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男の義務教育とは、アニメジャンル区分の一種である。


概説編集

  • 「男としての生き方」
  • 男のロマン
  • 「男の美学と哲学」

……etc


そうした暑苦しく渋く、男心をくすぐりまた感動させるような作品のこと。

特にその中でも「アニメ・マンガ好きな男ならば読破・視聴必須の作品」と位置付けられるものを指す。

もちろん特撮も忘れてはいけない。


その最たる所以には、「男らしさ」について存分に見習うべき描写が多い作品であることが挙げられる。


指定される傾向にある作品編集

北斗の拳編集

第六十四代伝承者候補

本ジャンルの開祖

核戦争文明と秩序が崩壊した世界を舞台に、伝説の暗殺拳「北斗神拳」の伝承者・ケンシロウの活躍を描いた世紀末救世主列伝。

など、熱い要素がこれでもかと詰め込まれている。

勿論、ただ暑苦しいだけでなく、

  • 美形キャラを出して女性ファンを獲得する
  • 悪党の非道な行いと、それに対するケンシロウの意趣返しのような制裁(アニメ版ではそれに加え、悪ふざけ同然の断末魔)が、漫才のボケとツッコミの如く笑いを誘う

と言った工夫も盛り込まれている。

お前はもう死んでいる」・「てめえらの血はなに色だーっ!!」・「我が生涯に一片の悔い無し」など数々の名台詞を生み出し、同時に北斗神拳の無双ぶり、それに追随する強敵の数々が、息も吐かせぬ迫真のドラマとして見る者を圧倒する。当時の熱狂ぶりから社会現象アニメと認知されることもある。

本作がその開祖と言い得るのは、登場人物たちの生き様をこれでもかと濃厚に描いたドラマ性にあるだろう。秩序と倫理観が破壊された世界で、ケンシロウをはじめとした武侠たちが“一人の漢”として矜持や野望・愛や宿命を心の支えに荒野を征く姿は、多くの男の子たちに「漢として強く生きたい」という憧憬と目標を胸に刻みつけた。




魁!!男塾編集

Tsurugi Momotaro - Digital

北斗の拳と同時期に連載されてたジャンプ黄金期の一作。

先述の北斗の拳に並んでもう一つの本ジャンルの開祖とも言うべき作品。


日本全国から札付きの不良共を集め、徹底的なスパルタ教育で明日を担う人材を作り出す私設教育機関、男塾を舞台とした作品。

初期の頃はギャグ路線ではあったもののその端々に「男の生き様」を描いており、その力強い作風はどこか滑稽さを感じると同時に男で有るならば彼らに憧れを感じる事だろう。

男の「生き様」「友情」「背中」を描いた名作と言える。



GUN GRAVE編集

beyond the grave

本ジャンルの筆頭格

男臭さとケレン味の強さでは他の追随を許さない、マイナーながらに多くのコアなファンを有する。

マフィア」、「野心」、「復讐」といったきな臭い命題を持ちながら、ただ信念に殉じて戦い続けるキャラクターたちの姿と生き様に、多くの男の子が「男の生き様」を教えられることになった。


スクライド編集

スクライド始動!!

『ガングレイヴ』と対を成して挙げられる当ジャンルの代表作品のひとつ。

ガングレイヴに対して割とメジャーな分、こちらで当ジャンルを知った人も多い。

とにかく「意地」と「喧嘩」という、硬派な命題をとことんまで凝縮している部分があり、「なぜ戦うか」「誰のために戦うのか」という戦いの哲学に一つの回答を成している。

理屈や道理ではなく、自分がどうしたいのか、どう生きたいのか、どう在りたいのかを突き詰めたその生き様は魂を満たすメタファーと言っても過言ではない。

特にすべてが終わった後の"やり残し"である最終回の「男の喧嘩」の様相は、もはや伝説である。

また準主役といえるストレイト・クーガーの活躍も、このジャンルで当作品が光っている理由の一つだろう。


ガン×ソード編集

ガン×ソード

『GUN GRAVE』・『スクライド』と合わせて、“男の三大義務教育”とも言い得る当ジャンルの巨頭。

「痛快娯楽復讐劇」と銘打たれ、その肩書きの通り主人公ヴァンの復讐劇を主軸に物語が進む。いわゆる“オリジナル笑顔”やヴァンの“童帝”ぶりなど一部ファンからはネタにされがちだが、一方で彼の持つ男の哲学には一種のダンディズムさえ宿っており、その復讐への一途さ、亡き婚約者への愛の深さは、滑稽でありながら男として見習いたくもある。他にも復讐心ではあるものの、最終的にそれが必要悪と割り切れる終盤も、見ていて気持ち良い所がある。


