沼津駅
ぬまづえき
駅構造
3面6線のホームを持つ地上駅。ホームは南側から1番線、2番線で、一番北側が6番線。
南口側(メインイラスト)が表口で、2階建ての駅ビルアントレがある。仲見世商店街や上土商店街、アニメショップなど、商業施設が多い。かつては駅前に富士急百貨店、西武百貨店などのデパートが立ち並んでいたが、ほとんど閉店。パチンコ店に姿を変えた西武新館を除き解体された。
北口の駅舎は簡素な構造で、窓口(きっぷうりば)と駅売店があるのみ。こちらは主に住宅街で、駅前の沼津機関区跡に商業施設やイベント施設がある。(後述)
近年、北口側にはビジネスホテルが立ち並ぶようになった。
南口と北口は駅西側の跨線橋で結ばれている。
東海道本線のホームには桃中軒の立ち食いそば屋がある。
東海道線と御殿場線を直通する列車等、一部3番線から御殿場方面の列車、6番線から三島方面の列車が存在する。
沼津運輸区があるため、当駅止まりの東海道線もある他、列車の分割併合作業も行われている。
御殿場線(東海道線直通列車除く)と東京経由普通列車は当駅が終着駅。
ホームライナーや寝台特急サンライズ出雲・瀬戸など、優等列車停車駅。
駅構内には複数の側線があり、貨物列車の停車や夜間留置に使われているほか、駅東側の御殿場線沿いには沼津運輸区の電留線が広がっている。
駅西側の東海道線沿いには、JR貨物の沼津貨物駅がある。
歴史
かつては駅北側に扇形車庫を持つ沼津機関区が隣接しており、丹那トンネル開通前の東海道本線(現在の御殿場線)の客車・貨物運用を担う蒸気機関車が多数所属する要衝であった。
この頃は当駅で機関車の付け替えを行う為に特急「燕」を含む全列車が停車していたので、当駅で弁当や土産物を買う乗客も多く「沼津まではヌマズクワズ(飲まず食わず)」という詞も生まれた程だった。この機関車付け替え作業は、1949年2月に電化区間が静岡駅へ延伸されるまで続いた。
丹那トンネルの開通と電化後は電気機関車も配置された。流線形の最新鋭機だったEF55(ムーミンの愛称で有名)が沼津機関区に新製配備されたのを代表に、EF58・EF60・EF65といった当時の最新鋭機が与えられ、優等列車の担当も多かった。
1986年に廃止されてからは跡地の再開発が行われ、現在は商業施設Bivi沼津やイベント施設プラザヴェルデが建っている。
駅南には、沼津機関区の存在を後世に伝えるために作られた記念碑がある。
1906年11月28日には、駅前より路面電車(伊豆箱根鉄道軌道線)の停留所が出来た。
1961年6月28日に同路線の黄瀬川橋梁が流失し、電車が来なくなり、そのまま1963年2月5日に廃止された。
かつては、沼津港へ伸びる蛇松線があり、鉄道資材運搬に使用された後、沼津港からの鮮魚を貨物列車で運んでいた。1974年11月1日に廃止され、廃線跡は蛇松緑道という遊歩道になっている(一部区間に線路が残る)。
1913年3月3日と、1926年12月10日に、2度の沼津大火により駅舎焼失した他、1945年7月16日にも、太平洋戦争下のアメリカ軍による空襲で駅舎焼失と、3回も駅舎を焼失している。
ホームは現在も蒸気機関車時代の姿を色濃く残しており、長いホームの他、装飾がされたホーム屋根など大変貴重である。
1991年3月16日~2012年3月16日の間は、3番線より御殿場線の特急あさぎり号(小田急新宿駅行き)が発車していた。(区間短縮により廃止)
2022年現在、TOICAエリアであるが熱海駅までしか使えないため、小田原駅・東京駅方面へ行く場合はあらかじめ乗車券を購入するか、御殿場線で松田駅まで行き、小田急小田原線(新松田駅)に乗り換える必要がある。
またSuica対応エリアも同じく熱海までである為、上野東京ラインで沼津まで行く場合は同じく乗車券を購入する必要がある。
