《髮サ謦?姶髫》
「イチャイチャスルナ!」
データ
身長/189cm
体重/220kg
スキン/ミリタリードラゴン
概要
彼氏の真之助に一途な女性・たまきの「私だけを見て」という欲望を叶えるために誕生した、電撃モデルのヒトツ鬼。
シソツ鬼が、軍隊のヘルメットとジャケットを身に付けた青黒い竜人のようなスキン・“ミリタリードラゴン”を身に纏った姿。
大まかな外見は救急鬼に酷似しているが、こちらは顔を覆っていたゴーグルが無く三対六つ目である顔の上半分が露出しており、ヘルメットは黒一色のベースに、ドラゴンの眉間を模した額のマーキングと両脇のフリルパーツが特徴的。
また、胴体は胸板に張り巡らされていたハーネス風の水色の帯が無くなり、代わりに両肩へ同じくドラゴンのフリルを模したパーツが追加されている。
色合いは青と黒と灰色主体の落ち着いた物で、いかにも軍人らしい厳格な雰囲気の半面、地球守備隊の装備を強奪して身に付けた侵略者の宇宙人にも見えるミスマッチ感も併せ持つ。
変貌時には「髮サ謦?姶髫」(電撃戦隊)の文字化けと、電撃戦隊チェンジマンのクレストが浮かび上がる。
彼氏に向けて「自分だけを見て貰いたい」とどんどん愛のメッセージを叫んで回り、誰にも目移り出来ないようにラブラブなカップルを目をつけるや青いフラッシュと共に体内に吸収、厳重に監禁してしまう。
人間を取り込んでしまう点を除けば、宿主が戦闘経験はおろか戦っている自覚が全く無い為、撃破自体は従来のヒトツ鬼と何ら変わらない。
それ故にソノシ・ソノゴ・ソノロクら脳人監視隊よりドンブラザーズと脳人三人衆を全滅させる為の手駒として、世界鬼諸共意図的に凶暴化や拘束される等の雑で散々な扱いを受ける遠因にもなった。
活躍
ドン47話
ドンブラザーズと脳人三人衆がこれからの方針を決める会議の真っ最中、喫茶どんぶらに訪れて真之助を待つたまき。その後、遅れて真之助が駆け付けるが、またもや悪癖の浮気性ではるかとソノニに目移りし始める。
しかし、すぐに女の勘でたまきは彼に水をぶっかけ大激怒。勢いのまま喫茶どんぶらを飛び出し、その先の公園で愛されたい願望がエスカレートし電撃鬼に変貌した。
「真之助、どうして私を見てくれないの!?私ダケヲ見テェェ!真之助ェ〜〜!!」
人を超えたハートに火がついた鬼と化し、恋愛感情を拗らせてカップルを吸収し始め、同時に真之助も恐ろしい化け物になった彼女を見たショックで世界鬼にヒトツ鬼化して見境なく暴れ始める。
「真之助!!チョット何ヤッテルノヨ!?私ダケヲ見テッテ言ッテルデショ!!」
駆けつけたドンブラザーズもお構い無しに世界鬼に怒りの往復ビンタで繰り出すも、「恋愛」に対して気が立って世界鬼にキックを繰り出したつよし/キジブラザーに怒って「チョット!?真之助ニ何ヤッテルノヨ!」と吸収。
すると続け様に単身で2体を倒そうとタロウ/ドンモモタロウに攻撃されてしまうが、彼女を守ろうと世界鬼がドンモモを口から吸収・消滅させてしまった。
ドン48話
まさかのアクシデントに動揺するドンブラザーズと脳人三人衆。
すっかり興醒めしてしまったソノシの命令を受けたソノロクが放つ、サンゼンコンの光弾の無差別を浴びつつ命辛々逃走するも、真之助/世界鬼と散り散りなった。
翌日、元の姿に戻れずヘトヘトになりながら捜索を続けていると、目線の先に同じく自身を探す世界鬼と遭遇。感動の再会を果たし、触れ合って元に戻ろうとする……。
ソノシ「あぁ!マズイわ…」
ソノゴ「あの2人、あのまま触れ合ったら…」
