概要
海外のアニメ・玩具シリーズ『トランスフォーマー』に登場する架空のキャラクター。
シリーズによって設定・容姿は異なるが、大抵はサイバトロン(オートボット)所属の女性トランスフォーマーとして登場している。
また、各シリーズのヒロインとして描かれる事も多く、作中のメインキャラクターの恋人役となる場合もある。
アーシー(G1シリーズ)
『ザ・ムービー』から初登場。
芯が強く機転と行動力にも優れた人物で、隕石を囮に敵の裏をかきガルバトロンの銃を撃つなど、男性顔負けの活躍をみせる一方で、女性らしい母性的な慈愛心を持つ。
原語版ではホットロディマスとは互いに憎からず思う仲なのだが、日本語吹き替え版では「スプラングの恋人」とナレーションされてしまった。
ちなみに『ビーストウォーズメタルス』の原語版ではラットルから「自分の大伯母」と呼ばれているが、これは所謂声優ネタ(中の人同士が実際に親戚関係)であり、設定上の血縁関係は無い。
アーシー(マイクロン伝説)
CV:前田ゆきえ
親善外交部隊ストリートアクションマイクロンのメンバー。アレクサのパートナーで、彼女のスクーターに変形する。
笑ったりするなど感情を表す時には背中の羽が動く。同じメンバーのウィーリー、パンクと合体することでバンブルになる。
原語版ではシュアショックという名前。
エリアル(スーパーリンク)
CV:浅野真澄
日本語版では、上述した通り『マイクロン伝説』に登場するストリートアクションマイクロンチームの1人にアーシーの名が使われていたせいか名称はエリアルとなっているが、原語版での名称はアーシーとなっており、ロボットモードのスタイルやカラーリングは、G1のアーシーを思わせるものになっている。
アーシー(実写映画版)
CV:勝生真沙子
第2作『トランスフォーマー:リベンジ』から登場。
ドゥカティ・848オートバイに変形するオートボットの戦士で、スズキ・B-KINGに変形するクロミア、MVアグスタ・F4に変形するエリータ・ワンの三人で行動している。
劇中では3体で一つの人格を共有しているらしく、アーシー、クロミア、エリータ・ワン共々まとめてアーシーと呼ばれている。
アーシー(アニメイテッド)
CV:高垣彩陽
情報捜査員として活動するオートボット。
G1と同様にフューチャーカーに変形する。
重要な機密コードを保持していたが、ロックダウンに捕縛された際、一緒に捕われたラチェットに機密保持の為に自らのメモリーコアを初期化するよう懇願し、全ての記憶を失ってしまう。
その後、機密施設に安置されていたが、彼女の記憶を修復し機密コードを手に入れようとするショックウェーブに連れ去られ、コードオメガを引き出す為に利用されるが、最終的に救出される。
アーシー(プライム)
CV:伊藤静
オートバイに変形する、オートボットの諜報員。
これまでのアーシーとは打って変わって、青と黒を基調としたクールなカラーリングが特徴。
同志のクリフジャンパーとは親しかったが、彼は物語冒頭でスタースクリーム率いるディセプティコンの策略にハマり絶命してしまう。
その後、ひょんなことから正体を知ってしまった人間の青年・ジャックと共に行動する機会が増え、次第に良きパートナーになってゆく。
バイクモード時は、カモフラージュの為に搭乗者の擬態を出現させる。
アーシー(IDW)
IDW社出版のアメコミ『Robots in Disguise』に登場するアーシー。
何と本作の世界におけるアーシーは元々は男性であり、ディセプティコンの科学者ジアクサス(イラスト右のTF)によって初の女性型TFとして無理矢理改造を施されたという設定が与えられている。
その為、彼女はジアクサスに対して深い恨みと尋常ならざる殺意を抱いており、ゴr…もとい悪鬼のごとき形相で数々のディセプティコンを血祭りに挙げていくという、それまでの彼女のたおやかなイメージをかなぐり捨てるかのような強烈なインパクトを読者に与えてくれる。
アーシー(『キュートランスフォーマー』)
(イラスト手前のピンクのTF)
CV:上坂すみれ
アニメ第二期第9話に登場。QTFシリーズとしては初の、女性のキャラクター(と声優)の参入である。
他のオートボットたち同様ロボットモードはG1シリーズのデザインを踏襲しており、ビークルのモデルはおそらくトヨタ クラウンアスリート S21(デ軍のこの人と同じ)。車体のカラーリングも歴代シリーズに準じてピンク色である。
本編では『ビーストウォーズ』シリーズについて解説を行なう為に登場。
(前述のラットルとの血縁関係ネタが一因しているかは不明。)
シリーズ内でも特に異彩を放つ問題作として名高いビーストシリーズに対してもやはり例の如くポジティブに解釈し、オプティマス、バンブルビーと揃って談笑していた。どことなくテンションのアガり方がオプティマスと似ている。また、目を潤ませたり頬を赤く染めたりと、他キャラに比べ表情のバリエーションが豊富に描かれている。
アドリブパートでは、暗いストーリー展開を過激なアドリブ演出で払拭させた『ビーストウォーズリターンズ』に因み、「暗くてもコミカルなトランスフォーマーにするにはどうしたらよいか」というテーマについて議論を展開。
その中でアーシーは「シリアスシーンで登場人物たちの学生時代の日記の文面やポエムを流してみてはどうか」と提案するが、逆に3人から彼女自身が日記やポエムを綴ったことがあるのかについて食いつかれ、聞かれるがままに“絶賛中学二年生(オプティマス評)”な内容の日記やポエムを書いていた事や、「満月の光を集めて点かなくなった蛍光灯を復活させようとする」「バス停の苔を格下とみなして話しかける」などの奇行をとっていた過去を暴露してしまった。す闇深…
弄られる度にアーシー本人は「やめてえっ!」と絶叫していたが、恒例となっているカットシーンでは該当する会話がカットどころか完全ノーカットで公開された上に、次回予告のエンドカードでもネタにされ、実演するアーシーにレギュラー3人がドン引きしていた。
あまりに強烈だった為か、ニコニコ動画をはじめ視聴者からは大ウケであり、その後も第12話でスタースクリームが提案した「大人向けキュートランスフォーマーランド」の看板になっていた際「バス停に苔が生えてそう」と引っ張られ、第13話でロックダウンの回想に出た際はストレートに「苔女」と呼ばれるなどアーシーが登場する度に「苔」をネタにされている始末である。
放送終了後、おもちゃも発売されたのだが「苔に話しかけていた」と設定に書かれ、ペーパークラフトのバス停が付属するという公式で「苔のお姉さん」キャラにされた。
ちなみに中の人は、同じく石ダテコー太郎が監督するアニメ『てさぐれ!部活もの すぴんおふ』にも出演しており、今回でダテコー作品二度目の出演である。