今や魔女を定義する簡潔な言葉は無い。
絶対の加害者にして被害者。
癒し手にして破壊者。
悪魔の使徒にして神の使徒。
汝の視野と言葉で魔女を定義せよ。
それは汝の知的世界と願望とを映す鏡となる。
■~Missing~ 座敷童の物語·完結編より本文抜粋■
魔女とは
- 古いヨーロッパの俗信で、悪霊と交わり魔力を得たという女性。または女性の魔法使いのこと。
- 映画「ふたりはプリキュアMH1」でのラスボス。
- RPG「ファイナルファンタジー8」に登場する、古代の特殊な力を継承した人間。世界で唯一本物の「魔法」を行使できる存在であり、寿命がきても「力」を他人に継承するまでは死ぬことができず、素質のある人間へと能力を受け継がせる。本作のキーパーソンであり、主人公達は過去・現在・未来にわたる多くの魔女達と出会い戦うことになる。 → イデア(イデア・クレイマー)、アルティミシア、アデル、リノア・ハーティリー
- 魔法少女まどか☆マギカに登場する怪物 → 魔女(魔法少女まどか☆マギカ)
- それいけ!アンパンマンに登場する魔法使いのおばあさん。声優は初代を増山江威子(映画版の魔女と同じ)、二代目を定岡小百合が演じた。魔女の森に住んでいて、魔法のほうきに乗ると空を飛べる。本当は普通のおばあさんが手下のカラスに魔法の帽子を被されてその帽子の力で魔女になった姿。孫にマゴマジョがいて、修行中の彼女をいつも叱咤激励している。
- ゴブリンスレイヤーに登場する人物 → 魔女(ゴブリンスレイヤー)
Pixivでは、主に魔法を使う女性、ハロウィンなどでその格好に仮装したの女性のイラストに付くタグ。
概要
魔女と魔法使い
一般的に魔女と魔法使いが区別されることは稀だが、文化人類学的には違いがあるらしい。
単純化して言えば、魔法使いは魔法を使うことで何かしらの作用を及ぼす者である。
魔女は、魔法を使わなくても周囲に影響を及ぼす、何かしらの特性を持つ者をいう。
現代でも、人を惑わす魅力ある女性を「魔女」と呼ぶ。これが「魔男」にならないのは、こうした魅力や特性が女性のみ備わっているからであろう。
ヨーロッパの伝統的な魔女
古代においては精霊や神などの力を得て、呪術や医療行為などに携わった(主として)女性のことである。
その実態の多くは「村はずれに住む風変わりな知恵者」であり、自然薬学を始め、キリスト教勢力の拡大で衰退していった「伝統的な知恵を継承する人物」たちだったとされる。
キリスト教が有力になると、これら教義に合わない奇跡を起こす者は聖職者の反感を集めるようになった。特に中世末から近世にかけてのヨーロッパ社会では、魔女は悪魔と契約を結んで得た力をもって災いを成す存在と考えられ、多くの人々が魔女として迫害を受けた。⇒魔女狩り
魔女には悪魔の乳首があるとされ、これが神明裁判で魔女かどうかを見分けるための判断基準の一つとされたが、悪魔の乳首とは、クリトリスの陰核亀頭のことであり、真性の包茎クリトリスでないならば魔女狩りの対象になったということでもある。
異性装が禁じられていた時代でもあったため、女の子のおちんちんであるクリトリスが目立つというだけで悪魔扱いされたのである。
中世欧州のキリスト教において、病とは悪魔や悪霊の仕業であると迷信されており、薬はあくまで厄払いの補助的な立場とされていた。
伝統を以って合理的に日常の困難を退ける知者は、ややもとすると「奇跡を操る」存在と信望されたため、教会の威光を妨げるとして排除されるようになったわけである。
歴史上の故事やそれにまつわる伝承を元に童話にもよく登場する。そこにおける魔女のイメージと言えば上のイラストのような老婆で、鉤鼻で黒い三角帽やマントを身にまとい、杖や箒を手にしている。
現在でも、魔女を職業とする人は存在する。男性の魔法使い、魔術師をウォーロックやソーサラーと呼ぶが、男性でも魔女を名乗ることが出来、ウィッチャ、ヘックサーと男性の魔女をさす言葉もちゃんと存在している
英語ではwitchである。
ファンタジーが成立して魔法使いの概念も整理体系化が進んだ。その一環として男の魔法使いをwizardと呼ぶのに対して女の魔法使いをwitchと呼ぶ用語法も一般的になった。すなわち現代では、魔女とは女魔法使い一般を表す語でもある。
古来の伝統を受け継いだ魔女であれ、女魔法使いとしての魔女であれ、現在はアニメ、マンガなどで可愛い系も頻繁に登場するようになった。
現代の魔女
キリスト教の力が衰えてくるにつれ、古代異教への憧憬がヨーロッパ社会にも現れてくるようになる。
こうした動きを「新異教主義(ネオペイガニズム)」と言い、その中には古代多神教の霊性において重要な役割を持った魔女にまつわる思想信条や呪術体系(ウィッチクラフト)も含まれた。
残された伝承から再構成がなされ、そこに現代思想やニューエイジ、スピリチュアリズム、他の魔術体系、オカルティズムの要素を加えたものも多い。
1951年に魔女禁止令が廃止されたイギリスでジェラルド・ガードナーが再構成したウイッカは魔女宗の中でも実践者が多いが、そのガードナーは魔術の大家ジョージ・ピッキンギルの興したカヴン(魔女の小集団)に参入しており、そこにはアレイスター・クロウリーも在籍していたことがある。
ガードナーとクロウリーは親しい間柄で、クロウリーは自身の魔術結社「東方聖堂騎士団(OTO)」の名誉位階を、ガードナーも自身のグループの名誉メンバーの座を与え合うほどだった。
そのせいか、ガードナーの「復興」したウイッカ思想にはクロウリーたちの近代儀式魔術(Ceremonial magic)の影響がみられる。
このように他の魔術・スピリチュアル思想とがそれぞれの実践者の中で合わさる事で多様性を獲得している。その結果、所謂精神世界ジャンルの一大勢力となっており、多くの書籍が刊行されるだけでなく、上記のように職業的な魔女も存在している。
関連イラスト
別名・表記ゆれ
Witch/ウィッチ ソーサレス ストレガ ヘックス エンチャントレス 女魔法使い
関連タグ
魔法使い 魔法少女 魔女っ子/魔女っこ/魔女っ娘 【ぴく魔女】
魔女(魔法少女まどか☆マギカ) 魔女(パラノーマン) 魔女の宅急便 魔女(すずきP)
魔女コス/魔女コスプレ とんがり帽子 ほうき/箒 杖 長手袋 黒は女性を美しく見せる
精霊信仰 アニミズム 悪魔信仰 サバト 二面性 地母神 グレートマザー