セラフ部隊
せらふぶたい
ゲーム『ヘブンバーンズレッド』に登場する組織「軍」に所属する部隊。
未曽有の宇宙生命体「キャンサー」に対抗するための人類最後の希望であり、主人公の茅森月歌も所属することになる。
人類防衛の要衝「学園基地」に駐屯して、日頃は訓練をし、有事の際には司令部から指示をもとに「キャンサー」との戦いを繰り広げるのが、彼女らの日常である。
全員が人類決戦兵器である「セラフ」を扱うことが出来る。
各小隊は総員6名で構成され、「第31A部隊(だいさんじゅういちえーぶたい)」のように幾つかの小隊が存在する。これらの小隊は作中では単に「31A(さんいちえー)」というように呼ばれる。
二桁の数字はその部隊の世代を表す。アルファベットはB以降は特に扱いの違いはないのだがA部隊はその世代の最も優れた部隊として扱われる。
ただしこの優れていると言う判定はあくまで「(特に接近戦の)戦闘力」の話であり工作、偵察、支援などの直接戦闘以外が重要になる任務では必ずしもA部隊が最強とは限らない。
二桁の数字はあくまでその部隊の世代を表すものであり、部隊員の年齢とは関係がない。またセラフ部隊は殉職率が非常に高く、部隊の欠員が増え部隊として成り立たなくなった際は新たな世代の部隊に再配備される。
また31Cのように、他部隊がA部隊に勝負を仕掛けA部隊に勝てばAの座を貰い受けることができる。という条件の対決を行うこともあり、それで勝てば正式にA部隊になれるなど、このアルファベットによる部隊分けは柔軟に行われていることが窺える。
部隊長は部隊全体の指揮をする必要があり、座学も通常のものに加え指揮の勉強もすることになる。また他部隊への救援要請を出すことができる権限も持っている(逆に他部隊の部隊長から救援を要請されれば行かなくてはならない、ということでもある)。
また、部隊員は自身の武器である「セラフ」を上層部の許可なしに使用することが禁止されており、当然セラフ使い同士による対人戦をすることも禁止されている。
そのため部隊間での力比べや競争ごとは、ダンジョンの攻略やキャンサーの討伐数などで競われる。
また剣型のセラフ使いは「セラフ剣刀武術祭」の最終戦でのみ、特例でセラフ使い同士の戦闘ができる(と言っても司令官の許可は通しておらず浅見真紀子の独断で行われているが)。
セラフ部隊を引退する際は電子軍人手帳は返却しなくてはならない。また手塚司令官や浅見教官のようにセラフ部隊引退後は後任のセラフ部隊の育成に従事する者もいる(この場合は返却する必要はない)。
現存する部隊
かつて存在した部隊
第1~第29部隊
旧世代のセラフ部隊の内、少なくとも第29以前のナンバリングはキャンサーとの戦いの中でほぼ完全に世代交代が進み、既に存在しないことが語られている。
旧世代から生き残っている人員も、司令の手塚咲や教官の浅見真紀子ら引退組の他、現役隊員の中にも旧世代出身のベテランが居るが、その数はごく僅かな模様。
上述のセラフ隊員の殉職率の高さの通り、セラフ部隊の部隊名にある数字は、多くの先輩たちの犠牲が積み重なってきた証拠でもある。
※第4章クリアしてから以下の情報を見る事を推奨する。
第4章の前編、前回のイージスタワーでの事件時に記憶が蘇った東城によって、セラフ部隊に関する重大な秘密が語られる。
『この基地に居る人間に見える生き物は私を含めすべてナービィよ。』
『それをヒト・ナービィと呼んでいる。』
軍が隠していた機密事項の一つ、それは…彼女ら「セラフ部隊」の正体が「人格を植え付けられたヒト・ナービィであること」だった。
ナービィの項目で述べているとおり、彼(彼女)らもキャンサーと同様に宇宙からやってきた地球外生命体であり、軍および研究員である東城つむぎ(東城つかさの母)によってその独自の生態・および能力を活用する研究が行われた。
その結果、死んだ人間を擬態元に記憶や人格をコピーした「ヒト・ナービィ」を生み出すことに成功し、死後保存されてきた優秀な人間をベースとしたセラフ部隊が誕生した(セラフ部隊全員が「何かしらの才能を持った少女」なのはこのため)。
その後も世界政府主導の下、セラフ研究は進められていたが、劣勢を覆すことが出来ないまま研究所の拠点(イージスタワー)が陥落。
上層部は数万人の人間と共にシェルターに引き籠もってしまった。
現在、本当の人類は基地や戦闘の監視をする程度に留まっており、セラフ部隊に「人類の存亡をかけた戦闘」や「軍・研究施設の運営」を一任している。