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鳴海荘吉の編集履歴

2021-10-14 15:45:07 バージョン

鳴海荘吉

なるみそうきち

特撮番組『仮面ライダーW』の登場人物。

「___一つ、俺はいつも傍にいる仲間の心の闇を知らなかった。

二つ、戦う決断が一瞬鈍った。

三つ、そのせいで街を泣かせた。

俺は自分の罪を数えたぜ、

マツ……

さあ……お前の罪を……数えろ


演・吉川晃司永徳(吉川不在時。後ろ姿のみの時など。)


概要

鳴海探偵事務所の先代所長で、左翔太郎の探偵業の師匠であり、フィリップの恩人にして名付け親。また、ヒロイン・鳴海亜樹子の実父でもある。

本編では既に故人。翔太郎からは「おやっさん」と呼ばれている。


ミュージアムから逃走してきたシュラウドから渡されたロストドライバースカルメモリを使い、仮面ライダースカルに変身していた。


元々、ガイアメモリ風都にばら撒き人々を泣かせてきたミュージアムの悪行を憎み、それらと戦ってきた経緯もあってか、探偵として「ガイアメモリを仕事に使わない」をポリシーとしており、シュラウドからドライバーとメモリを受け取り、覚悟を決めスカルに変身して戦い始めてからも、ドーパントが出てこない限り(少なくとも最下級であるマスカレイド級まで)は極力変身せず、生身とメモリガジェットのみで戦っていた。


また自身がスカルであるのを徹底して秘匿・秘密裏に行動しており、協力者のシュラウド以外に自身の正体を明かすことも無かった(その為、風都ではスカルは都市伝説の骸骨男として知られているだけであり、彼の正体を後に知った翔太郎達、直接の関係者以外の風都の住民達からは仮面ライダーとは認知されていない)また、結果論ではこの姿勢がある意味、彼の命取りとなった。


本編開始1年前に起きたビギンズナイト(本編第1話のプロローグおよびMOVIE大戦2010のWパート)で死亡したが、彼の生き様は翔太郎とフィリップに少なくない影響を与えている。

自らの死に際に、翔太郎へ自身の帽子を託し、そして仮面ライダースカルの車両も強化改造されて彼らに受け継がれた。


人物

いかなる事態にも冷静さを保ち、自らの感情を押し殺しても為すべき事を為すと、正に翔太郎が憧れるハードボイルドを体現したような人物

その一方、内心では身近な人々への熱い情や、風都への強い愛を持っている漢。

このような渋くカッコいい人物である為、既婚者だと知っていても寄ってくる女性は後を絶たないらしい。

探偵としても依頼人を何より大事にして、昔に功を焦って翔太郎が依頼人にケガをさせた時は「自分を頼って来てくれた人なんだぞ」と本気でゲンコツ付きで激怒したらしい(翔太郎曰く「怖かったけどカッコ良かった」)

探偵としての実力も非常に優秀だったらしく、作中でも未だに「名探偵」と呼ばれるシーンが多い。

この依頼人を信じ抜いて守りきる探偵としてのスタンスは、翔太郎や亜樹子達、現在の鳴海探偵事務所のメンバーにも引き継がれている。


帽子に対する拘りも強く「男の目元の冷たさと優しさを隠すのが帽子の役目」として、半人前の翔太郎には自分が一人前になったと認めるまでは帽子を認めないとしていた。

またレイモンド・チャンドラーの小説の愛読者で、その主人公のハードボイルド探偵フィリップ・マーロウを「俺の好きな男の中の男」と呼んでおり、彼の台詞を引用する場面もある(フィリップの名前の由来でもある。地球の本棚にもレイモンドの著書「長いお別れ」が確認できる。まるで荘吉のその後を示唆するように……)。


翔太郎のことは半人前としつつも、後述する少年期の彼とのやり取りもあって、彼の「弱い者には決して力を振りかざさずに手を差しのべようとする心根」は内心では高く買っていた。


