概要
データ
※但しメディア作品では活躍や役割が異なる為、原作よりの歴史基準とする。
グア軍団を率い、全宇宙の支配を目論む存在。
全身を金色の鎧を纏ったような姿が特徴で、頭には巨大な角が生えている。顔付きは人間に近く、不敵な笑みを浮かべたような悍ましいもの。
背中にはマントを纏っており、金色の身体も相まって「宇宙の帝王」を自負するにふさわしい威厳のある姿となっている。
多くの媒体で登場し、アンドロ戦士やウルトラ戦士と幾度もなく対峙している強敵である。
ウルトラ超伝説(コミカライズ)
冒頭、巨大な発光体として宇宙を駆け巡り、肉体に宿り自慢の剣で地球の模型を切り裂いている。後にメカバルタンを粛清(機密を漏らそうとしたことで)。本格的に侵略を開始するが、メロスとウルフを驚異と認識しナックル星人1号、2号にブラックキングとキングジョーを与えて二面作戦を展開させ、自身は月の裏側に全線基地を健造するもウルトラ戦士たちに察知されたため、単独行動を取ったウルフを人質にする。メロスと直接的に戦いを挑み、マスクを吹き飛ばしゾフィーの素顔を暴いた(元から感づいていた節がある)。だが、あと一歩のところでブラックホールに落ちたセブンに形勢逆転され、アンドロの力を宿したゾフィーが放つ超M87光線を腹部に浴び倒れる。
しかし、ウルフがメロスのコスモテクターと共に月から去ったあと、アメーバ生物が肉体から離れた事に誰一人気が付かなかった。ゾフィー自身はロボットではと推測していた。
実際にゾフィーの懸念通り、最初に斃された人物は影武者のアンドロイドであり、本物はその後、兄モルドの指示を受け、姉のギナと共に本格的に全宇宙征服に乗り出し、ウルトラ戦士、アンドロメロスたちと死闘を繰り広げることとなる。
当初はギエロニアに乗艦していたが、ペストリア(ぺスター型怪獣戦艦)、ベムズンに乗り換える。
影武者と本物の区別の方法は、影武者の方は悪魔を思わせる翼が生えているが、本物の方はそれが無く、マントを羽織り、左肩の方に蜥蜴を模した通信機を装着している。
影武者の事を「サイボーグ・ジュダ」と紹介している媒体もある。
また、時間軸では過去編にあたる「超伝説(第4部)」において『ボア』なる全宇宙を支配しようと企む謎の宇宙人の配下として太古のウルトラの星を襲撃。
後のグランテクターとアンドロ艇の開発者であるウルトラの星の科学者プロメテウスに撃破され行方不明になるも、その後、強大な力と超能力を得て舞い戻り、『ボア』を殺害。彼の率いる怪獣軍団を引き継ぎ、首魁の座へおさまると、宿敵プロメテウスとの決戦に挑み、その際のプロメテウスの繰りだした『黄道の剣』と自身の繰り出す『バット・キャリバー』が交差した際に発生した莫大なエネルギーの本流に飲み込まれ行方不明となった。
更に「超伝説(第5部)」にあたる「すすめ!タロウ」においては宇宙地震を発生させ、グランドキングを送り込み、タロウに『コスモミラクル光線』を地震の中心核に発射するするよう仕向け、『宇宙竜巻』を起こし、邪魔なタロウを亡き者しようと画策。
目論見はほぼ見事に成功し、巻き込まれたタロウは彼方へと放逐されてしまう。
そして自身は密かにウルトラの星へ侵入し、ウルトラの国で開発されている『学習システム』を利用し、ウルトラの父の記憶からウルトラの国に隠された宇宙船『アース号』の『ライフ・ポットNO.3』の在りかを探し出し、地軸の知識を得て宇宙を総べる神に成ろうと企む。
しかし時空の旅から無事帰還したタロウと嘗て葬ったはずのスペース・ナイト=プロメテウスの息子『トラン』により計画は阻止され、さらに散々自身の野望達成のために利用して来たバルタン星人を切捨てたため、見限られた星人の裏切りにより、自身の隠れている場所を知られてしまう。
そして再び宇宙地震を起こし、ウルトラの星を破壊し『ライフ・ポット』を見つけ出そうと企むもタロウの『ウルトラダイマナイト』を喰らい肉体を粉々にされてしまう。
しかし即座に蘇生するも、起点となる頭部をスペース・ナイトに持ち去られ、再生が不完全な所をその懇願により地震の中心角に放ったタロウの『コスモミラクル光線』で起きた、宇宙竜巻に諸共巻き込まれる(但し五部に至っては光太郎はZATの制服を着用。映画の話も混同している為別世界の話と言える)。
明言はされていないものの、その時の余波かはたまた、強い憎しみのためか、遥か時空の彼方へと追放された後に宇宙全体を震撼させる巨悪グアへと生まれ変わった可能性が示唆されるが、真相は謎に包まれている。
ウルトラ戦士銀河大戦争
今作では魔人ジュダと呼ばれて登場。今作の事件の黒幕で、ナックル大帝やザラブ・シーザーを束ねる存在。外見はサイボーグ・ジュダと同様。
ザラブ・シーザーを倒したメロスとウルフやウルトラ兄弟の前に現れ、バットキャリバーから放つ電撃でメロスとウルフを圧倒し、ウルトラ兄弟の合体技「ウルトラスクラム81光線」も通用しないほどの強さを誇る。
