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魔王(テレビドラマ)

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まおう

魔王とは、2007年に放送された韓国のサスペンスドラマ。または、これをリメイクした日本のサスペンスドラマ。

魔王(韓国のテレビドラマ)

ストーリー

中学生4人による殺人事件が起きた。実行犯とそのグループは父親の力で正当防衛となり無罪となった。被害者のは加害者グループと、事件に関わった人物と、無罪にした法律に復讐するべく弁護士となる。実行犯の少年は罪の償いのため、法を守る刑事となった。

長い年月が過ぎ、遂に復讐劇の幕が切って落とされる。

概要

主人公の復讐とそれに関わる人物のサスペンスドラマ。

ダンテの「神曲」やロダンの「地獄の門」などの地獄関係の単語やタロットカード物語となっている。

キツい殺人描写が描かれたり、話が難しく、難解なワードが出てきたりと視聴者を選ぶ作品のようで、視聴率こそ振るわなかったが、熱狂的なファンも多い。

魔王(日本のテレビドラマ)

概要

韓国で放送された同名のドラマをリメイクした、2008年7月午後10時からTBSで放送されたテレビドラマ。

物語の根幹となる復讐劇にそれに関わる人物の愛憎入り乱れる人間ドラマを取り込んでいる。様々な人物の思惑を巧みに操り、主人公成瀬領が苦しみながらも復讐を成し遂げていく様子と、それに立ち向かうもう一人の主人公・芹沢直人の戦いを描いている。

やはり難解な部分はあるものの、視聴者や批評家から莫大な支持を受けている。

ストーリー

成瀬領はどんなに困難な事件でも勝訴する、弱者を守り真実を導く、天使の弁護士と呼ばれるほどの腕利き弁護士である。芹沢直人は正義を突き進みを憎む、検挙率1位のスゴ腕刑事。そんな中、直人の元に「雨野真実」という謎の人物からタロットカードが入った封筒が届けられる。

緻密に計算された悪魔の復讐劇が今、開かれる。

登場人物

メインキャラクター

成瀬領

演:大野智

本作の主人公。

誠実な性格で、柔らかい姿勢と言葉使いから暖かい印象。一般には社会的弱者を助け、どんなに難しい裁判でも勝訴と真実を導き、天使の弁護士と呼ばれている。11年前の事件の被害者・真中英雄の兄であり、本名・真中友雄。長い年月を怒りと復讐心を持って過ごしてきており、計画遂行の際は冷徹。しかし、自らの罪の意識・しおりや真紀子への思いに苦しむ、人間としての優しさを捨てきれていない面もある。雨野真実という偽名を使い、加害者である直人と事件の関係者に復讐するべく行動する。

芹沢直人

演:生田斗真

本作品のもう一人の主人公。

警視庁渋谷署の刑事課強行犯係刑事で、検挙率ナンバー1を誇る敏腕デカ。正義感あふれる熱く直情的で行動的なで、困っている人は放っておけず、悪人は許さない性格。そのため、犯人逮捕のためなら過激な行動を採ることも多い。11年前の事件で誤って友雄を殺してしまい、罪を償う間もなく父・栄作の力によって正当防衛が成立し、無実になった過去を持つ。刑事になっているのは、その償いである。その一方で、彼の償いは被害者遺族からしたら身勝手極まりない独善か偽善でしかない側面もあり、本作の事件によって自らの過去と向き合うことになる。

咲田しおり

演:小林涼子

本作のヒロイン的存在であり、物語の鍵である人物。

図書館の司書をしており、先輩が経営するカフェ「ガランサス」でアルバイトもしている。幼い頃に両親を失い天涯孤独の身となっており、教会の児童養護施設で青春を過ごしていた。だれにでも優しく明るい性格で人懐っこく、人を疑うということを知らない。11年前の事件の第一発見者であり、友雄とは一度対面している。その件で自身のサイコメトラーとしての能力(物に込められている人の思いや映像を見る事が出来る)を開花させ、以降は自らの能力に苦しむようになる。事件の実行犯を止めるべく、警察に協力する。

直人の関係者

葛西均

演:田中圭

11年前の事件で現場に居た一人であり、直人と共に山野をいじめていた。中学卒業後も順調に学歴を進めており、4人の中で唯一の大学卒。その能力を栄作にも認められ、現在は栄作が経営している芹沢リゾートに就職、直人の兄・典良の秘書を務めている。典良からは自分の右腕のように思われているが、実は典良の妻・麻里と不倫関係にある。復讐計画によってこのことを宗田に知られ、無理難題な脅迫をされていた。典良から秘密裏に宗田を消すように指示されるが、命乞いする宗田を結局殺せず、見逃そうとした。しかし、今度は典良から宗田殺しの容疑をかけられてしまう。

