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概要

古代デジタルワールドに君臨した皇帝竜。

強大な力を持つが、力のコントロールは難しく救世主にも破壊神にもなってしまう。

(デジモンウェブより)

初登場は携帯機「D-3」。

ドラゴン型デジモンの一種で、パイルドラモン進化形態。

古代デジタルワールドに君臨したデジモンの帝王で、その力ひとつで救世も滅亡も自在とする伝説の存在。

なお、初登場のD-3ではパイルドラモンとワンダースワン版のメタルグレイモンをジョグレスさせなければならないと言う面倒な条件が設定されていた。

デジモンでも一体で三形態という変身(変形?)能力を持つ極めて珍しい種類。

尚、あくまでジョグレス体であるパイルドラモンの進化先であり、ブイモンにはゴッドドラモンアルフォースブイドラモンワームモンにはバンチョースティングモンが直系の究極体として存在する。

また、パイルドラモンの対となるディノビーモンからはこちらではなくグランクワガーモンに進化する。

解説

インペリアルドラモン:ドラゴンモード

レベル究極体
種族フリー(ワクチン種)
タイプ古代竜型
必殺技メガデス/ポジトロンレーザー
言語名称
日本語インペリアルドラモン:ドラゴンモード
英語Imperialdramon Dragon Mode
中国語皇帝龙兽 龙形态(帝皇龙甲兽 龙形态)
台湾語帝皇龍甲獸 龍形態

インペリアルドラモンの基本形態。

黒金の装甲に赤い翼と白いたてがみを持つ古代竜型デジモンで、背中に大砲を背負っている。

かなり野性的な性格をしており、その力のコントロールは非常に難しい。しかし、隠された姿を解放することで、本当の力を発揮するといわれている。

必殺技は口から超質量の暗黒物質を撃ち放ち、すべてを無に帰す『メガデス』及び背中の砲門から放たれる破壊光線『ポジトロンレーザー』(アニメでは螺旋がかかった紫色のビームとなっているが、劇場版ではエネルギー弾として連射している)。

アニメ版ではマミーモンに大輔と賢が襲われたことを受け、さらにチンロンモンの光を受けたことでパイルドラモンから「究極進化」することで進化する。

なお進化バンクの際に上空からメガデスを放ち、古城や森を消し飛ばしてから荒野と化した大地へ降り立つという演出が入るが、劇中ではこの進化演出以外では一度としてメガデスを放つ事は無かった

尤も、設定上のメガデスの威力は進化演出のシーンが誇張では済まない事になってしまうレベルであり、むやみに撃っては街を壊滅させかねないのでそうそう使える技ではなかったのだろう。

こういった経緯からか主役級の究極体としてはファイターモードの前座として扱われ、非常に扱いが悪い。初登場時の敵が完全体だったり、苦戦して負けた相手も完全体だったりと散々である。

ちなみにメガデスは後にクロスウォーズ~時を駆ける少年ハンターたち~第78話の客演回にてクオーツモンヴェノムヴァンデモンを倒すため、念願の初使用となった。

旧デジカではディノビーモンパイルドラモン×ディノビーモン(Bo-1081)、ナイトモンパイルドラモン×メタルグレイモン(St-169)、ギガドラモンエアロブイドラモン(Bo-373)が進化元として扱われた。デジモンストーリーではなぜかデジタマモンが進化元に置かれていた。

インペリアルドラモン:ファイターモード

レベル究極体
種族フリー(カードゲームではワクチン種)
タイプ古代竜人
必殺技ギガデス/ポジトロンレーザー
言語名称
日本語インペリアルドラモン:ファイターモード
英語Imperialdramon Fighter Mode
中国語皇帝龙兽 战士形态(帝皇龙甲兽 战士形态)
台湾語帝皇龍甲獸 戰士形態

インペリアルドラモンの真なる戦闘形態。

野性的であった「ドラゴンモード」から、人型へと変わったことで知性を獲得し、その強大なエネルギーの制御に成功した。惑星一つを消し飛ばすほどの力が宿っているという。

必殺技は胸部の龍の口に大砲を装填し、メガデスの1万倍以上の破壊力を備えた暗黒物質を放つ『ギガデス』(02の劇場版では直接別の砲門が龍の口から現れている)。また、ドラゴンモードの際背部にあった大砲自体が右腕に移動している為『ポジトロンレーザー』も引き続き使用可能。

