あらすじ
昔々、地球には
人間という種族と、モンスターという存在が
並んで生きていました。
ところがある日、
両者の間に大きな争いが勃発しました。
激しい戦いの末、人間たちは勝利を収めました。
彼らは魔法の力を使い、モンスターたちを
密かに封じ込めました。
その後、長い時が流れました。
201X年、異人山。
その山は「登った者は二度と戻らない」と伝えられる
伝説の山でした。
※引用元: プロローグ(公式日本語版)
重大な注意
本作は、全く何も知らない状態でプレイするのが一番楽しいゲームの一つである。しかし、Twitterやwiki、pixivなどや多くの動画サイトでは二次創作も含めてネタバレのバーゲンセール状態となっている。
初見の衝撃を損ないたくない方は、出来る限り多くのEDに到達してから検索や情報収集をする事をおすすめする。また、ゲームタイトル名やキャラクター名だけでなく、曲名で検索してもネタバレが出る事があるので注意しよう。
なお、同人誌や同人グッズを作る際は下記リンクの同人ガイドラインを必ず参照。
概要
データ
種類 | オリジナル版 | 移植版1 | 移植版2 | 移植版3 |
---|---|---|---|---|
機種 | Windows・Mac OS X・Linux | PlayStation 4・PlayStation Vita | Nintendo Switch | XboxOne |
ジャンル | RPG | 同左 | 同左 | 同左 |
発売日 | 2015年9月15日 | 2017年8月16日 | 2018年9月15日 | 2021年3月16日 |
販売元 | Steam | 8-4※ | 同左 | 同左 |
レーティング | 不明 | CERO-B | 同左 | 同左 |
※日本語ローカライズとパブリッシャーを担当。
トビー・フォックスによって製作されたインディーゲームである。クラウドファンディングサイト『Kickstarter』(外部リンク)にて支援が開始され、2015年9月15日からSteamでリリースされた。
原作者が『MOTHER』シリーズから影響を受けている事を公言しており、8bitや16bitゲーム時代を彷彿とさせる昔ながらのドット絵で描かれた何処か懐かしいレトロ風となっている。当初は英語版のみのゲームだったが、個性的でユーモラスなキャラクターや主人公の行動で変化する秀逸なストーリー、程良く手ごわい難易度、印象的なBGMなど数々の要素でリリース当初から全世界で人気を博し、同時に日本でもPCゲーマーを中心に注目を集めていた。
そして、後に日本語にローカライズされた移植版も登場して以降、更に多くの知名度や評価を得るようになった。
また、各移植版にはそれぞれ限定要素があり他の機種で遊んだことがある人も楽しめるようになっている。
Steam版も当初は英語版のみだったが、こちらも2017年8月22日以降からPlayStation 4版とPlayStation Vita版と同様に公式日本語版が追加されている。なお、設定次第でどちらの言語でもプレイ可能。なお、本作のローカライズには原作者のトビー・フォックスも強く関わっており、洋ゲーの日本語化としては稀有なケースとなっている。
YouTubeでは多くの動画が投稿されており、最も再生数の多い動画は8000万再生以上となっている。ファンアートやファンメンド、BGMのリミックス、2人プレイ対応MODなど多彩な作品が多数投稿されている。
購入までの流れ
本作が気になるものの、Steam版の購入方法が分からない方はプレイ動画を見る前にこちらを参照すると良いだろう。
まず、Steam(PC)版はサマーセールなど節目でセールが行われた際には大体半額の値段になるので手に取りやすくなっている。この時のソフト単体の場合は490円で(サウンドトラックも同様)、セットの場合は更に少し安めの890円で購入出来る。
現在は公式日本語化訳がされたPlayStation 4版やPlayStation Vita版、Switch版も発売されているので、そちらで入手する方法もある。また、これらにはサントラCDや楽譜ブックレットなどが付属した『コレクターズエディション』も存在する為、こちらもおすすめである。ちなみにNintendoSwitch版では限定のボスが居る。
内容
インディーゲームらしくEDまで10時間もかからない程度のコンパクトさではあるが、マルチエンディングや隠し要素も含まれている為周回プレイを重ねたくなる魅力も高い。ゲームとしてはやりこみ要素は豊富な方である。
一方、その点を気にしなければ休日でのプレイでEDまでひとまず行ける位の間口の広さもまた魅力となっている。更に、製作者の趣味であらゆる場面に犬が居るのでワンコ好きにはたまらない作品でもある。
