概要
『鳥人戦隊ジェットマン』第20話「結婚掃除機」で発せられた台詞。
カップルの恋愛感情を吸収することで男女の仲を破局へと導くことにより、子孫の絶滅と高齢化社会の促進を促すバイラムの作戦のため 、幹部のマリアが生み出したソウジキジゲンは街中のカップルを襲う。
その一環として咲子と晴夫のカップルを破局させると、咲子の妹であるミチルがソウジキジゲンのホースを追ってトラックに撥ねられそうになった所、居合わせた結城凱に助けられる。
その後もソウジキジゲンによる被害が相次いだため、ジェットマンが本格的に動き出す。
関東中の結婚式を中断させ、アコと結婚式の芝居をする凱は、リアリティの追究のために無理矢理彼女のキスを奪おうとするが、ミチルが「結婚しちゃ嫌だ!凱ー!」と泣き叫んで邪魔をしてしまったため、折角現れたソウジキジゲンに逃げられる。それを竜達が追うも、ソウジキジゲンは凱への愛に芽生えたミチルから恋心を吸い取り逃走。
凱はバイクに乗ってこれを追い掛ける。
やがて光が丘公園に足を踏み入れたソウジキジゲンは、そこにいるカップル達から恋心を奪い取ろうとするが、そこへ凱が登場。
「力ずくで愛を奪うなんざ、モテねぇ野郎のすることだぜ!」
そう叫ぶとソウジキジゲンへの怒りをかみしめるように堂々と歩みを進め、クロスチェンジャーを用いた変身のアクションすら行わずにブラックコンドルに変身する。
そして群がるグリナム兵を蹴散らし、残るソウジキジゲンを一騎打ちの末に見事撃破する。
直後に巨大化したソウジキジゲンに単身立ち向かい、ピンチに陥るも、駆けつけたジェットイカロスに乗って倒し、人々の恋心を取り戻すことに成功した。
ミチルと咲子の姉妹の恋心が元に戻り、再会を喜ぶ一同。
凱がミチルと10年遅く、或いは早く生まれていればと言い合う中、雷太は「ミチルちゃん、凱はやめた方が良いよ。10年経ったらもうオジンだからね!」とからかうのだった。
考察
劇中のソウジキジゲンは愛に飢えた怪人として描かれており、カップルの恋愛感情を奪うのは後のシリーズに登場するケサランパサランのペサラン挫同様、他人を愛して想う心のエネルギーを吸収しなければ、常に飢餓状態にある体質の持ち主であることに起因しているからと思われる。
現実や創作物問わず、異性にモテたくてもモテない人物と言うのは捜せば少なからず存在する物で、中には意中の異性を独占するために邪魔者を潰そうとする輩も度々見受けられる。
人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえと俗に言うが、愛されない原因が自分に有るのを棚上げして他者の愛を奪い、仲を引き裂こうとするのは、まさしく誰かの幸せを喜べない狭量で身勝手な心の醜い者のすることであり、そんな奴を愛して惚れる相手がいる訳が無いのは至極当然であろう。
関連タグ
ソウジキジゲン:凱にこの台詞を言わしめた本家本元。
リサ・ローガン:「あんまりしつこいと女のコにモテないわよ!」という似たようなセリフを言った。
ケイト・グリーン:こちらも最新作で「しつこい奴は願い下げなの!」という似たようなセリフを言った。
力ずくで愛を奪おうとするモテない人達
現実世界関連
- 略奪愛、寝取られ、寝取り……誰かの恋人や妻、想い人を奪う行為。特に無理やり肉体関係を持ったり、実力行使で邪魔者を排除したり等、力ずくで行おうものなら当事者達は三角関係の末に悲惨な結末を迎えてしまう。
- 間男、間女……自分以外の人物に好意を寄せる狙った異性を上記の卑劣な手段で奪う悪漢や悪女のこと。創作作品内では上記の悪事の一切の報いを受けず、勝ち逃げするようにストーリーが完結する傾向が極めて強い。ただしそうならないイレギュラーな作品も中にはある。
スーパー戦隊シリーズ内
盗賊騎士キロス |
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主人公の恋人に一目惚れし、その恋敵である主人公の命を奪おうとする人物。 |
