ドライバーオン!
「変〜〜身!」
セット! オープン!
L!・I!・O!・N! ライオーン!
「さあ、食事の時間(ランチタイム)だ!」
CV:永瀬匡
概要
『仮面ライダーウィザード』に登場する2号ライダー。仁藤攻介が専用のウィザードリングとビーストドライバーを使って変身する。
「古(いにしえ)の魔法使い」という通り名があり、倒した敵の魔力を喰らう能力を持つ。ただし、定期的に魔力を吸収しなければ死んでしまうという非常に重い制約をもっている。
敵を撃破した際に「ごっつぁん!(ごちそうさまの意)」の台詞と共に両手を合わせる。
戦闘開始時の決め台詞はウィザードの「さあ、ショータイムだ!」というセリフに対抗して生み出したものである。
白い魔法使いから魔法使いのアーキタイプ(原型)と呼ばれており、ウィザードやメイジよりも古いタイプの魔法使いとされる。
なお、2号ライダーとしては仮面ライダーディエンドや仮面ライダーアクセルと同じく専用のライダーマシンを持ってないが、一度だけ自転車(マウンテンバイク)を使った事があり、乗り回すだけでグールの集団を圧倒してみせた。
ちなみにアンダーワールドでの戦闘時には彼はビーストキマイラに乗る為、キマイラがマシンそのものであると言えるかもしれない(疑似生命体だけど)。
余談だが、ライダーマシンを持っていない為ゲーム作品『バトライド・ウォー』シリーズではマシンに乗る代わりに後述のファルコマントで高速移動を行っている。
…流石に自転車を採用されたらある意味ホラーである(後方から来る「無人」の自転車が)。
これも余談であるが、平成ライダーとしては珍しく、変身時は変身ポーズをとっている。
また平成ライダーには珍しく、変身の掛け声を「へん~しん!」と伸ばして言う。
ちなみに、座った状態で変身すると、出現する魔法陣も小さくなる。
外見
仮面ライダーオーズの変身コンボの1つ「ラトラーター」のように鬣を意識させるマスクと左肩のライオンが印象的。基本カラーは金と黒。
スタイルチェンジでは右肩に4種類のマントを召喚させ、それぞれのマントごとに魔法を発動する。リング及びマントも動物を模している。
倒した敵の魔力はビーストドライバーのバックルについたライオンの紋章を通して吸引される。
スペック
身長 | 198cm |
---|---|
体重 | 94kg |
パンチ力(推定値)※ | 5.3t |
キック力 | 7.5t |
ジャンプ力 | 31m |
走力 | 100mを4.6秒 |
※本作の魔法使い(仮面ライダー)達は「玩具のウィザードリングを使って遊ぶ子供たちが真似して怪我しないように」という配慮上、原則的にパンチを行わない。そのため公式からのスペックは推定値となっている。
使用アイテム
ビーストドライバー
専用の変身ベルト。詳細は個別記事参照。
ダイスサーベル
ビーストの基本武器。詳細は個別記事参照。
ミラージュマグナム
ビーストハイパーの基本武器である銃。生身の状態やハイパーに変身する前でも使用可能。
銃撃などに使用可能であり、さらに背面のスロットに口を開かせたハイパーリングをセットすることで、ビーストキマイラの姿を模した強力な魔力弾を放つ「シューティングミラージュ」という必殺技を放つ。
劇中の新聞によると紀元前5世紀〜4世紀に作られた物らしく、アフリカに栄えたニオール文明の遺跡で発見された。
プラモンスター
ウィザードの使用するものと同様の物。
グリーングリフォン
グリフォンリングで召喚される。レッドガルーダ同様飛行偵察に使用される。
レッドガルーダと合体する事も可能。
必殺技
キックストライク!ゴーッ!"
ビーストリングを再度ドライバーに装填して発動。足にライオンの顔のような魔力を纏い、必殺キックを放つ。
バイティングエンド
ビーストキマイラに騎乗して発動。魔法陣で巨大化させたビーストキマイラの幻影で敵を噛み砕く。
セイバーストライク
ダイスサーベルにリングをセットして放つ必殺技。
劇中未使用のものとして『キマイライズセイバーストライク』、『グリフォンセイバーストライク』がある。
スタイル
ファルコマント
ファルコン!ゴーッ!ファッ!ファッ!ファッ!ファルコ!
