データ
別名: | 有翼怪獣 |
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身長: | 36メートル |
体重: | 1万5千トン |
出身地: | 多々良島 |
概要
多々良島に生息する怪獣。翼状の腕や尖った耳、鋭い牙など、何処となくコウモリに似た外見が特徴。
また、『ウルトラQ』に登場したペギラに姿が酷似している(ペギラに耳を付けただけとか言ってはいけない)。
某書籍では何らかの事情で暖かい地域で暮らすようになったペギラがその地域に合わせて進化し、逆に飛行能力は退化したのではないかとも考察されている。
また、ペギラとは兄弟の関係という記述もある。
ちなみに、ペギラとの外見の違いは他にも、体色が黒っぽい点と若干吊り目で目付きが悪いという点が異なる。
同じく多々良島に住むレッドキングとは仲が悪く、激しい縄張り争いを繰り広げていた。武器は口の鋭い牙で、レッドキングの皮膚を貫く威力がある。両腕の翼は飛行は出来ないが、風速80メートルの風を起こす事が出来、レッドキングを吹っ飛ばした。
初代
初登場時には既に多々良島でレッドキングと戦っており、右腹を負傷していた。
最初こそ突風や噛み付き攻撃を利用しかなり善戦していたが、隙を突いたレッドキングに右腕を折られそのまま引き千切られてしまった事で、戦意喪失。その場から逃走しレッドキングに敗退した。
逃走した事もあり(一応スフランを除けば多々良島の怪獣で唯一)死亡する事こそなかったものの、右手を失ってしまった以上、このチャンドラーが野生で生きていける可能性は限りなく低いと思われる。
結果的にレッドキングに敗退したものの、マグラーが戦意を喪失し、後に登場するドラコやギガスがまるで歯が立たない程の強さであるレッドキング相手にかなり長時間善戦していたと考えると「それなりに強い方なのでは?」とも言われている。
…とは言え、如何せん初代のレッドキングが投げられて死ぬぐらいの強さなので、初代の個体が2代目レッドキングと同等の強さだったかは定かではない。
本編での扱いがあまりに可哀想だったからか、一峰大二の漫画版ではマグラーやレッドキングと共に東京にエサを求めて上陸。三対一とはいえウルトラマンを撃退するほどの活躍を見せ、暴風で建物を薙ぎ倒して暴れ回った。
しかしウルトラマンとの再戦で、八つ裂き光輪でどてっ腹をぶち破られてマグラー・レッドキングと共に即死した。
他シリーズでの活躍
パワードチャンドラー
別名: | 有翼怪獣 |
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身長: | 50メートル |
体重: | 1万8千トン |
出身地: | ギアナ高地 |
『ウルトラマンパワード』第3話「怪獣魔境へ飛べ!」に登場。
ギアナ高地に生息する怪獣、パワードレッドキングとは縄張り争いをしていた。一度はレッドキングを撃退するが、後で崖に叩き付けられ死亡。設定では毒を持っているらしいが、本編では使用されなかった。
『パワード』の怪獣の中でも一際大きくデザインが変化しており、こちらは鳥類や翼竜に似た風貌になっている。とはいえ、顔に牙や角があるなど、オリジナルの要素もしっかり引き継いでいる。
ウルトラマンフェスティバル2003
怪獣動物園で飼育されていた怪獣として登場。
ウルトラマンレオへの復讐を企むマグマ星人に操られ、レッドキングやマグラーと死闘を繰り広げた。なんと今回はレッドキングを一方的に叩きのめして勝利し、ウルトラマンゼアスでさえも難なく退けてしまう。マグマ星人への怒りを燃やすレオには敵わずグロッキーになるが、ウルトラセブンに制止され何処かへ去っていった。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル
無印第1話でオキ隊員が作っている骨格標本とて登場。
その際、クマノ隊員にペギラと間違われるシーンがある。
酩酊!怪獣酒場
多々良電産の社員として登場。
サボリ魔でありながら、容量が良い為、部長にゴマをすって出世してしまった。利用出来るものは利用する主義。
打たれ弱い為に無能を演じ、ここぞという時に一手を叩き込む後輩の瀬戸文太の生存戦略に戦慄していた(期待度が高ければ怒られやすいという彼なりの分析の結果らしい)。
レッドキングとは性格上相性が悪く、巨大化してビル街で大喧嘩したり、翼を捥がれる事もある。
2ndでも度々登場している。
多々良島ふたたび
山本弘の小説では、レッドキングからの逃走後半年の間に死亡し、片腕のない新種の怪獣の遺体として多々良島調査隊に発見されている。この調査に同行していた科学者ヴィンセント・L・チャンドラー博士によって発見され、博士の名前をもらってチャンドラーと名付けられた。