利用状況
2018年(平成30年)度の1日平均乗車人員は20,829人である(静岡県統計書より)。
静岡県内のJR東海の駅では静岡駅、浜松駅、三島駅に次いで4位である。
御殿場線乗換駅且つ駿東地域の中心駅であるが、近年は様々な要因から利用者が減少傾向にある。
バス路線
高架化事業
当駅は静岡県東部の中心地である一方、駅舎が古く地上駅ゆえに南北の往来が不便であり(南北連絡自由通路がないため、駅西側のあまねガードを通る、もしくは入場券を買って駅構内を通る必要がある)、鉄道をくぐるガードが狭く慢性的な渋滞の原因になっている。また、大雨のときに冠水する(特に駅東側の三つ目ガード)などの理由から、高架化が決定。この高架化で13箇所の踏切が無くなる予定。
静岡県が事業主体となり、1991年11月から基本構想の策定に着手、2006年11月に高架事業の認可を取得した。
度々、沼津市長選挙の争点となるほど感心度が高く、現在は高架化推進派が勝利を納めている。このため、長年用地問題(特に沼津貨物ターミナルの移転用地)による計画の遅れが問題となっていたが、2021年2月に行政代執行が行われ、全ての用地が確保された。この高架化の遅れや道路環境の変化に影響で沼津市街地の空洞化が進み、東隣の三島駅より利用者が少なくなっている。前述の通り駅前の商業施設の閉店やテナント撤退が相次いでおり、2021年閉店のイシバシプラザ跡地の利用を含めた利用客改善の駅周辺整備を求める声も上がっている。
高架化完成後は以下の配線の予定になる。
事業全体の完了は2041年度の予定。
ラブライブ!サンシャイン!!舞台駅として
『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台が沼津市であり、2016年~2017年放送のテレビアニメや、スマホアプリスクフェスAll_STARSに当駅が登場したこともあった。
以降、聖地巡礼に多くのラブライバーが訪れるようになり、駅周辺には駅前にコラボカフェがある他、商店街にフラッグやキャラクターのパネルなどが設置されている。
沼津駅を管理するJR東海は、当初は直接は関わらず、アニメなどでもJRのマークが消されている、登場する車両がJR東日本のE231系など、JR東海に関するものは駅そのもの以外は出てこなかった(この間、沼津駅ビルを管理する子会社等を通じての間接的な関わりはあった)。
※ただし、駅構内に広告としてラブライブ!サンシャイン!!のポスターはアニメ化された当初から南口改札付近に貼られていた。
2019年に入り、JR東海が幹事となって開催された静岡デスティネーションキャンペーンにおいて、西伊豆地区のポスターにAqoursを起用した上、駅構内に掲示されるポスターをそのポスターに統一する「ポスタージャック」を行った。また、駅北側に国木田花丸のマンホールが設置されている。
ちなみに、駅南口にある桃中軒(駅弁屋)は、2020年よりまちあるきスタンプを設置しており、オリジナル缶バッジ販売されており、寝そべりぬいぐるみも飾られている。
そして2023年、前述の高架化工事協定締結と前後する形で、まさかの直接コラボが実現。JR東海の旅行商品「推し旅 UPDATE」とのタイアップキャンペーンとして行われている(※2)。主な中身は駅構内での特設展示や、9時半頃から16時頃にメンバーによる駅構内放送の実施など。キャンペーン開始前日には小林愛香・斉藤朱夏が沼津駅で一日駅長を務めた。
注釈
※1…JR東海管内では「東海道線東京経由、東北本線直通・宇都宮行」の様に正式名称で案内され、JR他社独自名称は案内されていない。これは東海道新幹線での乗り換え案内でも同様である。
※2…旅行商品とのタイアップ企画は、名古屋地区で行われた映画「五等分の花嫁」関連企画に続く第2弾企画となる。