ファイアーエムブレム新・暗黒竜と光の剣・ファイアーエムブレム新・紋章の謎にて追加された機能である。
従来のファイアーエムブレムシリーズは各ユニット(キャラクター)によって兵種が決まっており、アイテムを使って上位の職種にクラスチェンジはできるが、まったく別の兵種になることは出来なかった。
近いシステムでも聖魔の光石においてクラスチェンジ時に兵種を選べるが、兵種ごとに2つしか選べない。
後作の覚醒の場合も同様で、「チェンジプルフ」の登場により下位クラスの兵種変更が可能になったとはいえ、それでもキャラごとに数種類の制限があり、性別やキャラ固有のクラスもある。(ただしマイユニットや過去作からのゲストキャラは転職制限が最大限に解除されている)
だが新・暗黒竜と光の剣および「新・紋章の謎」では、拠点メニューにて追加されたこのシステムにより、ある程度自由にユニットの兵種を変更できるようになった。
無料で何度でもでき、若干だがパラメータの補正(成長率も)もされる。
変更可能兵種
そのユニットの性別や元の兵種によって3パターンにグループ分けされた中での変更となる。また、一度ハードモード以上をクリアすると、男性のグループ分けが解除される。
女性の兵種変更はグループ分けがない。
なお、ロード(マルス)・盗賊(ジュリアン・リカード)・コマンド(チェイニー)・シューター(新暗黒竜のジェイク・ベック)・踊り子(新紋章のフィーナ)・マムクート(バヌトゥ・チキ・ナギ)は兵種変更が出来ない。盗賊以外は全てキャラ固有である。
性別 | 下級兵種 | 上級兵種 |
---|---|---|
男性 | ソシアルナイト アーチャー 剣士 魔道士 僧侶 | パラディン スナイパー ソードマスター 賢者 司祭 ドラゴンナイト |
男性 | 傭兵 戦士 ハンター 海賊 ダークマージ アーマーナイト | 勇者 ウォーリア ホースメン バーサーカー ソーサラー ジェネラル |
女性 | ソシアルナイト(新紋章より) アーチャー 剣士 魔道士 シスター ペガサスナイト | パラディン ジェネラル(新紋章より) スナイパー ソードマスター 賢者 司祭 ドラゴンナイト ファルコンナイト(Wi-fi接続必要) |
PIXIVでは
固定兵種が伝統だったFEシリーズにおいてこのシステムは型破りであり、「イメージが壊れる」などの理由で行わないプレイヤーもいる。
しかしイラストを描くに当たっては楽しい題材であったため、PIXIVでは多数の兵種変更されたキャラクターの絵がアップされている。
無論イラストに上述の制限など無いので、兵種変更出来ないキャラが本来なれない兵種になってたりも。
多くは、無茶な兵種変更によるネタか、女性キャラの衣装替えに萌えたりするものである。
また、これが採用されていない『暁の女神』までのファイアーエムブレムシリーズのキャラクターが兵種変更している場合もままある。
ゲスト出演に伴い、ロードからそれぞれ一般クラスへの適用がなされた覚醒の配信キャラは、ある意味公式がやったと言えなくもない。(例外的に専用クラスを与えられた方もいるけど)
定番ネタ
マリア:ペガサスナイト→ドラゴンナイト
FC版の頃からあったネタ。
「なぜマケドニア王家3兄妹の中でマリアだけ飛行系じゃないのか」という声が多かったが、
『新・暗黒竜~』でその光景が可能になった。
ただ素早さが上がらないので、飛行系ユニットとしては正直ビミョー。
しかしHP成長率が極端に悪いため一撃死が怖いシーダよりは使える、とか考えてはいけない。
残念ながら『新・紋章の謎』では、登場が最終章のため実現不可能になった。
兄ミシェイルもそろった3人の光景が見られないのは残念。
シーダ:剣士→ソードマスター
FC版、SFC版では、騎乗ユニットは屋内では「おりる」をし、「ナイト」というユニットになって戦わなければならなかった、
全体的に性能が落ちる上、武器も騎乗時と違うなどの制約があったが、特にSFC版の女性キャラのアクションは人気があった。
しかしDSリメイクではこのシステムは廃止されたため、そのままではシーダ様のおみ足を拝見することが不可能に……
なので剣士に兵種変更する者が後を断たず、さらにソードマスターになると念願のフトモモが!
