概要
2002年にレッド・エンタテインメントからプレイステーション2用ソフトとして販売されたガンアクションゲーム。
コンセプトは『疲れ果てて家に帰って来た人が、10分間だけプレイして、すぐにストレスを解消でき、すぐ寝ることが出来るゲーム』
キャラクターデザイン及び原作を内藤泰弘、メカデザインの原案に藤島康介、デザインイラストに松原秀典が参加。物語はシリアスだが公式ではバカゲー扱いを受けている。
ミレニオンに狙われていたミカを守るために13年の眠りから目覚めた死人・ビヨンド・ザ・グレイヴとその仲間が活躍していくストーリー。
タグとして「ガングレイヴ」の方が使用されている。
2003年にはTVアニメ化され、テレビ東京系にて放送された(後述)。
ゲームであまり描写されなかったグレイヴとハリーの過去が描かれていおり、彼ら達の内面・人間ドラマ等が深く掘り下げられている。ゲームは復讐、アニメは友情をモチーフしているため、ゲームと設定やストーリーが若干異なり、ラストにおいては大分変更されているが、最後まで見た視聴者からは隠れた名作として評価されている。
また2004年3月4日には、ゲームの3年後が舞台の続編『GUNGRAVEO.D.』が発売された。前作の主人公・グレイヴの他に、屍十二とロケットビリーの二名が操作キャラとして増えた。
2010年7月2日、AnimeExpo2010で、実写映画化と書籍化が発表された。しかし2017年8月現在、続報が無い…。
2017年12月14日にに、PS2の「ガングレイヴ」をプレイステーションVR向けに最適化した『GUNGRAVE VR』(PS4)を発売。世界観をそのままに、『O.D.』以降の『G.O.R.E.(後述)』の前日譚にあたるストーリーが展開される。
2022年現在はPS4,PS5用ソフト『GUNGRAVE G.O.R.E』を開発中。2022年11月22日発売予定
ストーリー
すべてを壊せ、グレイヴ。
地獄の番犬“ケルベロス”をその両手に、
背には、破壊の象徴たる巨大な棺桶。
見た者に確実な死を運ぶ“死神”-孤高の殺し屋グレイヴ。
単身、巨大な組織に挑み、銃で、棺桶で、すべての敵をなぎ倒す。
後に残るのは、幾多の残骸と屍の山……。
謎の少女が運んだトランクが、グレイヴをこの壮絶な戦いへと誘う。
彼がなぜ、この戦いに身を投じるのか。
戦いの中で少しずつ答えが明かされていく。
登場キャラクター
主要人物
- ビヨンド・ザ・グレイヴ(CV:関智一)
ガングレイヴシリーズの主人公。
組織「ミレニオン」に狙われていたミカを守るために13年の眠りから目覚めた隻眼の死人。
加えて屈強な肉体と不死身とも言える再生能力を持ち組織から「死神」と呼ばれ恐れられている。
両手に巨大な二挺拳銃「ケルベロス」を携え、武器を満載した棺桶を携行する。
本名は「ブランドン・ヒート」。生前を知る者からはブランドン、舎弟関係の文治からは「兄貴」と呼ばれる。
生前はミレニオンに所属しており、凄腕の殺し屋だった。
スラム街で育ったが抗争に巻き込まれ街を追われ、ハリーと共に組織に入る。
無口で冷静沈着だが、誠実で心優しい性格。幼なじみの浅葱マリアにほのかな想いを抱いていた。
- ハリー・マクドゥエル(CV:壮年期:磯部勉 / 青年期:浜田賢二)
(青年期)
(壮年期) ブラッディ・ハリーとも呼ばれるミレニオンのボス。
そのカリスマ性と頭脳により、ミレニオンの頂点に君臨する。直属の部下として四天王を従えている。
ビッグダディの忘れ形見である浅葱ミカを抹殺しようとする。
(青年期) ブランドンの幼馴染で無二の親友。気さくな兄貴分的な性格だが、組織に入ってからめきめきと頭角を現し、ナンバー2としての座につくが「死人計画」を手に入れてから、野望に燃えて暴走しはじめる。
『ブランドンと共に駆け上がる』ことが彼の夢だったが、次第に彼と考えの違いから対立、決定的な亀裂を生み、自らの手で殺してしまう。