直人の親友の中では最終話まで生存していた。領からも十分に罪を償ったとして許されていたが、最終的には暴走した山野に刺殺された。この直前に麻里と待ち合わせしており、プレゼントも用意していたが、これが報われることは無かった。

宗田充

演:忍城修吾

11年前の事件で現場に居た一人であり、直人と共に山野をいじめていた。仕事をしていないチンピラ男。現在は親友ということを利用して葛西の家に居候している。軽い・乱暴・軽率・ヘタレ・恩をあだで返すというタチの悪い性格。ことあるごとに問題を起こしては、11年前の事件を盾に芹沢家から金銭をむしり取っていた。事件の罪悪感から荒れた生活を送っており、自分の人生が上手くいっていないのも直人が殺人を犯したせいだと考えている、とんでもない奴。直人のことを人殺しと思っており、葛西・石本ともよく衝突し、かつての親友関係は完全に破たんしていた。

復讐計画によって葛西と麻里の浮気を知り、二人を脅迫して芹沢グループの幹部クラスの座を請求するという無理難題を仕掛ける。こんな事をしたため、とうとう栄作にキレられ、典良の指揮によって秘密裏に抹殺されかかる。ボコボコに痛めつけられるが、葛西の温情によって命は助けられる。しかし、直後に現れた典良に二人が浮気しているのをチクる、恩をあだで返す行為をして機嫌を取ろうとするが、結局青酸カリ入りのタバコで毒殺された。

石本陽介

演:脇知弘

11年前の事件で現場に居た一人であり、直人と共に山野をいじめていた。ぜんそくを患っている、太った体格をした厳つい男。何気に彼女も居る。見た目とは裏腹に自らの親友には人懐っこい一面を見せる。宗田ともよく衝突していたが、本心は宗田のことを心配していた。暴力団系の金融グループの取り立て屋をしている。そのために脅迫まがいの行為もやっているが、心の底ではこの仕事を嫌っており、自分の夢である居酒屋を開こうと思っていた。夢が叶うまであと一歩まで来たが、復讐計画によって罠に嵌められ、心臓発作を起こして死亡した。

芹沢栄作

演:石坂浩二

典良と直人の父親。芹沢リゾートの会長であり、参議院議員でもある政治・経済界の実力者。ストレスのために心臓が弱ってきている。キレイなだけでは何も出来ないと考えており、勢力拡大のためにあらゆる事をしてきたが、他者を踏み躙りながら正当化している典型的な悪徳権力者。このため、敵対者は多い。跡を継がずに刑事になった直人とも対立しており、この復讐劇をきっかけに対立はさらに激化し、親子の縁まで切っている。「オオスミ観光開発」という名のヨゴレ仕事を引き受ける危ない連中ともパイプを持っている。

11年前の事件をもみ消した張本人でもある。直人の証言自体は信じていたが、マスコミや世間は信じないと考え、ありとあらゆる手段を使って事件を正当防衛へと持って行った。息子二人の事を大切に思っているが、何かとキツく当たってしまう。

典良が殺人を犯した末に遺書を残して自殺したことで一気に老け込んでしまった。直人に自分の本当の想いを打ち明けたが、間もなく心臓発作を起こし、だれにも看取られることなく死去。直人が駆け付けたのはその翌日のことだった。

芹沢典良

演:劇団ひとり

直人の兄。芹沢リゾートの社長であり、芹沢家の跡取り。真理の夫。父親である栄作には頭が上がらず、栄作の指示通りに人生を生きていた。会社の現社長であるが、栄作からは力不足と見られているようで、実権はあまり無い。直人とは呑みに行ったりと良好な関係を築いており、よく衝突する直人と栄作の間を取り持つ役割も担っている。本心では自分の道を進み、栄作にも言いたい事を言え掴みかかれる直人に嫉妬している。麻里の事を本心から愛しているが、その麻里は自分の有能な部下だと思っていた葛西と不倫されていた。

復讐計画によって妻の浮気を知ることになり、憎悪を利用されてしまう。最後は自分を選ぶはずだと思っていた麻里も葛西を選び家を出てってしまい、犯行を写された写真によって逮捕されてしまう。最期は直人に胸の内を明かした後に青酸カリを服用し、自殺した。

