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さすらいのザンギル

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たましいをきるここうのさむらい

「さすらいのザンギル」(THE WANDERING ZANGILL)とは、特撮TV作品『ウルトラマンブレーザー』第17話のサブタイトル。

前後のストーリー

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恐怖は地底よりブレーザー電脳絵巻本話そびえ立つ恐怖

予告

かつて撃破した怪獣達の復活。そこに現れる謎の男。

振り下ろされた刃の煌めきに誘われゲントと男が対峙する。

次回ウルトラマンブレーザー「さすらいのザンギル」

それは戦いに生きた男のレクイエム

登場怪獣

宇宙侍ザンギル

バザンガゲードスタガヌラーレヴィーラニジカガチデルタンダル(再生怪獣枠)

宇宙剣豪ザムシャー(ザムシャー本人の並行同位体なのか、彼と同種族の別個体なのかは不明)

主な出来事

・市街地のど真ん中に突然、怪獣が出現。それは以前、倒したタガヌラーでビルの上で動きを止めていた。

・現場に駆け付けたゲントは、先に到着していたアンリの報告でタガヌラーは『人や建物をすり抜けながら歩き回っていた』と聞いて、首を傾げているとタガヌラーいるビルの隣のビルの屋上にフードを被った人物が現れ、巨大な剣から放つ一撃でタガヌラーを消滅させた。

・ゲントとアンリがぼう然としている内にその人物は屋上から消えていた。

・SKarDCPではテルアキがここ一ヶ月間でこれまでにSKaRDやGGFが戦闘を展開し撃破された怪獣達が次々と現れる事態を報告していた。それらは共通して『捕食、破壊行動を行わず、物や人を煙のようにすり抜ける』『謎の人物が現れ怪獣を消滅させている』事が判明する。

・ゲントはモグージョンの様な集団催眠を考えたが記録媒体に残っていることからテルアキも違うだろうと結論に至る。

・立体映像やフェイク映像では無いか?とヤスノブは主張するがアンリは大掛かり過ぎると否定。

・エミの調査で怪獣達の出現地点がこれまで怪獣が撃破された区域にて出現が確認されている事からSKaRDは怪獣達が倒された場所をそれぞれ調査に向かう。

・ゲントはかつてレヴィーラが現れて破壊された新ノヴァイオ本社予定地(旧ノヴァイオ本社跡地)を訪れ、調査を始めようとした矢先、例の人物に声を掛けられる。

・咄嗟に銃を向けるゲント。フードの男は手元から水晶を取り出すと水晶は光りだし、ゲントの眼の前に半透明のレヴィーラが現れる。

・すると男の右腕が剣に変わり、タガヌラーを倒したのと同じ一撃をレヴィーラにぶつけるとレヴィーラは消滅した。

・男は自らをザンギルと名乗り、宇宙人の姿に変身して『話がしたい』とゲントに言う。

・とある喫茶店の席で向かい合うザンギルとゲント。ザンギル曰く、今は人間の姿に変身しているが、ブレーザーの力でゲントには宇宙人として姿が見えているらしい。

・どうやらザンギルはこの店の常連らしく、店員からお礼を言われつつコーヒーを受け取っていた。

・ゲントはGGFとしての立場から本名を明かさず、怪獣達とザンギルについて問う。ザンギル曰く『怪獣達は地球人の定義では幽霊で自分の持つ結晶はその霊に仮の肉体を与え、自分はそれを成仏させている』

・ゲントはサムライ文化に影響されているザンギルの口調や礼儀正しい態度に頭を抱えるがザンギルはかつて『宇宙の剣豪』に負けてから剣豪から渡された水晶で108の怪獣の魂の成仏の旅を続けている事を聞く。レヴィーラがその107体目らしい。

・だが、3日前に108体目の怪獣が逆に水晶の力を吸収して実体化『怨霊』となっており、自分だけの力では成仏させる事が出来ずSKaRDやブレーザーの力を貸して欲しいと懇願する。

・境芽(さかいめ)市の上空に暗雲が立ち込め、中から虹色に光る球体が降りてきた。地上に降りた球体は形を変えて108体目の怪獣ニジカガチが出現。

・鎧角を開くとニジカガチは虹光線を乱射して暴れ回る。

・改めて力を貸して欲しいと土下座するザンギル。そこへテルアキからニジカガチ出現の報告を受け、アースガロン出撃準備を指示する。

・ザンギルはゲントを追いかけ、怨霊化したニジカガチを倒す為の手助けを改めて懇願する。

・ゲントはSKaRDの立場としてザンギルを連れていけない為に、自分達に任せるように言うがザンギルは引かずゲントをニジカガチの下へ連れて行く。ゲントは空中に放り投げられると咄嗟にテルアキにアースガロン出動を電話する。