その後は強引なやり方でビッグダディからボスの座を奪い、ミレニオンを掌握する。さらにブランドンを惑わした元凶としてビッグダディを激しく憎悪し、彼が愛した者全員を抹殺しようと目論む。
ハリーの襲撃によって家族を殺されるがひとり逃げのび、母・マリアに託されたケルベロスを届けるため、Dr.Tのいるスラム街を訪れる。最初は何も知らない幼く無力な少女だったが、やがて成長していく。
『O.D』では17歳に成長、グレイヴのサポート役を務める。
『VR』では、前作から数年が経過しているが、「シード」の影響によって老化が遅れており、外見が17歳の頃から殆ど変化していない。
『G.O.R.E』では、シード破壊のための組織「エル·アルカンヘル」を率いているが、ある事件で大怪我を負い、外見が大きく変化している。
ガングレイヴの登場人物
- Dr.T(CV:清川元夢)
- グレイヴの協力者。かつて組織に協力し「死人計画」に携わった科学者。
- ビッグダディ(CV:家弓家正)
- 「ミレニオン」の生みの親にして大ボス。ファミリーを愛し、泰然自若としているが、心の底深い孤独を抱えている。
- 浅葱マリア(CV:井上喜久子)
ミレニオン四天王
- ボブ・パウンドマックス(CV:茶風林)
- ミレニオン四天王の一人。親友のバラッド・バード・リーと共にハリーに仕える。肥満体系でいつも食べ物を口にしている。独自の情報網を利用した調査力があり、地獄耳とも言われる。
- バラッド・バード・リー(CV:ゲーム:小野坂昌也 / アニメ:子安武人)
- ミレニオン四天王の一人。組織に入ったばかりのハリーと知り合い、仲間となった細目で殺人術の使い手。かつては敵対組織のスパイだったが、ハリーに魅せられ忠実な部下となった。
- ベア・ウォーケン(CV:大友龍三郎)
- ミレニオン四天王の一人。ビッグダディの忠臣で、ブランドンにとっては師匠とでも言うべき男。日本文化を好み、刀を用いて戦う。
- 九頭文治(CV:立木文彦)
- ミレニオン四天王の一人。もとは一匹狼の殺し屋だったがブランドンの心意気に惚れ込み舎弟になる。ブランドンやハリーのことを「兄貴」と呼ぶ。
アニメ版オリジナルキャラクター
- シェリー・ウォーケン(CV:根谷美智子)
- ネイサン(CV:三宅健太)・ケニー(CV:大畑伸太郎)・ジョリス(CV:加瀬康之)
- ブランドンとハリーがスラム街で共に過ごしたチンピラ仲間。
- ウィッジ(CV:宝亀克寿)・ゲーリー(CV:花輪英司)
- 闇賭博の運営や取立てなどを行う末端の組織員。ブランドンの一時的な上司たちで、ブランドンと友好な関係を築いた。
- ビスコー(CV:中嶋聡彦)・ノートン(CV:仲木隆司)ミレニオンの古参幹部。
- 執事トキオカ(CV:宝亀克寿)ビッグダディの執事。Dr.トキオカの兄。
- ラグナ・グロッグ(CV:大森章督)Dr.トキオカと共にネクロライズの研究をしていた科学者。
- ランディ(CV:中田和宏)
- ミレニオンの幹部で、ビッグダディに認められた「ファミリー」の一員。ハリーとブランドンを組織に迎え入れた人物。
- ブラッド・ウォー(CV:田中正彦)
- 山脈の向こうの組織「ボルケーノ」の一員で「戦場のブラッド」の異名を取る。
- カノン・バルカン(CV:宮下タケル)
- ミレニオンの傘下組織である「ライトニング」のボス。ブラッドとは戦友。世界中を戦場にするという狂った野望を持つ。
ガングレイヴO.D.の登場人物
- 屍十二(CV:平田広明)
- 朽葉流忍術の使い手で盲目のガンブレード使い。ツギハギのコートを着ており、嗅覚にてシードの位置を感知する。態度や言葉使いはかなり悪い。
- ロケットビリー・レッドキャデラック(CV:大塚芳忠)
- スパイク・ヒュービー(CV:高山みなみ)