彼自身は罪を犯さず、周囲の人間に気を遣っていながら、周囲の人間の罪と思惑に翻弄され、孤独となり全てを失い、復讐と自殺に追い込まれた哀れな人物だった。

芹沢麻里

演:吉瀬美智子

典良の妻で、直人とは義理の姉の関係になる。栄作が進めた政略結婚で結ばれたが、典良の方は本気で愛している。忙しくあまり気遣ってくれない典良と巨大勢力を誇る芹沢家の跡取りの妻という重圧に苦しみ、押しつぶされそうになっていたが、典良の秘書である葛西と出会う。お互いの傷を埋め合い必要とし、愛し合う一方で、典良への罪悪感も抱いており、別れる気は無かった。

復讐計画によって浮気している事を宗田と典良に知られてしまい、宗田からは脅迫され、葛西は典良に宗田殺しの犯人に仕立て上げられてしまう。直人と中西によって葛西が自分を庇っている事を知った麻里はアリバイ(浮気もバレる事になる)を証言。典良の元から去り、葛西と本当の恋をするべく待ち合わせるが、この場に葛西が来ることは無かった。

熊田高広

演:森下哲夫

芹沢リゾートの顧問弁護士。11年前の事件で栄作からの依頼により、直人の殺人を正当防衛で無罪にした。かつては検事を務めており、弁護士になろうとしていた時に担当した林の事件で有罪に持っていき、この手柄で弁護士界での地位を築いた。芹沢家とは家族同然の付き合いをしており、対立しがちな直人と栄作の間を取り持ったりもしていた。

復讐計画の第一幕として標的にされ、釈放された林と揉め合いの末に自分が持っていたナイフが刺さり死亡。さらに領の弁護によって正当防衛が成立されてしまう。

池畑隆宏

演:六平直政

ゴシップ誌の雑誌記者。実にいやらしい笑みとスキンヘッドが特徴。金銭を手に入れるためなら犯罪行為スレスレのことでも平気で行う非道な男。人の弱みを握り、これで脅して大金を入手していた。かつて11年前の事件で栄作からの依頼によって直人を擁護する記事を書き、真実を捻じ曲げた。その後、これをネタに栄作を脅迫し金を取ろうとするが失敗、この事実を記事にしようとするが、握りつぶされたうえに新聞記者をクビにされた。それ以降芹沢家を憎んでいる。また、領からは復讐の標的にされている。

直人の周りで事件が頻発していることを嗅ぎ取り、これに領が関わっている事を知り接触。さらに領の正体までも解き明かし、真紀子まで利用して金を要求してくる。しかし、綿密な復讐計画によって罠に嵌められ、最期は脅迫で領に送りつけたタロットカードの通り自身が転落死する事となった。証拠も領に回収され、真紀子に送りつけていた証拠も意味を成さなかった。

中西弘道

演:三宅祐司

直人が配属している渋谷東署の刑事課係長で、警部補。つまり直人の上司。現場で磨き上げてきた叩き上げの現場主義者らしく、部下からの信頼も厚い。温厚で理知的な性格であり、直情的でよく無茶な行動や捜査をしがちである直人のストッパーであり、バックアップしてくれる一番の理解者。どこで知ったのかは不明だが、しおりの特殊能力の事を知っており、捜査に活用している。しおり本人との交流もある。この事件の全てを見届けることになった。

高塚薫

演:上原美佐

渋谷東署の刑事課強行犯係刑事で、巡査。直人とは同い年だが、警察官になったのは直人の方が先のため、直人の後輩ということになる。そのため、タメ口をしては直人に怒られるというシーンが何回も見られる。生真面目な性格で、直人の直情的な行動にはいつも呆れているが結局は付き合っている。

倉田隆

演:東根作寿英

渋谷東署の刑事課強行犯係刑事。直人や高塚と一緒に行動している。シーンには映っているが、台詞が少ないという、モブキャラ扱いの人。

領の関係者

山野圭太

演:清水優

中学時代に直人たちからいじめられていた、よくキョドる男。現在は光泉出版に努めている。宗田曰く「オタクっぽい風貌」。英雄とは友達であり、よく一緒に遊んでいた。山野がいじめられるのを止めるために英雄は直人たちに立ち向かった。11年前に英雄が殺されるのを目撃しており、栄作からの圧力に屈し口裏を合わせてしまっている。そのために直人たちの事を恨んでおり、英雄を見捨てた自分自身の事も許せないでおる。領の復讐に加担しており、領に目が向いている間に行動してアリバイを確保させたり、証拠写真の撮影、メッセージの送付など、裏で暗躍している。英雄への悔恨に苛まされていたが、復讐の為に保身も後の人生も捨てている面もあり、更に復讐する愉悦にも味をしめ、領と違い復讐を止める気は毛頭なく、最期は暴走し、領を刺した後に葛西を刺し殺し、警官隊に攻撃して銃殺された。

