以下についてはリンク先を参照。この項目では派生作品を含めたシリーズ全体について記載する。
- 1987年にカプコンから発売されたアクションゲーム。別名・ロックマン1。
- 1.から始まった最初期(いわゆる無印)のシリーズ→ロックマンシリーズ
- 本シリーズの主人公→ロックマン(キャラクター)
- 『ロックマンエグゼ』の主人公→ロックマンEXE
- 『流星のロックマン』の主人公→星河スバル/シューティングスター・ロックマン
概要
カプコンの看板タイトルの一つ。海外での名前はメガマン【Megaman】。
作中での「ロックマン」の定義はシリーズによって異なる。
アクションゲームとしては以下の系統に分けられる。
- シンプルな横スクロールアクションである狭義の『ロックマン』シリーズ
- その基本操作とシステムを踏襲しつつ様々な要素をアクションや設定に追加していった『X』『ゼロ』『ZX(ゼクス)』
- 『フリーランニングRPG』と銘打って3D化しシステムを一新した『DASH』
劇中で多くは語られないが会話の端々をつなぎ合わせると、これらは時系列上、他の派生作品含めて何かしら繋がっているらしいことが解かる(後述)。
『エグゼ』と『流星』は上記のシリーズと設定上パラレルで、ジャンルもカードゲームの要素をプラスしたアクションRPGとなっている。
他のゲーム作品とは異なり、既存のシリーズを完結させてから未来の話に当たる派生シリーズに繋げるのではなく、同時並行で展開していくというパターンが多い。この為、Xシリーズが展開中だが初代ロックマンの続編が次々に発表されるようになってる。中にはGBAからDS世代はゼロ完結後にZX、エグゼ完結後に流星という風に物語を畳んでから次回作に移行という手順を踏んでるが、少し急で強引な移行にもなってる。
2021年現在も未完な作品も多い(初代、X、DASH、ZX)。上記のようにシリーズを畳んだ派生シリーズもあるものの、しかしながら、未来の時系列に当たる派生作品に繋げる為の伏線は用意されている為、ファンからの考察の対象となる事も。
最大の特徴としてボスキャラの公募を行った事は有名(2〜8まで)だが、こうした企画は次第に行われなくなった(エグゼ(3〜6)や流星3、DASH3(頓挫)など一時的に復活したシリーズはある)。
あまり知られていないが、アクションやRPGの他にもボードゲーム、レーシングゲーム、サッカーゲームなどの様々なジャンルのゲームが世に出ている。オリジナルステージをクラフトするゲームも何気にマリオより先に出ている。
海外人気はかなり高く、特に初代シリーズは度々アニメ化の対象となっている。
シリーズの現状
2000年代が終わりに差し掛かる頃、『流星のロックマン』シリーズはシリーズが3で綺麗に完結を迎えたとはいえ、これまでのアニメや漫画作品などのメディアミックスが失敗に終わり(※1)、流星3とリンクしたロックマンエグゼ第1作のリメイクとして『オペレートシューティングスター』が販売されるも、RPGシリーズはここで終了してしまう。『流星』と同時期に展開されていた『ロックマンゼクス』シリーズも多くの謎を残したまま終了するなどいずれの作品も消化不良な結果に終わってしまった。
何よりも2000年代中期からロックマンシリーズそのものの売り上げも伸び悩んでいた傾向にあり、カプコンのコンテンツではモンスターハンターシリーズに人気が集まり始めていた(2000年代に展開されていたXシリーズ後期の評価が賛否両論であり、折角、丁寧な作りになったX8やイレギュラーハンターXがあまり売れずに終わっている)。
2007年頃にニコニコ動画にてネットユーザーの間でロックマン2が注目されるようになってからしばらく経った2008年にFCテイストの『ロックマン9』が据え置き機のダウンロード販売専用ソフトという形で発表されるようになったが、『ロックマン10』が発売された2010年を最後に家庭用ゲームはしばらく途切れる事に。
2012年には歴代ロックマンシリーズのキャラを総登場させた『ロックマンXover』がソシャゲで展開されるも、諸般の事情で2015年にサービス終了している。同時期にニンテンドー3DS用に『ロックマンDASH3』、Xbox360用に『ロックマン(メガマン)ユニバース』が開発されていたが、いずれも頓挫するという2010年代上半期はシリーズの暗黒期となった。
だが家庭用の新作こそ作られていないものの、バーチャルコンソールやゲームアーカイブス等のダウンロード販売では精力的に過去のシリーズがリリースされているほか、2013年には『スマブラ3DS/WiiU』への参戦が発表されるなど、現在でも根強い人気を誇っていることは十分示されているため、期待が持たれていた。2016年には無印1~6作をまとめた3DS用ソフト「ロックマンクラシックスコレクション」の発売が決定。新作というわけではないが、旧来のファンへのサービスとして久々の物理媒体ロックマンが発売されることと成った。