「ドラゴンモード」から「ファイターモード」への変身は、勇者ロボの変形さながらであり、登場時には低年齢層から大きな反響を呼んだ。一方、当時としてはぶっとんだ演出ゆえに古参ファンの批判も多く飛び出した。

『02』のEDでは成層圏を高速で飛行し、雲を切り払う姿を見せている。

その図体は異常なまでに巨大で、『02』本編ではブラックウォーグレイモンを片手で掴んで手のひらに収めている。

クロスウォーズ~時を駆ける少年ハンターたち~においてもやはり巨大で、他の究極体デジモンと並んでいるシーンでは、このファイターモードだけが見切れており、足しか映っていない。具体的には、オメガモンやデュークモンクリムゾンモードらの頭の位置とファイターモードの足の膝の位置が同じ。

なお、名義上はただの「モードチェンジ」であるものの、この形態が作中では最終形態のように扱われており、フロンティアのスライド進化のようにファイターモードからドラゴンモードに戻ったり切り替えたりできるかは不明。

なお、当初の名前は『ファイターフォーム』であり、当時発売された『D-3』でもファイターフォームと呼ばれていたが、デジタルモンスターカードゲームでは『ファイターモード』表記であったりとブレが生じていたが、のちに『ファイターモード』で統一された。

インペリアルドラモン:パラディンモード

レベル超究極体
種族フリー(カードゲームではワクチン種)
タイプ古代竜人型→古代聖騎士型
必殺技オメガブレード/ギガデス/ポジトロンレーザー/スプレンダーブレード(バトルエボリューション)
言語名称
日本語インペリアルドラモン:パラディンモード
英語Imperialdramon Paladin Mode
中国語皇帝龙兽 圣骑士形态(帝皇龙甲兽 圣骑士形态)
台湾語帝皇龍甲獸 聖騎士形態

正義に目覚め、真なる救世主となった聖騎士の姿。

聖剣・「オメガブレード」を携え、かつて起きたとされるデジタルワールドの大崩壊を食い止めた伝説の戦士。後にロイヤルナイツの始祖となったと伝えられている。

黒かった全身の装甲は白銀へと変化し、よりスマートな印象になっている。また右腕の大砲は失われている。

その実在を証明する術は未だないものの、デジタルワールドの解明とともに明らかになっていくものと推察されている。必殺技は聖剣で相手を切り裂き、相手のデータを初期化させてしまう『オメガブレード』。

当初はファイターモード同様古代竜人型デジモンとして扱われてきたが、設定の追加に合わせて古代聖騎士型に分類が変更された。

聖剣には、アルファベットのデジ文字で「INITIALIZE」(イニシャライズ、初期化の意味)と刻まれている。

映画公開記念として販売された『DX超進化シリーズ』はファイターモードのリペイント品である為、玩具オリジナル形態として白いドラゴンモードの姿に変化可能。加えて、ポジトロンレーザーは装備したままになっている。

作品での活躍

デジモンアドベンチャー02

第39話で初登場。チンロンモンから、デジコアの光の一つを授かったことで、本宮大輔エクスブイモン一乗寺賢スティングモンがジョグレス進化したパイルドラモンが、トリケラモンとの戦いでこのデジモンへと更なる進化と遂げた。

また43話にてスカルサタモンにデータそのものを破壊されて戦闘不能に陥るが、初代「選ばれし子供たち」のデジモンたちからの力を分け与えてもらったことで、ファイターモードへの進化とともに復活し、戦いに終止符を打つべく活躍した。

進化バンクではこれまでのアーマー進化・通常進化・ジョグレス進化とも違い、OP曲「ターゲット ~赤い衝撃~」が流れる。

背中に人間を収容でき、移動手段としても活躍した他、東京上空から『ポジトロンレーザー』を三方向に拡散させ、札幌時計台、大阪城、阿蘇山に建てられたダークタワーを破壊するというすごい事もやってのけている。

飛行速度も段違いであり、世界を回るのに30分も掛からないとされており、劇場版でもそのスピードで素早く現場に到着し、自慢の機動力でアーマゲモンを相手に戦った。

劇場版『デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲』では、ウォーグレイモンメタルガルルモンがジョグレス進化したオメガモンとともに、ディアボロモンの仕組んだ陰謀と対峙する。