月面基地にて、キングジョージャイアントが倒されたことで逃走を図ったナックル大帝を踏み殺し、ウルトラ戦士達と最後の戦いに挑む。
「ジュダムジャハラガンダーラ・ジャアクムジャグーラ」という呪文を唱えることで分身し、ウルトラ戦士を苦しめたがバットキャリバーまでは分身を作り出せないため影が残るという弱点を突かれ分身を見破られるが、それでも見事な剣技でメロスを追い詰める。
しかし回復したセブンの乱入により2対1の戦いとなるがそれでも一歩も引かない戦いを展開する。
だが最後はゾフィーとしての正体を現したアンドロメロスにバットキャリバーをウルトラ真剣白刃取りで受け止められ、セブンのグランドワイドショットで大ダメージを受け倒れた所を腹にバットキャリバーを突き立てられ死亡した。
アンドロメロス(特撮版)
グア軍団の軍団長で、ファイティング・ベムや怪獣軍団を操つる。兄にモルド、姉にギナがいるが、軍団長の中では最も長くアンドロ超戦士と戦った実績もある文字通り、アンドロ超戦士たちの宿敵である。「本来ならここでティータイムってところなんだがな」とジョークをかまし、「ジョーダン、ジョーダン。私の名前はジョダよ♪」とギャグを言うなどお茶目なところもある。
バットキャリバーからナイフや火花を発射して遠くにいる敵を攻撃することが出来る。攻撃以外にもジュダバリヤーというバリアを発生させ、相手の攻撃を吸収したりと万能な武器。
この他にも胸の赤い部分から発するなどの金縛り光線や肩のトカゲ型通信機や瞬間移動能力など多彩な能力を持っている。(出典:「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」より)
ナッツ星βでダクミランと共にアンドロマルスを襲撃。マルスを深い落とし穴に落っことしてあと一歩のところまで追い詰めたがそこにアンドロメロスが乱入。
マルスのコスモバズーカでダクミランを倒され、自身もメロスのダブルランサーで肩を切られ爆死した。
…かと思われていたが後に復活し、一度受けた攻撃は二度と通用しない体質を手に入れアンドロ超戦士たちに挑戦。怪獣戦艦ベムズンを指揮しアンドロ戦士たちを苦しめたが、最後は今まで一度も使用していない技である「グランフリーズ」で肉体を凍結された所へ「レーザーショット・グランファイナル」で肉体を粉々にされ滅び、その魂はギナやモルドと共にグアとなった。
容姿は超伝説(第二部)の本物と同一である。
また、後述するウルトラマン物語のジュダと同一視される作品も少なくはない。(ウルトラ怪獣大百科やウルトラマンXのグア軍団の設定など。)
ウルトラマン物語
ここでも設定が異なり、宇宙に生じる歪みから誕生した強大な力を持つ悪魔として登場。近年のヒーローショーに客演するときはこちらの設定が主に使用されている場合が多い。カラーリングはアンドロメロス登場時とは異なり、全体的に超伝説と同一(二部以外)。
悪意そのものであるため実態が存在せず、今から5万年前に復活した際ウルトラの父の手によって宇宙の歪みを修正され封印された。この時緑豊かだった「惑星フェラント」を死の星と化している。
だが封印したと言っても発生源である宇宙の歪みは消せないため、数万年周期で復活してしまうためキリがないのである。そのため、ウルトラ戦士たちは何世代にもわたって封印を続けている。
ヒッポリト星人、バルタン星人、エンマーゴを配下にしており、ウルトラの星に復讐を果たすため、宇宙に散らばる悪魔の魂を集合させてグランドキングを誕生させる。
グランドキングがスーパーウルトラマンとなったタロウに倒されると、グランドキングと一体化していたかのごとく断末魔の悲鳴を上げて消えていった。
しかし…。
本作は現在主流になっているM78スペースの設定とはパラレルではあるものの、グランドキングやジュダとの戦い自体はそちらのタロウも経験しているようだ。
なお、アンドロメロス版のジュダの本体であるグアもまた悪意そのものとされているので同一人物扱いされるのも納得である。
ウルトラゾーン
本編には登場しては無いが、CM明けのアイキャッチではごく普通に下校しているグランドキングとは対照的に、ジュダは何をやらかしたのか水の入ったバケツを両手に持ち廊下に立たされていた。
過去にウルトラ兄弟を窮地に陥れた帝王とは想像がつかないシュールな光景が、話題を呼んだ。
ウルトラ怪獣擬人化計画
2019年2月28日に発売された電撃G's Magazine4月号に連載された漫画版『ウルトラ怪獣擬人化計画ギャラクシー☆デイズ』の第53話で何の前触れもなく登場し、読者の度肝を抜いた。
漫画と連動しての実装という初のケースとなったため、正式発表はその3ヶ月後の7月号(漫画版の連載が終了したタイミング)となった。同時に、企画内で一番最後に発表されたキャラクターともなっている。