ファルコリングで変身するスタイル。
スタイルチェンジすると、右肩に隼の頭部がついたマントが現れる。
飛行能力を持つ。セイバーストライクではダイスの出目に応じた数の隼を召喚させて敵にダメージを与える。ウィザードライバーにかざすと、装着者には体を無数の羽に分裂させて攻撃を避ける魔法がかかる。
カメレオマント
カメレオン!ゴーッ!カカッ、カッカカッ、カメレオー!
カメレオリングで変身するスタイル。
スタイルチェンジすると、右肩にカメレオンの頭部がついたマントが現れる。
カメレオンのように姿を消して相手に攻撃を与えることが可能。\クリアーベント/\ステルス オン/
頭部の口からでている舌をムチのように振るうこともできる。セイバーストライクではダイスの出目に応じた数のカメレオンを召喚させて敵にダメージを与える。セイバーストライクの際に現れるカメレオンのCGモデルは恐らく某作品のコレの流用と思われる。
ドルフィマント
ドルフィン!ゴーッ!ドッドッドッドッ、ドルフィー!
ドルフィリングで変身するスタイル。
スタイルチェンジすると、右肩にイルカの頭部がついたマントが現れる。
治癒の魔法を使える能力があり、青い光に包ませて毒などの効果を消すことができる。
自分以外にも使用可能。
セイバーストライクではダイスの出目に応じた数のイルカを召喚させて敵にダメージを与える。
ウィザード(ウォータースタイル)が使用すると、地面を水のように変えて潜ることができる。
バッファマント
バッファ!ゴーッ!バッバ、ババババッファー!
バッファリングで変身するスタイル。
スタイルチェンジにすると、右肩に牛の頭部がついたマントが現れる。
肉体が強化され、突進攻撃を繰り出すことができるほか、地面を殴って衝撃波を発生させ、敵をまとめて攻撃することができる。ワータイガー戦ではなんとキン肉バスターを披露した。セイバーストライクではダイスの出目に応じた数の牛を召喚させて敵にダメージを与える。
ビーストハイパー
ゴーッ!ハィハィ、ハィ、ハイパー!!
仮面ライダービーストの強化形態。ハイパーリングをセットすることでこの姿になる。
ウィザードのドラゴンスタイルと同様、現実世界でキマイラの力を解放したことで、戦闘力が格段に上昇している。
ミラージュマグナムによる銃撃戦のほか、両腕に備えたフリンジスリンガーという伸縮自在の無数の紐で相手を打ちのめす攻撃を繰り出す。
基本カラーはコバルトブルーと金色。
セイバーストライクでは、ダイスの出目×全スタイルの動物の幻影による攻撃を行う。
ウィザードスタイル
てれびくん超バトルDVD『仮面ライダーウィザード ダンスリングでショータイム!!』で変身した形態。
ランドドラゴンリングをスキャンし、ランドドラゴンの力を得た姿。ドラゴヘルクローを装備している。
(その他、腰にランドドラゴンカラーのローブの一部を着用している)
本編の設定ではビーストがウィザードのリングを使用する事は不可能だが、場所がアンダーワールド内だったための特殊なケースだと思われる。
ゲーム作品
『ガンバライド』
シャバドゥビ3弾でビーストが、シャバドゥビ4弾でビーストハイパーがそれぞれLRで登場。
ビーストハイパーはTV放送に先駆けての登場だった。
劇中の設定通りパンチを行わない(拳アイコンを持つカードが存在しない)。
これはガンバライジングでも同様。
『ガンバライジング』
ガンバライジングでは1弾から参戦。カードによってはバーストするとファルコマント、カメレオマント、バッファマントを装備する。ドルフィマントは現時点で出番なし。
1弾でCPU専用として登場した後、2弾で強化フォームであるビーストハイパーが参戦した。
ライバルがフレイムドラゴン止まりなのに対し、まさかの主役を差し置いて実質最強フォームのビーストハイパーが参戦し、LR枠を取得している。これぞ古の魔法使いの底力である!(ガンバライド時代でも主役より先にLR化したという似たような事があったような・・・)