「男の仕事の八割は決断だ。そこから先はおまけみたいなもんだ」との名言にもある通り、「物事の決断」を重要視している。過去に決断が鈍ったせいで街を泣かせてしまった苦い経験談がある為、自戒を込めているのかもしれない。


来歴

事務所開業当初

劇場版MOVIE大戦COREにて描かれた。

娘の亜樹子は、照井竜との結婚前のマリッジブルー騒動の中でプテラノドンヤミーに拐われた際、メモリーメモリの力で生前の父の姿を垣間見る事態に。

亜樹子が幼い頃に荘吉は大阪を離れ、風都で鳴海探偵事務所を開業し、巨悪事件と戦い続けていた。


開業当初、荘吉は相棒の松井誠一郎(=マツ)と2人で探偵業を営んでいた。

その捜査手法は、荘吉が事件現場や聞き込み等の外歩きで情報を集めていくアウトドア捜査、マツが図書館等で過去の事件関連資料を総当りで調べ、荘吉の情報と統合して表にまとめていくインドア捜査の並行形式であり、その様がまるで彼らの後継者・翔太郎とフィリップのようだったと、亜樹子も認めるところであった。

また「鳴海探偵事務所の影の所長」を自称する風都の歌姫・メリッサも影の協力者としていた(ただし、彼女の場合はあくまでも自称で、亜樹子のように実権があるわけではなく、壮吉からも妹分としてほほえましく見られていた模様)。


風都はガイアメモリ蔓延の根源である園咲家のお膝元の街故に、風都の裏に本格的に踏み込みはじめた彼がぶち当たる事件には、メモリやドーパントが絡んでくるのも多く、荘吉は園咲家の離反者にして自分の幼馴染であるシュラウドとも(マツの知らないところで)協力体制を築き、この当時は彼女を自身の事務所で匿っており、ドーパント相手でもそれなりに対応できるようにメモリガジェット等の提供も受けていた。しかし、ガイアメモリの使用は最後まで渋っていた。


この頃は交番勤務の巡査であった刃野幹夫とも交流があったらしく、刃野からは「鳴海の旦那」と呼ばれ、翔太郎が弟子入りを認められるシーンを見た際には「いい師匠に出会えてよかったな、翔太郎」と陰から祝福していた過去もあり、相当刃野からも信頼されていた模様。


また、サム等の街の協力者達や、彼等の情報網もこの頃には既に築いていた(後の風都イレギュラーズ)。


しかし、最終的には哀しい真実を知るに至り、事件の結末は悲劇に終わる。

そして、その事件の後、荘吉は生涯最愛の娘の亜樹子に再会が叶わなかった。


MOVIE大戦2010(風都探偵のビギンズナイト編の内容も含む)

シュラウドからの依頼で運命の子を救出する』依頼を受けてミュージアムの研究島に潜入を試みる。

しかし、彼の身を案じた翔太郎が事務所に置いていったはずのシュラウドから託された、ダブルドライバーと6本の専用のガイアメモリが入ったトランクを持って自分の後を追って来てしまい、仕方なく彼と共に潜入する。

施設内で潜入に気づかれてトランクを翔太郎に預け、単身で施設警備員のマスカレイド達や園咲冴子が変身したタブー・ドーパントと戦闘を行う(この時にタブーの攻撃で帽子に傷が入った)。


その後はタブーと相討ちになり、ロストドライバーを破壊されるもなんとか一時的に敵を退けたが、翔太郎が独断で動いて運命の子と接触して、彼をガイアタワーに転送してしまい、事態をややこしくする。


そんな翔太郎をゲンコツ付きで叱った荘吉は、即座にガイアタワーに向かい、そこでスカルメモリの特性を利用して、地球の本棚の中に引きこもっていた運命の子に強制的に接触する(この反動でスカルメモリは消滅してしまった)。

言われるがままに興味が赴くままに生きてきただけの彼に対して、「自分のやるべき事を自分で決めて行動する」ように諭し、彼に上述の通り自分が尊敬するフィリップ・マーロウから"フィリップ"の名前を与える。