当然ながら、『アンドロメロス』シリーズからの参戦はジュダが初であり、姉を差し置いてのまさかの参戦に驚いたファンも多かったはずである。
デザインは漫画版の執筆も手掛けた爆天童氏が担当している。曰く、「実際にはかなり早い段階でデザインしていたが、タイミングが合わずに発表が遅れてしまった」とのこと。
原典同様鎧を着こんだ姿をしているが、鎧のデザインは宿敵である筈のアンドロ戦士のコスモテクターと酷似したものになっており、一見するとジュダとは分かりづらいが、よく見ると胸元の発光体や腰部分のプロテクターの形状、ギザギザの口元、さらには最大の特徴である湾曲した2本の巨大な角など確かにジュダとしてのパーツも備えている他、武器としてバットキャリバーを思わせる長剣(実際には、『アンドロメロス』における乗艦であるベムズンを模している)も所持しており、これを用いた剣撃も行う。
ただし、これはあくまで鎧を装着している状態での姿であり、鎧の下には他の怪獣娘と同様、人間と酷似した容姿の本体が存在している。その素顔は意外にもかなり可愛らしいものであり、角が生えていることもあって、悪魔というよりは鬼を思わせるデザインとなっている。
なお、初登場時には名称が「???」と表記されて伏せられているのだが、上記の外見的特徴から、この謎の怪獣娘の正体がジュダであることを推察できた読者も多かったと思われる。
漫画版
「見せてやろう……レッツ侵略の開始だ」
作中では、Gゲートを通して『ギャラクシー☆デイズ』の世界にシャドウを送り込んでいた黒幕的存在として登場。
ゲートを通ってメトロン商店2階にあるブラックスターズの貸家に乗り込むと、鉢合わせた(というより、元々貸家に住んでいた)ブラック指令、ノーバ、シルバーブルーメの3人をシャドウに襲わせると同時に、多数のシャドウやシャドウビーストを召喚させて、この世界への本格的な侵略を開始し、さらには物語の舞台である円谷学園にまでその魔の手を伸ばし、大勢の怪獣娘を襲わせる。
Gゲート付近で待ち構えていたエレキング、キングジョー、レッドキング、学園で迎撃に乗り出したゼットンの4名を捕まえて十字架に磔にして勝ち誇るが、こうなることを想定してGゲートの守護者からソウルライザーを託されていたベムラーが、ピグモンやゴモラトリオを介してソウルライザーを戦線に送り届けたことで、人質全員を解放されてしまい、さらにソウルライザーの力で4人がパワーアップする事態になってしまい、狼狽する。
それでもなお、シャドウビーストをけしかけて4人を始末しようとしたもの、パワーアップした4人の前には歯が立たずにシャドウビーストはあっさり撃破されてしまい、自身も身に纏っていた鎧を砕かれ、遂に敗北した。
その後、一連の侵略活動は身に纏っていた鎧に操られてのものだったことが判明。
本体のジュダは原作とは真逆に気弱で控えめな性格であり、自分が大変なことをしでかしたことを知ると土下座までして必死に謝罪していた(その様子を怪獣図鑑に勝手に使われそうになった際には憤慨していたが)。
また彼女が身に纏っていた鎧も、今後誰も着用することがないよう、メトロン商店の最深部に厳重に封印されることとなった。
配下のシャドウに怪獣娘を襲わせたり、抵抗する怪獣娘たちを容赦なく始末しようとするなど、冷酷な面を見せる一方で、侵略を開始する際に「それじゃー 早速行っちゃおっか!」と軽いノリを見せたり、ソウルライザーを送り届けられて人質を解放されるという想定外の事態が起きた際に「何それズルい!」とごねる(ピグモンからは「あなたに言われたくないです!」とツッコまれた)等、コミカルな面も見せている。
ウルトラマンフェスティバル
ライブステージでは度々アンドロメロス時代の姿が敵として登場している。
ウルフェス2006第1部では強さを求めるザムシャーにバッドキャリバーを抜かせて操り、自らの復活に利用した。最期はメビウスブレスにウルトラ戦士の力を集めたメビウスによって撃破された。なお、この個体はウルトラの父と対峙した際には忌々しげにしていた為、ウルトラマン物語』の設定も折衷されているものと思われる。
ウルフェス2010第2部ではサロメ星人が作ったロボットとしてゼットン、ゾグ、エンペラ星人と共に登場。メビウスバーニングブレイブ、ジャック、ゼロの3人のコンビネーションで撃破された。
ロボットとして登場する設定はこれが初ではなく、サイボーグ・ジュダの前例がある。
余談だが、このショーではエンペラ星人がザギと夫婦みたいにダンスしながら戦ったりとツッコミどころ満載である。
ウルフェス2014第1部でも復活。なんとこの年には久々にアンドロメロスと対決した他、ラスボスとしてスーパーグランドキングが登場するなど、ジュダファンにはたまらない内容になっている。この数ヶ月後に本当にジュダが帰ってくるのだから世の中わからないもんである。