「ざっくっど」
基礎データ
概要
『剣盾』のDLC第2弾「冠の雪原」で新たに登場した伝説のポケモンで、所謂レジ系に分類される。
その身体は「龍玉ポケモン」の分類通り、「ドラゴンエネルギーの結晶」という未知の物質から作られていて、レジ系では史上初の架空の物質からできたポケモンである。
その為他のポケモンよりも強い威力でドラゴン技を繰り出すことができ、鋭い牙の模様が刻まれた丸い胴体部分のエネルギー濃度は特に高い。
竜の上顎と下顎に見える両腕も特徴的で、一説では太古のドラゴンポケモンの遺骸を用いたものとも言われている。
それを胴体の上側と下側に移動させる事で、竜の頭部そっくりな形態に変形可能。加えて、本体と上顎型の右腕にある目の窪み部分が発光し、より竜らしく見える様になる。
大昔にレジギガスに作られたとされるが、(あまりに希少すぎた為か)結晶が足りず、頭だけしか作れなかったという伝説がある。
だが、大きさはレジギガスを除いた中では一番であり、古代の人々はいずれ全身が完成したレジドラゴにより国が滅ぼされてしまうのではと恐れ、神殿の奥底に封印したと、現在のガラル地方では言い伝えられている。
入手方法
「カンムリ雪原」の「三つまたヶ原」に存在する「定めの遺跡」にて、レジエレキと共に眠りについている。
遺跡の扉を開けるには、まず他の遺跡でレジロック・レジアイス・レジスチルを全て捕獲し、次にレジロック・レジアイス・レジスチルを手持ちに加えた状態で、扉を調べる必要がある。
最後に遺跡内部の床にあるスイッチを、レジドラゴの顔の点字の形と同じになるように踏んで光らせ、石像を調べると戦える。
ただし、1度戦うとスイッチが固定化されてしまう都合上、同じロムではレジドラゴしか入手できなくなる。1度戦うまではスイッチは固定化されないので、捕獲する前によく考えよう。
ちなみに、捕獲するまでは倒しても逃げてもスイッチを光らせるたびに復活するので、色違いを厳選する場合は覚えておこう。
性能
種族値 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
レジドラゴ | 200 | 100 | 50 | 100 | 50 | 80 | 580 |
レジエレキ | 80 | 100 | 50 | 100 | 50 | 200 | 580 |
アクジキング | 223 | 101 | 53 | 97 | 53 | 43 | 570 |
HP200の分厚い種族値配分と並程度の攻撃面という、アクジキングと似たステータスだが、あちらよりHPが低い代わりに素早さが高い。
特性「りゅうのあぎと」はドラゴン技の威力を1.5倍にするという、シンプルながらも強力なもので、ドラゴン技の一致火力は決して侮れない。
加えて専用技の「ドラゴンエナジー」は、自分のHPが減っていないほど威力が上がる、「しおふき」や「ふんか」のドラゴン版ともいうべき技となっている。
この二つの相乗効果による凄まじい火力がレジドラゴ最大の強みで、最高威力は337にまで膨れ上がり、道具や相手のステータスによるが半減でも強引に致命傷に持っていけるので、安易な受け出しすら許さない程となる。
被弾して体力が減れば使い物にはならなくなるが、準ずる威力の「りゅうせいぐん」や「げきりん」も同様に強化される為、それらの技を撃ち分けて戦力を維持する事も可能。
具体的な例を出すと、あのメガレックウザに対し物理でも特殊でもドラゴンタイプの同じ技なら威力がほぼ互角という凄まじい威力を誇り、ドラゴンエナジーに至ってはディアルガのときのほうこうを上回る全ドラゴンポケモンナンバーワンという、設定通りのとんでもない結果を叩き出せるのだ。
これを活かすためスカーフ型での運用が最適となり、素早さもそこそこはあるのでスカーフがあればドラパルトを抜くこともできる。
「ドラゴンエナジー」はダブルバトルだと全体攻撃になるので、おいかぜやスピードスワップなどと合わせても良く、レジ系の中ではダブル向きでもある。
総じて「ドラゴンエナジー」の強力無比な威力を保ったままガンガン圧力をかけていくという、明確な強みと運用法を持つポケモン。高いHPのおかげで殴り合いも結構得意。
その反面、習得技の範囲がかなり狭く、同じ単ドラゴンのオノノクス、クリムガン、ヌメルゴンのように使い勝手の良いサブウェポンを導入した小回りのきく戦いは出来ないという明確な弱点も備えている。
特殊技はドラゴン技・ノーマル技・「げんしのちから」しか覚えられず、物理面も「りゅうのまい」は覚えるが、その他は「ほのおのキバ」「アームハンマー」などクセのあるものが殆ど。各種ダイマックス技との相性もそれほどよろしくない。
その為、ドラゴン技が効く相手には滅法強いが、逆にフェアリータイプを始めとしたドラゴン技が通じない相手には非常に弱いという、かつてない程に役割が明確化したポケモンでもある。
上述の通りドラゴン火力だけならあらゆるポケモンに引けを取らないので、素直にそれを主軸にし、通じなくなったら「だいばくはつ」や「はかいこうせん」で退場する潔い運用も悪くないだろう。
またドラゴン技を弱めてしまうミストフィールドにも注意が必要で、地味なこの効果もドラゴン技しかほぼ使えないレジドラゴに限っては致命的になってしまう。
特に自動でそれを展開するカプ・レヒレは最大の天敵である。
他媒体
- アニポケ
新無印113話で野生の個体として初登場。
プロジェクト・ミュウにおける最後のトライアルミッションの一つとして捕獲を課せられたゴウ達と対決。
先手で出したシゲルのブリムオンの前では、相性の不利関係無く、幻に相応しい強さで追い詰めたが、最後はゴウのエースバーンとシゲルのカメックスの連携プレーを前に敗れ、シゲルに捕獲された。
なお、原作では片方しか入手出来ないのだが、アニメではレジエレキと共に登場している。
余談
上記のように他のレジ系は現実世界にも存在する元素から作られているが、このレジドラゴは現実世界には存在しない架空物質から作られた唯一の存在である。
現段階では詳しい言及がなく、どのような物質なのか、どこに存在しどうやって調達してきたのか、どういった過程で生成されたものなのか等謎が多い。
専用技からして、その正体は大地を流れる龍脈の力か、龍との洒落で「流星」=隕石のどれかだと推測できる(龍脈は多く流れているところとそうでないところがある。隕石も数が限られてくるという点がある)。
なお、レジドラゴの体系に関しては、実はレジギガスが独創的なセンスで作り上げた結果なのであって、頭だけしか作れなかったという伝承は人間たちの勘違いなのではないかとする見方もある。
仮にそうだったとしても、かつてアルセウスと戦ったとされる巨人の長の作なだけあり、兵器と勘違いされてもおかしくない強さを秘めている事には違いない。
何気にドラゴンタイプの準伝説としては(タイプが変わるポケモンやウルトラビーストを除けば)ラティ兄妹以来だったりする。
関連タグ
ネクロズマ……同じく、不完全な「竜の頭だけ」の姿を持つ結晶のポケモン。こちらはフォルムチェンジによりドラゴンタイプを取り戻す。
カプ神……生物の頭に可変する伝説ポケモン。プロポーションはカプ・コケコに近いが、両腕の閉じ方はカプ・レヒレを彷彿とさせる。
メガリザードンX……両腕を閉じた形態と頭部が似ている。