パロディったって限度ッてぇモンがある。
概要
アニメ銀魂50話「節目節目に気合を入れ直せ」で、登場するキャラがテコ入れを出した時にお登勢とキャサリンが提案したテコ入れ案で、テーマは「夢を与え幸せを与える、そういう作品にならないと。」であった。
だがそれは、2人がプリキュアのような戦士になるという、真のキュアババアの誕生劇だった。
『ふたりはプリキュアMaxHeart』と『ふたりはプリキュアSplash☆Star』をモチーフにしており、衣装はほぼそのまま。
「2人はかぶき町中学に通う幼馴染み。
ごく普通の女の子だけど…秘密があるの。それは…」
制服もペローネ学院という凝りよう。
当然だがお登勢は、変身前・変身後とも手足シワシワである。
タッチコミューンらしきアイテムを取り出すお登勢。
妖精役は定春で、描かれているのは王冠ではなく、とっくりとお猪口。
「しりこだまを抜かれそうな人がいるわ!」
「「売り掛け、取り立て、容赦しなーい!」」
もちろん変身アイテムもとっくりとお猪口である!
玩具として売ればナージャ以上の在庫は保証できよう。
(因みに変身バンクは二つ名通りMaxheart版デュアルオーロラウェーブ。)
怪人に立ち向かうが、本家プリキュアと同じ構図で吹っ飛ばされる。
しかし2人は諦めない。
「私たちは!」「負けない!」
「「ナッツ、キスチョコ、柿の種! 乾き物なら再利用!!」」
とっくりから酒が飛び出して2人に白と黒の稲妻が落ち、
S☆Sの衣装になりパワーアップ!
(こちらの変身バンクはS☆Sのミックスコミューンを用いた方のデュアルスピリチュアルパワー。そして変身時のポーズはエキストリームルミナリオのブラック・ホワイトの掛け声「みなぎる勇気!」「あふれる希望!」となっている。)
「「お客様は、神様です!!」」
怪人に向けたとっくりから飛び出すマーブルスクリュー。
こうして怪人は吹っ飛び、町の平和は守られた。
この一件は一部の視聴者をも巻き込む形となった。
「「2人の友情パワーが世界を守る。
ふたりはタマキュア Silver☆Soul!」」
登場人物(実際は視聴者)の評価
- 志村新八「おぇぇぇぇぇ!!」
- 坂田銀時「俺達を吐き殺す気か!」
- 神楽「お前達は世紀末を戦ってりゃ十分アル! YouはShockネ!」
- 銀時 「夢を与えるより、恐怖と絶望を与えてるじゃねぇか!」
- 桂小太郎「同感だな……」
余談
命名の「Silver☆Soul」は、勿論「銀(Silver)魂(Soul)」の事だが
略して「S☆S」なので「Splash☆Star」と掛けたものであり、
そればかりか、Silver=シルバー=高齢者=お登勢&キャサリンという
キャストをも意味する絶妙なネーミングになっているという、高い完成度を持つ。
よく見ると髪形もそれぞれの変身姿に合わせられており、
如何によく観察して作られているかがわかる。
尚、この回が放送された当時に放送されていたプリキュアは『Yes!プリキュア5』である。
その後
この回の戦犯、もとい脚本担当は東映作品とも縁深い大和屋暁、横手美智子、下山健人の連名。
この一件は東映を激怒させ、プリキュア声優をドン引きさせた…と当時ネットでは騒がれた(らしい)。
しかし最近、『S☆S』の主役を務めた榎本温子氏は、「プリキュアすごいね!さすがだね!」と当時ネタにされたことを相方の樹元オリエ氏と褒めていたことを明かしており、パロディ内容についての批判はしていない。
※榎本氏は戦犯の一人の若い頃を引き続き演じていることからも、少なくとも声優陣は好意的に受け止めていたと思われる。
もっとも、それ以前に土方十四郎の携帯音がDANZEN!ふたりはプリキュアだったこともあり、今にして思えばこれの前兆だったのかもしれない。
さすがに懲りたのかしばらくは普通のギャグマンガのパロディぐらいに済ませていたのだが・・・老け入るたまキュア!
ただ、2012年発行の『プリキュアシンドローム』でこのパロディが話題になった際は、鷲尾Pによると「あそこまでやってもらえるなら、(有名になった証拠であり)本望」とのことだった。細かいシーンまでこだわりが確かにある(アニヲタWiki(仮)の項目参照)。
余談
アニメではなく特撮の方ではあるが、東映は過去に仮面ライダーをパロディとする仮面ノリダーに対しても激怒した過去が有る。
とある回で柳生九兵衛が中の人ネタで唐突に「爪弾くはお妙ちゃんの調べ!」と言った回もある。(それもスイートプリキュアが終了して間もない頃だった)
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