ソノロク「あぁ?元の人間に戻るって事か!?」
すると、ヒトツ鬼ごと吸収したドンブラザーズを消去しようと目論むソノシの息吹く矢を受けて、さらに狂暴にチェンジ。刺激された狂暴性に振り回されて世界鬼と乱闘を始めてしまう。
その後、タロウとつよしを奪還しようと駆けつけたドンブラザーズと脳人三人衆と交戦し、ソノシの妨害を受けてトドメを刺すのに失敗したはるか/オニシスターを吸収。翼/イヌブラザーも世界鬼に取り込まれたドンブラザーズ達を撤退に追い込んだ。
しかし、今度は自分達が叩き付けた決闘を有利に進めるための人質としてとある倉庫外に拉致されたうえ、ソノシの吹き矢で再度狂暴化し、単身で世界鬼に挑みかかる真一/サルブラザーをも吸収。自分達が知らないままソノシゴロクの邪魔になる存在を消し、ソノイ1人に追い込む事に成功。
元の気質に戻り、漸く再会できた事を喜びながら世界鬼とハグしていると、勝利を確信してソノシゴロクが油断するチャンスを見逃さず、ザングラソードを手にしたソノイの一太刀を受けて世界鬼共々敗北・爆散。
これで自分達が取り込んできたドンブラザーズや脳人を含んだ人間達は元の世界へと生還を果たせた。
しかし、すぐさま欲望が暴走して電撃鬼ングに変貌。
ドンブラザーズも負けじとドンオニタイジンと虎龍攻神を繰り出して対抗する。
余談
- モデルとして使われた戦隊は電撃戦隊チェンジマン。スキンの名称である「ミリタリードラゴン」はチェンジマンが地球守備隊という軍事組織に属している点(ミリタリー)と、赤の戦士が竜(ドラゴン)をモチーフにしている点が由来と思われ、シソツ鬼ベースは顔つきからおそらく普段は厳しく訓練を行い終盤ある真実を明らかにされたチェンジマンの指揮官・伊吹長官と考えられる。
- スーツは救急鬼の改造。公式によると、電撃鬼への改造を前提としてデザインしていたらしく、バイザーを外すと救急隊モチーフから軍人モチーフになるようにしたとの事。
- 「地球守備隊の厳しい訓練を積み重ねの末にアースフォースに選ばれ、地球を守るという勝利への戦いに身を投じた」チェンジマンに対して「平和な話し合いをしてる側で自分では無い別の女性を選んだ彼氏への怒りで鬼となり、終わりなき恋人同士の闘いを繰り広げた」のが電撃鬼であろう。
- 元ネタに登場した熊沢博士も戦隊ヒーローの敵となった地球人であるが、こちらは自らの意思で敵組織の協力者に成り下がる等、ヒトツ鬼とは異なる敵役と言える。
- 全体的な色合いは大星団ゴズマの副官ブーバ、もしくはヒドラー兵を彷彿とさせる。目元が露出した顔を覆うマスクはブーバに近い半面、戦闘面の貧弱さやゾンビにも似た第一印象はヒドラー兵寄りのため、「上辺だけブーバを真似たヒドラー兵」というデザインイメージだろうか。
- 世界鬼と電撃鬼の登場で全昭和戦隊モデルのヒトツ鬼が揃った。
- pixivでは登場以前にオリジナル怪人として電撃鬼が投稿されていた。
関連タグ
邪鬼:過去にたまきが変貌したヒトツ鬼。ちなみに電撃鬼のモチーフとなった戦隊の『電撃戦隊』と言う名称は、このヒトツ鬼のモチーフになった戦隊の企画段階時のネーミングの1つであった。
副官シーマ、女王アハメス:元ネタにおいて怪人へと変えられた人達。後者は狐モチーフである。
ボンワルド、ショウガツワルド:前作における2体同時に登場した戦隊怪人。
ラムちゃん:日本一有名な「電撃鬼」。なお、彼女が登場する作品はドンブラザーズと同年に再アニメ化されている。
本編最後の一般怪人