『艦これ航海日誌』とは、pixivユーザー「梨ニコ」氏による、『艦隊これくしょん』二次創作漫画である。
作者の梨ニコ氏がpixivを退会したため、一度は全て削除されてたが、2014年11月13日に「茅ヶ崎窓」なるユーザーが「昔描いた漫画」としてまとめて投稿し出す。
概要
「艦これ航海日誌~これが初心者だ~」(全44話)と「艦これ航海日誌~これが鎮守府だ~」(全75話)の二部作に分かれているが、基本登場人物に大きな変化はない。連載期間は2013年8月13日~2013年11月7日。
しかし6日後の2013年11月13日に「艦これ航海日誌~これが番外編だ~」の連載が発表され、読者からは歓喜の声が上がっている。
2014年1月5日に、紆余曲折はあったものの「番外編だ」の連載が終了し、翌日の1月6日から「艦これ航海日誌~これが水平線だ~」の連載が新たに始まった。
漫画形態としては基本的に4コマで、ほぼギャグ要素で構成されている。
たびたび前話に寄せられたコメントが次話に反映されることから「読者参加型漫画」との呼び声も。
それどころか、読者が画面内に引きずり込まれて深海棲艦娘と結ばれるという「読者参加(物理)」の偉業を成し遂げてしまった。
なお現在は作者自身が「コメント反映はもうしない」と表明している。
基本登場人(艦)物
以下の記事には一部ネタバレを含んでいるぞ! 閲覧は自己責任な!(byヲ艦)
提督
不定形生物その1。ポピュラーな提督の姿である軍服にT頭だったり、T字に短い手足が生えていたり(通称Tモード)、割烹着に三角巾な食堂のおb……お姉さんだったり(通称ヲ艦)、SAN値が急降下しそうなクリーチャーな姿だったりと、変幻自在に容姿を変えることができる。が、共通して額に「て」もしくは「T」の字が書かれてある。
初代秘書艦が電一択な紳士だったり、テンションが急上昇してとんでもない顔芸を披露したりとネタに事欠かないが、山積みの書類を1日で処理したりと意外と有能。
その正体は、前任提督に鹵獲された空母ヲ級。前任提督に命を救われ、彼女の殉職後は意志を継いで提督として鎮守府を支えた。
鎮守府同時多発急襲事件後、後任のT子に提督職を譲り勇退。以後、表向きは食堂のおb……お姉さん、ヲ艦として鎮守府を影から支援している。
「これが水平線だ」ではついに空母ヲ級の姿に戻る。しかしやっていることは今までと変わらんような……?
「これどこでセーブすんの?」
山田T子
不定形生物その2。T督の後任として着任した新米提督。額に、というか前髪に大きくTと書かれている。常にうつむき気味で目元を前髪で隠し、小柄な姿も相まって非常に頼りない雰囲気がある。しかしある特定条件を満たすと戦艦をも圧倒するプレッシャーを放つようになる。
百合で腐女子でドSと、ひょっとしたらT督以上のスペックを持つ変態。お気に入りは金剛。潮は同士。気を抜いて喋るとエセ体育会系になる。
その正体は、殉職した前任提督の転生体(T督の見立て)。いわゆる記憶共有型の二重人格で、オドオドとしたT子の意識と、勇ましい前任提督の意識が一つの肉体に同居している。