そして、自らの意思でガイアタワーを内側から破って脱出した彼を助けて、スカルへの変身能力を失った為、荘吉はWへの変身を決意するが、ミュージアムと同じではないかと、フィリップを戦いに巻き込むのに迷いが生じてしまったところを凶弾に襲われる。


後は前述の通り、本編第1話冒頭の展開に繋がる。


また、同作のラストでは、ディエンドカメンライドカードの力で、平行世界の存在であるソウキチが登場。

幾多の戦いを経験して成長した翔太郎を一目見るや、

「誰だか知らんが良い顔をしているな坊主。帽子が様になるのは一人前の証拠だ。」

と翔太郎を称えた後、自分の世界へと帰っていった。

彼はあくまで並行世界の別人であり、荘吉自身ではないのだが、翔太郎は「おやっさんに褒められた」と感極まって泣き出してしまっていた。


運命のガイアメモリ

Wの力を失った翔太郎の前にスカルの姿で突然現れ、ロストドライバーを託して消滅する。

何故彼が風都探偵事務所に現れたのかは不明。『ディケイドから託されたスカルのカードによるもの』、『スカルメモリの効果で死後も霊体で風都を見守っている』、『シュラウドが成りすました姿だった』等の様々な説がある。


正統続編『風都探偵

MOVIE大戦COREで語られた事件のその後と、幼い翔太郎との出会いが明かされる。


マツを殺してしまい、メリッサとも決裂してしまい、全てを失った喪失感から探偵業を休業し、半ば自暴自棄に日々を過ごしていた。


だが、歌姫事件を目撃して彼に憧れた少年・左翔太郎が自分を弟子にするように求めて事務所に連日来るようになる。

最初は彼を疎ましく思っていたものの、アントライオン・ドーパント事件も含めた翔太郎との交流の中で、彼のドーパントへの啖呵を聞いて「街の涙をぬぐう探偵」としての気骨を取り戻し、仮面ライダースカルに再び変身して探偵業も再開。


やがて高校生になって「自分のためではなく人のために」我慢ができるようになった翔太郎の成長を確認すると、自分もかつてのドーパント事件以来、翔太郎が気になっていた事実を明かして弟子入りを認め、翔太郎の高校卒業を境に助手として事務所で働かせるようになった。


しかし、仮面ライダースカルの正体が自分であるのは翔太郎に明かしておらず、スカルとして戦う際は何も言わずに姿を消していたのが翔太郎に少なからぬ不満を与え、ビギンズナイトでの翔太郎の行動の遠因となった(≒翔太朗に自分がスカルだと教えなかったのが命取りになってしまった)風に示唆されている。


また、回想シーンを通じて、翔太郎に様々な薫陶を与えており、ディープ・ドーパントのエピソードの際には

「悪魔と踊る前に三つ数えろ」

「自分自身と、」

「信じる者と、」

「愛する者。」

「そのすべてに恥じないかどうかを、な」

との名言を遺している。


「ライダージェネレーション」〜「ライダーレボリューション」

「この世界で会った仮面ライダーは…、皆、お前さんのようにイジケちゃいなかったぜ。たとえ、望まぬ形で異形となっても…、人のために戦える、本物の男たちさ。その誇り高き、名前を、勝手に穢しちゃいけねえな!」

2から「仮面ライダースカル」として登場。2ではゴウラの企みで異空間に飛ばされて来た形で登場(いつのスカルかは不明だが、少なくともマツを倒した後ではある模様)。「仮面ライダーオーディン」の異常性に勘付く等、探偵らしい勘の鋭さも健在(続編ではグレムリンが罪人である事も見抜いている)。セリフも本編以上に推理小説のような洒落た言い回しが多くなっている。


続く「ライダーレボリューション」でも登場。ここでもキャラクターが掘り下げられており、彼が白色を好む理由は「仕事ができる男が着ることを許される色」=一人前の証拠であるからだと明かされ、ユートピア・ドーパント仮面ライダーエターナルとの会話から、財団X等にも名が轟いているらしい事が窺えるが、彼自身は"伝説の探偵"等ではなく、1人の"平凡な探偵"のスタンスを自認している。


