概要
自民党所属の参議院議員。保守系政治家としては珍しく表現の自由と二次創作活動の保護に注力していることで知られている。
大学時代に知り合った妻と社会人の娘がいる。表現規制問題に関心を持つようになったのは娘が腐女子であったためとのこと。
名前が某元参院議員に、小太りの体型に蝶ネクタイと眼鏡の外見が某嫌韓活動家にそれぞれ似ているため、たまに彼らと混同される風評被害を受けることがある。
経歴
麻布中学・高校、慶應義塾大学経済学部卒業、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程単位取得満期退学。学生時代はピースボートの事務方を担当していて、辻元清美とも当時から面識があったが、本人はこの経歴について触れることはない。
大学卒業後は外資系コンサルティング会社に就職し、その後製造業のコンサルティング業を創業した。
2010年7月、参議院議員選挙にみんなの党から出馬するも落選、2012年12月に繰り上げ当選した。
2014年12月の同党の解党により2015年1月「日本を元気にする会」を結成。
2016年1月に日本を元気にする会が政党要件を満たさなくなり、参院選出馬の手立てを模索する中、同年2月14日、政治団体「表現の自由を守る党」を設立する。
その後、おおさか維新の会に入党し、4月26日に公認候補予定者として発表されるも、政治活動方針への考え方の相違から同27日に離党届を提出(党側は離党を認めず、除名処分)。
6月8日に新党改革の推薦で比例で出馬することが発表された。
同年7月の参議院選挙で野党の比例候補としては異例の29万票以上を集めるも、新党改革自体の得票数が伸びなかったため落選。
その後は会社経営の傍ら、政治活動を在野で行ない、「表現の自由を守る会(「~党」から改名)」を運営していた。
2019年2月に「(同年夏の)参院選に出馬する」意向を表明。
与野党各党(自民、国民民主、維新、希望)との接触があったものの、3月1日、自民党に全国比例候補(予定者)として公認された。
党側から組織をつける申し出などもあったが断り、ネットでの口コミ(Twitter等)や動画サイト(ニコニコ動画、YouTube)を用いた宣伝を駆使して戦った。7月21日に投開票が行われ、当選を果たして議席を取り戻した。
直後に一部の自治体で「他候補との票の取り違え」ミスがあったことが発覚。当選結果には影響しなかったものの、得票数が二転三転した(※7月22日開票完了時に53万9566票⇒7月25日迄の再集計で54万77票)。
2021年、岸田内閣にてデジタル庁及び内閣府政務官に就任。コミックマーケットでは会場前で街頭演説をするのが恒例となっており、サークル出展も行っている。
2023年10月、いわゆる「文春砲」で自身のスキャンダルを暴かれ政務官を辞任した(後述)。
何故絵師からの強い支持を受けているのか?
表現規制反対派ということで絵師やオタクからの支持が強く、選挙シーズンになるとTwitterなどを通じて彼への投票を訴えかける者が目立っていた。「表現規制反対の政治家は他にも多くいるのに、何故毎回「山田太郎」の名前ばかりが挙がるのか」と不思議に思った人も多いのではないだろうか。
実は、これまで表現規制問題に取り組んできた政治家は枝野幸男にしろ福島瑞穂にしろ、主要政策を別に持っていた。山田太郎は国政において「マンガ・アニメ・ゲーム等の表現の自由を守ること」を最優先課題に掲げた初の政治家なのである。
また、2019年参院選での当選以降、山田太郎は与党である自民党に所属している。ニコニコ動画ユーザーからの支持が強いとされる自民党だが、表現規制においてはむしろ天敵と言ってもいい存在だった。自民党議員はあのローゼン麻生ですら規制推進派 (記事)である。2019年に山田太郎が大量得票で当選したことは、与党として実行力を持つ自民党に反表現規制派が食い込むターニングポイントとなったと言える。
2022年には同じく表現の自由を掲げる漫画家、赤松健も自民党議員として比例区で立候補。山田も赤松を応援し、結果は52万8053票と断トツの獲得票数で当選。国会内に仲間を増やすことに成功した。
文春砲被弾
2023年10月25日、唐突に政務官を辞任した。臨時国会開催中であった。
きっかけは、同月26日発売の『週刊文春』の記事で、20代女性との「不倫」と「ラブホ買春」を報じられたこと。相手の20代女性は「“パパ活”に近い関係」と語っているが、山田は女性との不倫関係を認め謝罪したものの、金銭のやり取りは否定している。
表現規制問題以外の政策
政治家である以上当然だが、表現の自由問題以外にも取り組んでいる。
などが主要政策。このうち「こども庁」に関しては賛否両論あったものの、2021年に菅義偉首相が設立に意欲を示し、菅の後継を決める自民党総裁選で河野太郎らが公約に掲げたことからにわかに注目を集め、2023年4月に「こども家庭庁」として発足した。
関連タグ
無修正 - アニメ・漫画・ゲーム等の規制には合理性がない。実写であっても 本人の承諾さえあれば修正をする必要はないとの見解
赤松健 - 漫画家。同じく自民党所属の参議院議員で、共にアニメ・漫画における表現の自由や作家として生活する人々の権利や負担削減のために尽力している。
おぎの稔 - 東京都大田区の区議会議員であり、自らもバーチャルYouTuberや同人活動を行っているという筋金入りのオタク政治家。山田太郎議員の参議院当選を後押しした。