ウルトラマンデッカー
第22話「衰亡のバズド」に登場。
新生GUTS-SELECT相手に戦っており、今回もウルトラマンとの戦いが実現しなかった一方で、何気に初めて防衛チームと戦闘を行うチャンドラーとなる。
初代と異なりぺギラ同様の飛行能力に加え、新たに火を吐く能力まで備わっているので、一応これでもパワードチャンドラーを含めた中でも歴代最強クラスのチャンドラー…と言える個体である(この個体が特殊なのか、それもチャンドラーという種族が最初からそうした能力を保有していたのかは不明である)。
今作ではシゲナガ・マキがネオメガスをコントロールした技術をアガムスが模倣、コントロール装置を埋め込まれ特殊装置が仕込まれたペンダントで操られた彼の尖兵として襲撃する。
アガムスはムラホシ隊長を自身のアジトへ呼び出す事であえて自身の周りに新生GUTS-SELECTの面々を包囲させるべく誘導し、頃合いを見てチャンドラーに襲撃させて、殲滅を画策する。
しかしムラホシ隊長もテラフェイザー以外の怪獣を包囲している隊員に襲撃させると読んでおり、密かに対怪獣用の装備を準備していたGUTS-SELECTらに集中攻撃され、最期はGUTSグリフォンのグリフォンタロンビームで撃墜されて空中爆発した。
なお、アガムスはチャンドラーの実力に信頼を置いていたらしく、GUTS-SELECTに追い詰められていた際には「バカな、チャンドラーが…」と動揺を隠せない様子だった。しかし、初代のチャンドラーを知っている視聴者からは「何でそんな大事な所でそこまで強い怪獣ではないチャンドラーを選んだの?」という疑問が飛び交った。
実際、デッカーの力を借りずにGUTS-SELECTだけで倒されてしまっており、『デッカー』に登場する怪獣の中でも特段強いという事もない。ムラホシ隊長が言及している通り、そんな怪獣にさえも頼らなければいけない程、アガムスも追い詰められていたという事だろう。
映像作品への登場はパワードチャンドラー以来27年ぶりだが、初代チャンドラーが再登場するのは初代以来56年ぶりである。また、今回のチャンドラーの再登場を以て、多々良島の全怪獣が平成・令和シリーズで再登場を果たす事となった(ただし、『ウルトラマンマックス』で作られた初代版レッドキングのスーツは、長年の行使による劣化からスフィアレッドキングへと改造され、マグラーも『ウルトラマンX』に登場以降劣化による影響なのか、全く登場していない)。ちなみに、現行ソフビもペギラを差し置いて一般発売されたが、2023年5月にペギラのソフビも発売された。
また、第22話放送前日には、『56年ぶりに再登場した、ウルトラマンと戦った事がない幻の怪獣』として、webニュース『講談社コクリコ』にて特集記事が書かれており、新規スーツ(『ウルトラマンZ』まで使用されていたペギラの改造だが)の全体写真、初登場の回、ペギラとの関係などについて紹介されていた。
今回はバズド星人アガムスに使役されるという形で登場したチャンドラーだが、『ウルトラマンダイナ』の劇場版にてアガムスの元になったと思われるモネラ星人もゲランダを使役しており、あちらの肩書きにも「有翼」が付けられている。さらには、あちらもウルトラマンではなく防衛組織が開発した兵器によって倒されているという共通点がある。
余談
名前の由来は、スタッフの知人に怒りっぽい「チャンドラ」という名前のインド人がおり、そこから拝借されたという。
初代のスーツは、『Q』に登場したペギラの改造。
『デッカー』に登場するスーツも、『Z』まで使用されていたペギラの改造である事を登場回を担当した辻本貴則監督がTwitterで発表した。耳と角を付けて、体色を一度白で全体を塗って下地を作り、黒っぽく落とした感じに再度塗り替えている。皺を眉間に入れつつ、瞼を上げて少し目つきを鋭くしている
『ウルトラマンサーガ』の企画段階では、バット星人に怪獣墓場から連れ出され、ゴメス(S)]やグビラと共にウルトラマンゼロやウルトラマンコスモスと戦った結果、ルナモードのフルムーンレクトでおとなしくなるが、最後はバット星人に処刑されるという役回りで登場が予定されていた。ちなみに、チームUのサワ/高山咲和子役を演じた宮澤佐江は『デッカー』ではカイザキ・サワ役を演じており、初めてチャンドラーとの共演が実現する事になった。
なお、(『パワード』版含め)ウルトラマンとは1回も戦った事がない怪獣である。逆に改造元のペギラはウルトラマンリブット、ウルトラマンゼットと戦っている。
関連タグ
ペギラ:改造元の怪獣。
ギガス:同じく、劇中でレッドキングと戦ったがウルトラマンとは戦わなかった怪獣。