金剛型
こんごうがた
概要
大日本帝国海軍の戦艦の艦級「金剛型」をモチーフとする戦艦娘の一種で、「金剛姉妹」と呼ばれる事も。
CVは4人とも東山奈央で、キャラクターのイラストはコニシが担当。
(イラスト右から)一番艦(長女)金剛、二番艦(次女)比叡、三番艦(三女)榛名、四番艦(四女)霧島。
編成任務で彼女たちを揃えることで、第4艦隊(4つ目の艦隊編成枠)が開放される。
余談ながら、史実の海戦では金剛と榛名(それぞれ30.3kt・30.5kt)、比叡と霧島(それぞれ29.7kt・29.8kt)という最大速力の近い艦同士のペアで行動する事が多かった。
性能面の特色として、速力が「高速」であることが挙げられる。これは金剛型が本来は巡洋戦艦という、やや特殊な艦種だったことの再現と見られる。
このため、通常海域最難関と言われた5-3「サブ島沖海域」など、低速艦ではボスに到達できない高難易度海域の主力として重宝された。
これに加えて、他の戦艦娘に改二が実装されていないにも関わらず、全艦に長門型と性能で比肩する改二が実装される(速力が高速な分だけ金剛型が優位)など、『金剛型さえいればいい』という、他の戦艦の存在意義を奪うほど優遇されていた時期があった。
現在では【主砲適性による命中補正】が実装され、他の戦艦娘に比べ大きな砲に適正がないこと(この点で長門型に大きく差を付けられることになった)や、「弾着観測射撃」実装で航空戦艦(伊勢型・扶桑型)の有用性が大きく上がったこと、“高速オンリー編成で羅針盤が荒れる”海域や、“高速戦艦だと不達成”な任務も出てきている。さらに新たな戦艦娘の登場や、長門や扶桑型らにも改二が実装され始めたこともあって性能面でも優位とは言えなくなってきた。
では金剛型に出番がなくなったのかというとそういうわけではなく、連合艦隊の第2艦隊(護衛艦隊)に配属できるなど、速力を活かした運用が広がっており、総じて他の戦艦との役割の棲み分けが図られているといえる。
同じ高速戦艦であるビスマルク級やヴィットリオ・ヴェネト級、そしてアイオワ級といった高性能艦も増えてきたが、こちらとは主に燃費とのトレードオフ関係にある。リシュリュー級のみ燃費に関しては殆ど同値(弾薬が+5だけ多い)だが装甲に関してはリシュリュー級が上になっている
性能比較
服装・艤装
4人とも服装や艤装の多くが共通している。
上は肩を大きく露出させた赤色の装飾が入った巫女服のような白い着物を着用。赤い装飾の入った振り袖は脇下で服と繋がっている。
その上から千早を肩に羽織っており、その前布から伸びる金のしめ縄のような装飾が胸前で結ばれている。
また、下は袴を改造したフリル付きのミニスカートを履いており、その上から黒帯によって上記の上着を腰で結んでいる。
比叡と霧島は更に黒タイツも着用している。
ちなみにスカートは姉妹でそれぞれカラーが異なっており、金剛は黒、比叡は緑(チェック柄、ロング丈)、榛名は赤、霧島は藍色となっている。
艦娘の露出度としては低い方なのだが・・・それ故か?肌が露出している肩口や絶対領域を注視してしまう提督が多いようである。
背部に背負っている艤装は、凹型の固定具によって背後から腰に固定され、その腰部分に箱型の基部ユニットを装備。その基部の上には十字架型の電探が後頭部近くまで起立しており、その後方に小さな煙突が一つ載っている。
基部の両翼に展開する砲塔部に関しては史実で金剛&榛名、比叡&霧島のペアでの行動が多かった事を反映してなのか、前者と後者では形状が大きく異なっている。
金剛と榛名は基部ユニットに対して横に垂直に両側に伸びた砲台ユニットの上に砲塔を4基横並びさせたような形状。中央よりの2基は更に台の上に乗っており、後の2基より一段高い位置にある。
比叡と霧島は基部ユニットを中心に四角柱状のマジックアームのようなもので砲塔が斜めに保持されており、正面から見るとX字のシルエットを形成する。。
だが、静岡ホビーショーで公開されたミクロマンアーツの金剛と比叡のフィギュアによると、艤装は収納形態(金剛&榛名の並列配置タイプ)から展開形態(比叡&霧島の4本アーム展開タイプ)に変形可能であり、両形状に互換性がある事が判明した。変形ギミックなど細かい構図はこちら。
元々金剛&榛名の並列配置タイプでは砲撃時に位置関係から両腕や振り袖が邪魔になってしまっていたのだが、(一部の漫画では砲撃時に両腕をすぼめている描写が見られる)変形できるとなるとかなり合理的となる。
なお、収納形態時の艤装デザインは第一次改装以降(カテゴリが巡洋戦艦ではなくなった後)のものに準拠しており、高速戦艦である事を考えれば第二次改装後の艤装をモチーフにしていると思われる。
但し「艦娘型録」などの設定画には記述がなく、これがコニシ氏考案のオフィシャルなものか、ミクロマンアーツオリジナルのギミックなのかは不明。
アニメ版ではこのギミックが採用されており、比叡の艤装変形シーンが登場する(巡航時に収納形態、金剛改二との斉射時には展開形態をそれぞれ披露)。一方で榛名、霧島は収納形態で砲撃を行うなど、どちらの形態でも砲撃可能な様子。現状では変形ギミックの必要性は不明である。
改二