「これが水平線だ」では前任提督の姿になった。生前の前任提督との見分け方は額にTの字があるかどうかと、髪型が若干違う(サイドがストレートからボブカットに)。ぶっちゃけ、ヲ艦と外見での区別は困難極まりないが、なぜか長月だけは区別できる。
「いやあ良いっす マジぱねぇっす」
前任提督
作中でこのような呼び方をされているわけではないが、差別化のために当記事ではこのように称しておく。
T督の前任で、T督の正体である空母ヲ級を生身で半殺しにし、鹵獲した女傑。「イキタイ」と慟哭するヲ級を鎮守府に連れ帰り、秘書艦的ポジションに置いて教育を施した。
空母相手に生身で圧倒するような人物がどのようにして死亡したのかは定かではないが、のちに新米提督・山田T子に宿るもう一つの意識として転生。普段は肉体の持ち主であるT子に遠慮して深層心理で眠っているが、たまに覚醒しては生前の勇ましい口調で艦隊の指揮を執る。
食堂のお姉さんになりたかったらしいが、カレーを作ろうとして火事になりかけるような腕。
「これが水平線だ」ではT子の体を借りて完全復活。しかしヲ級に戻ったT督に助けを求めるなど、まあ、いつも通り。
「もういいかなって」
お前ら提督
言わずもがな、この記事を読んでいるお前ら。鎮守府同時多発急襲事件の際に巻き添えを食った者も少なくない。T督たちのピンチの際には持てるだけの戦力を派兵し、サーバーに多大な負荷をかけて怒られる。最高の悪ノリストとしても知られている。ヲ艦の経営する食堂の常連。
「オオオオオオオオオオ!!」
雷巡チ級を嫁にしたい人 → 雷巡チ級を嫁にした人
お前ら提督の一人。最上に憤慨したT督……の、正体が鎮守府にデコイとして変身して潜入していた雷巡チ級だったと判明した際、1コメにてその名前から全てをかっさらっていった。そして次話にて比叡によって画面の内側に引きずりこまれて気絶したチ級の世話を任される。その後、名実共に雷巡チ級を嫁として迎えることとなった。まさに「読者参加型漫画」の申し子とも言える。末永く轟沈しろ!
「俺の嫁・・・だと・・・ 」
駆逐艦
初代秘書艦。レべリング目的で一時期ブラ鎮化した際、1-1を単騎マラソンさせられたが、200戦全勝というとんでもない戦績を残す。以後タイマン番長とも呼ばれ、霧島からも一目置かれている。Tモードの時のT督が病的に大好き。
「なのです」
ヲ艦の形成する食堂の米炊き番長。新しい木炭を入れて試行錯誤してご飯を炊いたりと、並々ならぬこだわりがあるらしい。そのおかげかファンも多い。ヲ艦が大好きで(母親的な意味で)、間違えてお母さんと呼んでしまうこともしばしば。サバ缶が好物。
「サバ缶たべるか?」
ヲ艦をお母さんと呼んでしまった長月を弄り倒した。作中ではかなり初期から登場しており、同じく古参である電、長月と共にいることが多い。
大潮と共に1回ポッキリのラジオ番組(?)「梨ラジ」のMCを務めた。
「あなたさっきからずっと提督のことお母さんって呼んでるわよ」
天龍田の軽巡あるまじき胸部装甲に若干のトラウマ。漣のウサギを託された。
漣と共に1回ポッキリのラジオ番組(?)「梨ラジ」のMCを務めた。
「平成生まれをブッチ切ったレパートリーは自重しません?」
鎮守府戦隊カンコレンジャー・レッド(自称)。目が星。
「子日レーッド!!」
鎮守府戦隊カンコレンジャー・ブルー(自称)。ツッコミ担当?
