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細菌の編集履歴

2020-08-23 00:42:32 バージョン

細菌

さいきん

バクテリア。主に単細胞の微生物として至る所に存在し、発酵、腐敗、抗生物質の産生などに関わる。

分類

細菌(バクテリア)は原核生物の一群。古細菌真核生物と並ぶ生物の3ドメインのひとつである。古くは菌類とごっちゃにされていたが、のちに真核生物に属する菌類と原核生物の細菌は全く異なる生物であると判明した。


古細菌(アーキア)は大きさ・生態が類似しており外観では区別がつかないが、内部構造が大きく異なる(真核生物に近い)ため、生物学的には区別されている。細菌を古細菌と区別して特に真正細菌と呼ぶこともある。


主に単細胞で存在し、分裂によって繁殖する。大きさは約0.1~1マイクロメートル程度で、通常は人間の肉眼で見ることはできない。多くの細菌は従属栄養であるが、光合成を行う藍色細菌(藍藻、シアノバクテリア)という一群もあり、これは古くは藻類に含まれていた。


生態と利用

地球上のいたるところに存在する。増殖には水分が必要だが、一部の細菌は乾燥時は真菌類の胞子のような芽胞を形成するため、長時間の乾燥にも耐える。酸素のある環境で増殖する好気性細菌と酸素のない環境で増殖する嫌気性細菌がある。身近な細菌の多くは30〜40度前後で活発に増殖し10℃以下、60℃以上ではあまり増殖しないものがが多いが、低温環境でも増殖できる好冷菌もあり、思わぬ食中毒の原因になることもある。こういった生育環境の多様性のため、はるか地下深い岩盤の中や、深海の海の底にも生息している。


細菌といえば人間の目に見えない単細胞生物....というイメージだが、シアノバクテリアの一部には藻類のような糸状構造を形成し、目に見えるサイズになる多細胞性のものもある(原核生物で多細胞になるのは藍藻だけである)。桿菌類の一部などは菌類のように菌糸状に増殖し、肉眼サイズのコロニーを形成することも。


種類は多岐にわたる。生物に感染病気をおこさせる原因となる病原菌(俗に「バイキン」と呼ばれるもの)や、食品腐敗させるものなどが広く知られているが、ヨーグルト納豆などの発酵食品の製造に関わるもの(乳酸菌納豆菌など)、抗生物質を生成するもの、マメ科植物の根に共生して窒素を供給するもの(窒素固定菌)、逆に土中の過剰な窒素分を空気中に還元するもの(脱窒菌)、果ては健康食品として直接食用になるもの(スピルリナなど)といった、人間にとって有用なものも多い。人間生活に直接かかわらないものを含めると、おびただしい種類が存在するらしい。



関連タグ

生物 生化学 微生物 微生物学 医学 公衆衛生学 医療 食中毒 感染症 風邪 消毒 細菌汚染


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