ぱっと見の外見上の変化は少ないが、細かい変更点が多い。
まず、頭部のカチューシャは艦橋的要素が省かれており、電探カチューシャも長門の角同様、信号旗ヤードを模したカチューシャに変更されている。ちなみに史実では姉妹で信号旗ヤードのデザインは若干違ったのだが、艦これでは金剛のデザインで統一されている。
上は以前同様に赤色の装飾が入った巫女服のような白い着物を着用。
ただし今回はノースリーブになっており、振り袖は二の腕で固定するタイプの独立式に変更されている。
上着も同じものだが若干長くなっており、上着の前を止めていたしめ縄状の紐も細い物に変更。
その根本には金の菊紋のような装飾が付けられている。
ちなみに金剛以外は全員胸にさらしを巻いているのが確認できる。
下は以前と同じ袴を改装したミニスカートで、姉妹によって色が違うところや、黒い帯が巻かれているのも同様である。
デザインが若干変更されており、太ももの内側が網目状になり、靴部分もブーツの上から赤いフレーム状のハイヒールを履いているようなデザインになっており、ヒール部分は金色である。
背部の艤装は姉妹で共通のものに変更。
シルエット的には金剛や榛名のものに近くなっており、腰の基部ユニットは艦尾を模した鋭利なデザインに変更され、その上に垂直に伸びた煙突と、斜め後方に伸びた煙突の2つを載せ、その間に電探(マスト?)を装備。
その基部ユニット両側に第二砲塔の乗った前後回転可動式の砲塔ユニット、そして第一砲塔の乗った前後回転可動式の砲塔ユニットがジョイントされ、ユニットの両サイドにはクリッパーバウを模したと思われる防盾が追加されている。元々横長だった艤装だが、これによって更に横に長くなっている。
また、霧島以外の3人は第二砲塔上部に25mm三連装機銃2基を装備している(ちなみに史実で改装された当初、砲塔に機銃が装備されていたのは金剛だけだったりする)。
二箇所のジョイントによって艤装はマジックアームのように前後左右にフレキシブルに動く設計となっており、非交戦時は改装前の金剛・榛名のように横長に配置され、ジョイントを窄めることによって背部で比較的コンパクトにまとまる。比叡改二の立ち絵の艤装が、まさにその状態である。
砲撃時は長門型や大和型のようにジョイントを伸ばし、砲塔を前方の体の両側を挟みこむように展開するようにして発射する。榛名改二の立ち絵の艤装が、完全展開の状態である。
アニメにおいても金剛改二の艤装が比叡の展開ギミック同様にこのギミックで変形している。
さらにAGPシリーズでは第一砲塔のユニット裏面に副砲が追加され、オリジナルギミックとして、各金剛型の防盾が変形する仕掛けになっている。ただしあくまでオリジナルギミックであるため、ゲームとAGPでは若干防盾のデザインが変わってしまっている。
他にも細かい差異はあるが、それらについては各金剛型改二の記述を参照されたし。
2014年7月28日、榛名の改二実装によって姉妹艦全艦改二実装を達成した。
これは千歳型、利根型、川内型に続き全体で四番目であり、戦艦娘では初のコンプリート達成となる。
2018年5月29日にランカー報酬として実装された新しい戦艦用主砲「35.6cm三連装砲改(ダズル迷彩仕様)」だが、金剛型改二に対して艦種補正が存在し、表示される性能「火力+19、対空+5、命中+3、回避+2」に加え、「榛名改二:火力+2、対空+2、回避+2」・「金剛改二:火力+2、対空+1」・「比叡改二&霧島改二:火力+1」の追加補正が加わり、更に榛名改二と金剛改二では水上電探と一緒に装備すると「火力+2、回避+2」が加算される。加えて榛名改二の持参装備であった「35,6cm連装砲(ダズル迷彩)」装備時にも補正が強化され、「榛名改二:火力+2,対空+1,回避+2」・「金剛改二:火力+2」・「比叡改二&霧島改二:火力+1」が得られる。此れまで火力不足をアンフィット砲とフィット砲である35.6cm砲系列との混載で補ってきたのを自分達にフィットする高火力砲で賄えるようになった。
艦娘
一番艦・金剛
独特のステレオタイプ的外国人風のユニークな口調とムードメーカー的な騒がしさが特徴。
提督LOVE勢筆頭として誰もが認める存在である。
また、2013年11月1日戦艦初の改二実装という栄誉も賜った。
二番艦・比叡
金剛大好きな二番艦。
素直で表裏の無い真っ直ぐな「わんこ」でもある。
度々「金剛・比叡・提督」の三角関係においてファンの間で議論が交わされているが、特に提督との仲は悪いというわけではないようだ。
金剛に続く形で2013年11月20日に改二が実装されている。
四姉妹とも第二次世界大戦で活躍した事にちなんでか、全て海上自衛隊の護衛艦の名に継承された。そのうち金剛と榛名は護衛艦のネームシップとなり、後者は初めて山岳名由来の命名がなされた護衛艦である。
艦これで護衛艦の実装は無いので、すべてオリジナル艦娘のイラストとなる。
こんごう型ミサイル護衛艦:「こんごう」「きりしま」
はるな型ヘリコプター搭載護衛艦(2011年までに退役済):「はるな」「ひえい」
「こんごう」は護衛艦として初めてのイージスシステム搭載艦、「はるな」は初めてのヘリコプター搭載艦となった。