一方、ユニットとしては先述の通りHPが上がりにくく反面素早さが上がりやすい。このため、中途半端に騎乗キャラにしておくよりは、避けてナンボの剣士系の方が使い出がある、という側面もある。
これはペガサスナイト全般に言えることだが、特にシーダはたやすく素早さカンストしてくれるため、突撃兼避ける盾役、または闘技場要員として使われやすいようだ。
ただ、『新・暗黒竜~』でシーダを歩兵ユニットにしてしまうと、敵ユニットとして登場するキャラの勧誘会話の難易度が上がってしまうのが難点。
カチュア:なんでも
兵種変更ネタが一番無節操なのがこの人。
自由に兵種変更できるようになったとは言っても、実際フィジカル系→魔法系、またはその逆の変更は、ユニットの成長率をスポイルしてしまうため、なかなか難しいのだが、例外としてペガサス三姉妹(パオラ、エストも含む)は、魔力・魔防も上がりやすいため、そこそこ以上に使える。
中でもカチュアは「成長率チート」と言われるだけあってなんでもこなせる。スターライトエクスプロージョンの連射でガーネフを容易くケシズミに変え(マフーなんぞ軽く跳ね返す)、メリクルソードであっさりとメディウスを土に返す。
ノルン:剣士→ソードマスター
特に『新・暗黒竜~』では、彼女の加入のために犠牲にしたユニットがゴードン以外だった場合、「汎用性の低い弓兵が2人いてもなぁ……」ということになりかねない。
そこでノルンの方を早々に兵種変更するわけだが、彼女の特性として「力とHPが上がりやすい」が「特に上がりにくいパラメータがない」ため、カチュアほどではないが剣士系にすると最強級のユニットになる。ナバール涙目。闘技場荒らしにも最適。
あんまりに性能がよすぎるためか、ネタにはされにくいようで、Pixivには今のところイラストはない。
ユミナ:ジェネラル & ユベロ:ソシアルナイト→パラディン
ペガサス三姉妹とは逆に、魔法系からフィジカル系に兵種変更して有用なパターン。
特に防御力が上がりやすいため、ジェネラル・ユミナはとにかく相手の攻撃をキンコンカンとはじき返してくれる。ついでに魔防も高いのでとにかく盾役にぴったり。その姿、まさにどこぞの神官戦士。
上のイラストではユミナにおびえているユベロだが、ユベロもフィジカル系にすると割と守備力がありえない数字になってくれる。パラディンにすれば、相手をおびき寄せるときの突撃役にぴったり。カミュ涙目。
そのかわり2人とも力が上がりにくいため、ダメージソースとしてはあまり期待できない。ターン終了前に前に出す、というのが基本的な使い方か。
バーツ:傭兵→勇者
DSリメイクシリーズではかなり優遇されている戦士3人組。中でもバーツはベースステータスがオグマ涙目状態である。傭兵系にすると、オグマのステータスは大体越える。一部例外もあるが、ほぼオグマより高性能といって差し支えないだろう。さらにベースが戦士のため、CC後いきなり高性能な斧が使える。
さらに『新・紋章の謎』では、サジ・マジと組み合わせてトライアングルアタックをぶちかますことも……勇者の性能でこれをかまされたら、正直メディウスも涙目である。
マリク・エルレーン・ユベロ:(CC後)司祭
納得いかない系。
FC版、SFC版では魔導士と僧侶(シスター)、両方ともCC後は司祭だった。
ところがDSリメイクシリーズでは、魔導師の上位職は攻撃特化の「賢者」になってしまい、「納得できない!」と、往年のファンほどこの3人を司祭にしたがる。
マジ:ダークマージ→ソーサラー
名前系バラエティ。ただダークマージ系はなり手も限られるので、その意味でマジが選ばれることも多いようだ。性能も意外と上がりやすいようである。
リフ:フィジカル系
はっきり言ってネタ。兵種変更できると聞いて誰もが真っ先にやりたくなるネタだった筈である。
チキ:???
実際には不可能。
前情報で兵種変更の情報が流れたときには、チキをフィジカル系や踊り子にしたかった紳士な大きいお友達が多かったようで、pixivにもその痕跡が見られる。
しかしそこは、ファンの嘆きを真正面から受け止める任天堂。『ファイアーエムブレム覚醒』で、制約は大きいもののついに竜化以外の方法で戦う職に変更可能になった。しかも強い。
その代わりチキは成長してしまいロリの姿からムチムチボディの美女に代わった(でも童顔)が、代わりに合法ロリとぎりぎり違法ロリの2人がマムクートキャラとして登場、こちらもクラスチェンジ可能。特にンンは父親しだいでどんな職にもなれる(さらにある条件を満たすともう1人マムクートが登場することになる)。
さらにチキと結婚できるように。なんと言う大サービス。
しかもFE覚醒は任天堂のDLC付ソフトのひとつとなったがこれらは一切課金やダウンロードの必要なし。どこぞのDLCと移植でぼったくりな勘違い会社とは大違いだ。