ナイスドライブ5弾で久々にSRに昇格(タイプはブレイカーでバースト後はウィザード指定でAP+20とかなり使い勝手がいいカードである)。
上位必殺技はビーストマジック・バッファ(バッファマント)、セイバーストライク(ファルコマント)、ビーストマジック・キックストライク(バースト前のビースト)、シューティングミラージュ(ハイパー)。いずれも劇中のもので、テンポの都合で完全ではないものの、再現度はかなり高い。
ボトルマッチ2弾では2度目のLRで登場。
今回はバースト後も通常ビーストで、バースト必殺技は劇中では劇場版の一度しか使用していないビーストキマイラを使ったライダーキック。
(ガンバライジングではウィザードにあわせてか技名が「ストライクエンド」になっている)
バトライド・ウォーシリーズ
無印よりプレイアブルキャラクター。必殺技に各種マントを装備する隙があるが、一度マントを装着すれば同じ必殺技に限り隙は生じない(ちなみにレベルが上がると、ドルフィマントに『超必殺技ゲージを消費して体力を回復する効果』が付与される)。
「Ⅱ」より通常技ボタン長押しで「ストライクビースト」が発動するようになり、コンボの〆に役立つ。
ビーストハイパーはDLC専用の別キャラだったが、「Ⅱ」よりビーストの最強形態として使えるようになった。それに伴い超必殺技もビーストの「ダイスサーベルラッシュ」からビーストハイパーでの「シューティングミラージュ(ゲーム中ではマグナムストライク表記)」に変更された。
前述の通り、バイクを持たないためファルコによる攻撃判定を伴った高速移動を使用する。
尚代名詞である「セイバーストライク」は3作通して未実装。
『ライダーレボリューション』
プレイアブルキャラクターのひとりとして参戦。
マントの力を使って戦う中距離型。
ライダーパワーは「セイバーストライク」。出目によって弾の数が変わる。
クライマックスファイターズ
プレイアブルキャラクターのひとりとして参戦。
スキルは「ドルフィマント」で、回復が可能。
他にカメレオマントで透明化する、遠距離攻撃のセイバーストライクは出目の数で攻撃力が変化するなど、変わった要素が多い。
『Surviveせよ!復活のビーストライダー・スクワッド!』
キングダーク率いるビーストライダー・スクワッドの一員として登場し、鏡飛彩=仮面ライダーブレイブと対決する…が、そもそも敵ライダーでも死人ライダーでもない彼がビーストライダー・スクワッドの一員になっている点については視聴者からもネタにされている。
劇中ではサソードと共にブレイブに挑みかかったが、その途中で浅倉威が変身した王蛇に蹴散らされた挙句、ブレイブが変身したサファリクエストゲーマーレベル4の攻撃を防ごうとした王蛇によってカメレオマントで透明化していたところを引き寄せられガードベントにされてしまった。
この最期を見る限りでは、中身は仁藤本人ではなく、あくまで何らかの方法で複製されたライダーという可能性もある。
余談
ビーストが第40話でマウンテンバイクに乗った理由に関しては『愛蔵版 仮面ライダーウィザード超然集』(小学館刊)のインタビューにて詳細が明かされており、仁藤を演じた永瀬氏がバイクに乗りたいとプロデューサーに掛け合った結果、実現したもの。ただし、後年に登場したスポーツゲーマとは異なり、ベース車そのものを流用している。
その後、同期のキョウリュウジャーが全員バイクに乗ったのを知ったという。
関連タグ
仮面ライダーライア:原作では主役ライダーの仲間だったが、他媒体では悪役になっていたサブライダー。こちらも怪人と契約している。
仮面ライダーゲンム:同じく自転車に乗るライダー。
仮面ライダーブレイズ:ライオンがモチーフの2号ライダー。
○号ライダー
ウィザード(1号) → ビースト(2号) → メイジ(3号)