基礎データ
概要
『ポケモンSV』にて登場するパラドックスポケモンの1体。
名称の由来はそのまま「鉄の武人」から。
エルレイドとサーナイト、その両方の特徴を掛け合わせたロボットのような姿をしており、他のパラドックス同様性別不明なタマゴ未発見グループ。
鳴き声に関しても両者の混声を思わせるものとなっており(どちらかというとメインはエルレイド)、他のパラドックスポケモンの鳴き声が類似するポケモンのものとそっくりである中で特徴的である。
頭部もサーナイトの内側にカールした後ろ髪と、エルレイドのトサカのような部位と類似しており、更に後頭部には両ポケモンの進化前であるキルリアのおさげを思わせる円錐状の器官が見られる。
腰の方も丸い実を帯びつつもスカートのようであるなど両者の特徴を兼ね備えたものとなっているほか、全体的に白の比率が高い配色や赤く輝く刃など、それぞれのメガシンカした姿に近い意匠も有している。
似たポケモンのメガシンカ体に近い形状、というのは図鑑番号から対になっているトドロクツキと同様。
両腕には刃が付いているが、エルレイドのように伸縮しない代わり着脱が可能で、戦闘時には腕から取り外して連結させ双刃刀として振るう。
目撃例では刀で対峙する者を躊躇なく斬る残酷なポケモンと言われており、姿は似ているものの、守るために戦うとされるサーナイトやエルレイドとはまた異なる見方がされている。
待機モーションは2種類あり、腕に刃が付いたままの状態と双刃刀を持った状態である。フトゥー戦では双刃刀を持った状態で固定される。どの待機モーションでも攻撃する時は双刃刀で攻撃する。
月刊オーカルチャーでは「最強のエスパーポケモンを求めたマッドサイエンティストによって造られたロボット」説が紹介されいるが、オカルト本の記述であるため信憑性の程は定かでない。
実際、説で語られているマッドサイエンティストの思いに反してエスパータイプを持たず、サーナイト達のもう一つのタイプを掛け合わせたフェアリー・かくとうタイプとなっている。
胸を貫く赤い器官も実は空洞となっており、普段は内側の色で分からないが、正面から見ると吹き抜けになっている事が確認できる。
このことや図鑑説明からも心(ハート)が無いとでも言うようなポケモンだが、信頼を築いたトレーナーには笑顔を見せたりお辞儀をするなど、姿だけでなく中身もエルレイドやサーナイトに近い側面を持ち合わせている。
出現場所はパルデアの大穴内の洞窟エリア。第三観測所付近の洞窟(順路にはない隠しエリア)が紹介されることが多いが、最深部への道のりでも低確率ながら出現し、後者でもそうぐうパワー:フェアリーさえ付けていけば大量に姿を現す。
色違いはバイオレットで登場する他の未来ポケモン同様、全身が銀色になっている。
性能
同種族 | HP | A | B | C | D | S | T |
---|---|---|---|---|---|---|---|
テツノブジン | 74 | 130 | 90 | 120 | 60 | 116 | 590 |
エルレイド | 68 | 125 | 65 | 65 | 115 | 80 | 518 |
Mエルレイド | 68 | 165 | 95 | 65 | 115 | 110 | 618 |
サーナイト | 68 | 65 | 65 | 125 | 115 | 80 | 518 |
Mサーナイト | 68 | 85 | 65 | 165 | 135 | 100 | 618 |
初のフェアリー・かくとうの複合ポケモンで高速両刀型の種族値。なんなら素早さに至ってはこれまで一族で最速だったメガエルレイドの110よりも速い。しかし容姿の似たサーナイト/エルレイドと異なりぼうぎょが強い一方でとくぼうがとても低い。
また、その複合ゆえに弱点がフェアリー・エスパー・ひこう・はがね・どくの5タイプに対して耐性対象は5タイプと複合タイプにしては決して多くはないが、むしやあくを4分の1で受け、ドラゴンを無効化する事が可能。