ストーカー刑事アベル |
戦隊ピンクに異様なまでの執着を見せて付き纏い、そのことで免職処分に遭ったら遭ったで暗殺組織に入って彼女に追われる側になろうと言う、どこまでも醜く歪み切った情愛を抱いている。 |
冥獣人バーサーカー_グルーム・ド・ブライドン |
自身の野望のために戦隊レッドの意中の相手を攫い、魔導神官メーミィの助力でその心を操って自らの花嫁にしようと目論むと言う、醜悪な素顔と相まって女への愛を語る資格のない外道。 |
ザムザ星人シェイク |
王子(ボウケンジャー) |
ガラスの靴に化け、シンデレラの義姉のクロリンダを操って美しい女性に自らを履かせる事で彼女達を幻想の世界に引きずり込み、午前0時と共に魂を喰らう怪物。真の姿も醜悪で、男性やロボット相手でも「シンデレラ」呼ばわりしてキスを迫る見境の無さ。 |
ウラワダチ |
恋心を抱いた人間の衣類に取り憑き、その命を奪おうとする外道。 |
ケサランパサランのペサラン挫 |
自身の毛玉で人間の恋心を増幅させ、食べる事で奪おうとする下郎。 |
ティアラロイド |
右肩に備わっているティアラブーメランを飛ばして花嫁から花婿への甘い愛を奪い取る悪女 |
デュラハンマイナソー |
自身の落ち度を棚に上げて「モテないのは女が悪い」と逆恨みした自己中な男のマイナス感情で生まれた怪人。 |
雉野つよし |
メインライターが同じ戦隊ヒーローであるが、自分の愛する妻を取り戻す為に、本当の恋人である同じ戦隊の仲間を警察に売るという暴挙を起こした。 |
仮面ライダーシリーズ
ドリルモグラ |
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草加雅人 |
メインライターが同じ特撮キャラであり、ヒーロー側でありながら身勝手な感情で好きな相手を独占しようとしていた。 |
藤代裕也 |
白鳥梨恵 |
牧瀬弘樹 |
呉島光実 |
ボイス・ロイミュード |
早瀬 |
二階堂輝男 |
トランプジャマト |
恋人達を引き裂き、巣に持ち去ると言う下衆な習性を持つライダー怪人。 |
その他作品
奈落(犬夜叉) |
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前身である野盗鬼蜘蛛が桔梗への浅ましい恋情と犬夜叉への嫉妬の余り、妖怪達と結びついて誕生した半妖。物語開始前に最低なやり方で2人の仲を引き裂いておいて、終盤になって本当は桔梗の心を欲していた事に気付くも、あの世で一緒になれそうにない事を悟りながら消滅した。 |
セイン(経験値貯蓄でのんびり傷心旅行) |
凱のような女好きではあるが、それ以上に『自分以外の男に好意を寄せる女を奪って手籠めにすることが好き』という歪んだ性癖を持ち、『人の大切なものを奪うのは最高の快感』と断言する外道である。そしてその性癖を満たすための洗脳スキルを持っており、それによって引き裂かれた男女カップルや夫婦はかなりの数に達している。 |
ロドリゲス頓間(プラチナエンド) |
元はドン底芸人だったが、神候補に選ばれた得点で授かった赤の矢でトップアイドル達を洗脳する事で自分の女にし、5股もかけていた下郎。車の中で乱交に耽っていた所を同じ神候補の生流奏に白の矢で射殺され、「ったく、みっともねぇな素人童貞が。いくらモテねぇからってやって良い事と悪い事が有んだよ」と唾棄された。 |
ガストン(ディズニー) |
筋骨隆々で村人からもヒーローの様に持ち上げられる程の偉丈夫ではあるが、その実態は自惚れが強く、人間としての器の小さい下郎其の物。自分が好きな女をさらおうとするも、その女性が既に別な男に惚れているのが気に入らず村人を騙して扇動し、殺害を目論んだ。 |
ディレック・C・シモンズ(バイオハザード) |
特定のヒロインに執着し、Cウイルスの力を使って「作り出そうとした」あるまじき変態。その変態ぶりはクリーチャーに変貌して顕著になった。 |