詳細はネタバレになる為割愛するが、いわばナラティブ的な側面(※)が強いゲームであり、ゲームらしさを最大限活用した作品でもある。その為、本作の良さは実際に自身で遊ばないと体験出来ないだろう。
※『ナラティブ(語り)』は『ストーリー(物語)』よりも意味が広い。即ち、ナラティブは"人それぞれの経験から生まれる流れ"であり、アニメや動画、漫画、小説では決して味わう事が出来ないゲームの魅力の1つを指している。例を挙げるなら、4Gamerのこちらの記事が分かりやすいだろう。
マルチエンディング
EDは大きく分けて3つ存在する。それぞれに専用のバトルやBGMがあり、そしてそれぞれがキャラクターや世界観に関する重要な話となっている。
また、EDだけではなくゲーム中でもプレイヤーの行動によってメインキャラクターから町やダンジョンにいるモブに至るまで、台詞や行動が細かく変化する。
プレイヤーの行動にはゲームリセットも含まれており、例えばゲーム冒頭のフラウィとの会話中にリセットした場合彼のセリフが変化する。
キャラクター
「Undertaleに登場するキャラクター一覧」を参照。
戦闘
従来のRPGと同じくコマンド式の戦闘に見えるが、あくまで見た目だけである。原作者によると「『真・女神転生』と『マリオ&ルイージRPG』と『東方Project』が好きだから全部混ぜた」と語っており(参考)、作中では実際にそれらの作品を反映した独自の戦闘システムとなっている。
攻撃する時は、左右を行き来するゲージでタイミング良く攻撃ボタンを押す音ゲーの要素が含まれている。しかも、武器によって連打や長押しが求められる物もある。
また、戦闘以外にも相手と会話したりなだめたり挑発したりと様々な行動をとる事が可能で、その種別は千差万別。
そして、本作を語る上で避けては通れないのは弾幕シューティングの要素がある事である。敵ターンではハートマーク型の自キャラを操作し、用意された枠の中で敵の魔法攻撃を自ら避ける事になる。
被弾するとHPが減り、0になるとハートの魂が砕け散りゲームオーバーとなる。ほぼ全ての攻撃を上手く避けきり、ダメージを一切受けずにやり過ごす事も可能。
自分のターンの戦闘コマンドは基本的に以下の4つ。
- たたかう(FIGHT)
敵を攻撃するコマンド。ゲージ上をバーが移動していき、タイミング良く中央に重なった時にボタンを押すと高威力になる。逆にボタンを全く押さないと攻撃を行わずMISSになる。装備する武器によってタイミングや攻撃回数などが変化する。
- こうどう(ACT)
『話す』・『撫でる』『ナンパする』『ハミングする』などそれぞれの敵への特殊な行動が出来るコマンド。行動によって敵が戦意を失ったり、テンションが上がっておかしな行動を見せたりなど様々な反応が見られる。
- アイテム(ITEM)
アイテムを使うコマンド。食べ物アイテムを食べて回復などが出来る。
- みのがす(MERCY)
慈悲を与え停戦を促す、もしくは戦闘から逃げ出せるコマンド。
公式が"誰も死ななくていいやさしいRPG"を謳っている通り、原則的に全ての敵との戦闘において『相手のHPを0にして倒す』以外の攻略方法が存在する。これはボスを含むモンスターも基本的に同様で、生かしたまま平和的にクリアする事も可能である。
逆に言えば、今作でFIGHT(たたかう)によってモンスターを倒すことはそのまま「消滅(死亡)」を意味することになる。
従ってFIGHT(たたかう)を選ぶことなく、どのコマンドをどのような順番とタイミングで使えば敵を殺さずにすむのかを推理していくのもこのゲームの醍醐味となっている。
逆に、全ての敵をFIGHT(たたかう)のコマンドだけを選び、殺して進み続けることも出来る。どの方法でこの物語を攻略していくか、それはプレイヤーの自由だ。
関連イラスト
関連動画
英語版
- 『Undertale Greenlight Trailer』
- 『UNDERTALE Release Trailer』
日本語版
- 『【公式】UNDERTALE 日本語版 発売アナウンストレーラー (PS4/Vita/PC)』
- 『UNDERTALE [Nintendo Direct 2018.3.9]』
- 『【公式】UNDERTALE 発売記念トレーラー (Nintendo Switch)』
- 『【公式】UNDERTALE発売記念トレーラー(Xbox One)』
BGM
本作の評価が高い理由の1つには、数々の魅力的なBGMも挙げられるだろう。全トラックを本作の開発者であるトビー・フォックス自身が作曲している。
ただし、先述通りネタバレの内容も含まれているので検索や閲覧には注意が必要である。
- 通常モンスター戦
- ボス戦の全楽曲(ネタバレ注意)
