「悪魔ワールドスタート!」
概要
『超力戦隊オーレンジャー』第16話「腕白!!未来っ子」に登場するマシン帝国バラノイアが開発したマシン獣。
黒いシルクハットにタキシード、背中にはマントという出で立ちをしているが顔は胸部に在り、さながらダリのようなカイゼル髭を生やしており、腰の襞襟に当たる部分はよく見ると鍵盤となっている。
その能力は身体の鍵盤を演奏することによって火山の噴火や山火事、落雷等の幻覚を見せる「悪魔ワールド」を展開するというもので、更には火炎放射や音符爆弾、指揮棒を模した剣による攻撃等、多彩な技の数々を繰り出して来る。
劇中ではこの悪魔ワールドの能力によって人々を恐怖のどん底に叩き落そうとするが、途中で西暦2200年もの未来から来たジュンという少年から、自身の力と合わさればタイムスリップを起こせるペンダントの強奪に目的を変更。その力で過去へと飛び、オーレンジャーの先祖を抹殺すべく動いた。
活躍
鍵盤を奏でて悪魔ワールドを展開し、人々に恐怖を味わわせる作戦のため、ブルドントによって地球に送り込まれる。
ブルドント「これぞバーチャルリアリティー悪魔ワールド!マシン獣バラデビルは、人間共に悪魔的恐怖をたっぷり味わわせることができるのです!」
パトロール中に悪魔ワールドを体験した昌平はポイントH295で異変に遭遇した事をUAOHに報告し、その足でバラデビルの元へと向かう。
現れたグリーンを音符爆弾で攻撃するバラデビルだったが、突如上空に時空の穴が開き、ジュンという謎の少年が出現。同じ様に悪魔ワールドを味わわせようとするも、彼の持つペンダントの力によって悪魔ワールドは消滅してしまう。
怒ったバラデビルはバーロ兵に命じてジュンを捕らえようとするが、駆けつけたオーレンジャーの攻撃によって一時撤退を余儀無くされる。
一方、自分の作戦が妨害されたことに憤慨するブルドントだったが、バッカスフンドとヒステリアは「ジュンのペンダントとバラデビルの力が合わされば自由にタイムスリップができるため、その力で過去へ飛んでオーレンジャーの先祖を消せば5人は存在しない事になる」と考え、ブルドントに命じて作戦をペンダントの強奪に変更する。
その後、昌平とジュンとミキオの3人の前に現れるが、ジュンのペンダントの影響で近くのファストフード店に被害が及んだのを受けてその場は撤退。
改めて巨大化した状態で出直すと、昌平達に襲い掛かる。
昌平「この子とペンダントには指1本触れさせるものか!超力変身‼︎」
昌平は子ども達を逃がし、オーグリーンに変身して単身巨大化したバラデビルに立ち向かう。しかし巨大化した敵には手も足もでず、子ども達が不安げに見守る中火炎放射攻撃で嬲られた後、
バラデビル「握り潰してやる!」
オーグリーン「うわああぁぁっ‼︎」
なす術なく巨大化したバラデビルに身体を握り締められてしまう。
オーグリーン「うっ…あっ、あ…!」
身体を震わせ、声を出す事も難しいほどの力で握り締められ、万事休すのオーグリーン!
しかしスカイフェニックスからのジャイアントローラースカイシュートを喰らって倒れ込み、その拍子にグリーンを手放してしまう。解放され地面に倒れ込むオーグリーンだが、即座に多数のバーロ兵に槍で身体中を突かれ、身動きが取れずまたもやピンチに陥る。バーロ兵にも抵抗出来ない程オーグリーンのダメージは大きく、バラデビルの攻撃の凄まじさを物語っていた。
ピンチをオーレッドに救出された後、巨大戦に参戦。グランタウラスのタウラスアタックで股間を攻撃され、残る超力モビルから一斉射撃を浴びせられて怯む隙に、5体はオーレンジャーロボに合体。バラデビルは負けじと音符爆弾で攻撃する。
だが、三浦参謀長の分析で、バラデビルの音楽がジュンのペンダントの結晶構造に反応することで時空間を移動するエネルギーが生じていることを突き止められると、タウラスヘッドにヘッドチェンジしたオーレンジャーロボから超力タウラスサンダーを浴びせられ、怯んだ隙に自身の鍵盤を操作され、ジュンを元の時代に帰されてしまう。
それでも尚オーレンジャーロボに立ち向かうバラデビルだったが、最後ウィングヘッドに換装したオーレンジャーロボに圧倒された末、止めのクラウンファイナルクラッシュを叩き込まれて爆散した。
余談
モチーフは悪魔の他、画家のサルバドール・ダリやピアノも含まれる。
声を演じた桑原氏は前々作『五星戦隊ダイレンジャー』にて俳優として老道士・虞翻を演じて以来、2年振りのスーパー戦隊シリーズ出演となった。再び2年後の『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』ではカニネジラーの声を当てている。