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ショーンK

かわかみしんいちろう

ショーンKとは、テレビ番組などに出演していた(自称)経営コンサルタントである。
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概要編集

1968年3月21日生まれ。

ビジネス活動で用いる別名義の「ショーン・マクアードル川上(Sean・McAardle・Kawakami)」としても知られている。


本人の公式サイト(現在は閲覧不可)によると、アメリカ合衆国ニューヨーク市でアイルランド-アメリカ系日本人の父と日本人の母の間に生まれ、11歳の時に日本に渡り、高校卒業まで日本で過ごしたとされている。


アメリカに帰国後、米国テンプル大学でBA(学位)を、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得し、パリ第1大学パンテオン・ソルボンヌに留学したとしている。


大学卒業後の1995年にニューヨークに本社を置く国際企業「ブラッドストーン・マネジメント・イニシアティブ・リミテッド」を設立し、自ら社長に就任したとしている。


やがてその端正な顔立ちと低く渋いハスキーボイス、物腰柔らかな喋り方から、国際企業を経営するイケメン経営コンサルタントとしてメディアから注目を集め、多くのテレビ番組やラジオに出演する他、インテルのCM等でナレーションの仕事も数多くこなしていた。


しかし、ある週刊誌のスクープが彼を転落の道に引きずり下ろす事になる。


疑惑編集

2016年3月15日発売の週刊文春において、ショーンの経歴詐称疑惑が持ち上がった。

それは、彼の公式サイトの英文プロフィールに長年載せられていた「高校卒業まで日本で教育を受け、大学で米国に戻り、フランスで2年間を過ごした。(中略)テンプル大学でBA(学位)、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。パリ第1大学に留学をした」という記述について文春が取材した所、ショーンは、「学位は取っていない」、「パンテオンソルボンヌ(パリ第1大学)には入っていない。オープンキャンパスの中で聴講した」、「ハーバード・ビジネス・スクールには、オープンコースの3日くらいのコースに1回行った」と回答し、自身の経歴を詐称していた事を認めたという物だった。

本人は「急ごしらえのプロフィールであり、誤った内容のまま放置してしまった」と釈明し、ホームページで謝罪した。

自分の所属事務所の社長にも会うたびに謝り続けており、「4月からどうやって生きていけばいいのかわからない」と不安な心情を吐露していたとの事。


テレビやラジオに数多く出演していたイケメン経営コンサルタントによる経歴詐称騒動は、大きな波紋を呼んだ。

ショーンは今迄出演していたテレビ朝日の「報道ステーション」、フジテレビの「とくダネ!」等全ての番組を降板した。

その中には4月から放送を開始したフジテレビの深夜の大型報道番組「ユアタイム」も含まれていた。

この番組ではショーンをメインキャスターに据えて大々的に放送を開始する予定だった事もあり、フジテレビは番組開始前から出鼻を挫かれてしまう事となった。

(後任はモーリー・ロバートソン)


疑惑は学歴だけに留まらず、彼が経営しているとする企業「ブラッドストーン・マネジメント・イニシアティブ・リミテッド」は経営の実態が不透明であり、会社の住所も普通の雑居ビルで到底国際企業とは思えない有様だった(会社の設立年もHPでは1995年となっていたが、会社の登記簿には2002年と記され矛盾している)。

又、彼の事務所もレンタルオフィスであった事が発覚した。


その後、続けて整形疑惑が持ち上がり、文春において彼の高校時代の写真が掲載されたが、現在とは違い平凡な顔付きである為、「あの端正な顔立ちは整形によるものではないか」という疑惑が浮上した(特に、鼻の違いが顕著であるが、それ以外はほとんど同じ)。


前述の会社の登記簿に「川上伸一郎」と記載してあった為、それが彼の本名である事が発覚した。

彼自身は自分の事をクォーターと語っていたが、本名が明らかになり、日本人離れしたあの顔立ちも整形による物という疑惑が生まれた事から、実はクォーターではなく普通の日本人であり、帰国子女という話も全て嘘ではないかと囁かれた。