「まだ二人しかおらんぞレッド」
TモードのT督にべったりな電が心底心配。
「ありがとうキレイな人!!」
最速のつまみ食い。厨房に忍び込み、長月自慢の炊きたてご飯を食い尽くした。当然長月は烈火のごとく怒ったが、「こんな美味しいゴハン初めて食べた」の一言に陥落。
「もちゅ」
T子もたじろぐ腐女子。曰くツイッターの鍵アカは絶句するほど。
「あっはっはっは」
軽巡洋艦
いつも通り「フフフ、怖いか?」と登場するも、タイミング悪くT督がメンテ娘にボコられた直後で、逆に圧倒、調教されてしまう。
子日に押し切られ、鎮守府戦隊カンコレンジャーにブラックとして加入させられる。
鎮守府同時多発急襲事件の引き金にして最大の被害者。
「そ、その大きな魚雷でオレの何処を雷撃するつもりなんだ夜戦か!?」
天龍とデキている。天龍関係で色々と不穏な動きをしており、鎮守府同時多発急襲事件の黒幕らしい怪しい人物ともつながっていた。事件後、ヲ艦に説教を喰らい、天龍に何の説明も求められずに許されたのちは大人しくしている。
「ママに心配かけちゃうんでやめますね」
お馴染み艦隊のアイドル(笑)……だと思っていたら、ガチのアイドルだった。T督には中の人繋がりで大人気。コンビニでバイトしつつ、今日も頑張っています。
「最高でした!! 那珂ちゃんですから!!」
北上(後述)と共に「オオイキタカミ」という漫才コンビを結成している。ツッコミ(?)担当。
「北上さん死んぢゃヤダあああ!!」
大井と共に「オオイキタカミ」という漫才コンビを結成している。ボケ(?)担当。
「オクレ兄さんッッ!!」
勤務開始後異例の速さでチーフ(改)となり、店(鎮守府)に直接的な純利益(装備)をもたらす。後進にも分かりやすくノウハウをファイリング(近代化改修)して去って行く。しかし店長(提督)の呼びかけにすぐに戻ってきて、再び店(鎮守府)を導く存在となる(ドロップ・建造しやすい)。
「気が向いたらね」
鎮守府戦隊カンコレンジャー・グリーンに立候補。……していることを気付かれずにちょっと焦った。
「グリーンこと夕張!!うたいます!!」
艦隊のアイドル・那珂ちゃんのマネージャー。可愛い妹のために全力を尽くせる格好いいお姉ちゃん。
「じゃー、信じて見守るとしますかっ」
艦隊のアイドル・那珂ちゃんのメイク担当。少し心配性だけど妹のために頑張れるいいお姉ちゃん。
「私史上最高にカワイく出来たよ!!」
重巡洋艦
「うちに青葉はいないはずだが」と断言されたのちに実は既にいることが発覚した不憫な子。登場後は諜報・広報方面での活動がメインとなる。
「青葉いないと思ってました?残念!!青葉いましたー」
鎮守府に来た当初はだたのヤンキーだった。が、霧島(後述)にボコられ、T子に霧島共々イカされてからは態度を改めた。その後は霧島を姉御と慕うようになった。
「いきなりベロはだめっすわ姉御……」
子日曰く金髪ぽっちゃり系のんびり女子。ゴレンジャーの歌を歌っていたら鎮守府戦隊カンコレンジャー・イエローになっていた。
「ぱん……ばん……」
「最上」「ボクっ娘」「ショートカット」なのに「金髪」ではないのは何故かとT督の怒りを買った。後にこのT督は偽者であったと発覚したのだが、大丈夫、君は何も悪くない……。
「よろしくお願いしますっ」
空母
チキンなT督により1-1攻略のために建造された。当然のように敵艦隊を圧倒し、勝利へと導いた。T督勇退後も引き続き、食堂で右腕として活躍している。
「私たちもがんばりますから!!」
ご存じ大食艦。彼女の胃袋を満たしてやろうとヲ艦が果敢に挑んだが、逆に轟沈させられてしまう。長月の炊くご飯のファン。
食堂で大盛りカレー(かなり控えめな表現)を食べていたところ、知らぬ間に鎮守府戦隊カンコレンジャー・イエロー候補になっていた。
「最近ねー、すごい!! ホントにお米が美味しいんですよー」
どっからどう見てもバリバリの神奈川県民。そしてなんと立派な断崖絶壁。
「あっ あの平塚のやろ!?」
居酒屋鳳翔の女将さん。いったん最終回を迎えたが艦これ漫画を描き続けたいT督に「番外編」を提案した。
あと漫画、アニメ、ゲームに異常なほど詳しい。
「描きたいものを描く・・・、ルールはそれで十分じゃありませんか・・・」
戦艦
ついにやって来た初の戦艦。委員長・巨乳・黒髪・ショートカット・眼鏡っ娘と、ことごとくT督のツボを突き、クリーチャー化させた。直後に防衛本能により轟沈させた。マイクチェックの時間だオラァ!
