概要
オーストラリア東部・シドニー湾の北方に位置する地球連邦軍基地。
基地司令官は、U.C.0083当時、ホーキンズ・マーネリー准将。
一年戦争時にコロニー落としに遭い、コロニーの残骸が突き刺さっている。
戦略的価値が低い土地であり、表向きは連邦軍ですらその存在を忘れるとすらされるほどに重要ではない基地でありながらも、それ故に一年戦争時、0083では兵器の秘匿等に使われていた。
しかし、いずれもジオン(あるはその残党)にバレたために襲撃を受けている。
その失態もあって、その後は戦略的価値の低い基地としてそのまま寂れてしまった。
なお、都合上、現時点で3回もジオン(残党)の襲撃を受けている不運な基地である。
また、アクロス・ザ・スカイでは近郊の山塊地帯にグリプス戦役後、廃棄処分となった様々なティターンズ軍のMS(一部にはナイトロシステムを搭載した実験機)やティターンズ・連邦系装備を密かに保管、外部に売り払うための巨大倉庫があったが0094年に壊滅させられている。
U.C.0079(一年戦争時)
コロニーの落ちた地で
基地内には核貯蔵施設が置かれ、南極条約で使用が禁止された核弾頭が保管されていた(なお、条約では所持自体は禁止されてはいない)。
キシリア直属の特殊部隊マッチモニードによって核の奪取のため襲撃を受けるが、ホワイト・ディンゴ隊によって阻止された。
一方で、守備隊を始め多数の死者が出ている。
主な配備兵器は61式戦車等。
U.C.0083
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
近くに居住区が無いためコロニーの残骸を試験場とした試作MSの性能実験場としても機能している。
ペガサス級強襲揚陸艦7番艦「アルビオン」と共にガンダム試作1号機とガンダム試作2号機の二機が同基地に搬入された。
しかしこの情報を得たジオン残党軍、デラーズ・フリートが基地を襲撃。
核弾頭を搭載したガンダム試作2号機を奪取した。
この時にコウ・ウラキ少尉が咄嗟にガンダム試作1号機に乗り込み迎撃したが、2号機のパイロットはかつて連邦軍にソロモンの悪夢の異名で恐れられたエースパイロット、アナベル・ガトー少佐であった。まともに相手にすらされなかった少尉はアルビオンと共に追撃に向かう。
基地そのものは壊滅的な打撃を受け、司令官も死亡。核の奪取を許しており、防衛には失敗している。
U.C.0096
機動戦士ガンダムUC
0083以降、復旧はしたものの、戦略的価値の低い土地だったことに加えて、前述の失態もあり、核の保有等もなく、正真正銘価値の低い基地となってしまっている(ただし、OVAでは市街地や湾岸基地の存在が確認できるため、寂れたという印象は薄い)。
その性質から、人材も兵器も厄介払いとでも言うべき有り様で、
人員は幹部すら元ティターンズの左遷組、
装備は対MS誘導弾リジーナ、ヒマラヤ級空母、ホバートラック、ジムⅡ、ジムⅢ、ネモ、ネモⅢやガンタンクⅡ、アクア・ジム、ガンキャノン・ディテクター、バイアラン、バーザム改(外伝での登場)といった一年戦争時の兵器、MSから始まるエゥーゴやカラバ、ティターンズといった連邦系MSがごった煮状態で混在している。
人員も多くは元ティターンズのような左遷組や複雑な事情で偽名を使って勤務をしている軍人や無能等で構成されている(勿論一般的な兵士も数多く配属されている)。
ジムⅡ・セミストライカーのような現地改修機もあり、特に、基地に配備されていたバイアランを既存技術でバイアラン・カスタムに改修する「MS単独滞空能力向上計画」は基地の人員を(それ以外ほぼ基地の警備や現地改修機の制作以外やることがないというなんとも悲しい事情もあって)熱中させていた。
このように本来ならばジオン残党が襲撃する価値はない基地だったのだが、
ユニコーンガンダムのLa+プログラムがトリントン基地を示す座標を出したために、
袖付きの命令を受けたヨンム・カークス少佐とロニ・ガーベイが率いる部隊が襲撃。
ジオン残党は奇襲、ザクⅠ・スナイパータイプを始めとしたMSたちが航空戦力、対空装備を優先して攻撃したことで制空権を握り、投入したシャンブロ、ゼー・ズール、イフリート・シュナイド、ドワッジ、ディザート・ザク、ドム・トローペン、ザクキャノン、マラサイ、ガルスJ、ガルスK、ザクⅡ改、デザート・ゲルググ、ゾゴック、ズゴック、カプール、ザク・マリナーなどの猛攻で迎撃に出た基地のMSの殆どが劣勢に追い込まれる。
その後バイアラン・カスタムの出撃と援護のトライスターが駆けつけてからは他の基地のMSも持ち直し始め、他の残党軍は撤退。
脅威であった大型MAシャンブロもユニコーンガンダムとデルタプラスによって沈黙した。
被害は大きかったようだが、その後、復旧。トリントン基地、ジオン残党両方のMSを奪った海賊を撃破していた。