自分達を「半端者」と称する地獄兄弟に対しては「何かを始めなきゃ、何にもなれやしない。何を始めるかは自分次第だ。」だとアドバイスしたり、ハート・ロイミュードに対しては、欠点を指摘して興味を持たれる等、敵に対してはただ冷静に倒すばかりではなく、時に人情を見せる事もある。一方で過去の苦い経験から『対象を救えない』と見なせば、一切の手加減なく撃破も辞さない(しかしながら、直接的な表現を使わず、「相手を休ませる」と表現している辺り、これも彼なりの優しさなのである)。


ここでも「依頼」を最後までやり抜くポリシーは徹底しており、サジタリウス・ゾディアーツに「自分達を嗅ぎ回っているのか?」と問われた際には否定し、あくまでも「ネヴァンを倒す」依頼の基づき、彼らを撃破している。ちなみに、この作品よりにもよって彼が初めて対峙したボスは蜘蛛の怪人であった。


尚、初期に活躍したライダー位置づけにある為か、シャドームーンレデュエからは嘗められていた(結果は御察しの通りである)。


婿との絡みもあり、普段は冷静な彼も緊張で取り乱していた。



余談

主人公・翔太郎がハードボイルドにあこがれる人物である為、「その師となる人物はハードボイルドを体現できる人物でなければならない」として、吉川晃司に白羽の矢が立った。その名演はもはや語るまでもあるまい。


PV、「Nobody's Perfect」ではテラー・ドーパントを圧倒している事から、質問を許さない刑事やフィリップと同様にガイアメモリの精神干渉波能力への耐性があったのではと言われている。

但し、PVの中では裏路地で一人苦しむ様子が描写されている事から、自らの弟子と同じように恐怖を乗り越えたとも取れる演出になっている。

とは言え、当時のシュラウドが(幼馴染とは言え)精神耐性の無い者にドライバーメモリを渡すとは考え難い為、荘吉も干渉波への耐性があったと考える方が自然だろう。

またあるいは彼自身の耐性ではなく、風都探偵で明らかになったスカルメモリの特性で無効化できた可能性もある。

更に風都探偵でシュラウドは、本来は彼とフィリップでWを完成させる計画だった事実も明かされた経緯から、やはり彼もテラー系の力に対して何らかの耐性を持っていた可能性がより高まった。


ちなみに珈琲を直火で煎れる等、翔太郎がしている拘りは大抵が彼のまねがほとんどなのだが、翔太郎は格好だけであり「あまり似ていない」だの「形だけ」だのと言われてしまっている(タイプでの報告書作り等)。

ただし、荘吉自身も珈琲を煎れるのは趣味だったが不得手だったらしく、最初に飲んだ翔太郎はあまりのマズさから、差し入れに風都で一番美味いコーヒーを扱うお店の豆を届けようとしていた(ただし、荘吉はその豆を最初から使っていた)。

相棒のマツからも「自分が作成した資料通りに煎れる」ように言われていたが、荘吉は「コーヒーは『俺の人生のパートナー』」と称して頑なに拒み、独学でコーヒーを煎れるのに拘っていた。

ちなみに当時の翔太郎にあまりの不味さに驚かれた時は、流石にショックだった模様。

更に何も知らない翔太郎からスカルを「気持ちの悪い骸骨男」と評された時もショックを隠しきれていなかった。 子供は残酷である……


もちろん、後の翔太郎もまねをして珈琲を煎れているが、やはり同じく下手な様子。


関連タグ

仮面ライダーW 仮面ライダースカル おやっさん ハードボイルド

MOVIE大戦2010ビギンズナイト) MOVIE大戦CORE

松井誠一郎 私立探偵 風都 左翔太郎 鳴海亜樹子


滝和也:同じく番外作品骸骨の戦士に「変身」する。スカル同様に「骸骨の戦士」でありながら、その胸には確かに正義を愛する魂が燃えているのである。

葵蓮:同じく骸骨モチーフのライダーに変身する。こちらは逆に子供を失っている。


さぁ、お前の罪を数えろ!

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