自他共に認める戦闘狂だが、新艦の摩耶の態度が悪いと激怒したり、礼儀には厳しい。
「敬意を込めて全力ですりつぶしてあげる」
ルールブレイカー。2-2でドロップすると聞いたT督がマラソンしようと出撃した途端で出てきやがった。ギャグ時空の申し子だが、シリアスもいけないことはないらしい。
ガチ百合で、T子の貞操を奪ったっぽい。
「ヴァターシは太陽の子!! 戦艦!! コーンゴーウッ!!」
少なくとも金剛よりは先にいた。しかしT督に忘れ去られていた不憫な子。
隠しているが、霧島と同じく戦闘狂のケがある。
「あはは、タイマン番長かあー」
他の金剛型姉妹にかなり遅れてようやく建造された。金剛に気に入られているT子に激しい嫉妬の炎を燃やしたが、ようやく揃った最後の金剛型として懐かれてしまう。その結果、姉の嫉妬の炎によりその身を焼かれることとなった。
「何よ……もう チョーシ狂うわね」
スナイパー。主砲による長距離狙撃は南方棲戦姫の片腕を吹っ飛ばすほど。
「いやいや、ちょっとお手伝いをね」
初登場時、雷のパンツを被って出てきた変態。
「どうした…?何か困ってるのか、雷」
深海棲艦
1-1にて新人提督を待ち構えるアイツラ。チキンなT督によって建造された祥鳳の爆撃に一掃される。
「うわああああああああああ!?」
前任提督によって鹵獲され、以後秘書艦的ポジションに着いていた。不定形生物で、前任提督の死後はT督として鎮守府を支え続けた。T子が着任後に勇退。以後はヲ艦として食堂を任されている。
「これが水平線だ」では満を持して元の姿に戻った。
「生キタイ」
とある夜、単身で鎮守府に攻め行ってきた。対空番長・摩耶を圧倒し、戦闘狂・霧島をマミらせ、タイマン番長・電の一撃とスナイパー・陸奥による狙撃にも耐えてみせた、まさにみんなのトラウマ。しかし金剛によるギャグ時空の展開、およびヲ艦によるあざとい救援要請により、多数のお前ら提督が集結。さすがの姫様も総勢850隻オーバーの数の暴力には敵わなかったらしく、鹵獲された上に食堂の新入りとしてこき使われている。
通称ナンちゃん。
「ハナシカケルナ ウラギリモノフゼイガ」
T督に変身して鎮守府に潜入していたところ、(偶然)金剛姉妹武闘派組にぶちのめされた。その後、対応に困った比叡により、画面の向こう側から連れてこられたお前ら提督の一人・雷巡チ級を嫁にしたい人が世話を一任される。その結果、雷巡チ級を嫁にしたい人は名実共に雷巡チ級を嫁に迎えることとなった。末永く轟沈しろ!!
「ゴハン・・・デキタヨ」
鎮守府に捕えられた南方棲戦姫を奪還しに来た。かなりの気分屋で戦闘狂。
通称ヒコちゃん。
「早ク育テヨ負けケ犬♡」
飛行場姫と共に南方棲戦姫を奪還しに来た。暴れたがる飛行場姫を制御したり南方棲戦姫奪還後は速やかに撤退するなど、リーダーの風格を漂わせる。
「アイツか“くろがね”の駒は」
深海棲艦「漣」
深海棲艦化した駆逐艦・漣。南方棲戦姫を奪還しに来た深海棲艦たちと鎮守府を去るが……?
大潮にウサギを託す。
「預かっておいて」
戦艦棲姫が資材各18000とデビリット5体と魔法石170個使って建造した、新たな深海棲艦。
…だったのだか、ドコで何を間違えたのか飛行場姫以上のアホの娘になってしまった。