、大半の同タイプが習得している「エアスラッシュ」すら覚えない。まともに使えそうな特殊技は「ハイパーボイス」くらい。変化技は「アンコール」や「わるだくみ」、「うたう」、「ちょうはつ」などそれなりに優秀。
…なのだが第4世代当時は同じタイプにムクホークやトゲキッス(現在はフェアリー・ひこうタイプ)の存在が重く不遇気味なのは拭えなかった。
なお、ペラップ限定の技に「おしゃべり」があり、これは自分の声を録音しその声で攻撃するというもの。しかし、DSの録音機能の性能が非常に悪い上、録音時間も半端ないほど短い、さらに技自体の威力も大したことない。地味にひこう特殊技で命中率100である。
この「おしゃべり」の「録音機能」は4世代、5世代の乱数調整をするのに必須(特に5世代)であった。
この方法を利用して厳選をしない人からは忘れられた空気技となったが、利用するプレイヤーにとっては神の如く崇められたポケモンの1匹と言って良いかもしれない。
更にこの技のせいでペラップには大いなる悪夢が降りかかることとなる。
ポケモンBWにおいてはポケモンや主人公の名前、挨拶などの文字入力に対して、いくつかNGワードが含まれている。例えば男女の性器の名称・俗称や差別用語などである。
そしてペラップはトレーナーの言葉を真似するという性質上、『Fxxk you』など相手を不快にする言葉を真似しかねない。
それが原因でトラブルにならないようにという配慮なのか、第5世代を通じてペラップは「おしゃべり」を覚えているかどうかに関わらず、ありとあらゆるランダムマッチ、たとえ伝説ポケモン、幻のポケモンが出場できる大会であっても使用不可能になってしまった。
「おしゃべり」が問題なら技だけの制限でよかったはずなのだが、ドーブルが「おしゃべり」を覚えられないという仕様もあってか、かなりの荒療治で対策が取られてしまった……。
だが第6世代、それまでの不遇を一挙に吹き飛ばすてこ入れが行われることとなった。
トラブルの根幹となっていた「おしゃべり」の録音機能を思い切って無くすという手段が執られたため、通信対戦への参加が解禁された。しかも追加効果「こんらん」発生率が100%となった。
加えて、遺伝技に超高威力のノーマル特殊技「ばくおんぱ」の追加、音系の技が「みがわり」貫通、特性「するどいめ」に「回避率上昇無効」が追加という強化要素も手に入れた。
これにより、「みがわり」も「ちいさくなる」も無視して確定「こんらん」もしくはタイプ一致威力140のどちらかが飛んでくるという、とんでもないポケモンに変貌を遂げた。
特に、ペラップが得意な「みがわり」やじめんタイプのどちらにも弱いクレッフィとは相性面でも戦術面でも補完関係が成り立つため、「ペラッフィ構築」なる戦術が存在するほど。
更に、ORASの教え技により「ばくおんぱ」と「ねっぷう」を両立させられるようになり、はがねタイプでも止まらなくなった。
かつては不遇ポケモンの一候補として、一時はスタートラインに立つ事すら許されなかったこいつが環境に食い込む時代が来ようとは、誰が想像できただろうか。
アイデンティティでもあった録音機能がなくなってしまったことを惜しむトレーナーもいるが、音技の強化と世代の変化を考えれば致し方ないだろう。
LEGENDSでは心許なかったひこうタイプの特殊技にエアスラッシュとぼうふうが追加されたが、ばくおんぱは取り上げられており、まともなノーマルタイプの特殊技がスピードスターぐらいしかない。
ポケダン
『探検隊』シリーズではギルドでプクリンおやかたの側近、参謀をつとめている。
プクリンとは何年来もの付き合いで、プクリン自身が「一番大切な相棒」と認める存在。
子分達には何かと口うるさく高飛車な言動が目立つが、主人公達が磯の洞窟でカブトプスたちに襲われそうになったところをかばってくれる等、いざというときは果敢な行動に出る仲間思いな一面もある。
ちなみにプクリンとは昔に磯の洞窟へ探検したことがあり、そのときもカブトプスにプクリンが襲われそうになったところをかばっている。主人公達と共に磯の洞窟に行ったとき、いち早くカブトプスに気がついたのはそのときの襲った方法と同じだったため。
『空の探検隊』では、スペシャルエピソード「ビッパのねがいごと」で「ワタシは決してオマエの事が心配で…ついてこようと思った訳じゃないからな!」などという、デレビィのようなツンデレな一面も見せている。
ポケモンGO
2018年10月17日に、シンオウ御三家などと同時に実装されたうちの一匹として登場。
インコやオウムがモチーフなだけに南米・東南アジア・オーストラリア等にのみ生息し、ステータスは低い。生息地違いのカモネギ枠であろう。
覚えている技におしゃべりはないようだ。
現在に至るまで、日本で見つかったという報告はない。今後の生息地シャッフルや横須賀イベントのような特別な形での登場が期待される。
アニメでは
『蒼海の王子』ではホリが声優を担当。ポケモンらしい鳴き声で鳴くことはなく、ファントムやジャッキーの言葉をひたすら真似するオウム役。その後、紆余曲折あって、ジャッキーに同行している。
『アドバンスジェネレーション』には第184話で登場。アンリと漫才コンビ『北海ペラッパーズ』を組んでいるという設定で、こちらは覚えた単語であれば話せるという設定。