番外編
- 追加Miiファイターコスチューム 第3弾
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』で、2019年9月5日からサンズのMiiファイターのコスチュームがDLCとして登場する事が発表され、同日から配信が始まった。
関連タグ
メインタグ
PlayStation Vita Nintendo Switch
Human(Undertale) Flowey Toriel
Deltarune
Toby Foxが現在製作中のRPG。
2018年10月に公式Twitterにて突如謎の予告が出され、同月にチャプター1が2021年9月18日にチャプター2が無料配布された。PC版としてWindowsとMac OS X、移植版としてPlayStation 4とNintendo Switchでプレイが可能となっている。完全版の公開は現時点で未定となっている。
本作でもモンスターの王国の紋章・王家の家紋として登場しており、「Deltarune」は「UNDERTALE」のアナグラムとなっている(Gersonを参照)。またオリジナルの要素が多数加わっているものの、同じ容姿と名前を持ったキャラクターも多数登場している。本作との物語上の繋がりは否定されているが、「Undertale」となんらかの関係を持つゲームであることは確かである。
参考作品
1988年から2006年に発売されたRPGで、全3作(FC・SFC・GBA)。主に現代の世界で起きた不思議な出来事を機に、超能力『PSI』が使える主人公の少年と仲間達が冒険で世界を救う物語となっている。
1992年に発売されたRPGで、『女神転生』の続編。不吉な夢を見た後にPC内の召喚プログラムによる悪魔の出現を機に、ヒーローの主人公が非日常へと変わっていく世界で仲間と出会い、彼らと共に東京で悪魔との戦いに身を投じる物語となっている。
1994年に発売されたRPG。7つの異なる時代と場所で構成されたオムニバス形式のシナリオで、それぞれの主人公達が活躍する物語となっている。
本作屈指の人気曲である特定ルートボス曲『MEGALOVANIA』は、同作のボス曲『MEGALOMANIA』から影響を受けて作られた事が語られている(語源は『"MEGALO"MANIA』+ルーマニアの地名『TRANSYL"VANIA"(トランシルヴァニア)』)。ただし、曲調は似ているものの、当然ながら両曲のメロディーは全く違っている。
1996年から製作され続けている弾幕アクションゲーム。結界で現実世界と隔離された土地『幻想郷』で、特定の少女が起こした『異変』と呼ばれる事件を博麗霊夢や霧雨魔理沙などが解決するのが主な物語となっている。
1997年に発売されたRPG。ゲームの世界に取り込まれた透明人間の主人公が、何故か自分と同じ名前を持つ勇者が経験値稼ぎと称して殺したアニマル達を救う旅をする物語となっている。
なお、2019年10月10日から初の移植版がSwitchでリリース予定となっている為、もし気になった方はプレイしてみると良いだろう。
2003年から発売されているRPG。主にキノコ王国や周辺国で起きた様々な出来事を機に、マリオとルイージが力を合わせて冒険する物語となっている。
2004年に発売されたフリーゲーム。暗い洞窟でミミガーという種族の村に辿り着いた主人公が、"ドクター"と呼ばれる人間によって拉致された彼らの行方や自身の脱出手段、失われた記憶などを探す為に洞窟をさまよう物語となっている。
評価タグ
小説版は頭文字大文字タグが多用されている。
二次創作関連
派生:UndertaleAU
不健全作品:Undertail
Undertale公式ルールに「R-18などの不健全作品(NSFW)へのUndertaleタグの使用禁止」がある。
このタグはUndertale公式が提示したUndertale不健全作品用のタグである。
記念イラストタグ
9月15日を中心に投稿された記念イラスト。
- Undertale一周年記念イラスト:2016年
- Undertale二周年記念イラスト:2017年
- Undertale三周年記念イラスト:2018年
- Undertale四周年記念イラスト:2019年
- Undertale五周年記念イラスト:2020年
関連リンク
メイン
- UNDERTALE(日本語版公式サイト)
- 公式Twitter(@UndertaleJP)
- Steam:Undertale
- ゲームソフト | UNDERTALE(PlayStationストア)
- Nintendo Switch|ダウンロード購入|UNDERTALE
- Undertale - Wikipedia
- ニコニコ大百科