成瀬真紀子

演:優香

領の姉。産まれ付つき病弱で、本物の領ともあまり出会ったことが無かった。病のために目が見えなくなっており(明暗程度なら感じられる)、長くは生きられない身であり、本人もそのことを自覚している。領が入れ替わったことを察しており、領が何かをしようとしていることも気付いていた。かつては長い病院生活のうえに徐々に死に向かうだけの生活に絶望し、人生を諦めかけていた。しかし、10年もの間毎週欠かさずお見舞いに訪れ、実の姉のように接して、生きる希望を与えてくれた領(友雄)に感謝しており、警察からの追及から領(友雄)を守り通した。

堂島勇雄

演:松澤一之

領が開いている成瀬弁護士事務所に勤めている事務長。領の誕生日パーティーを開いたり、しおりに領の誕生日を教えたりと、気が利く性格。出番はあるが台詞があんまり無いモブキャラ扱いの人。

江口玲子

演:輿夏実

領が開いている成瀬法律事務所の事務員。誕生日パーティーを用意したりと、領の事を慕っている様子。出番はそこそこあるが、台詞があまり無いモブキャラっぽい人。

林邦夫

演:きたろう

昔は窃盗の常習犯だった男。当時検事で弁護士に転職するために大きな手柄を欲しがっていた熊田によって、罪状と比べて不当に長い実刑を受け、服役していた。釈放後、赤い封筒の手紙によって復讐心を呼び起こされ、熊田と揉め合いになった末に誤って刺殺してしまう。その後、領の弁護によって正当防衛を示され、無罪となった。雨野真実には復讐出来たことを感謝している。

新谷多恵

演:奥貫薫

芹沢リゾートで清掃員として働いている女性。シングルマザー。一人娘の空を育てるために必死で働いているが、500万円もの借金を抱えてしまい(知人の連帯保証人になっていた)、石本からの脅迫同然の取り立てに苦しんでいた。追い打ちをかけるように誤解から栄作によってクビにされ、さらに空が行方不明になってしまう(山野が連れて行った)。石本が脅迫通りにさらったと思い込み、石本に防犯スプレーを吹きかけてしまい、心臓発作を起こさせて殺してしまう。弁護を引き受けた領によって無罪となるが、世間の風当たりは強く、空はいじめを受けてしまう。そのため、自らを殺人犯にした雨野真実を憎んでおり、領は罪の意識をさらに強く感じるようになる。

各話リスト

話数放送日サブタイトル一言コメント
第1話2008年7月4日愛を捨てた復讐鬼―哀しき魔王復讐開始
第2話2008年7月11日裏切りの罠…引き裂かれた親子!!第2の事件発生、山野初登場
第3話2008年7月18日暴かれる素顔 愛とひきかえの復讐事件のトリック披露
第4話2008年7月25日狙われた魔王 地獄の門は開かれた池畑・真紀子初登場
第5話2008年8月1日殺人予告…!? 魔王に届く赤い封筒領の出生判明
第6話2008年8月8日教えてやるよ…真犯人の正体を!!第3の事件発生
第7話2008年8月15日偽りの姉弟…優しい嘘が死を招く姉弟の絆
第8話2008年8月22日許されぬ愛の終わり…復讐、再び愛より復讐を選ぶ
第9話2008年8月29日真犯人は俺だ 知りすぎた男の悲劇第4の事件発生
第10話2008年9月5日一族の崩壊…死のラストカード!!芹沢家崩壊
第11話2008年9月12日最後の対決死が絆を引き裂く!!最終決戦

主題歌

truth」(ジェイ・ストーム

その他

デーモン小暮閣下だけの出演をしていたりする。

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  • もしもカルデアに成瀬先生が召喚されたら

    久し振りに魔王見返したら書きたくなったので。 好きなもの×好きなもの=最高か!?と妄想してみたものの詰め合わせ。 誰か書いてくれさい。 ※捏造of捏造です。捏造しかありません。 2008年放送のドラマ「魔王」のネタバレを含むかもしれません。 ぐだ男でもぐだ子でもお好きな方で。 謎時系列です。一部のどこか。 筆者はFgo未プレイです。もう一度言います。未 プ レ イ です。所々プレイ動画を見た程度の知識で書いているので間違っているところしかありません。笑ってスルーして下さい。 登場人選?鯖選?は推しです。 見た事ない方は是非!是非!!名作ドラマ「魔王」をよろしくお願いします!!!

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