実際、熊本市中学および私立高校にショーンとみられる川上伸一郎少年が在学していたという。

元同級生達によると、当時は影の薄い典型的なガリ勉タイプの生徒であり、プライドが非常に高く癇癪を起こしやすい一面や、虚栄心の強さから人前ですぐに虚勢を張る癖から、「ホラッチョ川上」「おっぺけぺー川上」と呼ばれていたらしい。

文春記事では「ホラッチョ」を「熊本弁で嘘つきの意味」としているが、後日その言葉に関してtwitterの熊本県民や別メディア、方言研究者から「そのような熊本弁は無い」というツッコミが発生し、実際はローカルタレント「ホラッチョ宮崎」の芸名からではないかという説も出た。

尚、当時の同級生たちはこの川上少年とショーンが同一人物である事に気づかなかったという。


その上、シークレットブーツで身長を10cm位高く見せていたという疑惑迄噴出した。


そんな中、本人は持ち番組で謝罪コメントを行い、本当の学歴が「テンプル大学ジャパン」中退である事を認めた。


元々所属事務所にはラジオDJを希望して面接に現れたといい、上記の盛りまくった設定がいつからどの様にして始まったかは判然としない。

しかし英会話は普通に上手く、これが設定に騙される人が多かった要因でもある。

後に他のTV局等の取材で英語高校時代頃にはそこそこ難しい英語の参考書を読んだりしており、コンサルタント会社に実際に入社して通訳をしていた事もあった事が判明。

高校の偏差値は68で、熊本県トップクラスの超進学校であったそうだ。

また、DJ志望で、一時ラジオ番組を持っていたことからもうかがえるように、場を裁くスキルも非常に高い


何故その才能と努力をマトモな方に活かさなかったのか…。


その後編集

やがて一連の騒動は収束し、彼の話題が取り上げられる事もなくなった。


関係者の証言などによると、ショーンは一時鬱病を患い、長野県にある知人の別荘で療養生活を送っていたという。しかし、2017年には無事回復して再び上京。当時のプロダクションにはまだ所属しているようで、事務所の社長の紹介により、とある不動産会社の顧問として籍を置くようになり、現在は本当に経営コンサルタントとなり、業務を真面目にこなしているという。


また、2018年に一度だけではあるが元旦の特別番組でナビゲーターとして出演した他、翌年にイベントの司会の仕事もしていたことが明らかとなっている。とはいえ、一連の騒動がすっかり堪えてしまったこともあってか、「全方位のメディア活動を積極的に行う意思はございません」と述べており、今後再びメディア出演する可能性は非常に低いと考えられる。


余談編集

今回の詐称が発覚する前から、一部の人物はショーンの発言内容に対し疑問を抱いていた。

経済ジャーナリストの荻原博子氏はショーンについて「経済に対してはコメントしてなくて、どちらかというと普通の常識的な事を喋っているなって感じでした」、「この人は本当にそういう人(経営コンサルタント)なのかな?と。どういう事に長けているのか分からない人でした」と述べている。

スッキリ!!』の放送において加藤浩次も過去の共演番組でのショーンの発言に違和感を持った事があり、「人間というより、言ってる事です。言ってる事に疑問があった。納得いかなかった」(要約)と語っている。


そもそも、ハーバード大学はOB同士の結びつきが強い学校である事もあり、学校側に問い合わせればすぐ該当人物が卒業したのかは判明する所であり、バレるのは時間の問題であったともいえる。


関連タグ編集

コンサルタント とくダネ! 報道ステーション 週刊文春

ギルデロイ・ロックハート

水原一平 - 2024年不祥事の際に、芋蔓式に学歴や経歴を詐称していた疑惑が持ち上がり、何故かショーンKが再評価(?)されるという珍事が起きた。

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