・GGFのミサイル攻撃が開始されるがニジカガチの身体をすり抜けてしまう。ザンギル曰く、今のニジカガチはあの世とこの世の狭間にいる状態で『霊体と実体』を使い分けるのだという。

・ニジカガチが破壊した高速道路では人が乗ったトラックが落ちそうになっていた。

・ザンギルは今の状態でブレーザーが戦っても効果がないと警告するがゲントは変身してトラックを助け出す。

・ブレーザーはかつてニジカガチを倒したレインボー光輪をぶつけるが虹光線で破壊される。

・ザンギルも助太刀の形で巨大化し、応戦する。だがブレーザーの攻撃やチルソナイトソードをすり抜けてニジカガチの攻撃が届きそうになってしまう。

・ザンギルは自身の力をチルソナイトソードを通してブレーザーに貸してニジカガチに攻撃が届くようになった。

・駆け付けたアースガロンではヤスノブとテルアキがこの状況が飲み込めずにいた。

・全身に炎を纏って回転攻撃を仕掛けるニジカガチをチルソナイトソードで押さえ付け空へと放り投げすかさずザンギルが頭部の刃で斬りつけ、ブレーザーがオーバーロード雷鳴斬で一刀両断した。

・ところが両断されたニジカガチはザンギルを飲み込み、憑依してしまう。

・ニジカガチに憑依されたザンギルはブレーザーに襲い掛かりヤスノブも困惑するがテルアキはブレーザーの援護を指示、アースガンで援護するも剣の攻撃で倒されてしまう。

・ブレーザーとザンギルの戦いが続く中、抜き差し一閃でザンギルが倒れた。

・ザンギルから抜け出した光球状のニジカガチをブレーザーはザンギルと共に一刀両断して撃破した。

・状況が分からないヤスノブ。アーくんによるとザンギルとの一閃でブレーザーがチルソナイトソードを切り返したらしく、峰打ちだったらしい。アーくんは時代劇に関するデータから引用していたらしい。(誰が見てたんだろうね?)

・先程の喫茶店に戻ってきた二人。ゲントはザンギルに今後、どうするのか聞くと『もう無い』と返された。

・ザンギルは既に死んでおり、水晶の力で怪獣たちやニジカガチと同様に仮の肉体を得て行動していたがそれも限界を迎えていたらしい。

・ザンギルはこれまで孤独な戦いを続けてきたが最後に共に戦えた事を感謝していた。

・ゲントは最後に自分の名前とブレーザーの事を告げ『まだコーヒー飲んでないだろう?』と言う。

・ザンギルは『最後に飲みたかった』と言うと消滅した。

・店員が持ってきたコーヒーを受け取るとゲントはザンギルへの献杯をする様にコーヒーを飲むのだった。

余談

高速道路から落ちそうになってブレーザーに助けられたトラックの運転手の声は、OPクレジットには乗っておらず不明だが、トラックに『辻本組』と書かれていたことから、おそらくは今回の監督である辻本貴則本人ではないかと思われていたが、メイキング映像によると助監督が合成で撮影していたことが判明した。

また、ザンギルが持っていた新聞には、毎度お馴染みの辻本監督の愛犬『ムーちゃん』がカメオ出演している。

ザンギルのお気に入りの喫茶店の女性店長を演じたのは、『帰ってきたウルトラマン第16・17話、『ウルトラマンオーブ第21話にもゲストとして出演した服部妙子であり、今回でウルトラマンシリーズには3度目のゲスト出演となる。ちなみに『ウルトラマンA』の主人公の北斗星司役を演じた高峰圭二とは、姉弟役で共演した事がある。

ゲントが変身した場所は平成ウルトラマンシリーズで数多くの舞台になったお台場である。

喫茶店で話してたゲントとザンギルが店を出て怪獣を見上げてたゲントをザンギルが放り投げるカットはザンギル役の唐橋氏はコーヒー好きの侍だからコーヒーカップを持って出たいと言ったが見上げるシーンと喫茶店の撮影日が別の日のためコーヒーカップを持ったシーンから撮らないと行けず更にはほおり投げるシーンでそのコーヒーカップは飲みきってるかも分からないためやんわりと断ったとザンギル役の唐橋氏の妻水野美紀氏のYouTube動画にて語っている。(出典

話のプロットもザンギルのデザインありきで構成されている。

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