概要
第38話にて、何故かアイドルになったゴッカン国王リタ・カニスカ。
劇中ではツインテールのアイドル服の他にも、THE RAMPAGEに対抗したクールなセットアップ衣装で見事なダンスを披露している。
宇蟲五道化の1人、ゴーマに制圧され、彼の術で囚人らの心が反転し全員素直に言う事を聞いてしまう善人へと変貌し裁判所としての役割を失った…はずだったがそこにダグデドに連れられたミノンガンが訪れ、彼の発案でライブスタジオが作られなぜかアイドルオーディションが開幕。
その参加者として何故かキャラが全く違うリタが出場。
当たり前だが、他のキングオージャーの面々もモルフォーニャも何が何だか分からず困惑している。
pixivではアイドル姿の彼女の作品につけられるタグとして使われる。
推測と真相
それぞれの推測
- ジェラミーの推測
質実剛健な裁判長が何故突然アイドルオーディションに参加したのか、その真意が全く分からずジェラミーは真相を探るべく彼女の部屋を捜索。
そして見付けたのは手作りのもっふん人形。これを持ってステージの合間に彼女に問い質す。実はこの人形は生き別れの両親の形見であり、アイドルとしてチキューの人気者になれば自身に気づいてもらえると宇蟲五道化達に唆されたか?と…
が
実は彼女の両親は存命であり健在。彼女は今でも両親に会ってるらしい。あの手作り人形も自作。彼の考察は全否定された。
- ヒメノの推測
国王達の中で1番仲の良いヒメノも心配であり、ジェラミーの推測が外れたのを見届けた後自身もリタの部屋を捜索。そして見付けたのは、彼女が幼少期に描いた自身がアイドルとなった絵。
これを持ってステージの合間に彼女に問い質す。皆に嫌われる裁判長から愛されるアイドルに変わりたかったのでは?だがそれをするのならダグデド一派と手を切り自分がリタをプロデュースすると考えを改める様に勧める…
が
あの絵は幼少期の話。このアイドル活動は彼らを探る為の潜入捜査だと全否定。
ちなみにその時リタは何故かトラの着ぐるみを着ていた。一体何のパフォーマンスなんだろう……
- ギラの推測
やはり真相が掴めずギラも彼女の部屋を捜索、そしてポスターの裏側に隠されたとある品を見つけた事でとある推測が生まれる。
ポスターの裏に隠された品、それはおそらく彼女が描いたであろう『さよならもっふん』なるタイトルの薄い本。その内容は漫画であり、作内でもっふんが「もっふんはもう…必要無いもふね」と寂しそうに去るシーンがあった。これはリタの心境を表しているのでは?と彼は推測した。
現在チキューは治安も何もかもがメチャクチャな状況。それはリタが裁判長じゃないからだ。コガネからダグデドが行った懐柔政策で取り締まる者が居なくなったシュゴッダム国民の堕落状態を聞いており、だからこそ正しく生きようとする人の世界を守っていたリタの重要性を説く。
ミノンガンはありのままの彼女を受け入れる様に彼を咎めるが、モルフォーニャが怠ける口実だとそれを否定。欲望や自我に打ち勝つリタの強さを彼女のカッコ良さとし、辛い裁判所の仕事に「私だけはずっと一緒にいますから!」とこれからも付いて行く本音を話す。
そのリタの心境は…
真相
リタ「全部違ぁああう!!」
ジェラミー「言葉にしないと伝わらないだろう!」
リタ「お前が言うな!ずっと言ってる!これは五道化を探る為の、潜・入・捜・査ァアアアッ!!」
ホントにホントの潜入捜査だった。
「アイドルに成りすまして宇蟲五道化の能力や目的を探っている」と本人が最初から言っていたとおり、リタはずっと潜入捜査をしていたのだった。
だが最終オーディションでステージのセンターの座を賭けたヒルビルとのパフォーマンス争いに敗れた事でご破算、さらにミノンガンとゴーマが失格宣告を告げに来た際にギラとモルフォーニャが乱入した事でもはや潜入捜査は滅茶苦茶。もう強行策で彼らを追い出すべく王鎧武装して交戦、諸々の怒りを含めたリタの猛攻と2人の仲間割れでミノンガンとゴーマを排除した。
こうしてゴッカン奪還には成功。だが散々的外れな推理をして潜入捜査を邪魔してしまった上に、彼女の黒歴史満載なプライベートを無断で荒らした挙げ句、状況問わずにそれを本人の前で大暴露(しかもギラに至っては的外れの説教までしてしまった)という、とんでもない大ポカをしでかしてしまい、戦犯であるギラ、ヒメノ、モルフォーニャの3人は逮捕されるのを覚悟で両手を突き出して謝罪。とは言え、友として心配からの行動だった事もあってお咎め無しで済んでいる。
余談
- ライブ会場はソニーPCLの清澄白河BASE内のバーチャルプロダクションスタジオで撮影。バックスクリーンのアニメイラストは株式会社サイドランチに、アニメーションはアイ・ペアーズ株式会社が制作。ダンス振付考案を元・E-girlsの水野絵梨奈が担当…とガチのアイドル回にするに凄まじい本気である。
- 明らかにトンチキ回だが一応『リタの自我解放』というテーマがあり、また平川結月はLDH Presents THE GIRLS AUDITIONボーカル・ダンス部門でグランプリ経験者でもあるのでスーパー戦隊恒例の「演じる人の特技を活かす回」でもある(明らかに平川結月でアイドル回やりたかったのが1番のメインだろうが)。
- ライブ会場のオーディエンスは東映特撮ファンクラブ会員がエキストラとして参加しているのだが、本編に映らない部分で最前席にギラ役の酒井大成、ヤンマ役の渡辺碧斗、カグラギ役の佳久創、ジェラミー役の池田匡志が紛れ込んでいる(おそらくギラらとは別に本人役)。
- ちなみに以前平川氏がリタの格好でYOASOBIの「アイドル」のサビ部分を完コピして踊っている(途中で乱入してきてオタ芸風に踊り出したモルフォーニャ役の長谷川かすみ氏の帽子が脱げたのを見て笑い出してしまいグダるが)動画がTiktokやYoutubeに投稿されていた為、「あれは今回の伏線か!」と動画のコメント欄やTwitterで盛り上がった。
