CV:石塚運昇
妖怪大辞典(ぷにぷに)
数千年に一度接近する彗星とともに現れる妖魔の王。彗星の接近ごとに鬼王は世界の滅亡を企て、妖怪たちが全力でそれを阻止してきた。
概要
(ケータの時代から数えて)30年後に襲来した「鬼まろウィルス」で大勢の人間をカオデカ鬼に変え、それを取り込んで復活。
覚醒エンマとぬらりひょんを一撃で倒し、3人のウォッチ使いが召喚した友達妖怪をもってしても敵わない圧倒的な強さを誇る。
最終的に闇エンマに足止めされたところを不動明王に倒された。最後の悪足搔きとして月浪トウマを道連れにしようとするも、オグ・トグ・モグに阻止された。
人間に生まれ変わった鬼族の姫(=本物の鬼王)を覚醒させ、「鬼族による妖魔界の支配」を実現させるのが目的であり、羅仙の復活はそれを促進させる手段に過ぎなかった。
後に姫の覚醒はTVシリーズ版及び『4』で実現するも、肝心の妖魔界支配は「支配しません!」の一言で頓挫した。
即ち、羅仙は「偽りの鬼王」ということになる。
戦いの後、エンマ大王とぬらりひょんは羅仙について調査を進めた結果、黒い太陽に行き着いた。
羅仙を倒した3人のウォッチ使いは何れも古の鬼族の生まれ変わりである事が後に判明しており、酒呑童子の暗躍も併せて見ると、古の鬼族との関連性が仄めかされている。
前回現れた数千年前は妖魔王(古の鬼族の姫の父)が妖魔界を治めていたが、ある事件で黒い太陽が発生して死亡した時期と近い。
コロコロコミック版では登場せず、鬼まろリーダーが同ポジションを務める。
不憫な悪鬼
上映と同時期に発売されたゲームがよりによって『バグバラヤー』で、翌年に声を担当した石塚氏の逝去と、不運が重なった為にゲーム本編では未登場のままである。
シャドウサイドの世界観をベースとする『妖怪ウォッチ4』のストーリーは羅仙を倒した後である事が序盤でナツメ達の口から語られているが、羅仙本人との戦闘は無い。
妖怪ウォッチぷにぷに
シャドウサイドイベントでSSランクの怪魔として登場。戦うには妖怪ウォッチ零式が必要。
これに併せたのか、『4』で友達妖怪として登場したオグ・トグ・モグは唯一の怪魔に分類されている。
余談・考察
前述の通り、映画のボス妖怪として登場したものの、前作と違ってゲーム機作品での連動展開・逆輸入されず、過去についても詳しく語られなかった為、中途半端な存在であった。
それ故に一部のファンの間で羅仙について以下の考察がされている。但し、公式(レベルファイブ)からの明確な回答が為されていない事に留意されたし。
- 1:妖魔王暗殺を画策し、空天を無実の罪に陥れ謀殺した張本人とする説。
- 空天が空亡へ変貌した事で妖魔王殺害は果たされたのだが、空亡出現が想定の範囲内であるかは不明。
- アニメ最終回の回想で、証拠隠滅として玄冬と白秋を殺害すべく刺客を差し向けた貴族のような姿をした痩せ身の首謀者がシルエットで映っており、耳の形が羅仙の第1形態(デブ)と同じ。
- そもそも羅仙自身がどのような動機で空天を謀殺するに至ったのか謎。
- 2:羅仙の関与の有無に関係なく、鬼族による妖魔界の支配が弱体化し、閻魔一族にとって代わられた直接の原因を空亡出現事件とする説。
- 3:空亡出現で鬼族による妖魔界の支配が弱体化し、その隙(朱夏の死後)に羅仙が王座を乗っ取り、最終的に宇宙追放の刑(映画で宇宙から飛来した事から)に処され、閻魔一族にとって代わられた説。
- 説2の経緯に羅仙が介入する形だが、この説だと本物の鬼王が別にいるにもかかわらず羅仙の名前にわざわざ「鬼王」が付いているのも辻褄が合う。
- 説1と組み合わせた場合、羅仙が『妖怪ウォッチシャドウサイド』及び『妖怪ウォッチ4』における全ての元凶・諸悪の根源となる。『シャドウサイド』で最初から最期まで絶対悪として描かれた妖怪は羅仙と女郎蜘蛛のみで意外と少ない。
「羅仙について調べたら空亡に行き着いた」エンマの調査結果がこれらの説を後押ししていると思われる。
何れにしろ、最終的に閻魔一族が妖魔界を支配し、ナツメの時代に蛇王カイラがエンマから王座を譲り受けたのは公式で確定している。
関連タグ
映画妖怪ウォッチ 妖怪ウォッチシャドウサイド シャドウサイド鬼王の復活
妖怪ウォッチ4:名前のみ挙がった
鬼KING:30年前の鬼の海賊王。名前は似ているが全くの別人。
鬼の王:これも名前が似ているが無関係。
朱夏(妖怪ウォッチ)/天野ナツメ:酒呑童子が探していた本物の鬼王