- 道具やグレイヴの新しい棺桶を製作するなど技術面をサポートする少年。少々生意気な性格であるため屍とは衝突が耐えない。
- ゼル・コンドルブレイブ(CV:銀河万丈)
- ファンゴラム(CV:永野広一)
- ドン・コルシオネ(CV:大場真人)
- コルシオネ・ファミリーのボス。マフィアとは思えない戦力を有している。グレイヴ達の標的だったが……。
- ガリーノ・クレアーレ・コルシオネ(CV:池田秀一)
- ドン・コルシオネの養子であり、右腕の天才科学者。
アニメ
2003年10月から2004年3月にかけて全26話が放送された。
2~16話は過去の物語で、原作にあたるのは1話+17~最終話という珍しい構成になっている。
ゲームであまり描写されなかったグレイヴ達の過去や内面、人間ドラマ等が深く掘り下げられている。
ゲームは復讐、アニメは友情をモチーフに作られており、設定やストーリーが若干異なりラストにおいては大分変更されている。また、一部の敵のデザインや声優がゲームとは変更されている。
しかし、BGMや演出などのクオリティが総じて高く、最後まで見た視聴者からはなかなかに好評でファンも納得できる良い作品となっている。特に最終回付近では多くの視聴者が涙を流した。
男の熱い友情、生き様と意地をぶつけあう「男の世界」の描写から「男の義務教育」などと言われることも。
ストーリー
奈落の底から吹き上げる風が、すべてを破壊する。
組織「ミレニオン」の顔、ハリーとブランドン。
とある秘密を手に入れたハリーは、権力への野望に心を奪われ、暴走しはじめる。
ハリーの暴走を止めようとするも裏切りの銃弾に倒れたブランドン。
皮肉にもハリーの勧めていた秘密研究により巨大な二挺拳銃と、武器を満載した棺桶を携えた人間兵器“ビヨンド・ザ・グレイヴ”として甦る。
そしてまたハリーの暴走を止めるべく組織へ、親友へ一人戦いを挑む…
朋友であり、宿敵である二人の男。互いの胸に去来するものは?
野望と友情、そして男の意地が錯綜する中、二人の銃が火を吹く!
スタッフ
原作: 内藤泰弘/レッド・エンタテインメント
シリーズ構成: 黒田洋介
キャラクター原案: 内藤泰弘
アニメーションキャラクターデザイン: 筱 雅律
音楽: 今堀恒雄
監督: 都留稔幸
制作: マッドハウス
主題歌
オープニングテーマ
「ファミリィ」作曲・編曲 - 今堀恒雄
エンディングテーマ
「茜色が燃えるとき」作詞 - 小山周 / 作曲 - 松木泰二郎 / 編曲・演奏 - Scoobie Do
格話リスト
話数 | サブタイトル | 話数 | サブタイトル | |
---|---|---|---|---|
第1話 | 黄昏の破壊者 | 第2話 | YOUNG DOGS | |
第3話 | RAIN | 第4話 | GO | |
第5話 | MILLENNION | 第6話 | BIG DADDY | |
第7話 | 5 YEARS LATER | 第8話 | FAMILY | |
第9話 | DISPUTE | 第10話 | CONFLICT | |
第11話 | HEAT | 第12話 | KIND | |
第13話 | BETRAYAL | 第14話 | DIE | |
第15話 | HARRY | 第16話 | LETTER | |
第17話 | MIKA | 第18話 | GRAVE | |
第19話 | SUPERIOR | 第20話 | BROTHER | |
第21話 | DUTY | 第22話 | REMORSE | |
第23話 | DAUGHTER | 第24話 | LAST BULLET | |
第25話 | THEN | 第26話 | 破壊者たちの黄昏 |
関連タグ
ガングレイヴ:表記ゆれ
ガングレイブ:誤表記
キャラ個別タグ
ビヨンド・ザ・グレイヴ(ブランドン・ヒート) ハリー・マクドゥエル 浅葱ミカ 九頭文治
外部リンク
公式サイト
ゲーム
アニメ