途中でクラモンたちが融合しアーマゲモンへと進化したことで、オメガモンが倒され、その後駆けつけたインペリアルドラモンまでも瀕死にまで追い込まれる。

しかし戦いを見ていた子供たちから送られた希望の力によってオメガモンが「オメガブレード」へと変貌し、これを受け取ったインペリアルドラモンが「パラディンモード」へと覚醒。アーマゲモンを見事に退け、ディアボロモンの陰謀を打ち破ることに成功した。

本宮大輔は『勇気/友情のデジメンタル』を所持しており、使用すると(彼らの役割を受け継いだという演出で)ウォーグレイモンメタルガルルモンのイメージが浮かび上がっていたが、劇場版の戦いではまさかの本人達から直々に力を受け継ぐ形となった。それを『奇跡』と『優しさ』の力を有する子供達が受け継ぐというのは感慨深いものがある。

デジモンクロスウォーズ~時を駆ける少年ハンターたち~では同一個体が登場(パラディンモードのみ登場せず)。賢のワームモンと大輔のブイモンがジョグレスする点は同じだが、途中から賢がいなくなっているのにも関わらず、ファイターモードの姿を維持し続けている。

デジモンクルセイダー

パラディンモードが登場し、アイギオモンに秘められた力を解放する為に立ち塞がった。

デジモンアドベンチャーtri.

第2章「決意」にて登場。デジモンカイザーと思われる人物に操られて出現する。

従来の個体とは体色が異なり、赤紫や紫を基調とした悪役然としたカラーリングになっている。ただし、感染したオーガモンレオモンとは違い目は緑だったため、感染デジモンとも違う雰囲気である。ちなみに下記のウイルス種のインペリアルドラモンとも違った今作オリジナルのカラーリング。

デジモンカイザーを追っていたレオモン、パルモンゴマモンと戦い、ドラゴンモードのままポジトロンレーザーなどで追い詰めるが駆けつけた丈によってゴマモンが、丈によって奮起したミミによってパルモンがそれぞれヴァイクモンロゼモンに進化。ロゼモンのフォービドゥンテンプテイションを受けた際にファイターモードにモードチェンジした。ロゼモンやヴァイクモンと壮絶な戦いを繰り広げるが、ギガデスを放とうとした際に(尚、この時ディアボロモンの逆襲と同じく胸のドラゴンモードの顔から砲身を出現させていた。)レオモンが頭部に組み付いたことで誤射、ロゼモンとヴァイクモンの同時攻撃を受けて消滅した。

なお、02に登場した個体との関連性は不明であり、作中でも全く触れられない。まぁそのデジモンカイザーもの刺客が変身した偽物であり、その黒幕によって大輔たちが倒されて囚われていたため、このインペリアルドラモンも、おそらく捕虜から取り出したデータをコピーして生み出された偽物というだけだろう。続編の「LAST EVOLUTION絆」では、02で大輔たちのパートナーだった個体のブイモンたちが無事登場している。(なお、インペリアルドラモンまでは残念ながら進化しなかった。)

亜種

インペリアルドラモン(黒)

レベル究極体
タイプ古代竜型(ドラゴンモード)/古代竜人型(ファイターモード)
属性ウィルス
必殺技メガデス(ドラゴンモード)/ギガデス、ポジトロンレーザーランス(ファイターモード)

ウィルス種版、ブラックインペリアルドラモンとも呼ばれる。

強大すぎるパワーをコントロールできずに暴走してしまった姿でこちらにもドラゴンモードとファイターモードがある。

見た目は黒色部分が多くなっている。ファイターモードは己の正義のためならば破壊も辞さない性格となっている。

名前が長いからかデジモン図鑑やデジモンカードゲーム等では「ブラック」と付かず、「インペリアルドラモン:○○モード(黒)」等で表記されている。

『デジモンワールド3』でもティラノ・バレーの裏ボスとして登場するが、ドットグラフィックは戦闘グラフィックとカラーリングが全く異なり、爪が青色、ツノが金色、ボディが黒色となっている。

旧デジカではボルケーモンワルシードラモンギガドラモン(St-541)、メタルグレイモンパイルドラモン×ディノビーモン(Bo-356)が進化元として扱われた。

デジモンストーリーサンバースト・ムーンライト』ではクネモンの究極体として扱われた(完全体はディノビーモンとなっている)。

余談

古代に存在した究極体としては伝説の十闘士ヴァロドゥルモンなどの存在も確認できるが、おそらく活躍は初めての究極体とされる十闘士よりは後だと思われる。