このような経緯からか、2000年代はRPGシリーズのロックマンの認知度が高かった反面、2010年代以降は若年層にも初代ロックマンの認知度が高まりつつある。
そして、ロックマン誕生30周年の節目となる2017年に新作アニメ『Mega Man:Fully Charged』が2018年にアメリカで放送開始される事が発表され、2018年には初代シリーズの新作となる『ロックマン11』やXシリーズ1〜4、5〜8作を纏めた『ロックマンXアニバーサリーコレクション』が発売開始、2020年にソーシャルゲーム『ロックマンXDiVE』が配信開始するなどシリーズは再興しつつある模様。しかしながら、基本的に新作が出ているのは概ね初代シリーズやXシリーズのみとなっている。
脚注
(※1)売り上げ自体はシリーズでは比較的高い方。そもそもロックマンシリーズ自体が、コミックボンボンでのメディアミックスが編集方針の変更でコロコロコミックに移籍を果たすなど以前から大人の事情には何かと悩まされやすいシリーズでもあった。
派生作品
派生シリーズ
漫画
その他
関連作品
- MightyNo.9:監督が稲船敬二氏で、ゲームシステムや世界観がよく似ている。
- レディ・プレイヤー1:ゲストキャラとして登場。
- 大乱闘スマッシュブラザーズ:『3DS/WiiU』と『SP』で他社組ファイターとしてロックマンが参戦。
- スーパーロボット大戦X-Ω:2018年1月に期間限定で参戦。
- ドラガリアロスト:期間限定で参戦。
時系列
本家の時系列
ロックマン→ロックマンX→ロックマンゼロ→ロックマンZX→ロックマンDASH
解説
初代ロックマンを歴史の始まりに据えた世界。この世界の時系列はロックマンX5以降で多数のルートに分岐するが、どのルートも最終的にロックマンDASHに帰結する事になっている。ロックマンXとロックマンDASHには空白の期間が存在するが、『ロックマンゼロ』シリーズと『ロックマンゼクス』シリーズはその間の出来事をインティ・クリエイツの独自解釈の元製作した作品となっている。ちなみにロックマンX6時点で分岐している為、ロックマンX7以降のシリーズの内容とロックマンゼロ〜ロックマンZXの内容は繋がらない。
西暦は「ロックマン」で200X年(ロックマン5まで)~20XX年(ロックマン6以降)で、「ロックマンX」以降は21XX年である(ただし、X1の時点でエックスの発見当時は2114年以降である可能性がある)。
ちなみに「ロックマン」の時点では現実の2000年代よりも先にロボット技術が大きく進んでいる世界となる。
RPGシリーズとの決定的な違いは「ロボット技術が発達している」という点であり、こちらではワイリーとライト博士の因縁が尾を引いた結果、機械の反乱が起こり、世界が荒廃してしまう。
物語の主軸となるのは『ロボット』。Xシリーズでは更に細かい区分が設定され、人間のような知能を持ったものはレプリロイド、単純なプログラムしか持たない雑魚敵や中ボスはメカニロイドと呼ばれる。
RPGシリーズの時系列
解説
ロックマンエグゼを歴史の始まりに据えた世界で、本家とは全く関わりのない世界。
しかしながら、本家世界の人物のリメイクキャラクターが多いのが特徴。目立った分岐はなく、ほぼ一本道のルートとなっている(パラレルワールドがないわけではなく、流星2ではパラレルワールドに行くイベントがある)。
本家との決定的な違いは「ネットワークやプログラム技術が発達している」という点であり、ワイリーとライト博士(エグゼ時点では日本人かつ故人であり、子孫がいるという設定)の因縁もエグゼで終わってしまうため、世界の荒廃は起こらない。なので流星時点での敵は侵略者や犯罪組織となっている。
物語の主軸となるのは擬似人格プログラム『ネットナビ』(エグゼ)と電波で体が構成された生命体やプログラムの総称である『電波体』(流星)。
pixivでの扱い
無印ロックマンのボスキャラクターのイラストが特に多い。個性が多種多様な上にシンプルなデザインが魅力的であり、さらに発想の源となる簡単なプロフィール設定がなされているためだと思われる。
鉄腕アトムとの関連性
第1作は『鉄腕アトム』の版権を使ったゲーム(キャラゲー)として開発される予定が一時期だけあった。
当初はオリジナル作品として企画していたが、それだと競争力が弱いと判断して版権モノに路線変更となった。しかしコナミに先を越されてしまったため、オリジナル作品へ再び企画変更し、現在のロックマンになったのが実情らしい。なんの因果か、のちにロックマンエグゼではコナミとコラボを行うことになるのだが…。
その名残か似たような世界観を擁している。
その縁から2020年秋に開催されたCAPCOMvs手塚治虫charactersではライト博士とお茶の水博士が対面し、ロックマンとアトムが握手するイラストが描かれている。
関連タグ
ロックマンオレミックス(企画)
評価タグ
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外部リンク
wikipedia(シリーズ全般)