勇者王ガオガイガー編集

ガオガイガー

サンライズの「勇者シリーズ」の集大成。

小さな男の子から大きな男の子までを魅了した、サンライズロボットアニメが誇る“人類神話”。

テーマはズバリ勇気

勇気とは何か、勇者とは誰なのか……。正しい勇気を以って行動した時、人は無限の可能性を引き寄せられるということを極限まで追求し熱く語ってくれた、勇気と愛と絆の物語がここにある。

子供向けと思って甘く見ると、涙腺へゴルディオンハンマーを叩き込まれるのは必定。


機動武闘伝Gガンダム編集

ゴッドガンダム

ガオガイガーと同時期に爆誕した、ガンダムシリーズの「異端児」にして「王道格闘活劇」。

戦場のリアルなドラマとSFを融合させた群像劇というシリーズの本流とかけ離れた、ガンダムによるロボット格闘アニメという荒唐無稽な熱血バトルアクションを豪快に描き、根強いファンを獲得した。

そんな本作のポイントは、ずばり!! 友愛・情愛・親愛・恋愛・師弟愛・兄弟愛・人類愛……。人の数だけ愛の形があり、その愛のために全力を賭す登場人物たちの生き様が心に迫ってくる。

特に師弟対決の結末と、最終回におけるガンダム史上前代未聞の合体必殺技は、その象徴的な場面として今なお語り継がれている。


天元突破グレンラガン編集

グレンラガン7周年

当ジャンルにおける新機軸。

先の作品は「主人公がある程度持論や意志を持っている」のに対し、この作品では「主人公が兄貴分から男の美学を学んでいく」という、それまでの作品では過去の話としてササッと終わらせそうな箇所に比重を置き、さらにその部分が作品全体に大きな影響力を及ぼしている。

「良き男を育てるのもまた男」という、この点を再確認させてくれる。


うしおととら編集

うしおととら

漫画から挙げられる代表作。2015年に晴れてアニメ化された。

主人公・蒼月潮の苦難と成長、とらとの喧嘩仲間的な友情と絆など、少年漫画の王道を征く熱い展開と、壮大なストーリーを畳みきった構成の妙もあって、一人の少年と一匹の妖怪が英雄へとして成長していく姿をボリューム満点に語ってくれる。

「男の成長にはともに成長する男が必要」という点を教えてくれる。


仮面ライダークウガ編集

電撃

特撮ヒーローから一つ。仮面ライダーシリーズにおける「平成ライダー」の原点にして頂点

それまで「悪の組織と戦う正義の味方」であった仮面ライダーを、「正体不明の脅威から無辜の人々を護る戦士」へと変化させた。

この作品は「ヒーローとは何か」を極限まで突き詰め、一本筋を通した硬派なストーリーが最大の特徴。

終盤まで全てが不可解な残虐な敵が巻き起こす混沌、その解決を警察の活躍を軸にするリアリティーと、昭和・中間期とも違う徹底した路線変更を敢行。構成も2話完結に延長し、メリハリのある重厚な物語を作り上げた。

その中で主人公・五代雄介の優しく飾らない人柄が滲む数々の名台詞、その心優しい青年が暴力の虚しさを押し殺して大切な人たちの笑顔のため怪人に立ち向かう姿は、「英雄(ヒーロー)の存在意義」と「退屈な日常の尊さ」を我々に問いかけてくる。

だからこそ、これほど青空サムズアップの似合う気さくな仮面ライダーはクウガ以外にいないと思わせてくれる。




龍が如く編集

おじさんの背中は私が守る。

アニメでは無いがTVゲームから1作品。

SEGAから発売された龍が如くシリーズの原点。

堂島の龍の異名を持つ極道桐生一馬

彼は親友錦山彰の犯した親(組長)殺しの罪を代わりに背負い、刑務所に10年間服役する事になる。

刑務所から出所した桐生はその後様々な騒動や事件に巻き込まれ、そしてそれは東城会の失われた100億円、その秘密を握るとされる少女澤村遥と出会ったことで神室町を揺るがす一大事件へと発展して行く。


見るべきポイントは、本作からシリーズへ脈々と継承される「義理と人情」の世界

主人公・桐生一馬はぶっきらぼうながらも仁義を重んじ、弱った者や助けを求める者には手を差し伸べ、仲間の為になら命を張って戦う古き良き極道だ。

その不器用な極道者が見せる一本筋を通した生き方、その不器用さに惹かれ集う漢たちと彼らを思う人々の縁が、ただの極道の武勇伝を壮大な「人間讃歌」へと押し上げていく。

桐生を演じる声優の黒田崇矢さんのダンディな低音ボイスと演技には男でさえ惚れ込むこと間違い無しだろう。


関連タグ編集

アニメ 漫画

男のロマン

漢の義務教育 …… 表記ゆれ。また該当候補も多数紹介されている。

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