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概要
初登場は原作の「妖怪反物」。
チーまたは画皮が召喚する存在であり、一刻堂や陰陽師が使役した式神や夢繰りの鈴の少女の術に近いかもしれない。付喪神とはちょっと違う。
術者が描いた絵に宿って具現化させ、能力も完全にコピーできて召喚(口寄せ)にも特に何か必要としていないというとんでもなくコスパのよい。
何に化けるかは術者の好みに依存するが、妖神として独自のキャラクターとして確立された部分もある。チーも画皮もかなり絵心があるようなので、実体化した際の姿に問題はない。具現化妖怪は、少なくとも5期以外は飛行能力を持つ。
紙の精霊ゆえに火や水などに弱いが、具現化した姿を倒しても精霊自身を倒せるのかは不明。水で倒されたのは5期のみ。
なお、鬼太郎は自力でも間接的(地獄究極奥義や他の妖怪達との協力)でも火炎放射や原子熱線や熱光を出せるが、これまで一度も紙の精に対して使用したことはない。もっとも、一反木綿に乗っている以上、鬼太郎が攻撃に伴って発熱したり鋼鉄化したりするとまずいのかもしれないが。
原作
具現化対象がなぜか日本妖怪で占められており、磯女、一本ダタラ、海女房、金山様の姿を取った。紙の精の術を目撃したのはねずみ男。
2期
第2話が妖怪反物の初のアニメ化だが、こちらでは1話で消化していた。
ちなみに、こちらでは手下の妖怪たちは全てチーの眷属の妖狐たちによる変化であるため、実質的には妖狐族と紙の精たちで敵軍団を構成していたことになる。
厳密な名前は不明だが、人面魚、コカトリスのように鳥の頭と蛇の体を持つ妖怪、単眼の毛妖怪、さらには(毛羽毛現と趣味が被っているのか)恐竜となっている。
3期
はじめて妖神が登場し、固有のキャラクター性を帯びた。青銀の竜だが、なぜか指の本数は中国竜のような5本指ではない。具現化を目撃したのは丸毛。
チーが毒煙を使った戦法ばかり行っていたので、画皮と共に(アクションバトルという意味では)実質的なラスボスであり、鬼太郎が完全に音を上げる強さであった。
大木をいくつも頭突きで叩き折る頑丈な体をしており、ただ飛んでいるだけで暴風を起こす。毛針を飲み込んで口から発射し返すこともできる。なお、具現化した際の描写から、もしかしたら雲を起こして雷撃を起こすなど天候を操ることも可能かもしれない。また、妖神自身の能力かどうかは不明だが、姥ヶ火に噛みつこうとした?際には電流が走った。
鬼太郎は釣瓶火、姥ヶ火、天火、海月の火の玉を召喚して対抗したが、チーが気絶していた画皮を起こして妖神のサポートに回らせた。
最終的には鬼太郎と火の妖怪軍団のコンビネーションで画皮諸共燃やされたが(画皮の記事も参照)、画皮ともども印象的な敵だった。
4期
こちらでもチーが妖神を召喚。
井戸仙人によると、紙魔法によって生み出された妖怪だとしていた。今期の敵では唯一の大型妖怪であり、3期よりも青い。
一方、夜行さんの妖怪自動車のタイヤに使われていた輪入道たちの二体の火炎放射で瞬殺された。
5期
南方妖怪達を操った画皮がグアムにて召喚し、3体の偽鬼太郎となった。能力も同じなため鬼太郎達は苦労したが、猫娘が海水をかけて溶かした。画皮自身はチーに反物に変えられたが、厳密な顛末が不明であり、紙の精の顛末も不明。
そして、おそらく妖神と思われる竜が、ザ・50回転ズが歌う二夜OPに登場したこと、「日本爆裂」の関連媒体に見られることから、打ち切りになっていなければ紙の精が再登場したと思われる。こちらの妖神竜は初めての緑色であり、歴代でも一番毛深くてイカツく威圧感のある顔をしている。
ちなみに、「日本爆裂」の関連商品(DVDやサウンドトラックのジャケット、下敷きなど)に妖神の姿が見られるが、実は妖神だけ唯一作品に登場していない。
なお、かつてPixiv上には一枚だけ関連イラストが存在した(参照)。
6期
画皮が「紙に封印されていた」とされるが、現段階での関連性は不明。
余談
原作に妖神そのものは登場しないが、「橋に化けた竜」は比較的近いかもしれない。
また、5期に登場した経凛々や文車妖妃も比較的特徴が近いかもしれない。
関連タグ
黄龍・・・「かみのせい」つながり。
道教・・・紙を人型に切って兵隊として操る『剪紙成兵術』と言うものがある。鬼灯の冷徹にて、白鐸がチーと同じ方法で絵を実体化させており、鬼灯は『剪紙成兵術の一種』と解釈している。他にも描いた絵を実体化させる術は、ゲゲゲの鬼太郎に限らず、他の作品でも見られる能力である。