こうげきに関しては優秀な複合タイプで一致技が弱点であるはがねやドラゴンとメジャーなタイプに抜群となるが、どちらもどくには半減となるピーキーなタイプである。
トドロクツキと同様にパラドックスポケモンの中でも頭1つ抜けた590の合計種族値となっている。
特性は未来種共通のエレキフィールド時かブーストエナジーを持たせた時に最も高い能力が上がるクォークチャージで、上げる能力はこうげき・とくこう・すばやさから選ぶ事になるだろう、すばやさは特化すれば準特化の攻撃より高くなる為、無理なくすばやさ重視の物理型にする事が出来る。
高いこうげきからエルレイドやサーナイトのメインウェポンや有用なサブウェポンは一通り習得できる。またアクアブレイクやソウルクラッシュといった技を習得でき、かげうちやはたきおとすといったタマゴ技も完備している。
とくこうも高い上に、特殊技もサーナイト由来の強力なメインウェポンが充実しており両刀、あるいは特殊型でも十二分の活躍ができるだろう。
さらにすばやさ116からみちづれ・アンコール・トリックなどの強力な搦め手が使えることも見逃せない。リフレクター・ひかりのかべの両方を備えているだけでなく、エレキフィールド・サイコフィールド・ミストフィールドの3種類を覚えることすら可能という、ほかに類をみないレパートリーを持つ。
相手からすると何をしてくるか全く読めない、まさに未知のポケモンであることが強みと言える。
テラスタルを使うならでんきタイプを利用すれば多い弱点を地面だけに変えて耐性を強化できるだけでなく、本来苦手なひこうタイプにも強く出られるうえ、エレキフィールドと特性クォークチャージとのシナジーも劇的に上がる、しかし現状は「エレキメイカー」持ちは性能に難があるバチンウニしか居なく、自力での展開も耐久や技スペースが足りず苦手な為、採用率は低い。
ただし、ラルトス族のタマゴ技の一つのおきみやげやエルレイドがポケモンSVで新たに習得したアクアカッターやせいなるつるぎなどは習得できず、タイプも特性も異なるためエルレイドの完全な上位互換というわけではない。特にきれあじが無い為、斬撃系の技の馬力面に関してはエルレイドの方が上。
持ち物は特性を活かせるブーストエナジーを中心に、低い特殊耐久を補う「とつげきチョッキ」や広い技範囲を活かせる「いのちのたま」が無難。素早さを「こだわりスカーフ」で増強すればスイーパーとしての活躍も見込めるだろう。低耐久を補うなら「きあいのタスキ」もある。
解禁されたシーズン3のシングルでは高い使用率のスタートとなった。
シーズン3では「きあいのタスキ」か「ブーストエナジー」を所持しているのが大半を占めているようだ、技では「インファイト」と「みちづれ」が特に高い採用率となり、その他フェアリー技に、「アンコール」や「かげうち」も高い採用率となっている。
物理一辺倒ではなく「ムーンフォース」などの特殊技を仕込んだ型も多い。
テラスタルは、一致テラスタルに加えてはがねとゴーストテラスタルも横並びで多く、かなり読み辛い。
余談
フトゥー博士戦で戦うテツノブジンはレベル67でソウルクラッシュを覚えているが、本来の習得レベルは91である。戦闘用に調整された特別な個体だったのだろうか?
テツノ「ブジン」という名称や鳴き声から恐らくメインはエルレイドだと思われる。その場合、パラドックスポケモンの中では唯一の第4世代出身のポケモンとなる。
関連イラスト
関連タグ
ポケモンフュージョン:ある意味でこれ。
ミュウツー:オーカルチャーで語られている来歴は彼の生い立ちに近いが、彼はあくまでもバイオテクノロジーによって生み出された生命体である。
マギアナ:ロボット(テツノブジンの場合は疑惑だが)、金属質な身体、下半身のスカートのような衣装、フェアリー複合と共通点が多い。だがマギアナが作られたのは500年前の過去であり、その点は対照的である。
ビームナギナタ:双刃の形状はこれに近いが、あくまでも彼らが使うのは実体剣である。